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第1話、悪役令嬢リリアンナ(リリアンナ視点)
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イジメと家庭崩壊に屈して自分の人生に希望を見出せずに、首吊り自殺をして死んだはずの私、白山光は、いわゆる異世界転生というものをしたのか、また、人生を異世界でやり直すことになった。
異世界といっても、中世ヨーロッパ風味のファンタジー小説みたいな世界観で、純粋な日本人として育った私にとってはお米も食べられずに、その世界で赤ちゃんから人生をやり直すことになった。
この世界の食事は、油っぽくて、お米もない。せっかく人生をやり直せるのに、なんでこんな不便な世界なんだろう、と幼心にぼんやり考えていた。
平凡以下の私には似つかない貴族として生まれてしまい、名前は、リリアンナ・フォン・リヒテンベルクと名付けられて私の見た目は日本人どころか、コスプレした日本人かゲルマン系のヨーロッパ人みたいな見た目をしていた。
厳密にいうと、ゆるふわウェーブのショートヘアでクリーム色のブロンドでにサファイアブルーの瞳。
そして、こんな私を産んだであろうこの世界でのお母様曰く「あなたの貴族としての階級は伯爵ですのよ。だから、恥ずかしくないような伯爵令嬢として在ることを自覚しなさい」とのことだった。
お父様はリヒテンベルク伯爵と呼ばれていて、よく家族と一緒に他の階級の貴族の茶会に参加させられ、礼儀作法もうまくいかずに、お母様からよく叱られていたし私は相変わらず、臆病で人見知りで自分から声をかけることもできなかった。
そんな私をお母様は叱りつつも幼少期から愛してくれていた。前世のお母さんのように否定し放置しなかった。
そして幼少期のある日突然、天使のような男の子と出会った。
名前は、ハインリヒ・フォン・ヴァルドシュタインで、階級は王子で本物の王子様だった。
お母様とお父様には、ハインリヒ・フォン・ヴァルドシュタイン王子には恥ずかしい振る舞いをするんじゃないとお母様から躾けられたものの、私の臆病で人見知り加減は治らなくていつもハインリヒ王子から、声をかけていただいてもらっていた。
ハインリヒ王子は王子様らしく、短髪で爽やかな容姿端麗の少し落ち着いたように見えるアッシュブロンドでブルーグレー色の瞳をしていた。
私と同じ金髪碧眼でも見た目に差異が出るんだなぁと自分のリリアンナとしての姿を鏡を見つつ、ハインリヒ王子と見比べながら、小さい頃からそう思った。
どうやら、ハインリヒ王子の方が私よりも三歳ぐらい年上で、こんな私にでもにこやかに接してくれた。
ハインリヒ王子がいるときはいつも、私の心は温かくなった。
当然ながら、ハインリヒ王子と私しか貴族の茶会に子供がいない時は二人だけで、お庭の中を駆け巡ったりクレヨンで紙にハインリヒ王子と私がお庭にいる絵を一緒に描いたり、ハインリヒ王子が持ってきた絵本を持ってきて一緒にページをめくってよんだり、時には児童向けの小説のエルフと人間の冒険譚の本を持ってきて読み聞かせてくれたり、遠いところに住んでいる魔族の噂などを教えてくれた。
ハインリヒ王子は、他の貴族の子が貴族の茶会に集まっていた時も私に声をかけてくれて一緒にみんなで遊ぶように誘ってくれて、かけっこをしたり男の子たちだけで木登りをしたりみんなで乗馬をしている想像をして、それを話し合ってどんな品種の馬に乗って走っているか等、語りあった。
いつも他人に対して臆病だった私にとって、ハインリヒ王子だけは、私の心の唯一の救いだった。
そして、ハインリヒ王子はいつだってみんなの人気者だった。
しばらくして小学校に通うようになり三歳年上のハインリヒ王子は当然ながら、先に卒業してしまってショックを受けたりと、ハインリヒ王子にもっと近づくため、私は勉学に励んだけれども飛び級もできずに小学生の単位は全て取り終わり、ハインリヒ王子と同じ中学校にもいけなくて、学校では大人しい女子グループに囲まれて、形だけのお友達として過ごしていた。
でも、プライベートの定期的に行われる貴族の茶会では、ハインリヒ王子と会うこともあって私の心は安心した。
ハインリヒ王子が白馬に乗ってハインリヒ王子の騎士ではあるアッシュブラウン色の髪で緑色の瞳をしたレオンハルトというハインリヒ王子と同年齢ぐらいの男性が一緒に乗馬をしていたら、私は貴族の女子達とは距離を置いて遠くからハインリヒ王子に手を振ったり、歳を重ねるたびにだんだん少しだけハインリヒ王子とは、距離ができてしまった。
それでも二人きりの時間はあったけれども、少し居心地が悪くちょっと照れ臭かった。
距離ができてしまったとしても、私の心の拠り所はいつもハインリヒ王子だった。
