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【165】 武器レベル操作
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即座にLv.9999まで底上げした俺は、大戦斧を持つ巨人ドワーフ・トラモントの前に立った。
「カイト様、その役目はわたしが!」
「大丈夫だ。コイツは、俺が一度倒している」
でも、あの時はソレイユの聖剣『マレット』があったけどな。だから更なる力を発揮できたが――今はない。ないが、レベルだけで十分だ。
この拳で戦う。
「――ほう、カイトよ、その惰弱な拳でこの俺を倒すと? だが、その前に聞くがいい……俺がこの帝国・レッドムーンに戻ったのには、もうひとつ理由があった」
「なんだと」
「一つ目は以前に言った通り、兵器スキル『天の火・ダークフィラメント』の使用を拒んだからだ。帝国で暮らす家族の安全を考え、止むを得ずシャロウを脱退し……戻った。そして、二つ目はそこのクラールハイトが俺の家族を人質に取っていてね。だからだ……だから、お前とは敵対するしかない状況にある」
ブラック卿……ヤロー、どこまで用意周到なんだ。まさか、トラモントの家族を人質に取っていたとはな。そりゃヤツの言いなりになるしかないよな。
まてよ。何故、トラモントは、わざわざそんな事を俺に話した? まさか、助けて欲しいのか。そうだ、奴は、前にわざわざ『兵器スキルは使用したくなかった』と目の前で言った。断言した。そして、今も――。
それを悟った俺はルナに耳打ちした。
「ルナ、聞いてくれ」
「……ええ」
「トラモントは、家族を人質に取られて無理やり雇われているというか、仕方なく敵対している様子だ。ここは俺に任せろ」
「……ですが」
「信じてくれ」
「…………分かりました。無茶だけはなりませんよ、カイト様」
頷いて、俺はトラモントと対峙。こうなれば、これを使う。少し前に修理し、護身用に携帯している『グラディウス』を取り出した。
「拳ではなく、その小さな短剣で、この大戦斧・エンディミオンに挑むというのか……笑止!!」
トラモントは、斧を大きく振り上げてくる。だけどな……俺はラッキーだったかもしれない。先ほどのルナの口づけで、いくつかのスキルが増えた。何故かは知らんけどな。でもこれで未来が切り開ける……。
このスキルを発動する……!
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
【武器レベル操作】Lv.1(MaxLv.1)
【系列】補助
【習得条件】月の加護
【効果】
対象:武器/対象
このスキルの発現には
『月』の力が必要である。
あらゆる武器のレベルを上げる。
最大Lv.10までアップ可能。
武器のレベルを下げる事も可能。
使用手数料は存在しない。
このスキルによる武器の破損はない。
クールタイム:10分
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
グラディウスが紅く光り輝き、スキルが発動する。武器レベルが一気に『Lv.10』となり、攻撃力が『1000』プラスされたようだ。……これはすげぇ。
武器にも『レベル』が存在する。
通常は『エクサニム』を使い、精錬しなければ上げられないのだが、このスキルならば手数料なし、しかも破損なしで上げられるらしい。便利すぎる!
「紅いグラディウスだと、それがどうしたァ――!!」
落ちて来る大戦斧。
それに対し、俺は――!
「うぉぉぉぉぉ――――――!!!」
短剣で大戦斧を受け止めた。
グンと鈍い力が圧し掛かる。
「なぁっ……我が斧を受け止めた、だとォ!! 馬鹿な、その程度の武器なら粉々に破壊されるはず!! なぜだァ!!」
俺自身のLv.9999に加えて、武器レベルも『Lv.10』と来た。これは通常の冒険者を遥に凌ぐ最強だ。というか、武器Lv.10とかそう簡単に到達できるものではない。そこまでの確率もかなり低いのだ。
一方、あのブラック卿も驚愕していた。
「……なっ、なんだと! あんな商人如きが……あのトラモントの大戦斧を……やはり、カイトとミーティアを無理矢理にでも結婚させておくべきだったか……クソォ!!」
あんな悔しがって……もう遅いぜ。
「たぁぁぁっ!!!」
ナイフで斧を弾き、トラモントの巨体すらもぶっ飛ばした。ヤツは二階の窓を突き破って庭へ。その巨体がブラック卿のギリギリを掠めて、彼は腰が砕けていた。
「…………ヒィッ!!」
俺は、ブラック卿の横を通り過ぎて、二階から庭へ。その時、ルナが卿の襟を掴み、そのまま付いてきた。
「なっ、何をする!!」
「逃亡させない為だ。付き合ってもらうぞ」
◆
邸宅の二階から飛び降りて、ぶっ飛んでいったトラモントを探した。地面の抉れた跡があった為、すぐに見つかった。
「……いた」
聳え立つドワーフの姿が。
「トラモント……まだやるのか!」
「……言ったろう、家族の為だと!」
再び武器を構え合う。
こうなれば……やるしかない。
「分かった……お前を倒す」
「こちらも承知した……ならば、これしかあるまい……」
斧を持ち換えて、今までと違う構えをするトラモント。ま、まさか……!
