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第二巻:夏は、夜
かいだん+会談
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「レイチェルで、いいよね?」
「もちろんです、形山社長」
最後の面談は、佐伯レイことメイド・ネーム、レイチェル。
あみへの襲撃事件に巻き込まれたせいで休職中ではあるが、彼女が店長のメイド喫茶「さっきゅばすどりーむ」の運営会社が、あみ所属のアイドル看板番組へのレイチェル出演が好評だったことから、メイドたちのタレント活動をウチへ業務委託してきたのだ。
「やりたい、お仕事ある?」
「申し訳ありません。やりたくない仕事ならあります」
お、意外だ。
「どんなこと?」
「メイド服を脱ぐ、汚す。顔も、もちろんです。メイドを侮辱する仕事は、基本的にやりたくありません」
「わかった。なんちゃってメイド・キャラ扱いでイジられるのは、ナシね?」
「はい、ご理解いただき、ありがとうございます」
「でも、それだと、お仕事が限られてくると思うけど、運営会社的には良いの?」
レイチェルが筆頭でタレントするので、白紙委任状はもらっているようだが。
「はい。わたくしは休職中の身ですが、メイド喫茶が本分ですし、メイド服で歌うような虚像でメイドを宣伝したくありません」
「あれ?メイド喫茶って、ショーしてなかったか?」
「当店では、いたしておりません。『他の』お店に、お詳しいようですね、ご主人様?」
しまった、藪蛇だ。
「そのようなコンセプト・カフェと一線を画した正統派メイド喫茶のメイドとして、誤解を正すためにタレント活動したいのです」
でも、それって、
「どうしても、キャラとして、メイドを面白おかしくイジリたい番組が多いと思うの」
「・・・それは、理解しています」
レイチェルの想いと番組の要求が合うことは、かなり少なさそうだ。
それこそ、某局の教育番組くらいしか、想像できない。
それなら、それをやれば良いのか。
「YouTubeやったらどうだ?」
「それはもう、世に溢れていますし、実際にチェーン店の公式チャンネルがあります。ご主人様」
確かに、メイドのヒス構文とか踊ってみたとか、ショートで流れてくるものな。
そして、それがレイチェルが嫌う、誤解の元でもあるのだろう。
その中に埋もれてしまってか、正直「さっきゅばすどりーむ」が、YouTubeチャンネルを持っていることを知らなかった。
チェーン店の公式だから、持ち回りの店舗によって熱量が違うだろうし、通えない土地の店舗情報が煩わしいから、チャンネル登録したとしても通知オンにはしなさそうだ。
そうでない人へのお勧めとしては、メイド喫茶・コンセプトカフェで、一括りだろうからな。
だからこそ、
「学園でやっているメイド学の講義、内容そのものは講師に著作権あるんだから、ガチメイドについて授業してしまえ」
学園の動画をもらうことはできないが、同じ内容を講演したり、記事に書くことは禁じられていない。
ネット配信も、過去分をアーカイブで観ることは可能だが当然、無編集のままだ。
「それこそ、ライブ配信した後、編集や字幕いれて、切り抜きショートもつくれば良い」
学園でやってない内容を先行しないのは、筋を通すために重要だろう。
あくまで、再放送的なものだ。
その分、初回よりブラッシュアップできている、とも言えるが。
「それを体現できる、体験できるとなれば、店へのメイド応募・集客にも繋がるんじゃないのか」
そもそも、運営会社がタレント業務を委託するのも、それで利益を上げるというよりは、店の宣伝が主目的だろう。
ただ、問題は、
「なんだかもう、YouTubeが片手間では、無理っぽいんだけど?」
ASMR専門の志桜里個人チャンネルへのサポートだけでも、まあまあ大変だったのに、とりあえずとはいえ事務所公式チャンネルの開設も決まったしな。
大谷の個人チャンネルは、銀の盾をもらっていて、コラボしたら登録者も増えそうだから、それなりの体制が必要だ。
「お店の動画編集を手伝ってくれている子がいます。わたくしもできますし」
タキシード姿の俺と白いドレスのレイチェルが並んだコラージュ写真を短時間でつくれるのだから、映像には強いのだろう。
なにより、たまたま店のイベントか何かで着た白ドレス姿の写真を使ったと思っていたら服も、急いで合成したというのだから、怖い。
