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第二章 魯坊丸と楽しい仲間達
八十三夜 お市の襲撃
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〔天文十九年 (一五五十年)6月中旬〕
さらば、ゴロゴロ、ゴロゴロ時代。
五月中旬から刺客を避ける為に影武者を置いた。
俺は本館に軟禁されて、外に一歩も出られない日々が続いた。
皆は不憫に思ったかも知れないが、むしろ歓迎だった。
訓練も夕食の会議も免除だ。
その夕食会議が終わって、最高幹部会議のみが俺の仕事だった。
朝からゴロゴロ、昼からゴロゴロ、里の部屋に遊びに入った毎日だった。
さらば、素晴らしい日々よ。
畿内からやってきた刺客の数が減った訳ではない。
むしろ増えている。
だがしかし、刺客がやってくるという事は刺客を狩ろうと考える剣豪もやってくる。
加藤三郎左衛門が旅で出会った剣豪や忍びに俺に仕えないかという召喚状を送っていた。
海とも山とも知れぬ尾張の小倅に仕えるという者はいなかった。
応じてくれたのは、領地を失った者、仕官先が落ちぶれた者、そもそも仕官先がない者という行き詰まった者らのみだった。
つまり、吉岡直賢や新免無二のような十二人のみだ。
実際、八代与-三右衛門尉と青木-藤兵衛尉の二人は刺客狩りでも活躍していた。
しかし、戦闘向きの者ばかりでなく、妖術使い果心-居士のように刺客狩りに向かない者も多かった。
義元の賞金首は尾張を混乱させる陽動として成功したが、剣豪らを集める呼び水となったのだ。
三郎左衛門の友人らにも俺の刺客にならないかという誘いが舞い込んだ。
そこで剣豪らは考えた。
幼い俺の首を狩るより、襲ってくる刺客を始末する方が剣の修行になるのではないか?
あるいは、気前のよい若様の方が褒美も多いのではないか?
あるいは、三郎左衛門のほざいた真の君主なのではないだろうか?
考える方は色々だが、ざっと二十人の強者が集まった。
最初に応じた十二人を加えて三十二人だ。
こうなると尾張伊賀衆の精鋭は森田-浄雲を残して、刺客狩りに尾張伊賀衆の精鋭はお祓い箱となったのだ。
つよいのなんの⁉
究極の強さを求める連中は頭のネジが飛んでいる。
単騎で敵に挑むのを好む者もいれば、毒を使って敵を填めるのを得意とする者もいる。
俺を狙ってきた刺客らが可哀想に思えた。
三郎左衛門は班を二つに分け、俺を警護する剣豪部隊と、尾張に入ってきた刺客を襲って仕留める忍び衆の遊撃部隊を作った。
さくらがぼやく。
「私の仕事がなくなってしまいました」
俺の安全が確保されたので本館での軟禁も解かれた。
ゴロゴロライフの終焉だ。
会う家臣らが喜びの声を上げて俺を祝う。
このまま軟禁生活を続けるぞ……と言える雰囲気ではない。
俺は引き籠もっていたいんだ。
もうヤケだ。夕食のデザートに大盤振る舞いの特製『フルーツポンチ』を出してやった。
さぁ、大いに祝ってくれ。
冬の間に砂糖漬けにした果実をふんだんに盛り付けたフルーツ砂糖漬けだ。
小さな皿に白玉2個とたくさんの小さな果実が並んだ。
千代女が目を丸くして黙々と食べ、さくら、楓、紅葉が絶賛の声を上げた。
「若様。美味しいです。何ですか、この究極の甘さは!」
「砂糖漬けにするだけでこんなに美味しくなるのか」
「紅葉は、紅葉は、若様に仕えられて幸せです」
一気に食べてしまったさくらが、隣でゆっくり味わっている楓の皿を睨む。
「さくら、やらんぞ」
「楓、私がいつ欲しいと言いました。ただ、見ているだけです」
「やらんからな」
「紅葉。食べきれないなら手伝って上げますよ」
「大丈夫です。ゆっくり味わっています」
「そうですか」
一気に食べてしまった者がゆっくり味わっている者の皿を眺めているのは、さくらだけではない。
