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なんで俺を助けてくれた?
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電車で一気に移動して『宮崎市』に到着。
良さげなホテルを予約して、そこまで向かうことにした。
駅前にあるホテル宮崎へ。
「お~、デカいねぇ!」
ビルのような建物がそこにはあった。
横にデカく、オシャレなホテルだった。
周辺にはコンビニが娯楽施設もあって活気もあるから、そう簡単に銃撃事件にはならないだろう。
「今日はここで一泊ですか?」
「そうだ、北上さん。結構いい場所を取ってみた」
「素晴らしいです。ここなら、のんびりできそうですね」
木下さんには申し訳ないけどね。
しかし本人は「気にするな、どうせ引っ越すから」と。なんだか本当に申し訳ないので、俺たちの資金から補償してあげよう。
「ホテル、ホテル♪」
目をキラキラさせる桃枝は、異様にテンションが高かった。どうやら、ホテルが好きらしい。
「あのっ、哲くん」
「どうした、千年世」
「一緒の部屋とか無理ですか?」
その瞬間、全員が俺と同室を希望した。……そうなるかっ。
こうなると不公平が生じてしまうので、俺はやんわり断ることに。
「もう個室で予約済みだ」
え~…とガックシうなだれる一同。なぜか木下さんも落ち込んでいた。なんでだよ!!
◆
受付を済ませ、各々部屋へ。
俺も自分の部屋へ向かった。
七階の展望室でラッキーだ。眺めが良い方がいい。
ベッドに身を投げて、俺は直ぐに眠気に襲われた。……最近、まともに眠っていなかった。寝不足だった。
……少し、寝よう。
・
・
・
【一年前】
「――早坂 哲。お前は本当にゴミだな」
担任の声がした。
……俺はいったい。
ああ、そうか。なんかの面談の最中だった。詳しくは忘れた。
それにしても、担任は俺をゴミ扱いか。そうだ、こんなヤツだった。
「急になんです?」
「不登校気味で、成績も悪い。……お前の頭の中には何が詰まっているんだ? 先生に教えてくれ」
思い出した。
俺が最近、教室に顔を出さないから担任がブチギレていたんだ。今の時代にこの過激発言。かなりマズいだろうに、お構いなしだ。
でも、正直俺はどうでもよかった。
そろそろ学校を辞めてやろうと思っていたからだ。自主退学ってヤツだ。
中卒にはなってしまうけど、構いやしない。プロゲーマーかヨーチューバーで食っていくさ。
「もういいでしょう。俺は帰ります」
「また逃げるのか。本当にどうしようもないヤツだ」
さすがの俺も少しカチンきたが――いや、殴る価値もない。
さっさと教室を出ようとしたが。
ガラッと扉が開いた。
そこには金髪の女子が立っていた。……派手な髪色をしているが、俺は人の名前を覚えるのが苦手なので名は分からなかった。
確か、北だか西だかそんな苗字だったような。
そんな彼女が鬼気迫る表情でこちらに向かってくると、担任をぶん殴っていた。
「ぎょほおおおお!?」
派手に転がったな。
「申し訳ありません。手が滑りました」
て、手が滑ったぁ……?
明らかにストレートパンチだったけどな。
まさか同じクラスの女子か。
こんな美少女なら忘れるはずがないのだが――そもそも不登校気味の俺だ。他人にも興味がなかったからな。
「…………ぐっ! このことは校長に報告する! いいな!!」
頬を押さえながら逃げ出していく担任。
なんか知らんが助かった。
「ありがとう」
「いえ。あなたが困っていそうだったので」
「なんで俺を助けてくれた?」
「以前、あたしを助けてくれたので、お礼です」
……助けたっけ?