そういえば、志桜里のASMR配信画面のイラストも描いてもらったから、サムネとかも器用にこなしそうだ。
「手伝ってもらうのはありがたい。が、その人のメイド喫茶への出勤もある。事務所の業務として、組織改編が必要だな、社長」
「あー、企画が得意な人集めて、会議してみるか。坂井さんが、」
言ってから、人員配置しようとした人物が産休中なのを思い出し、
「専務が、YouTube部カッコ仮の兼任部長」
藪蛇だ。
反論しようとすると、
「YouTubeが立ち行かなかったら、どうしたら良いのかしら?私、あんまり観ないからわからない」
芝居がかった通る声で言うので、食堂からも視線が、俺に集まった。
さすがは、女優と言うべきか。
いつもなら、こういう場面ではニヤニヤしているミホが、不安そうなのが、胸に痛い。
「・・・わかった、部長補佐な」
往生際悪く、責任を回避しようとする。
ちなみに、会社によっても違うが、部長代理は部長承認権、つまり部長として判子を押す権利があるが、補佐にはない。
専務であっても、部長権限のない部署の部長印は押せない。
よって、俺に責任はない。
「役職変えても、実質一人なんだから、意味ないわよ?私に書類持ってくるのは、専務なんだから」
わかってるなら、社員を増やせ。
そうでなくても盗聴、志桜里への間接的痴漢行為で一人、辞めた後、入社ないんだから。
まあ、間接経費が増えれば、利益が減るから、無理なのはわかっているのだが。
「さわりん部長補佐、よろしく!」
笑顔のミホが近づいて来て、ハイタッチを要求する仕草をしたので、座ったままローテンションで受ける。
「僕も!」
大谷や津々木、茜に志桜里まで、ハイタッチしてきた。
事務所へ新しい風が吹いたようで、ちょっと感動した。
一人だけ部外者のあみが、食堂テーブルでブーたれているが、見ないふりして、
「じゃあ部長補佐権限で毎回、交代で『さっきゅばすどりーむ』のメイドさんに、アシスタントで出てもらうか」
雰囲気に調子に乗って言った瞬間に、室温が下がった。
一瞬、喜色を上げた津々木が、敏感に気配を察し、口を閉じる。
鈍い大谷は、気がつかず、余計な事を言った。
「僕もいろんなコスチューム着ようかな」
その言い方は、メイド服がコスプレみたいだから、止めてくれ。
事態を静かに見守っていたメイドが、ゆっくりとこちらを向いた。
「では、ご主人様は、毎回タキシードでお願いしますね?」
いろいろな意味で、いろいろな場所で、目が輝いた。
俺は、自らが招いた災いの対価を、どうやって軽減しようか考えていた。
いや茜、どうして別荘に、前に番組衣装で着た、そのタキシード服があるんだ?
予定していた面談は終わり、少し遅くなったが、昼食の準備が始まっていた。
メニューは、予定通りにオムライスだ。
元ペンションで厨房は大きいが、さすがに全員は入れないので、調理したい人がやる方針。
なので俺は、ビール片手にソファーに座っていた。
だから、どんなオムライスが提供されようとも、自ら手を動かさない者に拒む権利はないのだ。
とはいえ、チキンピラフは炊飯器で炊いているので、卵で包めば出来上がり、なはずだ。
ちなみに、生米を炒めて、スープで炊くのがピラフだ。
なので、大抵の喫茶店で提供されるのは、厳密に言えば、洋風チャーハンになる。
ピラフはトルコ発祥だが、具が質素なスペインのパエリア、は言いすぎか。
鶏ひき肉と冷凍ミックスベジタブル、缶詰のマッシュルームで、トマト・ジュースと固形コンソメも加えて炊いている。
今回は、炊飯器を使えたので良いが、米を炊くのは、深い鍋の方が難しいので、俺はキャンプのときは、フライパンでやっていた。
そういう意味で実は、パエリア鍋は、野外向きで機能的だ。
しかし、パエリア鍋のフタはアルミ箔でやるが、発明されてない昔は、どうやっていたのだろう。
そういえば、オムライスはケチャップより苺ソース派の仕方が、まだ起きてこないな。
「それで、専務は、どんなお仕事したいの?」
こちらもソファーに座ってビール傾けながら、形山が聞いてきた。
こいつも、俺と同じく、調理せずに食べる派だ。
まあ、社長が厨房に立っては、周りが気を使うし、出来上がりに、ヨイショするのも面倒だ。
「面談は、終わったんじゃなかったのか?」
社長は肩をすくめ、
「事務所へ来たがらない専務とは、中々チャンスがないから」
俺も肩をすくめ、
「茜や志桜里は、良いのか?」
「志桜里とは、家でなるべく話すようにしてるし、」