甘い菓子に慣れてきたが、砂糖漬けの菓子は格別だったみたいだ。
完食した千代女が口を開いた。
「若様。この『ふるつぽんち』ですが、末森と那古野にも贈っておいた方がよろしいと思います」
「さすがに贈るほどの量は作っていないぞ」
「砂糖がまだ高い事は承知しております。ですが、ここで皆に振る舞ってしまわれたので、信長様の耳に届くと考えた方がよろしいかと」
「あぁ! 信長兄ぃが押し掛けてくると……」
「知れれば、間違いなく」
「だが、本当に贈るほど残っていない」
「ですから、試食用に少しだけ送り、作り方を添えておけば、ご自分で作られるでしょう」
「高く付くぞ」
「熱田衆や津島衆の依頼を聞くように、末森や那古野から依頼を受け付ければ問題ないと思われます。砂糖が漬かるまで時間が掛かる事も添えれば、問題を回避できます」
召し抱えられた監督以上の家臣は定期的に中根南城の夕食会議に召喚される。
最初は全員を毎日呼んでいたが、数が増え、地域が広がり過ぎた。
召喚は月一のペースと変わり、交替で中根南城にやってきて報告する。
今回は俺の復帰祝いで特別招集が掛けられ、半数近い家臣が一堂に会し、特製『フルーツポンチ』は一瞬でなくなった。
しかし、これは投資だ。
俺の家臣らが商人を介して、熱田衆や津島衆に知れる。
レシピを求めて、商人がやってくる。
どこかで祝い事があれば、中根家の賄い人(料理人)を派遣する。
あるいは、レシピが欲しいという領主には一品毎に銭を取る。
料亭や宿が我が中根家の料理を提供したいならば、売上の一部を上納する事で使える。
新料理一品に付き、期間限定で特別料金も発生する。
俺の家臣らは熱田一円から津島まで広がって仕事をしているので、彼らは広告塔の代わりに宣伝してくれる。
最初は監督まで出世すれば美味しい物が食べられると、皆の仕事のやる気を出す為に振る舞っていた。
今では、商人らが彼らから新料理の情報を聞き出すの通常となってしまった。
これだけ好評ならば、特製『フルーツポンチ』の依頼がたくさん入るに違いない。
振る舞った費用を簡単に回収できるだろう。
次の琉球交易船の荷が砂糖だらけになりそうな予感がする。
薩摩周辺の島々に配ったサトウキビの種を配りながら砂糖を高値で買うと広めたので、十年もすれば大量の砂糖が買い付けられる。
将来が楽しみな商材だ。
砂糖が手に入るならチョコレートも作りたい。
しかし、カカオは北緯20度以上で作れないと言われるが、沖縄か、台湾では無理だろうか?
最悪、グアムならいけるよね。
帆船が完成したら、東南アジアとの交易は必須だな。
引き籠もり生活の終了の残念感を食欲に変換して誤魔化した。
数日後、熱田神宮のお仕事を終えて休憩していると、突然の来客がやってきた。
その案内の巫女を追い越して、俺の待機部屋に飛び込んできた。
目の前まで飛び込んできた小さな来客は妹のお市だ。
「ろぼ、う…………そなたがろあにじゃなのか?」
「はい。お市様の兄の魯坊丸と申します」
お市は信長兄ぃからお市と呼ばれているので、俺にもお市と呼べと言う。
元気一杯のお市は、大人しい里と対照的な妹だった。
親父 (信秀)は試食用『フルーツポンチ』をお市にも分けたらしい。
そして、持ってきた使いの者に、那古野で食している珍しい食べ物や玩具の数々を俺が作った物と聞いたらしい。
「ろあにじゃがたくさんの玩具を作ったと聞いた。新しい玩具はないのかや?」
お市が玩具を強請ってきた。
期待に満ちたキラキラさせた目で見つめられる断り憎い。
里の為に作った玩具の試作品なら俺の部屋にある。
完成品なら里の部屋にあった。
「いますぐに城に行くのじゃ」
「千代、何とかなるか?」
「この後の会合は余裕があったので入れたもので急ぐものではありません。中根南城に戻り、朝一で熱田神宮に戻ってくれば問題ございません」
