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第一章 修復の絆編【第六話】
おちる
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金色に輝く使役鎖がヴィレンの身体に巻き付いて、彼はついに地面へと墜落する。
「…幽鬼族があいつを『調教』しようとしている」
グリムの焦った言葉に、ルクレツィアはハッとして青褪めた。
「やめて!」
悲痛な叫び声を上げてヴィレンを見ると、鎖に抑え付けられながら彼は咆哮を上げていた。意識を失いながらも、最後の力を振り絞って抗っているような…。
ルクレツィアはグリムの腕の中で力いっぱいに暴れて、「うわ!?」と驚く彼の意表を付いて腕の中から飛び出す。
「近づいちゃ駄目だ!」と叫ぶグリムの声が後ろから聞こえたが、ルクレツィアは構わずにヴィレンの元へと真っ直ぐに走った。
まだ残っている魔獣はいる。ルクレツィアの存在に気付いた魔獣達から彼女を守るために、グリムも召喚獣を召喚して魔獣からルクレツィアを守った。
いつも泣いてばかりのルクレツィア。身を守る力も無ければ、何の役にも立たない自分だけれど…この時だけは、ヴィレンを助けたいという強い気持ちがルクレツィアを勇敢に動かしていたのだった。
「ヴィレン!」
ルクレツィアがそのままヴィレンの元へと駆けて行くと、竜の姿をしたヴィレンは苦しそうに地面の上で暴れていた。
ルクレツィアは構わずに両手を伸ばし、ヴィレンの小さな体を持ち上げると、ギュッと彼を抱き締めたのだった。
ヴィレンの体を締め上げる使役鎖が目に入る。全てはこれのせいだ…ルクレツィアは鎖を握り締めた。
ルクレツィアは、ふと思ったのだ。
自分はずっと、ディートリヒと離れて暮らしていたけれど、それはディートリヒの魔力に当てられないようにするためだった。
(帝都にも、お父様の他にいっぱい魔術師がいるのに、どうしてお父様だけ駄目だったんだろう…?)
それは…。
ルクレツィアは鎖を掴む手に力を入れた。
それはきっと、ルクレツィアの中に流れる異世界人の血が魔力を無意識に吸収してしまう性質を持っているからだ。だから、普通の環境なら緩やかに溜まる魔力も、大きすぎる魔力を持つディートリヒの側ではすぐに魔力が満杯になってしまうんだ。
(アラクネの魔力を、ヴィレンに届く前に私が吸収すれば…!!)
今度は無意識じゃない、自らの意思で。大切な友人を救うために。
ルクレツィアの体の中に、勢いよく魔力が流れ込んでいく。すると、ヴィレンの瞳に再び光が宿り…。
「ルーシー…」
グググ。と、鎖に抵抗するように彼女の腕の中でヴィレンが体を捩って起き上がろうとしていた。
「ルクレツィア! そんな事をすればお前の体が…やめろ!」
娘が今何をしているのか理解したディートリヒは、青褪めた表情で叫ぶ。アラクネも邪魔はさせないとルクレツィアに向けて魔獣を放った。
「っ…守護の宿木! 彼らを守るんだ!」
グリムは召喚獣を喚び出して、ルクレツィア達を魔獣から守ってやった。
ルクレツィアとヴィレンの周りの地面から何本もの小枝が勢いよく生えていった。それは大きな集合体となり、一本の木よりも太い堅固な巨木となる。
下では木の根がザワザワと動き続け、上の方は女性の上半身へと変化していった。その女性の頭から幾つも生えた枝には青々とした葉が生い茂っていた。まるで髪の毛のようにも見える。
ドライアドの木はルクレツィアとヴィレンを飲み込むように自分の腹の中へ…つまりは木の中へと閉じ込めてしまった。ドライアドが二人を腹の中に飲み込んだことで彼女達に魔獣の牙が届くことはない。
ドライアドの中では、身構えていたルクレツィアが恐るおそる周りを見渡すと、一面が茶と緑に埋め尽くされている空洞になっていた。
至る所にこびり付いている光る苔のようなもののおかげで、中はとても明るい。幻想的で綺麗な光景だが、今はそれよりもヴィレンだ。
ルクレツィアは自分の身体が熱くなっていくのを感じながらも、ニコッとヴィレンに笑いかけた。
「この鎖をすぐに外してあげるからね」
でも…大量の魔力を吸い込んだ事で、ディートリヒが恐れていたように魔力がルクレツィアの体を蝕んでいた。発熱で朦朧とする頭で彼女は何とか使役鎖を握るが…限界だったのか、ルクレツィアは倒れてしまう。