ほお、良い保護者だな。
ある意味、年頃の女性にとって、肉親より話しやすいのかもしれない。
まあ、志桜里は両親がアレだから、社長宅に居るわけだしな。
「茜ちゃんは中途採用だけど、ボーナスのタイミングで、フィードバック面接したもの」
ボーナスが、どう社内評価されての金額かの説明と、今後どう仕事したいか、上司としてどうしてほしいかを話し合うのが、フィードバック面接だ。
俺、専務なのに、ボーナスもらってないぞ。
そういえば、出向元会社のそういう面接も受けてないな。
四半期に一度、三か月おきの出向報告書の一回目は催促がうるさいので、六月末に提出したが。
出向が決まった二月には、細かい条項を確認する気にもなれず、同意の判子を押していた。
タレント業務への確認も社長がしてくれたしな。
そろそろ、そういった件も、片づけていかないとかもしれない。
今は、その当時には想像もしていなかった学園生活だ。
ただただ定年までの暇つぶしに、ぼそぼそと講義し、孤独に受講する日々だと思っていた。
それが、いろいろと知り合いができ、事務所に所属して、タレント活動までしている。
「・・・楽しいと、良いな」
勝手に口から出た。
「なあに、今は楽しくないってこと?」
形山が、口を尖らせて言ってくる。
「言葉尻を捕らえるなよ」
俺は苦笑して、
「今が楽しいから、これからも楽しいと良いな、ってことだ」
所属タレントが増え、YouTubeも活発になって、楽しく仕事ができれば良い。
本業の学園生活も、講師・受講ともども、楽しくできれば良い。
「そっか」
形山が笑い、それはなんだか無垢な少女のようだった。
「楽しくなる、お仕事の話があるんだけど、」
そんな話し出しで、碌な仕事であった試しがない。
笑顔が素敵だと思った、数秒前の俺に謝れ。
「前、婚礼衣装で語る番組あったじゃない?」
タキシード着せられて、エジプトのミイラを霊視した自称霊能力者のキャシーが錯乱して暴れて、大騒ぎになった収録だ。
そういえば、彼女は、あれから元気になったのだろうか?
「あれが、好評で、」
嘘、お蔵入りじゃなかったのか、あれ?
確か、お笑い霊視「この方は、もう亡くなっています」「そりゃミイラだからな!」に切り替えたんだったか。
「第二弾のマヤ文明を語るお仕事が入っているから、調べておいてね」
ちょっと待て。
今、お盆の真っ最中だ。
詳しくないが、この後に収録して編集、放映が夏のホラー・シーズンに間に合うのか?
疑問が、顔に出たのだろう。
「大丈夫、生放送だから」
何が大丈夫なのか、説明してみろ。
「きっと、」
形山が、笑顔で口を開き、暗くなった。
表情が、ではなく、周囲が、だ。
昼食前だ。
カーテンもレースだけになっていて、天気も悪くない。
照明が消えたとしても、こんなに暗いはずがない。
しかも、薄明りの中に見える形山は、笑顔のままだ。
食堂の方からも、悲鳴などは上がらないが、そちらは暗すぎて、見えない。
「近々、今後の活動について、重大発表があります」
大谷が後日の配信用にか、スマホで自撮りしている声が聞こえる。
俺の目が、おかしいのか?
「たぁーのぉーしぃーいぃー、」
形山の声が、スロー再生のように間延びした。
「こぉーこぉーがぁー、どぉーこぉーだぁーとぉー、」
周囲を映そうと回転している大谷も、ゆっくりになっている。
俺が、おかしいのか?
彼の後ろに、人影が見えた。
驚いて、形山の方を向くと、その後ろにも人影があった。
俺は、普通に動けている?
二人とも、背後の影に気がついた様子はない。
同時に、何かを頭上へ振り上げた。
斧だ。
しかも、こいつらも普通に動けている。
俺が、なんとかしなければ。
立ち上がろうとして、動けない。
俺まで、減速した世界に囚われてしまったのか。
もがくが、何もできないまま、二人に斧が振り下ろされる。
「やめてくれ!」
情けないことに、俺は叫んで目をつぶってしまったようだ。
その耳に、不自然な水音が微かに響いた。
そんなのは気にも留めず、惨劇を予想して、恐る恐る目を開ける、と世界は明るく、形山は笑顔だった。
「楽しくなる、お仕事の話があるんだけど、」
「え?なにが?」
何が起こったのか、わからない。
「なあに?目をつぶって、お仕事の楽しさへの考えに耽っているのかと思ったら、居眠り?」
形山が、口を尖らせて言ってくる。
え?
居眠り?
「もう、昼間っから、ビール飲みすぎなんじゃないの?」
夢、だったのか?
