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現金化まで残りあとわずか!
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千年世は俺を襲い、服を脱がせようとしてきた。
まてまて、近くにみんないるから……ここはまずい!
「ちょっと待った!」
「……どうして止めるんですか」
しょんぼりする千年世。可愛い。
正直ここで出来るのなら、シたいさ。
でも、声が漏れたら大変だ。
もう少し離れた場所にしないと。
「拠点から少し離れよう。な?」
「……そ、そうですね。ごめんなさい、気づかなくて」
千年世を奥へ連れ、俺は今晩を楽しんだ――。
◆
気づけば朝になっていた。
そうだった……夜は千年世と。
拠点から少し離れた場所にあるテントの中で過ごしていたんだった。
いい加減に戻らないとみんな心配するな。
千年世を起こし、キャンピングカーへ戻った。
特に変化はない。
どうやら、天音や北上さんはまだ寝ているらしい。
俺は外でそのままコーヒーでも作ることにした。
キャンプ用の椅子に腰かけ、ガスコンロを使いお湯を沸かしていく。
「早坂くん、では私はもう少し寝ますので」
「了解」
まだ眠いのか、千年世はキャンピングカーへ戻っていく。
しばらくして桃枝がキャンピングカーから降りてきて、俺の隣の席に座った。
「おはよう~」
「おはよ、桃枝」
「てっちゃん、朝起きるの早くなーい」
「俺はショートスリーパーなんだ」
「へえ、そうなんだ。ところでさ、いろいろ調べたんだけど近々ロシア人たちの動きがあるかも」
「なぬっ? どういうことだ?」
「えっとね~」
桃枝によると、アメリカ側もロシアの動きに注視しているようだ。諜報機関が動き、軍事衛星での監視も始まったようだ。
「って、そんなことどうやって調べたんだよ。軍事機密じゃないのか?」
「ハッキングしたんだよ~」
「凄すぎだろ。バレないだろうな?」
「ダイジョウブ、ダイジョウブ。ちゃ~んと対策済みだから」
そんなダイジョウブ博士みたいに言われると、後々が怖いぞ。
「まあいいや。で、秘密警察はこの島を攻めてくるのか?」
「可能性は高そうだね。宝島での戦闘が終息しつつあるようだし」
「マジか」
「うん。そのせいか他の特殊部隊も動き始めているっぽい」
そりゃ面倒だな。
宝島で勝手に争っているかと思ったが、さすがに宝がないと気付き始めたか。賢い連中はさっさと撤退して、こっちへ向かってきているのかもしれない。
しかし、この神造島の存在は今のところはバレていないようだ。
ただ、ロシア人には捕捉されているようだし、近々大規模戦闘になるだろう。その前に、もっと態勢を整えておかねば。
「よし、分かった。トラップをもっと増やそう」
「武器も増やしておかないとね」
「そうだな、櫛家に頼んでみるか」
そんなことを話していると、俺のスマホが振動した。ポケットから取り出すと相手は『月』と書かれていた。
直ぐに出ると。
『おはようございます、兄様』
「久しぶりだな、月。星と一緒にがんばっているか?」
『ええ。今のところは財宝取引も順調です。ですが……』
「ですが?」
『昨晩、ロシア人に襲われました。我々の行動が筒抜けのようです』
「なんだって……!」
まさか月と星が狙われるなんて!
こりゃまずいぞ。
二人の命が危険だ。
『こちらは負傷者なしです。撃退していますから』
「おぉ、さすがだな。財宝はどうだ?」
『海外の大富豪から取引を持ち掛けられ、おかげでかなり進み、残りはもう少ないです。数日以内に全てを現金化できそうですよ』
「そりゃ朗報だ!」
やっぱり海外はレベルが違うな。
いつか大富豪だとかアラブの石油王だとか、きっと出てくるだろうと思ったさ。歴史的価値のある財宝を裏ルートでも欲しがるだろうし、コレクションにはもってこいだ。
ついに全ての売却が終わる!