そして時が過ぎて、リリアンナとしての私は15歳になり、平民も貴族も通うというグリュックシュロス高等学園に入学したと同時に社交界にもデビューすることになった。
小さい頃は天使のようだったハインリヒ王子もグリュックシュロス高等学園を卒業し、今は公務をしつつ大学へ行くようになり、今や立派な美青年となっていた。
彼の小さい頃からのアッシュブロンドも変わらず、ブルーグレーの瞳も変わっていなかった。
男女の壁もあって、私も第二次性徴期を迎えてお互い幼馴染ながらも気恥ずかしいことはあったけれども、交流は続いていた。
そんな中、私にとってはかなり不安で恐ろしいお知らせ知ることになった。
両親が私の体を抱きしめてくれて、そしてお互いの体を香水の匂いを漂わせながらも離れ、お互い向かい合ってテーブルのある椅子に座った。
お父様が魔法で印刷したと思われる亜麻色の長髪で緑色の瞳をしている端正なか顔立ちをしているハインリヒ王子と同じぐらいの年齢の男性が映っている写真とタイプライターで綴られた書類を机の上に置いて、私に話しかけた。
「いきなりですまないが、リリアンナ。この写真に映っているご子息、アルブレヒト・フォン・ノイシュタット公爵子息とリリアンナは婚約することになった。アルブレヒト様はお人好しで純粋な紳士だ。何も気にすることはない」とお父様に告げられたけれども、あまりにもいきなりでショックな話で気が動転してしまいそうだったので、速攻で席を立って、ドアまで走って向かって無理矢理ドアを勢いよく開けて、私はハインリヒ王子か騎士のレオンハルトがいそうな場所へ涙を流しながらも出て行ってしまった。
いつもの庭にある洋風の東屋、いわゆるガゼボに私は走って行った。
そこには、ちょうどハインリヒ王子がいたので話しかけてみた。
「ハインリヒ様」
「どうしたんだい? リリアンナ」
「私、実は先ほど両親から、私の婚約相手が決まったと写真を見せられましてショックのあまりに出て行ってしまったんです」と私はハインリヒ王子に告げている最中に、涙が止まらなかった。
ハインリヒ王子は微笑んでいるようだけどもどこか悲しげで遠い目で「そうか。おめでとうと言いたいところだか、あまり祝える気持ちじゃないな。すまない。その婚約者と結婚してもまた二人で会わないか、リリアンナ?」と問いかけ、私は彼の瞳を見つめながら涙目で「はい」と告げるしかなかった。
ハインリヒ王子は、そのまま表情を変えずに「貴族社会だもんなぁ。仕方がないよ」と呟き、しばらく二人で沈黙した時間を過ごし、時間になりハインリヒ王子に家まで二人で馬に乗って送ってもらった。
その後は、お父様にこっぴどく叱られてからお母様にもう一度抱きしめられて慰めてもらい、感情がおさまったところでお風呂に入りに行きシャワーを浴びて頭と髪を洗い、湯船に浸かって明日の社交界への初めての参加を考えて緊張しつつもお風呂から上がって髪の毛を乾かし、パジャマに着替えて、緊張して眠れないながらもベッドの中に入り、私は静かに目を閉じた。
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この世界の食事は、油っぽくて、お米もない。せっかく人生をやり直せるのに、なんでこんな不便な世界なんだろう、と幼心にぼんやり考えていた。
平凡以下の私には似つかない貴族として生まれてしまい、名前は、リリアンナ・フォン・リヒテンベルクと名付けられて私の見た目は日本人どころか、コスプレした日本人かゲルマン系のヨーロッパ人みたいな見た目をしていた。
厳密にいうと、ゆるふわウェーブのショートヘアでクリーム色のブロンドでにサファイアブルーの瞳。
そして、こんな私を産んだであろうこの世界でのお母様曰く「あなたの貴族としての階級は伯爵ですのよ。だから、恥ずかしくないような伯爵令嬢として在ることを自覚しなさい」とのことだった。
お父様はリヒテンベルク伯爵と呼ばれていて、よく家族と一緒に他の階級の貴族の茶会に参加させられ、礼儀作法もうまくいかずに、お母様からよく叱られていたし私は相変わらず、臆病で人見知りで自分から声をかけることもできなかった。
そんな私をお母様は叱りつつも幼少期から愛してくれていた。前世のお母さんのように否定し放置しなかった。
そして幼少期のある日突然、天使のような男の子と出会った。
名前は、ハインリヒ・フォン・ヴァルドシュタインで、階級は王子で本物の王子様だった。
お母様とお父様には、ハインリヒ・フォン・ヴァルドシュタイン王子には恥ずかしい振る舞いをするんじゃないとお母様から躾けられたものの、私の臆病で人見知り加減は治らなくていつもハインリヒ王子から、声をかけていただいてもらっていた。