「近々、今後の活動について、重大発表があります」
大谷が後日の配信用に、スマホで自撮りしている声が聞こえる。
「ここが、どこだと思いますか?実は、発表の関係者のべっ・・・まだ言えませーん!」
夢だとしても、これを知っている。
「前、婚礼衣装で語る番組あったじゃない?」
「・・・マヤ文明で、生放送だろ?」
「え?なんで知ってるの?」
やはり。
どういうことだ?
また、不自然な水音が聞こえた気がした。
「どういうこと?茜ちゃん、先にバラしちゃったの?」
タキシードを隠し持った茜が、首をふる。
「沢田先生には、まだ何も言ってません!」
「さっきもタキシードが、ちらっと見えてたけど?」
「あ、あれは、レイチェルさんが、YouTubeで沢田先生にタキシードを着せるって言うから、つい嬉しくて、」
「すぐにも着て欲しくなって、生放送のネタバラシ用に持ってきていたのを、ついフライングで出して来てしまった、と?」
「・・・はい。すみません」
「ダメよ、茜ちゃん。だからバレちゃったのよ」
仕掛け人同士が揉め出したのを眺めながら、手の中の缶ビールを飲む。
まだ、冷たいままだった。
喉を湿らせたら、少し落ち着いてきた。
居眠りしながら、聞こえてきた言葉や、ちら見したタキシードなどから、連想した夢を見たのだろうか。
エジプトの次なら、マヤ文明は、俺でも予想できる。
あやふやな夢の記憶のディティールを目覚めてから、脳が辻褄を合わせたのかもしれない。
つまり、先に夢で見たのと同じ出来事が、後で現実でも起きたのではなく、現実を見て、夢の記憶が改ざんされた。
そんな風に思えてきた。
「とりあえず、マヤ文明の番組は、お断りだ」
マヤ「文明を語る」なんて言っても、エジプト編がそうだったように、どうせオカルトだ。
それを生放送なんて、トラブルが起きないはずがない。
それどころか、ハプニングを仕込んできそうだ。
そういえば、やたらにセットから物が落ちたり、子供が映ったとか、声が録音されたとかいう収録もあったな。
「えー、タキシード・・・」
不満げな茜に見えないように、形山が唇を動かした。
カ・ネ・モ・ト。
つまり、茜の元ヒモを大人しくさせるために力を借りてしまった表向きの顔もある反社「金本」がスポンサーの番組なのだろう。
そういえば、第一弾のエジプト文明も、そのせいで出演したのだった。
それでは断れないが、かといって急に態度を軟化させても、茜が不振に思う。
茜には、どうせ信じてはいないだろうが、元ヒモとは殴り合って結ばれた友情で分かりあい、手を引いてもらったことになっていて、高木と手切れ金百万円のことは言っていない。
「生放送も近いのに、ドタキャンしたら、プロデューサーに恨まれちゃうぅ」
お前、有名女優なのに、どうしてダイコン口調なんだ。
さては俺が、茜に疑われないように、どうやって出演を飲む方法へ舵をきるか、楽しむ魂胆だな。
そっちが、その気なら、
「どうせ、エジプトと同じ、あのプロデューサーだろう?貸しはあっても、借りはないぞ」
断固拒否の俺の態度に、形山が慌てる。
「ちょ、専務。わかってるでしょ?断れないのを、」
「なんでだ?『プロデューサー』に借りはない、と言ったぞ」
借りがあるのは、スポンサーの金本だ。
「さっきから、どうして番組出演にそんなに『借り』が関わってくるのですか?」
不思議そうに、茜が聞いてくる。
それは、俺が茜のためとはいえ、金本の思惑を邪魔をした上、一晩だが百万円を借りたからだよ。
「あの、その、急な依頼だったから、」
「え?エジプト編の放映直後に、社長に内諾とってたはずです」
ほお、そんな前から、サプライズを用意してくださっていたのですね?
