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【149】 レベル売却
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「オーロラ……」
黒髪メイドさんの名前をぽつりと呟くルナは、彼女を意外そうな表情で見つめた。
「ルナ、この方は?」
「わたしの専属メイドです」
――えっと? ルナに? ルナはメイド……ああ、元々は皇女だったな。つい、失念していた。なるほど、お城にいる時にお世話になっていたのだろう。
「改めまして、オルビス家のメイド長を務めさせて戴いております、オーロラです」
姿勢よくピシッと一礼する黒髪メイド、オーロラ。なんという姿勢の良さ。声も落ち着いているし、でも、猫耳が可愛いな。
挨拶を交わして、オーロラはルナを見た。
「ルナ様、カイト様にお話があるのです」
「お話ですか」
やや表情を硬くして、ルナは警戒する。
どうしたのだろうか。
とにかく――。
「立ち話もなんですから、中へ」
俺が提案すると「分かりました」とルナは納得した。
◆
丁度、客室(仮)が準備出来たようで、まだ本来のイメージとはかけ離れているけれど、上等な応接室となった――と、思う。
事情を知らないソレイユとミーティアは、オーロラの姿を見て驚く。猫耳メイドだからな、そりゃ驚くよな。あと美人だし。
「あっ、オーロラ」と、ソレイユは面識があるらしいようで、名前を口にしていた。一方、ミーティアも「オーロラさん」と言葉少なに。
――あれ。
ミーティアも彼女を知っているんだな。
知らないのは俺だけか……。
なんだか妙な気分。
それから、俺はオーロラを椅子へ座らせて、俺も正面へ。さっそく本題へ入った。
「それで……話とは?」
真っすぐ俺を見つめているオーロラさん。そんなジッと見つめられると、居心地が悪い。
「レベルを買いたいのです」
まさかのレベルか。
「いきなりですね。というか、この店はまだ看板すら立っていないのに、どこで噂を?」
「先ほど申しました通り、カイト様は有名なお方ですから。……いえ、実はルナ様とご一緒に歩いていられたところを目撃したもので」
チラッとルナを見るオーロラ。
そうか、どこかで見られていたか。偶々らしい。
でも、俺ってそんな有名人だっけな?
とにかく、この瞬間にオーロラさんはお客様に変わった。まさかの、いきなりの商談。まだオープンもしていないけど、それでも取引には変わりはない。
レベル売買。始まったな。
「分かりました。無理にとは言いませんが、一応、お客様には理由を訊ねているのです。参考に教えて戴けませんか」
「……そうですね、端的に言えば王室の為と」
「王室の為?」
「ええ、最近不穏な動きが見られております。帝国内部でも、あのシャロウが動き始めているようですから。それに、スパイの噂も」
スパイ、か。
どこの国でもやってるからな。
「ですから、皇帝陛下をお守りする為にも、力を付けておこうかと……」
「そうでしたか。それで、レベルはおいくつをご希望しますか? 現在の帝国レートでLv.1につき『18,000セル』となります」
あんまり値上げもしたくなかったのだが、お店の維持とか考えたら、止む無く引き上げるしかなかった。そもそも、帝国の税金は高すぎだ!
「では、500分を」
「手数料込みで13,000,000セルとなりますが……大丈夫ですか」
「ええ、これでもメイド長ですから相応のお給料は戴いております」
さすがだな。
即決で決まり、売買契約を結んだ。
「では、レベルをお渡しします」
手を翳し、オーロラに『Lv.500』を譲渡した。それから、彼女からお金を受け取った。いきなり儲かるとはな。ただ、ここに売買手数料やら消費税など細かい税金があるので実際の儲けは、7,000,000セルなんだよね。それでも赤字でないだけマシだし、十分な利益と言えよう。
「ありがとうございました」
満足した様子でオーロラは立ち上がり、一礼、もう帰るみたいだ。
「ルナ、一緒に見送りを」
「はい」
◆
最後までルナの表情は硬かった。
オーロラも挨拶だけして去った。
――――。
なんだろう。
妙な違和感がある。
「なあ、ルナ。どうしたんだよ、らしくないぞ」
「……いえ、その違うのです」
「違う?」
「わたしは、彼女にメイドの作法とか学びました……ですから、オーロラは言わば先生です。ですので……彼女を前にすると自然に緊張してしまうといいますか……ええ、実は怖いんです」
な!? ルナが怖いだって?
