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【147】 魔法使いの想い(ミーティア視点)
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クラールハイト家から旅立ち、一年。
世界各地を巡って、セイフの街で偶然出会ったソレイユさんからカイトの噂を聞いて、私は『イルミネイト』へ入った。
怨敵である【共和国・ブルームーン】のファルベ家から二億の借金を背負わされたからだ。だから、レベルを売るために彼の元を訪れた。けれど、カイトが二億の借金を肩代わりしてくれて――今があった。
目を閉じ、ここまでの道のりを改めれば、苦労が浮かんで来るようだった――。
あれから一ヶ月あまり、気づけば故郷である【帝国・レッドムーン】へ戻っていた。城門前では、大賢者パラディ・アプレミディ卿と偶然(?)出逢い、変わった形の杖を貰った。その名も『インフィニティ』という。
もともと、彼の賢者の杖なのだが、何故か私に託してきた。――いや、理由はあった。
カイトを守れと。
この先に訪れるであろう『原初』の戦いに備えよという、ある種の警告を受けた。その意味は今の私には分からない。
何にしても、この杖はカイトだけではなく――みんなを守る力となる。
私は、大切なみんなを、イルミネイトを守りたい。
「――さてと」
考えは纏まった。
貰った自室、四階にある部屋は広くて、落ち着いて物事を思案できる。広すぎて、ちょっと寂しいけど……。やっぱり、ソレイユさんと一緒にしてもらおうかな。
これまた広すぎるベッドから降りて、スリッパを履く。このまま、五階にあるという『温泉』を目指す。こんな深夜帯ならば誰もいないだろうし、同時に温泉の独占権を獲得できるチャンス。
「楽しみ~♪」
寝間着姿のまま長い通路を歩いてゆき、魔導式のエレベーターで五階へ。やはり、長い通路をテクテク歩いて、やっと大浴場の前。ここだけ何故か落ち着きのある木造の扉。それをガラっと開けて中へ入った。
まずは、脱衣所。
急いで寝巻を脱ぎ捨て、籠へ。下着もぽいっと。
裸になって向かって第二の扉へ行く。
そこもガラっと開けて入れば――
「――――」
――驚いた。
深夜とはいえ、帝国の夜景が広がっていた。
淡いネオンが微かに明滅を繰り返す。
その四階とはまた違った、心を打たれる俯瞰風景に魅入られながら、暗闇を進み――私はマナーを守って、きちんとかけ湯を済ませた。幸い、赤の月明かりがある程度の範囲を照らしてくれていた。それから、正方形に広がる大浴場へ足をつけていく。
「あったかい……」
ほのかな温かさを感じた。
その時、視線も感じた。
「え……」
まさか、誰かいる?
幽霊!?
だとしたら、まずい……私、幽霊は大の苦手。怖くなって、風属性魔法・ライトニングボルトで明かりを灯した。
バリバリと私の掌の上で雷が唸る。
その光によって、大浴場全体が照らされて――
「カ……カイト……?」
そこには見知った顔が。
割と堂々と穏やかに私を見ていた。
それから、彼は短く反応した。
「お、おう……ミーティア」
そして気づけば、私は裸。それを思い出して、赤面して叫びそうになったけど――自身の口を両手で無理やり押え込み、声を押し殺した。
「…………っ」
危ない……カイトの信用を失墜させてしまうところだった。もし叫んで、ルナさんとソレイユさんにこの現場を目撃されると大変だ。
一日目にしてイルミネイト解散なんて……イヤ。
逃げ出したいくらいに激しい羞恥心はあったけれど、でも、そんな単純な行動すらも思うようにいかなくて、頭が真っ白になった。だから、立ち尽くすしかなくて――。
「ミーティア、ごめんな。俺が先に入っていたんだが……明かりを付けておくべきだったな。でもほら、夜景が綺麗だろう」
その通り、今もキラキラと宝石のようにネオンが輝いている。明かりを付けてしまうのは勿体ない。そんな事を思えば、不思議と緊張感が解れていた。
腕で上手く胸を隠して、私はゆっくりお湯に浸かって――背を向けた。
「…………」
少し沈黙。
ちょっと時間が経過して、カイトはこう言った。
「叫ぶの我慢してくれたんだな」
「カイトは悪くありませんよ、私の不注意です」
「だが……」
「……私にとってはカイトは特別な存在なんです。だから、叫ぼうとしたのは申し訳なかったです。男の人とお風呂なんて初めてだったから……心が驚いちゃっただけなんです。もちろん、これが他の男性であったのならば問答無用で叫んでいましたし、魔法をぶち込んでやったでしょう。でも、一番信頼しているカイトだから問題ありません」