するとヴィレンは竜の姿から人の姿となり、ルクレツィアの体を素早く受け止めた。
「…ルーシーの体、熱い…」
ヴィレンは悲しそうな顔をして、自分の腕の中に倒れ込む弱りきったルクレツィアを見下ろしながら言った。
「どうしてこんな事をしたんだよ…ルーシーが、魔力を吸収したら…こうなる事くらい分かるだろ…」
ヴィレンがルクレツィアの体の中に溜まった魔力を吸うと、ルクレツィアはゆっくりと目を開いた。
「俺、ルーシーが傷付くことだけは絶対に嫌だよ…」
それが例え、ルクレツィア自身の行いであっても、ヴィレンは許せないと思った。
すると何故かルクレツィアは力なく笑っていて…。
「なんで笑うんだよ。俺は怒ってるんだぞ」
「だって…」
ルクレツィアが言った。
「私も、ヴィレンが傷付くことが嫌なんだもん…」
だから例え体が魔力に侵されようと厭わない。それでヴィレンを助けられるなら。
ヴィレンは目を大きく開いて彼女を見つめる。
顔色を悪くしたルクレツィアがニコリと笑うと同時に解けた鎖…身体が自由になったヴィレンは何も考えずに、まず目の前のルクレツィアを強く抱きしめた。
(自分が傷付こうとも俺を助けようとしてくれる女の子なんて、初めてだ…)
ヴィレンは、自分が強いと自負している。魔王国でも、まだ子供のヴィレンに勝てる竜はそんなに多くいない。
だからヴィレンは他人の誰かに庇われた事もないし、助けようと手を差し伸べられた事もない。そもそも、最強種の竜は皆が自身の力を誇示することに誇りを持っている。親は子を全力で守るが、基本的には弱き者は淘汰される種族なのだ。
そしてこの腕の中にいる少女は、確かに自分が『守るべき者』と認識している女の子だ。明らかに自分よりもその子の方が弱いのに…。
「ルーシー、ずっと俺の側にいて」
そう言いながら、ヴィレンの胸の奥がぎゅうっと締め付けられた。
ヴィレンにとってルクレツィアはとても大事で大切な『宝石』だ。それは変わらない。でも…。
(なんだ…このどうしようもなく込み上がる苦しい気持ち…)
これまでとは違う知らない感情に彼は気付く。
ヴィレンが本当の意味で恋に落ちたのは、きっとこの瞬間なのだろう。
「…幽鬼族があいつを『調教』しようとしている」
グリムの焦った言葉に、ルクレツィアはハッとして青褪めた。
「やめて!」
悲痛な叫び声を上げてヴィレンを見ると、鎖に抑え付けられながら彼は咆哮を上げていた。意識を失いながらも、最後の力を振り絞って抗っているような…。
ルクレツィアはグリムの腕の中で力いっぱいに暴れて、「うわ!?」と驚く彼の意表を付いて腕の中から飛び出す。
「近づいちゃ駄目だ!」と叫ぶグリムの声が後ろから聞こえたが、ルクレツィアは構わずにヴィレンの元へと真っ直ぐに走った。
まだ残っている魔獣はいる。ルクレツィアの存在に気付いた魔獣達から彼女を守るために、グリムも召喚獣を召喚して魔獣からルクレツィアを守った。
いつも泣いてばかりのルクレツィア。身を守る力も無ければ、何の役にも立たない自分だけれど…この時だけは、ヴィレンを助けたいという強い気持ちがルクレツィアを勇敢に動かしていたのだった。
「ヴィレン!」
ルクレツィアがそのままヴィレンの元へと駆けて行くと、竜の姿をしたヴィレンは苦しそうに地面の上で暴れていた。
ルクレツィアは構わずに両手を伸ばし、ヴィレンの小さな体を持ち上げると、ギュッと彼を抱き締めたのだった。
ヴィレンの体を締め上げる使役鎖が目に入る。全てはこれのせいだ…ルクレツィアは鎖を握り締めた。
ルクレツィアは、ふと思ったのだ。
自分はずっと、ディートリヒと離れて暮らしていたけれど、それはディートリヒの魔力に当てられないようにするためだった。
(帝都にも、お父様の他にいっぱい魔術師がいるのに、どうしてお父様だけ駄目だったんだろう…?)
それは…。
ルクレツィアは鎖を掴む手に力を入れた。
それはきっと、ルクレツィアの中に流れる異世界人の血が魔力を無意識に吸収してしまう性質を持っているからだ。だから、普通の環境なら緩やかに溜まる魔力も、大きすぎる魔力を持つディートリヒの側ではすぐに魔力が満杯になってしまうんだ。
(アラクネの魔力を、ヴィレンに届く前に私が吸収すれば…!!)