そんな恐怖する相手がいたのか……。
「あの時は辛かったです……。まずは口調の矯正から始まり……あとは姿勢を正すために正座を毎日一時間……あぁっ、思い出すだけで眩暈がします」
苦悶を表情に浮かべるルナ。地獄のような苦労が伺える……。想像するだけで怖いな。
いったい、何に突き動かされて、わざわざそんな修羅道を――――ん? まさか、俺? なにかのキッカケでメイドになったって、いつしか言っていたような。
あー…。
俺の為か。
やっと気づいて、俺は自分を殴りそうになった。アホだ、俺。ルナはいつだって、俺の為に、傍に――。
「……いつもありがとう、ルナ」
「えっ、その……はい」
自然と見つめ合って、幸せな一時を――過ごせるワケなかった。
「カイト~、お花とか欲しくない?」
「来客用のお菓子も欲しいです!」
ソレイユとミーティアが闖入して来た。残念。
けどまあ、そうだな。
もう少し部屋を明るくしたいな。
◆◇ ◆◇ ◆◇
「――そうかね」
大賢者パラディ・アプレミディは、考え込むように白い顎鬚を撫でた。
噴水広場でオーロラの帰りを待っていた彼は、正確な時間で戻って来たメイドに感心していた。さすが長。与えられた任務は完璧にこなす。
そしてその任務とは、カイトやルナ、ソレイユ、なによりミーティアの様子を視察せよというものだった。
賢者は、カイト達とシャロウとの戦いを遠見の炯眼で見守っていた。あの戦いでカイトやソレイユは、負傷していた。だから、老体は彼らが心配になっていたのだ。
「よく報告してくれた、オーロラ」
「……ええ、これくらいお安い御用でございます、大賢者様」
「これこれ、オーロラ。私の事は『アヂチ』と呼びなさい」
またそれかと、オーロラは半分呆れた。毎度毎度、そう呼べと要求されれば、誰だって呆れもする。だが、相手は気高き大賢者様。下手には扱えなかった。
「……ご無礼を承知でお伺いしますが、そのアヂチというのは本当にお名前なのですか? 確かに古代文字で『月』と『太陽』、そして『父』を意味するようですが」
「うむ、父というよりは、私の場合は爺だがな。ともすれば、その意味は彼にこそ相応しき名であろう」
――彼? と、オーロラは首を傾げた。
いったい、誰を指しているのだろうと――いや、もしかしたら、あのルナが愛する彼の名なのではないかと推測した。
「まさか……。カイト様は……原初」
黒髪メイドさんの名前をぽつりと呟くルナは、彼女を意外そうな表情で見つめた。
「ルナ、この方は?」
「わたしの専属メイドです」
――えっと? ルナに? ルナはメイド……ああ、元々は皇女だったな。つい、失念していた。なるほど、お城にいる時にお世話になっていたのだろう。
「改めまして、オルビス家のメイド長を務めさせて戴いております、オーロラです」
姿勢よくピシッと一礼する黒髪メイド、オーロラ。なんという姿勢の良さ。声も落ち着いているし、でも、猫耳が可愛いな。
挨拶を交わして、オーロラはルナを見た。
「ルナ様、カイト様にお話があるのです」
「お話ですか」
やや表情を硬くして、ルナは警戒する。
どうしたのだろうか。
とにかく――。
「立ち話もなんですから、中へ」
俺が提案すると「分かりました」とルナは納得した。
◆
丁度、客室(仮)が準備出来たようで、まだ本来のイメージとはかけ離れているけれど、上等な応接室となった――と、思う。
事情を知らないソレイユとミーティアは、オーロラの姿を見て驚く。猫耳メイドだからな、そりゃ驚くよな。あと美人だし。
「あっ、オーロラ」と、ソレイユは面識があるらしいようで、名前を口にしていた。一方、ミーティアも「オーロラさん」と言葉少なに。
――あれ。
ミーティアも彼女を知っているんだな。
知らないのは俺だけか……。
なんだか妙な気分。
それから、俺はオーロラを椅子へ座らせて、俺も正面へ。さっそく本題へ入った。
「それで……話とは?」
真っすぐ俺を見つめているオーロラさん。そんなジッと見つめられると、居心地が悪い。
「レベルを買いたいのです」
まさかのレベルか。
「いきなりですね。というか、この店はまだ看板すら立っていないのに、どこで噂を?」
「先ほど申しました通り、カイト様は有名なお方ですから。……いえ、実はルナ様とご一緒に歩いていられたところを目撃したもので」
チラッとルナを見るオーロラ。
そうか、どこかで見られていたか。偶々らしい。
でも、俺ってそんな有名人だっけな?