だって、私はカイトを上司として尊敬しているし、好きだから。なので問題はない。蔑むことも恐れる必要もない。
少しずつ彼に寄っていく。
「ミーティア……」
彼も察して、顔に緊張が走る。
「いつも通りにお話をしましょう、カイト」
「分かった」
そのまま肩をぴったりくっ付け、距離を縮めた。そこでトクンと心臓が高鳴った。段々、ドキドキに変わっていき、自身でもヤバイほどに緊張しているのが分かった。
好きな人だから余計に。
「あの……カイト、あんまりジロジロ見ないで下さいね……」
「知っての通り、俺は女体耐性はゼロに等しい。ルナで多少マシになったとはいえ、ダークエルフは格別……今もギリギリだ」
――と、カイトは鼻を押さえ、顔を赤くさせた。そんな面白おかしくされると、悪戯したくなった。立ち上がって、彼の股に挟まれるようにして身を委ねてみた。
「――――」
カイトは固まって、顔を更に赤くさせ、目をグルグル回していた。今にも鼻血を噴き出しそうな……そんな予兆が。
もう勢いでやっちゃえと、背中を預けて密着。
なんだろう、この圧倒的な安心感。
最初こそ動揺とか羞恥心とかで混乱したけれど、今は嬉しいって感情で満たされていた。――そっか、こうして好きな人といると、こんなにも楽しいんだ。だから、ルナさんはいつも楽しそうに。
やっと理由が分かった。
ふと、私はラズベリーの事を思い出して、
「お兄ちゃん……」
って、カイトを呼んでいた。
――――ガタッっ、と、彼は失神してしまった。私の方に大きな身体が凭れ掛かってくる。
「カ、カイト! カイト!? カイトってば……!」
や、やりすぎちゃった……みたい。
急いで杖・インフィニティを召喚し、魔法でカイトを脱衣所へ運ぶ。身体を乾かして、服も着させた。
まさか、倒れちゃうなんて……。
でも、
今夜月で色々分かった事がある。
私はカイトが上司としてではなく、異性として好きなんだと気付かされた。……カイトにもっと私を見て欲しい。感じて、欲しい。
世界各地を巡って、セイフの街で偶然出会ったソレイユさんからカイトの噂を聞いて、私は『イルミネイト』へ入った。
怨敵である【共和国・ブルームーン】のファルベ家から二億の借金を背負わされたからだ。だから、レベルを売るために彼の元を訪れた。けれど、カイトが二億の借金を肩代わりしてくれて――今があった。
目を閉じ、ここまでの道のりを改めれば、苦労が浮かんで来るようだった――。
あれから一ヶ月あまり、気づけば故郷である【帝国・レッドムーン】へ戻っていた。城門前では、大賢者パラディ・アプレミディ卿と偶然(?)出逢い、変わった形の杖を貰った。その名も『インフィニティ』という。
もともと、彼の賢者の杖なのだが、何故か私に託してきた。――いや、理由はあった。
カイトを守れと。
この先に訪れるであろう『原初』の戦いに備えよという、ある種の警告を受けた。その意味は今の私には分からない。
何にしても、この杖はカイトだけではなく――みんなを守る力となる。
私は、大切なみんなを、イルミネイトを守りたい。
「――さてと」
考えは纏まった。
貰った自室、四階にある部屋は広くて、落ち着いて物事を思案できる。広すぎて、ちょっと寂しいけど……。やっぱり、ソレイユさんと一緒にしてもらおうかな。
これまた広すぎるベッドから降りて、スリッパを履く。このまま、五階にあるという『温泉』を目指す。こんな深夜帯ならば誰もいないだろうし、同時に温泉の独占権を獲得できるチャンス。
「楽しみ~♪」
寝間着姿のまま長い通路を歩いてゆき、魔導式のエレベーターで五階へ。やはり、長い通路をテクテク歩いて、やっと大浴場の前。ここだけ何故か落ち着きのある木造の扉。それをガラっと開けて中へ入った。
まずは、脱衣所。
急いで寝巻を脱ぎ捨て、籠へ。下着もぽいっと。
裸になって向かって第二の扉へ行く。
そこもガラっと開けて入れば――
「――――」
――驚いた。
深夜とはいえ、帝国の夜景が広がっていた。
淡いネオンが微かに明滅を繰り返す。
その四階とはまた違った、心を打たれる俯瞰風景に魅入られながら、暗闇を進み――私はマナーを守って、きちんとかけ湯を済ませた。幸い、赤の月明かりがある程度の範囲を照らしてくれていた。それから、正方形に広がる大浴場へ足をつけていく。
「あったかい……」
ほのかな温かさを感じた。
その時、視線も感じた。
「え……」
まさか、誰かいる?