「天の火は使わんさ……これでいく!」
グンッと斧を下段に――
『ボルケーノ……!』
ヤツ側の地面にボコボコとマグマのようなモノが現れた。……あれは、火属性スキルか。多少距離があっても、その熱を頬に感じた。これは一撃で決めるしかなさそうだな。俺も又、短剣を強く握った。
「……お前を止める」
「カイト様、その役目はわたしが!」
「大丈夫だ。コイツは、俺が一度倒している」
でも、あの時はソレイユの聖剣『マレット』があったけどな。だから更なる力を発揮できたが――今はない。ないが、レベルだけで十分だ。
この拳で戦う。
「――ほう、カイトよ、その惰弱な拳でこの俺を倒すと? だが、その前に聞くがいい……俺がこの帝国・レッドムーンに戻ったのには、もうひとつ理由があった」
「なんだと」
「一つ目は以前に言った通り、兵器スキル『天の火・ダークフィラメント』の使用を拒んだからだ。帝国で暮らす家族の安全を考え、止むを得ずシャロウを脱退し……戻った。そして、二つ目はそこのクラールハイトが俺の家族を人質に取っていてね。だからだ……だから、お前とは敵対するしかない状況にある」
ブラック卿……ヤロー、どこまで用意周到なんだ。まさか、トラモントの家族を人質に取っていたとはな。そりゃヤツの言いなりになるしかないよな。
まてよ。何故、トラモントは、わざわざそんな事を俺に話した? まさか、助けて欲しいのか。そうだ、奴は、前にわざわざ『兵器スキルは使用したくなかった』と目の前で言った。断言した。そして、今も――。
それを悟った俺はルナに耳打ちした。
「ルナ、聞いてくれ」
「……ええ」
「トラモントは、家族を人質に取られて無理やり雇われているというか、仕方なく敵対している様子だ。ここは俺に任せろ」
「……ですが」
「信じてくれ」
「…………分かりました。無茶だけはなりませんよ、カイト様」
頷いて、俺はトラモントと対峙。こうなれば、これを使う。少し前に修理し、護身用に携帯している『グラディウス』を取り出した。
「拳ではなく、その小さな短剣で、この大戦斧・エンディミオンに挑むというのか……笑止!!」
トラモントは、斧を大きく振り上げてくる。だけどな……俺はラッキーだったかもしれない。先ほどのルナの口づけで、いくつかのスキルが増えた。何故かは知らんけどな。でもこれで未来が切り開ける……。
このスキルを発動する……!
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
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【習得条件】月の加護
【効果】
対象:武器/対象
このスキルの発現には
『月』の力が必要である。
あらゆる武器のレベルを上げる。
最大Lv.10までアップ可能。
武器のレベルを下げる事も可能。
使用手数料は存在しない。
このスキルによる武器の破損はない。
クールタイム:10分
★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★
グラディウスが紅く光り輝き、スキルが発動する。武器レベルが一気に『Lv.10』となり、攻撃力が『1000』プラスされたようだ。……これはすげぇ。
武器にも『レベル』が存在する。
通常は『エクサニム』を使い、精錬しなければ上げられないのだが、このスキルならば手数料なし、しかも破損なしで上げられるらしい。便利すぎる!
「紅いグラディウスだと、それがどうしたァ――!!」
落ちて来る大戦斧。
それに対し、俺は――!
「うぉぉぉぉぉ――――――!!!」
短剣で大戦斧を受け止めた。
グンと鈍い力が圧し掛かる。
「なぁっ……我が斧を受け止めた、だとォ!! 馬鹿な、その程度の武器なら粉々に破壊されるはず!! なぜだァ!!」
俺自身のLv.9999に加えて、武器レベルも『Lv.10』と来た。これは通常の冒険者を遥に凌ぐ最強だ。というか、武器Lv.10とかそう簡単に到達できるものではない。そこまでの確率もかなり低いのだ。
一方、あのブラック卿も驚愕していた。
「……なっ、なんだと! あんな商人如きが……あのトラモントの大戦斧を……やはり、カイトとミーティアを無理矢理にでも結婚させておくべきだったか……クソォ!!」
あんな悔しがって……もう遅いぜ。
「たぁぁぁっ!!!」
ナイフで斧を弾き、トラモントの巨体すらもぶっ飛ばした。ヤツは二階の窓を突き破って庭へ。その巨体がブラック卿のギリギリを掠めて、彼は腰が砕けていた。
「…………ヒィッ!!」
俺は、ブラック卿の横を通り過ぎて、二階から庭へ。その時、ルナが卿の襟を掴み、そのまま付いてきた。
「なっ、何をする!!」
「逃亡させない為だ。付き合ってもらうぞ」
◆
邸宅の二階から飛び降りて、ぶっ飛んでいったトラモントを探した。地面の抉れた跡があった為、すぐに見つかった。
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こうなれば……やるしかない。
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斧を持ち換えて、今までと違う構えをするトラモント。ま、まさか……!
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『ボルケーノ……!』
ヤツ側の地面にボコボコとマグマのようなモノが現れた。……あれは、火属性スキルか。多少距離があっても、その熱を頬に感じた。これは一撃で決めるしかなさそうだな。俺も又、短剣を強く握った。
「……お前を止める」
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