ハインリヒ王子は王子様らしく、短髪で爽やかな容姿端麗の少し落ち着いたように見えるアッシュブロンドでブルーグレー色の瞳をしていた。
私と同じ金髪碧眼でも見た目に差異が出るんだなぁと自分のリリアンナとしての姿を鏡を見つつ、ハインリヒ王子と見比べながら、小さい頃からそう思った。
どうやら、ハインリヒ王子の方が私よりも三歳ぐらい年上で、こんな私にでもにこやかに接してくれた。
ハインリヒ王子がいるときはいつも、私の心は温かくなった。
当然ながら、ハインリヒ王子と私しか貴族の茶会に子供がいない時は二人だけで、お庭の中を駆け巡ったりクレヨンで紙にハインリヒ王子と私がお庭にいる絵を一緒に描いたり、ハインリヒ王子が持ってきた絵本を持ってきて一緒にページをめくってよんだり、時には児童向けの小説のエルフと人間の冒険譚の本を持ってきて読み聞かせてくれたり、遠いところに住んでいる魔族の噂などを教えてくれた。
ハインリヒ王子は、他の貴族の子が貴族の茶会に集まっていた時も私に声をかけてくれて一緒にみんなで遊ぶように誘ってくれて、かけっこをしたり男の子たちだけで木登りをしたりみんなで乗馬をしている想像をして、それを話し合ってどんな品種の馬に乗って走っているか等、語りあった。
いつも他人に対して臆病だった私にとって、ハインリヒ王子だけは、私の心の唯一の救いだった。
そして、ハインリヒ王子はいつだってみんなの人気者だった。
しばらくして小学校に通うようになり三歳年上のハインリヒ王子は当然ながら、先に卒業してしまってショックを受けたりと、ハインリヒ王子にもっと近づくため、私は勉学に励んだけれども飛び級もできずに小学生の単位は全て取り終わり、ハインリヒ王子と同じ中学校にもいけなくて、学校では大人しい女子グループに囲まれて、形だけのお友達として過ごしていた。
でも、プライベートの定期的に行われる貴族の茶会では、ハインリヒ王子と会うこともあって私の心は安心した。
ハインリヒ王子が白馬に乗ってハインリヒ王子の騎士ではあるアッシュブラウン色の髪で緑色の瞳をしたレオンハルトというハインリヒ王子と同年齢ぐらいの男性が一緒に乗馬をしていたら、私は貴族の女子達とは距離を置いて遠くからハインリヒ王子に手を振ったり、歳を重ねるたびにだんだん少しだけハインリヒ王子とは、距離ができてしまった。
それでも二人きりの時間はあったけれども、少し居心地が悪くちょっと照れ臭かった。
距離ができてしまったとしても、私の心の拠り所はいつもハインリヒ王子だった。
そして時が過ぎて、リリアンナとしての私は15歳になり、平民も貴族も通うというグリュックシュロス高等学園に入学したと同時に社交界にもデビューすることになった。
小さい頃は天使のようだったハインリヒ王子もグリュックシュロス高等学園を卒業し、今は公務をしつつ大学へ行くようになり、今や立派な美青年となっていた。
彼の小さい頃からのアッシュブロンドも変わらず、ブルーグレーの瞳も変わっていなかった。
男女の壁もあって、私も第二次性徴期を迎えてお互い幼馴染ながらも気恥ずかしいことはあったけれども、交流は続いていた。
そんな中、私にとってはかなり不安で恐ろしいお知らせ知ることになった。
両親が私の体を抱きしめてくれて、そしてお互いの体を香水の匂いを漂わせながらも離れ、お互い向かい合ってテーブルのある椅子に座った。
お父様が魔法で印刷したと思われる亜麻色の長髪で緑色の瞳をしている端正なか顔立ちをしているハインリヒ王子と同じぐらいの年齢の男性が映っている写真とタイプライターで綴られた書類を机の上に置いて、私に話しかけた。
「いきなりですまないが、リリアンナ。この写真に映っているご子息、アルブレヒト・フォン・ノイシュタット公爵子息とリリアンナは婚約することになった。アルブレヒト様はお人好しで純粋な紳士だ。何も気にすることはない」とお父様に告げられたけれども、あまりにもいきなりでショックな話で気が動転してしまいそうだったので、速攻で席を立って、ドアまで走って向かって無理矢理ドアを勢いよく開けて、私はハインリヒ王子か騎士のレオンハルトがいそうな場所へ涙を流しながらも出て行ってしまった。
いつもの庭にある洋風の東屋、いわゆるガゼボに私は走って行った。
そこには、ちょうどハインリヒ王子がいたので話しかけてみた。
「ハインリヒ様」
「どうしたんだい? リリアンナ」
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ハインリヒ王子は、そのまま表情を変えずに「貴族社会だもんなぁ。仕方がないよ」と呟き、しばらく二人で沈黙した時間を過ごし、時間になりハインリヒ王子に家まで二人で馬に乗って送ってもらった。
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