幽霊!?
だとしたら、まずい……私、幽霊は大の苦手。怖くなって、風属性魔法・ライトニングボルトで明かりを灯した。
バリバリと私の掌の上で雷が唸る。
その光によって、大浴場全体が照らされて――
「カ……カイト……?」
そこには見知った顔が。
割と堂々と穏やかに私を見ていた。
それから、彼は短く反応した。
「お、おう……ミーティア」
そして気づけば、私は裸。それを思い出して、赤面して叫びそうになったけど――自身の口を両手で無理やり押え込み、声を押し殺した。
「…………っ」
危ない……カイトの信用を失墜させてしまうところだった。もし叫んで、ルナさんとソレイユさんにこの現場を目撃されると大変だ。
一日目にしてイルミネイト解散なんて……イヤ。
逃げ出したいくらいに激しい羞恥心はあったけれど、でも、そんな単純な行動すらも思うようにいかなくて、頭が真っ白になった。だから、立ち尽くすしかなくて――。
「ミーティア、ごめんな。俺が先に入っていたんだが……明かりを付けておくべきだったな。でもほら、夜景が綺麗だろう」
その通り、今もキラキラと宝石のようにネオンが輝いている。明かりを付けてしまうのは勿体ない。そんな事を思えば、不思議と緊張感が解れていた。
腕で上手く胸を隠して、私はゆっくりお湯に浸かって――背を向けた。
「…………」
少し沈黙。
ちょっと時間が経過して、カイトはこう言った。
「叫ぶの我慢してくれたんだな」
「カイトは悪くありませんよ、私の不注意です」
「だが……」
「……私にとってはカイトは特別な存在なんです。だから、叫ぼうとしたのは申し訳なかったです。男の人とお風呂なんて初めてだったから……心が驚いちゃっただけなんです。もちろん、これが他の男性であったのならば問答無用で叫んでいましたし、魔法をぶち込んでやったでしょう。でも、一番信頼しているカイトだから問題ありません」
だって、私はカイトを上司として尊敬しているし、好きだから。なので問題はない。蔑むことも恐れる必要もない。
少しずつ彼に寄っていく。
「ミーティア……」
彼も察して、顔に緊張が走る。
「いつも通りにお話をしましょう、カイト」
「分かった」
そのまま肩をぴったりくっ付け、距離を縮めた。そこでトクンと心臓が高鳴った。段々、ドキドキに変わっていき、自身でもヤバイほどに緊張しているのが分かった。
好きな人だから余計に。
「あの……カイト、あんまりジロジロ見ないで下さいね……」
「知っての通り、俺は女体耐性はゼロに等しい。ルナで多少マシになったとはいえ、ダークエルフは格別……今もギリギリだ」
――と、カイトは鼻を押さえ、顔を赤くさせた。そんな面白おかしくされると、悪戯したくなった。立ち上がって、彼の股に挟まれるようにして身を委ねてみた。
「――――」
カイトは固まって、顔を更に赤くさせ、目をグルグル回していた。今にも鼻血を噴き出しそうな……そんな予兆が。
もう勢いでやっちゃえと、背中を預けて密着。
なんだろう、この圧倒的な安心感。
最初こそ動揺とか羞恥心とかで混乱したけれど、今は嬉しいって感情で満たされていた。――そっか、こうして好きな人といると、こんなにも楽しいんだ。だから、ルナさんはいつも楽しそうに。
やっと理由が分かった。
ふと、私はラズベリーの事を思い出して、
「お兄ちゃん……」
って、カイトを呼んでいた。
――――ガタッっ、と、彼は失神してしまった。私の方に大きな身体が凭れ掛かってくる。
「カ、カイト! カイト!? カイトってば……!」
や、やりすぎちゃった……みたい。
急いで杖・インフィニティを召喚し、魔法でカイトを脱衣所へ運ぶ。身体を乾かして、服も着させた。
まさか、倒れちゃうなんて……。
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