自縄自縛に焦り、救いの目を向けてくる形山を無視して、俺は缶ビールを飲みほした。
朝食をしっかりスープカレー・オートミールで摂ったのに、腹が減ってきたので、オムライスが待ち遠しい。
食堂へ目を向ける途中で、キラっと光ったので見る、と夏だから使っていない暖炉の薪をくべる部分を透明なアクリル板で蓋をしていることに気がついた。
エアコンの風で、灰が撒き散らされないようにだろう。
その脇に薪割り用か、夢で見た斧だ。
やはり、無意識に見た記憶が、夢に出てきたのだろう。
誰かが、トイレにでも向かったのか、どこかのドアを開けるような音と水滴が落ちたには不自然な音が、妙に耳についた。
ちょっと変な夢は見たが、のどかな午後だ。
そんな風に油断していた俺は、とてつもなく愚かだった。
「もちろんです、形山社長」
最後の面談は、佐伯レイことメイド・ネーム、レイチェル。
あみへの襲撃事件に巻き込まれたせいで休職中ではあるが、彼女が店長のメイド喫茶「さっきゅばすどりーむ」の運営会社が、あみ所属のアイドル看板番組へのレイチェル出演が好評だったことから、メイドたちのタレント活動をウチへ業務委託してきたのだ。
「やりたい、お仕事ある?」
「申し訳ありません。やりたくない仕事ならあります」
お、意外だ。
「どんなこと?」
「メイド服を脱ぐ、汚す。顔も、もちろんです。メイドを侮辱する仕事は、基本的にやりたくありません」
「わかった。なんちゃってメイド・キャラ扱いでイジられるのは、ナシね?」
「はい、ご理解いただき、ありがとうございます」
「でも、それだと、お仕事が限られてくると思うけど、運営会社的には良いの?」
レイチェルが筆頭でタレントするので、白紙委任状はもらっているようだが。
「はい。わたくしは休職中の身ですが、メイド喫茶が本分ですし、メイド服で歌うような虚像でメイドを宣伝したくありません」
「あれ?メイド喫茶って、ショーしてなかったか?」
「当店では、いたしておりません。『他の』お店に、お詳しいようですね、ご主人様?」
しまった、藪蛇だ。
「そのようなコンセプト・カフェと一線を画した正統派メイド喫茶のメイドとして、誤解を正すためにタレント活動したいのです」
でも、それって、
「どうしても、キャラとして、メイドを面白おかしくイジリたい番組が多いと思うの」
「・・・それは、理解しています」
レイチェルの想いと番組の要求が合うことは、かなり少なさそうだ。
それこそ、某局の教育番組くらいしか、想像できない。
それなら、それをやれば良いのか。
「YouTubeやったらどうだ?」
「それはもう、世に溢れていますし、実際にチェーン店の公式チャンネルがあります。ご主人様」
確かに、メイドのヒス構文とか踊ってみたとか、ショートで流れてくるものな。
そして、それがレイチェルが嫌う、誤解の元でもあるのだろう。
その中に埋もれてしまってか、正直「さっきゅばすどりーむ」が、YouTubeチャンネルを持っていることを知らなかった。
チェーン店の公式だから、持ち回りの店舗によって熱量が違うだろうし、通えない土地の店舗情報が煩わしいから、チャンネル登録したとしても通知オンにはしなさそうだ。
そうでない人へのお勧めとしては、メイド喫茶・コンセプトカフェで、一括りだろうからな。
だからこそ、
「学園でやっているメイド学の講義、内容そのものは講師に著作権あるんだから、ガチメイドについて授業してしまえ」
学園の動画をもらうことはできないが、同じ内容を講演したり、記事に書くことは禁じられていない。
ネット配信も、過去分をアーカイブで観ることは可能だが当然、無編集のままだ。
「それこそ、ライブ配信した後、編集や字幕いれて、切り抜きショートもつくれば良い」
学園でやってない内容を先行しないのは、筋を通すために重要だろう。
あくまで、再放送的なものだ。
その分、初回よりブラッシュアップできている、とも言えるが。
「それを体現できる、体験できるとなれば、店へのメイド応募・集客にも繋がるんじゃないのか」
そもそも、運営会社がタレント業務を委託するのも、それで利益を上げるというよりは、店の宣伝が主目的だろう。
ただ、問題は、
「なんだかもう、YouTubeが片手間では、無理っぽいんだけど?」
ASMR専門の志桜里個人チャンネルへのサポートだけでも、まあまあ大変だったのに、とりあえずとはいえ事務所公式チャンネルの開設も決まったしな。
大谷の個人チャンネルは、銀の盾をもらっていて、コラボしたら登録者も増えそうだから、それなりの体制が必要だ。
「お店の動画編集を手伝ってくれている子がいます。わたくしもできますし」