これで俺たちは大金持ちだ!!
まてまて、近くにみんないるから……ここはまずい!
「ちょっと待った!」
「……どうして止めるんですか」
しょんぼりする千年世。可愛い。
正直ここで出来るのなら、シたいさ。
でも、声が漏れたら大変だ。
もう少し離れた場所にしないと。
「拠点から少し離れよう。な?」
「……そ、そうですね。ごめんなさい、気づかなくて」
千年世を奥へ連れ、俺は今晩を楽しんだ――。
◆
気づけば朝になっていた。
そうだった……夜は千年世と。
拠点から少し離れた場所にあるテントの中で過ごしていたんだった。
いい加減に戻らないとみんな心配するな。
千年世を起こし、キャンピングカーへ戻った。
特に変化はない。
どうやら、天音や北上さんはまだ寝ているらしい。
俺は外でそのままコーヒーでも作ることにした。
キャンプ用の椅子に腰かけ、ガスコンロを使いお湯を沸かしていく。
「早坂くん、では私はもう少し寝ますので」
「了解」
まだ眠いのか、千年世はキャンピングカーへ戻っていく。
しばらくして桃枝がキャンピングカーから降りてきて、俺の隣の席に座った。
「おはよう~」
「おはよ、桃枝」
「てっちゃん、朝起きるの早くなーい」
「俺はショートスリーパーなんだ」
「へえ、そうなんだ。ところでさ、いろいろ調べたんだけど近々ロシア人たちの動きがあるかも」
「なぬっ? どういうことだ?」
「えっとね~」
桃枝によると、アメリカ側もロシアの動きに注視しているようだ。諜報機関が動き、軍事衛星での監視も始まったようだ。
「って、そんなことどうやって調べたんだよ。軍事機密じゃないのか?」
「ハッキングしたんだよ~」
「凄すぎだろ。バレないだろうな?」
「ダイジョウブ、ダイジョウブ。ちゃ~んと対策済みだから」
そんなダイジョウブ博士みたいに言われると、後々が怖いぞ。
「まあいいや。で、秘密警察はこの島を攻めてくるのか?」
「可能性は高そうだね。宝島での戦闘が終息しつつあるようだし」
「マジか」
「うん。そのせいか他の特殊部隊も動き始めているっぽい」
そりゃ面倒だな。
宝島で勝手に争っているかと思ったが、さすがに宝がないと気付き始めたか。賢い連中はさっさと撤退して、こっちへ向かってきているのかもしれない。
しかし、この神造島の存在は今のところはバレていないようだ。
ただ、ロシア人には捕捉されているようだし、近々大規模戦闘になるだろう。その前に、もっと態勢を整えておかねば。
「よし、分かった。トラップをもっと増やそう」
「武器も増やしておかないとね」
「そうだな、櫛家に頼んでみるか」
そんなことを話していると、俺のスマホが振動した。ポケットから取り出すと相手は『月』と書かれていた。
直ぐに出ると。
『おはようございます、兄様』
「久しぶりだな、月。星と一緒にがんばっているか?」
『ええ。今のところは財宝取引も順調です。ですが……』
「ですが?」
『昨晩、ロシア人に襲われました。我々の行動が筒抜けのようです』
「なんだって……!」
まさか月と星が狙われるなんて!
こりゃまずいぞ。
二人の命が危険だ。
『こちらは負傷者なしです。撃退していますから』
「おぉ、さすがだな。財宝はどうだ?」
『海外の大富豪から取引を持ち掛けられ、おかげでかなり進み、残りはもう少ないです。数日以内に全てを現金化できそうですよ』
「そりゃ朗報だ!」
やっぱり海外はレベルが違うな。
いつか大富豪だとかアラブの石油王だとか、きっと出てくるだろうと思ったさ。歴史的価値のある財宝を裏ルートでも欲しがるだろうし、コレクションにはもってこいだ。
ついに全ての売却が終わる!
これで俺たちは大金持ちだ!!
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