「では、城に戻るか」
「や、やったのじゃ」
俺はお市と里が仲良しになれればいいなと考え、お市を城に連れ帰った。
さらば、ゴロゴロ、ゴロゴロ時代。
五月中旬から刺客を避ける為に影武者を置いた。
俺は本館に軟禁されて、外に一歩も出られない日々が続いた。
皆は不憫に思ったかも知れないが、むしろ歓迎だった。
訓練も夕食の会議も免除だ。
その夕食会議が終わって、最高幹部会議のみが俺の仕事だった。
朝からゴロゴロ、昼からゴロゴロ、里の部屋に遊びに入った毎日だった。
さらば、素晴らしい日々よ。
畿内からやってきた刺客の数が減った訳ではない。
むしろ増えている。
だがしかし、刺客がやってくるという事は刺客を狩ろうと考える剣豪もやってくる。
加藤三郎左衛門が旅で出会った剣豪や忍びに俺に仕えないかという召喚状を送っていた。
海とも山とも知れぬ尾張の小倅に仕えるという者はいなかった。
応じてくれたのは、領地を失った者、仕官先が落ちぶれた者、そもそも仕官先がない者という行き詰まった者らのみだった。
つまり、吉岡直賢や新免無二のような十二人のみだ。
実際、八代与-三右衛門尉と青木-藤兵衛尉の二人は刺客狩りでも活躍していた。
しかし、戦闘向きの者ばかりでなく、妖術使い果心-居士のように刺客狩りに向かない者も多かった。
義元の賞金首は尾張を混乱させる陽動として成功したが、剣豪らを集める呼び水となったのだ。
三郎左衛門の友人らにも俺の刺客にならないかという誘いが舞い込んだ。
そこで剣豪らは考えた。
幼い俺の首を狩るより、襲ってくる刺客を始末する方が剣の修行になるのではないか?
あるいは、気前のよい若様の方が褒美も多いのではないか?
あるいは、三郎左衛門のほざいた真の君主なのではないだろうか?
考える方は色々だが、ざっと二十人の強者が集まった。
最初に応じた十二人を加えて三十二人だ。
こうなると尾張伊賀衆の精鋭は森田-浄雲を残して、刺客狩りに尾張伊賀衆の精鋭はお祓い箱となったのだ。
つよいのなんの⁉
究極の強さを求める連中は頭のネジが飛んでいる。
単騎で敵に挑むのを好む者もいれば、毒を使って敵を填めるのを得意とする者もいる。
俺を狙ってきた刺客らが可哀想に思えた。
三郎左衛門は班を二つに分け、俺を警護する剣豪部隊と、尾張に入ってきた刺客を襲って仕留める忍び衆の遊撃部隊を作った。
さくらがぼやく。
「私の仕事がなくなってしまいました」
俺の安全が確保されたので本館での軟禁も解かれた。
ゴロゴロライフの終焉だ。
会う家臣らが喜びの声を上げて俺を祝う。
このまま軟禁生活を続けるぞ……と言える雰囲気ではない。
俺は引き籠もっていたいんだ。
もうヤケだ。夕食のデザートに大盤振る舞いの特製『フルーツポンチ』を出してやった。
さぁ、大いに祝ってくれ。
冬の間に砂糖漬けにした果実をふんだんに盛り付けたフルーツ砂糖漬けだ。
小さな皿に白玉2個とたくさんの小さな果実が並んだ。
千代女が目を丸くして黙々と食べ、さくら、楓、紅葉が絶賛の声を上げた。
「若様。美味しいです。何ですか、この究極の甘さは!」
「砂糖漬けにするだけでこんなに美味しくなるのか」
「紅葉は、紅葉は、若様に仕えられて幸せです」
一気に食べてしまったさくらが、隣でゆっくり味わっている楓の皿を睨む。
「さくら、やらんぞ」
「楓、私がいつ欲しいと言いました。ただ、見ているだけです」
「やらんからな」
「紅葉。食べきれないなら手伝って上げますよ」
「大丈夫です。ゆっくり味わっています」
「そうですか」
一気に食べてしまった者がゆっくり味わっている者の皿を眺めているのは、さくらだけではない。
甘い菓子に慣れてきたが、砂糖漬けの菓子は格別だったみたいだ。
完食した千代女が口を開いた。