タキシード姿の俺と白いドレスのレイチェルが並んだコラージュ写真を短時間でつくれるのだから、映像には強いのだろう。
なにより、たまたま店のイベントか何かで着た白ドレス姿の写真を使ったと思っていたら服も、急いで合成したというのだから、怖い。
そういえば、志桜里のASMR配信画面のイラストも描いてもらったから、サムネとかも器用にこなしそうだ。
「手伝ってもらうのはありがたい。が、その人のメイド喫茶への出勤もある。事務所の業務として、組織改編が必要だな、社長」
「あー、企画が得意な人集めて、会議してみるか。坂井さんが、」
言ってから、人員配置しようとした人物が産休中なのを思い出し、
「専務が、YouTube部カッコ仮の兼任部長」
藪蛇だ。
反論しようとすると、
「YouTubeが立ち行かなかったら、どうしたら良いのかしら?私、あんまり観ないからわからない」
芝居がかった通る声で言うので、食堂からも視線が、俺に集まった。
さすがは、女優と言うべきか。
いつもなら、こういう場面ではニヤニヤしているミホが、不安そうなのが、胸に痛い。
「・・・わかった、部長補佐な」
往生際悪く、責任を回避しようとする。
ちなみに、会社によっても違うが、部長代理は部長承認権、つまり部長として判子を押す権利があるが、補佐にはない。
専務であっても、部長権限のない部署の部長印は押せない。
よって、俺に責任はない。
「役職変えても、実質一人なんだから、意味ないわよ?私に書類持ってくるのは、専務なんだから」
わかってるなら、社員を増やせ。
そうでなくても盗聴、志桜里への間接的痴漢行為で一人、辞めた後、入社ないんだから。
まあ、間接経費が増えれば、利益が減るから、無理なのはわかっているのだが。
「さわりん部長補佐、よろしく!」
笑顔のミホが近づいて来て、ハイタッチを要求する仕草をしたので、座ったままローテンションで受ける。
「僕も!」
大谷や津々木、茜に志桜里まで、ハイタッチしてきた。
事務所へ新しい風が吹いたようで、ちょっと感動した。
一人だけ部外者のあみが、食堂テーブルでブーたれているが、見ないふりして、
「じゃあ部長補佐権限で毎回、交代で『さっきゅばすどりーむ』のメイドさんに、アシスタントで出てもらうか」
雰囲気に調子に乗って言った瞬間に、室温が下がった。
一瞬、喜色を上げた津々木が、敏感に気配を察し、口を閉じる。
鈍い大谷は、気がつかず、余計な事を言った。
「僕もいろんなコスチューム着ようかな」
その言い方は、メイド服がコスプレみたいだから、止めてくれ。
事態を静かに見守っていたメイドが、ゆっくりとこちらを向いた。
「では、ご主人様は、毎回タキシードでお願いしますね?」
いろいろな意味で、いろいろな場所で、目が輝いた。
俺は、自らが招いた災いの対価を、どうやって軽減しようか考えていた。
いや茜、どうして別荘に、前に番組衣装で着た、そのタキシード服があるんだ?
予定していた面談は終わり、少し遅くなったが、昼食の準備が始まっていた。
メニューは、予定通りにオムライスだ。
元ペンションで厨房は大きいが、さすがに全員は入れないので、調理したい人がやる方針。
なので俺は、ビール片手にソファーに座っていた。
だから、どんなオムライスが提供されようとも、自ら手を動かさない者に拒む権利はないのだ。
とはいえ、チキンピラフは炊飯器で炊いているので、卵で包めば出来上がり、なはずだ。
ちなみに、生米を炒めて、スープで炊くのがピラフだ。
なので、大抵の喫茶店で提供されるのは、厳密に言えば、洋風チャーハンになる。
ピラフはトルコ発祥だが、具が質素なスペインのパエリア、は言いすぎか。
鶏ひき肉と冷凍ミックスベジタブル、缶詰のマッシュルームで、トマト・ジュースと固形コンソメも加えて炊いている。
今回は、炊飯器を使えたので良いが、米を炊くのは、深い鍋の方が難しいので、俺はキャンプのときは、フライパンでやっていた。
そういう意味で実は、パエリア鍋は、野外向きで機能的だ。
しかし、パエリア鍋のフタはアルミ箔でやるが、発明されてない昔は、どうやっていたのだろう。
そういえば、オムライスはケチャップより苺ソース派の仕方が、まだ起きてこないな。
「それで、専務は、どんなお仕事したいの?」
こちらもソファーに座ってビール傾けながら、形山が聞いてきた。
こいつも、俺と同じく、調理せずに食べる派だ。
まあ、社長が厨房に立っては、周りが気を使うし、出来上がりに、ヨイショするのも面倒だ。
「面談は、終わったんじゃなかったのか?」
社長は肩をすくめ、