とにかく、この瞬間にオーロラさんはお客様に変わった。まさかの、いきなりの商談。まだオープンもしていないけど、それでも取引には変わりはない。
レベル売買。始まったな。
「分かりました。無理にとは言いませんが、一応、お客様には理由を訊ねているのです。参考に教えて戴けませんか」
「……そうですね、端的に言えば王室の為と」
「王室の為?」
「ええ、最近不穏な動きが見られております。帝国内部でも、あのシャロウが動き始めているようですから。それに、スパイの噂も」
スパイ、か。
どこの国でもやってるからな。
「ですから、皇帝陛下をお守りする為にも、力を付けておこうかと……」
「そうでしたか。それで、レベルはおいくつをご希望しますか? 現在の帝国レートでLv.1につき『18,000セル』となります」
あんまり値上げもしたくなかったのだが、お店の維持とか考えたら、止む無く引き上げるしかなかった。そもそも、帝国の税金は高すぎだ!
「では、500分を」
「手数料込みで13,000,000セルとなりますが……大丈夫ですか」
「ええ、これでもメイド長ですから相応のお給料は戴いております」
さすがだな。
即決で決まり、売買契約を結んだ。
「では、レベルをお渡しします」
手を翳し、オーロラに『Lv.500』を譲渡した。それから、彼女からお金を受け取った。いきなり儲かるとはな。ただ、ここに売買手数料やら消費税など細かい税金があるので実際の儲けは、7,000,000セルなんだよね。それでも赤字でないだけマシだし、十分な利益と言えよう。
「ありがとうございました」
満足した様子でオーロラは立ち上がり、一礼、もう帰るみたいだ。
「ルナ、一緒に見送りを」
「はい」
◆
最後までルナの表情は硬かった。
オーロラも挨拶だけして去った。
――――。
なんだろう。
妙な違和感がある。
「なあ、ルナ。どうしたんだよ、らしくないぞ」
「……いえ、その違うのです」
「違う?」
「わたしは、彼女にメイドの作法とか学びました……ですから、オーロラは言わば先生です。ですので……彼女を前にすると自然に緊張してしまうといいますか……ええ、実は怖いんです」
な!? ルナが怖いだって?
そんな恐怖する相手がいたのか……。
「あの時は辛かったです……。まずは口調の矯正から始まり……あとは姿勢を正すために正座を毎日一時間……あぁっ、思い出すだけで眩暈がします」
苦悶を表情に浮かべるルナ。地獄のような苦労が伺える……。想像するだけで怖いな。
いったい、何に突き動かされて、わざわざそんな修羅道を――――ん? まさか、俺? なにかのキッカケでメイドになったって、いつしか言っていたような。
あー…。
俺の為か。
やっと気づいて、俺は自分を殴りそうになった。アホだ、俺。ルナはいつだって、俺の為に、傍に――。
「……いつもありがとう、ルナ」
「えっ、その……はい」
自然と見つめ合って、幸せな一時を――過ごせるワケなかった。
「カイト~、お花とか欲しくない?」
「来客用のお菓子も欲しいです!」
ソレイユとミーティアが闖入して来た。残念。
けどまあ、そうだな。
もう少し部屋を明るくしたいな。
◆◇ ◆◇ ◆◇
「――そうかね」
大賢者パラディ・アプレミディは、考え込むように白い顎鬚を撫でた。
噴水広場でオーロラの帰りを待っていた彼は、正確な時間で戻って来たメイドに感心していた。さすが長。与えられた任務は完璧にこなす。
そしてその任務とは、カイトやルナ、ソレイユ、なによりミーティアの様子を視察せよというものだった。
賢者は、カイト達とシャロウとの戦いを遠見の炯眼で見守っていた。あの戦いでカイトやソレイユは、負傷していた。だから、老体は彼らが心配になっていたのだ。
「よく報告してくれた、オーロラ」
「……ええ、これくらいお安い御用でございます、大賢者様」
「これこれ、オーロラ。私の事は『アヂチ』と呼びなさい」
またそれかと、オーロラは半分呆れた。毎度毎度、そう呼べと要求されれば、誰だって呆れもする。だが、相手は気高き大賢者様。下手には扱えなかった。
「……ご無礼を承知でお伺いしますが、そのアヂチというのは本当にお名前なのですか? 確かに古代文字で『月』と『太陽』、そして『父』を意味するようですが」
「うむ、父というよりは、私の場合は爺だがな。ともすれば、その意味は彼にこそ相応しき名であろう」
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