「若様。この『ふるつぽんち』ですが、末森と那古野にも贈っておいた方がよろしいと思います」
「さすがに贈るほどの量は作っていないぞ」
「砂糖がまだ高い事は承知しております。ですが、ここで皆に振る舞ってしまわれたので、信長様の耳に届くと考えた方がよろしいかと」
「あぁ! 信長兄ぃが押し掛けてくると……」
「知れれば、間違いなく」
「だが、本当に贈るほど残っていない」
「ですから、試食用に少しだけ送り、作り方を添えておけば、ご自分で作られるでしょう」
「高く付くぞ」
「熱田衆や津島衆の依頼を聞くように、末森や那古野から依頼を受け付ければ問題ないと思われます。砂糖が漬かるまで時間が掛かる事も添えれば、問題を回避できます」
召し抱えられた監督以上の家臣は定期的に中根南城の夕食会議に召喚される。
最初は全員を毎日呼んでいたが、数が増え、地域が広がり過ぎた。
召喚は月一のペースと変わり、交替で中根南城にやってきて報告する。
今回は俺の復帰祝いで特別招集が掛けられ、半数近い家臣が一堂に会し、特製『フルーツポンチ』は一瞬でなくなった。
しかし、これは投資だ。
俺の家臣らが商人を介して、熱田衆や津島衆に知れる。
レシピを求めて、商人がやってくる。
どこかで祝い事があれば、中根家の賄い人(料理人)を派遣する。
あるいは、レシピが欲しいという領主には一品毎に銭を取る。
料亭や宿が我が中根家の料理を提供したいならば、売上の一部を上納する事で使える。
新料理一品に付き、期間限定で特別料金も発生する。
俺の家臣らは熱田一円から津島まで広がって仕事をしているので、彼らは広告塔の代わりに宣伝してくれる。
最初は監督まで出世すれば美味しい物が食べられると、皆の仕事のやる気を出す為に振る舞っていた。
今では、商人らが彼らから新料理の情報を聞き出すの通常となってしまった。
これだけ好評ならば、特製『フルーツポンチ』の依頼がたくさん入るに違いない。
振る舞った費用を簡単に回収できるだろう。
次の琉球交易船の荷が砂糖だらけになりそうな予感がする。
薩摩周辺の島々に配ったサトウキビの種を配りながら砂糖を高値で買うと広めたので、十年もすれば大量の砂糖が買い付けられる。
将来が楽しみな商材だ。
砂糖が手に入るならチョコレートも作りたい。
しかし、カカオは北緯20度以上で作れないと言われるが、沖縄か、台湾では無理だろうか?
最悪、グアムならいけるよね。
帆船が完成したら、東南アジアとの交易は必須だな。
引き籠もり生活の終了の残念感を食欲に変換して誤魔化した。
数日後、熱田神宮のお仕事を終えて休憩していると、突然の来客がやってきた。
その案内の巫女を追い越して、俺の待機部屋に飛び込んできた。
目の前まで飛び込んできた小さな来客は妹のお市だ。
「ろぼ、う…………そなたがろあにじゃなのか?」
「はい。お市様の兄の魯坊丸と申します」
お市は信長兄ぃからお市と呼ばれているので、俺にもお市と呼べと言う。
元気一杯のお市は、大人しい里と対照的な妹だった。
親父 (信秀)は試食用『フルーツポンチ』をお市にも分けたらしい。
そして、持ってきた使いの者に、那古野で食している珍しい食べ物や玩具の数々を俺が作った物と聞いたらしい。
「ろあにじゃがたくさんの玩具を作ったと聞いた。新しい玩具はないのかや?」
お市が玩具を強請ってきた。
期待に満ちたキラキラさせた目で見つめられる断り憎い。
里の為に作った玩具の試作品なら俺の部屋にある。
完成品なら里の部屋にあった。
「いますぐに城に行くのじゃ」
「千代、何とかなるか?」
「この後の会合は余裕があったので入れたもので急ぐものではありません。中根南城に戻り、朝一で熱田神宮に戻ってくれば問題ございません」
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