「事務所へ来たがらない専務とは、中々チャンスがないから」
俺も肩をすくめ、
「茜や志桜里は、良いのか?」
「志桜里とは、家でなるべく話すようにしてるし、」
ほお、良い保護者だな。
ある意味、年頃の女性にとって、肉親より話しやすいのかもしれない。
まあ、志桜里は両親がアレだから、社長宅に居るわけだしな。
「茜ちゃんは中途採用だけど、ボーナスのタイミングで、フィードバック面接したもの」
ボーナスが、どう社内評価されての金額かの説明と、今後どう仕事したいか、上司としてどうしてほしいかを話し合うのが、フィードバック面接だ。
俺、専務なのに、ボーナスもらってないぞ。
そういえば、出向元会社のそういう面接も受けてないな。
四半期に一度、三か月おきの出向報告書の一回目は催促がうるさいので、六月末に提出したが。
出向が決まった二月には、細かい条項を確認する気にもなれず、同意の判子を押していた。
タレント業務への確認も社長がしてくれたしな。
そろそろ、そういった件も、片づけていかないとかもしれない。
今は、その当時には想像もしていなかった学園生活だ。
ただただ定年までの暇つぶしに、ぼそぼそと講義し、孤独に受講する日々だと思っていた。
それが、いろいろと知り合いができ、事務所に所属して、タレント活動までしている。
「・・・楽しいと、良いな」
勝手に口から出た。
「なあに、今は楽しくないってこと?」
形山が、口を尖らせて言ってくる。
「言葉尻を捕らえるなよ」
俺は苦笑して、
「今が楽しいから、これからも楽しいと良いな、ってことだ」
所属タレントが増え、YouTubeも活発になって、楽しく仕事ができれば良い。
本業の学園生活も、講師・受講ともども、楽しくできれば良い。
「そっか」
形山が笑い、それはなんだか無垢な少女のようだった。
「楽しくなる、お仕事の話があるんだけど、」
そんな話し出しで、碌な仕事であった試しがない。
笑顔が素敵だと思った、数秒前の俺に謝れ。
「前、婚礼衣装で語る番組あったじゃない?」
タキシード着せられて、エジプトのミイラを霊視した自称霊能力者のキャシーが錯乱して暴れて、大騒ぎになった収録だ。
そういえば、彼女は、あれから元気になったのだろうか?
「あれが、好評で、」
嘘、お蔵入りじゃなかったのか、あれ?
確か、お笑い霊視「この方は、もう亡くなっています」「そりゃミイラだからな!」に切り替えたんだったか。
「第二弾のマヤ文明を語るお仕事が入っているから、調べておいてね」
ちょっと待て。
今、お盆の真っ最中だ。
詳しくないが、この後に収録して編集、放映が夏のホラー・シーズンに間に合うのか?
疑問が、顔に出たのだろう。
「大丈夫、生放送だから」
何が大丈夫なのか、説明してみろ。
「きっと、」
形山が、笑顔で口を開き、暗くなった。
表情が、ではなく、周囲が、だ。
昼食前だ。
カーテンもレースだけになっていて、天気も悪くない。
照明が消えたとしても、こんなに暗いはずがない。
しかも、薄明りの中に見える形山は、笑顔のままだ。
食堂の方からも、悲鳴などは上がらないが、そちらは暗すぎて、見えない。
「近々、今後の活動について、重大発表があります」
大谷が後日の配信用にか、スマホで自撮りしている声が聞こえる。
俺の目が、おかしいのか?
「たぁーのぉーしぃーいぃー、」
形山の声が、スロー再生のように間延びした。
「こぉーこぉーがぁー、どぉーこぉーだぁーとぉー、」
周囲を映そうと回転している大谷も、ゆっくりになっている。
俺が、おかしいのか?
彼の後ろに、人影が見えた。
驚いて、形山の方を向くと、その後ろにも人影があった。
俺は、普通に動けている?
二人とも、背後の影に気がついた様子はない。
同時に、何かを頭上へ振り上げた。
斧だ。
しかも、こいつらも普通に動けている。
俺が、なんとかしなければ。
立ち上がろうとして、動けない。
俺まで、減速した世界に囚われてしまったのか。
もがくが、何もできないまま、二人に斧が振り下ろされる。
「やめてくれ!」
情けないことに、俺は叫んで目をつぶってしまったようだ。
その耳に、不自然な水音が微かに響いた。
そんなのは気にも留めず、惨劇を予想して、恐る恐る目を開ける、と世界は明るく、形山は笑顔だった。
「楽しくなる、お仕事の話があるんだけど、」
「え?なにが?」
何が起こったのか、わからない。
「なあに?目をつぶって、お仕事の楽しさへの考えに耽っているのかと思ったら、居眠り?」
形山が、口を尖らせて言ってくる。
え?
居眠り?
「もう、昼間っから、ビール飲みすぎなんじゃないの?」
夢、だったのか?