まるで覚えがないのだが、ここまでしてくれたんだ。そうなのだろう。
「そうか」
「明日は修学旅行ですね」
そんなダルいイベントもあったな。俺はもちろん行くつもりはなかったけど――でも。
こんな可愛い女子がいるのなら少し考えてもいいかもしれない。
そして、気づけば金髪の女子は笑みを浮かべて教室を出て行っていた。
…………よし、行くか。
良さげなホテルを予約して、そこまで向かうことにした。
駅前にあるホテル宮崎へ。
「お~、デカいねぇ!」
ビルのような建物がそこにはあった。
横にデカく、オシャレなホテルだった。
周辺にはコンビニが娯楽施設もあって活気もあるから、そう簡単に銃撃事件にはならないだろう。
「今日はここで一泊ですか?」
「そうだ、北上さん。結構いい場所を取ってみた」
「素晴らしいです。ここなら、のんびりできそうですね」
木下さんには申し訳ないけどね。
しかし本人は「気にするな、どうせ引っ越すから」と。なんだか本当に申し訳ないので、俺たちの資金から補償してあげよう。
「ホテル、ホテル♪」
目をキラキラさせる桃枝は、異様にテンションが高かった。どうやら、ホテルが好きらしい。
「あのっ、哲くん」
「どうした、千年世」
「一緒の部屋とか無理ですか?」
その瞬間、全員が俺と同室を希望した。……そうなるかっ。
こうなると不公平が生じてしまうので、俺はやんわり断ることに。
「もう個室で予約済みだ」
え~…とガックシうなだれる一同。なぜか木下さんも落ち込んでいた。なんでだよ!!
◆
受付を済ませ、各々部屋へ。
俺も自分の部屋へ向かった。
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ベッドに身を投げて、俺は直ぐに眠気に襲われた。……最近、まともに眠っていなかった。寝不足だった。
……少し、寝よう。
・
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【一年前】
「――早坂 哲。お前は本当にゴミだな」
担任の声がした。
……俺はいったい。
ああ、そうか。なんかの面談の最中だった。詳しくは忘れた。
それにしても、担任は俺をゴミ扱いか。そうだ、こんなヤツだった。
「急になんです?」
「不登校気味で、成績も悪い。……お前の頭の中には何が詰まっているんだ? 先生に教えてくれ」
思い出した。
俺が最近、教室に顔を出さないから担任がブチギレていたんだ。今の時代にこの過激発言。かなりマズいだろうに、お構いなしだ。
でも、正直俺はどうでもよかった。
そろそろ学校を辞めてやろうと思っていたからだ。自主退学ってヤツだ。
中卒にはなってしまうけど、構いやしない。プロゲーマーかヨーチューバーで食っていくさ。
「もういいでしょう。俺は帰ります」
「また逃げるのか。本当にどうしようもないヤツだ」
さすがの俺も少しカチンきたが――いや、殴る価値もない。
さっさと教室を出ようとしたが。
ガラッと扉が開いた。
そこには金髪の女子が立っていた。……派手な髪色をしているが、俺は人の名前を覚えるのが苦手なので名は分からなかった。
確か、北だか西だかそんな苗字だったような。
そんな彼女が鬼気迫る表情でこちらに向かってくると、担任をぶん殴っていた。
「ぎょほおおおお!?」
派手に転がったな。
「申し訳ありません。手が滑りました」
て、手が滑ったぁ……?
明らかにストレートパンチだったけどな。
まさか同じクラスの女子か。
こんな美少女なら忘れるはずがないのだが――そもそも不登校気味の俺だ。他人にも興味がなかったからな。
「…………ぐっ! このことは校長に報告する! いいな!!」
頬を押さえながら逃げ出していく担任。
なんか知らんが助かった。
「ありがとう」
「いえ。あなたが困っていそうだったので」
「なんで俺を助けてくれた?」
「以前、あたしを助けてくれたので、お礼です」
……助けたっけ?
まるで覚えがないのだが、ここまでしてくれたんだ。そうなのだろう。
「そうか」
「明日は修学旅行ですね」
そんなダルいイベントもあったな。俺はもちろん行くつもりはなかったけど――でも。
こんな可愛い女子がいるのなら少し考えてもいいかもしれない。
そして、気づけば金髪の女子は笑みを浮かべて教室を出て行っていた。
…………よし、行くか。
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