今度は無意識じゃない、自らの意思で。大切な友人を救うために。
ルクレツィアの体の中に、勢いよく魔力が流れ込んでいく。すると、ヴィレンの瞳に再び光が宿り…。
「ルーシー…」
グググ。と、鎖に抵抗するように彼女の腕の中でヴィレンが体を捩って起き上がろうとしていた。
「ルクレツィア! そんな事をすればお前の体が…やめろ!」
娘が今何をしているのか理解したディートリヒは、青褪めた表情で叫ぶ。アラクネも邪魔はさせないとルクレツィアに向けて魔獣を放った。
「っ…守護の宿木! 彼らを守るんだ!」
グリムは召喚獣を喚び出して、ルクレツィア達を魔獣から守ってやった。
ルクレツィアとヴィレンの周りの地面から何本もの小枝が勢いよく生えていった。それは大きな集合体となり、一本の木よりも太い堅固な巨木となる。
下では木の根がザワザワと動き続け、上の方は女性の上半身へと変化していった。その女性の頭から幾つも生えた枝には青々とした葉が生い茂っていた。まるで髪の毛のようにも見える。
ドライアドの木はルクレツィアとヴィレンを飲み込むように自分の腹の中へ…つまりは木の中へと閉じ込めてしまった。ドライアドが二人を腹の中に飲み込んだことで彼女達に魔獣の牙が届くことはない。
ドライアドの中では、身構えていたルクレツィアが恐るおそる周りを見渡すと、一面が茶と緑に埋め尽くされている空洞になっていた。
至る所にこびり付いている光る苔のようなもののおかげで、中はとても明るい。幻想的で綺麗な光景だが、今はそれよりもヴィレンだ。
ルクレツィアは自分の身体が熱くなっていくのを感じながらも、ニコッとヴィレンに笑いかけた。
「この鎖をすぐに外してあげるからね」
でも…大量の魔力を吸い込んだ事で、ディートリヒが恐れていたように魔力がルクレツィアの体を蝕んでいた。発熱で朦朧とする頭で彼女は何とか使役鎖を握るが…限界だったのか、ルクレツィアは倒れてしまう。
するとヴィレンは竜の姿から人の姿となり、ルクレツィアの体を素早く受け止めた。
「…ルーシーの体、熱い…」
ヴィレンは悲しそうな顔をして、自分の腕の中に倒れ込む弱りきったルクレツィアを見下ろしながら言った。
「どうしてこんな事をしたんだよ…ルーシーが、魔力を吸収したら…こうなる事くらい分かるだろ…」
ヴィレンがルクレツィアの体の中に溜まった魔力を吸うと、ルクレツィアはゆっくりと目を開いた。
「俺、ルーシーが傷付くことだけは絶対に嫌だよ…」
それが例え、ルクレツィア自身の行いであっても、ヴィレンは許せないと思った。
すると何故かルクレツィアは力なく笑っていて…。
「なんで笑うんだよ。俺は怒ってるんだぞ」
「だって…」
ルクレツィアが言った。
「私も、ヴィレンが傷付くことが嫌なんだもん…」
だから例え体が魔力に侵されようと厭わない。それでヴィレンを助けられるなら。
ヴィレンは目を大きく開いて彼女を見つめる。
顔色を悪くしたルクレツィアがニコリと笑うと同時に解けた鎖…身体が自由になったヴィレンは何も考えずに、まず目の前のルクレツィアを強く抱きしめた。
(自分が傷付こうとも俺を助けようとしてくれる女の子なんて、初めてだ…)
ヴィレンは、自分が強いと自負している。魔王国でも、まだ子供のヴィレンに勝てる竜はそんなに多くいない。
だからヴィレンは他人の誰かに庇われた事もないし、助けようと手を差し伸べられた事もない。そもそも、最強種の竜は皆が自身の力を誇示することに誇りを持っている。親は子を全力で守るが、基本的には弱き者は淘汰される種族なのだ。
そしてこの腕の中にいる少女は、確かに自分が『守るべき者』と認識している女の子だ。明らかに自分よりもその子の方が弱いのに…。
「ルーシー、ずっと俺の側にいて」
そう言いながら、ヴィレンの胸の奥がぎゅうっと締め付けられた。
ヴィレンにとってルクレツィアはとても大事で大切な『宝石』だ。それは変わらない。でも…。
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