「近々、今後の活動について、重大発表があります」
大谷が後日の配信用に、スマホで自撮りしている声が聞こえる。
「ここが、どこだと思いますか?実は、発表の関係者のべっ・・・まだ言えませーん!」
夢だとしても、これを知っている。
「前、婚礼衣装で語る番組あったじゃない?」
「・・・マヤ文明で、生放送だろ?」
「え?なんで知ってるの?」
やはり。
どういうことだ?
また、不自然な水音が聞こえた気がした。
「どういうこと?茜ちゃん、先にバラしちゃったの?」
タキシードを隠し持った茜が、首をふる。
「沢田先生には、まだ何も言ってません!」
「さっきもタキシードが、ちらっと見えてたけど?」
「あ、あれは、レイチェルさんが、YouTubeで沢田先生にタキシードを着せるって言うから、つい嬉しくて、」
「すぐにも着て欲しくなって、生放送のネタバラシ用に持ってきていたのを、ついフライングで出して来てしまった、と?」
「・・・はい。すみません」
「ダメよ、茜ちゃん。だからバレちゃったのよ」
仕掛け人同士が揉め出したのを眺めながら、手の中の缶ビールを飲む。
まだ、冷たいままだった。
喉を湿らせたら、少し落ち着いてきた。
居眠りしながら、聞こえてきた言葉や、ちら見したタキシードなどから、連想した夢を見たのだろうか。
エジプトの次なら、マヤ文明は、俺でも予想できる。
あやふやな夢の記憶のディティールを目覚めてから、脳が辻褄を合わせたのかもしれない。
つまり、先に夢で見たのと同じ出来事が、後で現実でも起きたのではなく、現実を見て、夢の記憶が改ざんされた。
そんな風に思えてきた。
「とりあえず、マヤ文明の番組は、お断りだ」
マヤ「文明を語る」なんて言っても、エジプト編がそうだったように、どうせオカルトだ。
それを生放送なんて、トラブルが起きないはずがない。
それどころか、ハプニングを仕込んできそうだ。
そういえば、やたらにセットから物が落ちたり、子供が映ったとか、声が録音されたとかいう収録もあったな。
「えー、タキシード・・・」
不満げな茜に見えないように、形山が唇を動かした。
カ・ネ・モ・ト。
つまり、茜の元ヒモを大人しくさせるために力を借りてしまった表向きの顔もある反社「金本」がスポンサーの番組なのだろう。
そういえば、第一弾のエジプト文明も、そのせいで出演したのだった。
それでは断れないが、かといって急に態度を軟化させても、茜が不振に思う。
茜には、どうせ信じてはいないだろうが、元ヒモとは殴り合って結ばれた友情で分かりあい、手を引いてもらったことになっていて、高木と手切れ金百万円のことは言っていない。
「生放送も近いのに、ドタキャンしたら、プロデューサーに恨まれちゃうぅ」
お前、有名女優なのに、どうしてダイコン口調なんだ。
さては俺が、茜に疑われないように、どうやって出演を飲む方法へ舵をきるか、楽しむ魂胆だな。
そっちが、その気なら、
「どうせ、エジプトと同じ、あのプロデューサーだろう?貸しはあっても、借りはないぞ」
断固拒否の俺の態度に、形山が慌てる。
「ちょ、専務。わかってるでしょ?断れないのを、」
「なんでだ?『プロデューサー』に借りはない、と言ったぞ」
借りがあるのは、スポンサーの金本だ。
「さっきから、どうして番組出演にそんなに『借り』が関わってくるのですか?」
不思議そうに、茜が聞いてくる。
それは、俺が茜のためとはいえ、金本の思惑を邪魔をした上、一晩だが百万円を借りたからだよ。
「あの、その、急な依頼だったから、」
「え?エジプト編の放映直後に、社長に内諾とってたはずです」
ほお、そんな前から、サプライズを用意してくださっていたのですね?
自縄自縛に焦り、救いの目を向けてくる形山を無視して、俺は缶ビールを飲みほした。
朝食をしっかりスープカレー・オートミールで摂ったのに、腹が減ってきたので、オムライスが待ち遠しい。
食堂へ目を向ける途中で、キラっと光ったので見る、と夏だから使っていない暖炉の薪をくべる部分を透明なアクリル板で蓋をしていることに気がついた。
エアコンの風で、灰が撒き散らされないようにだろう。
その脇に薪割り用か、夢で見た斧だ。
やはり、無意識に見た記憶が、夢に出てきたのだろう。
誰かが、トイレにでも向かったのか、どこかのドアを開けるような音と水滴が落ちたには不自然な音が、妙に耳についた。
ちょっと変な夢は見たが、のどかな午後だ。
そんな風に油断していた俺は、とてつもなく愚かだった。
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