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日常編⑰
第489話、お買い物は楽しいね!
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ある日。ルミナが「買い物するぞ」というので一緒にタヌスケ商店へ。
ルミナは、デフォルメされたクロネコ財布をしっかり握りしめていた。どうやら買い物をするのは初めてらしく、ワクワクしているのか尻尾が揺れている。
店内へ入ると、豆狸族の従業員が商品陳列をしたり、ボードを持って残数チェックしたり、ナマモノ商品を取り下げたり補充したりしていた。
ルミナの尻尾揺れがどんどん大きくなり、ネコミミも動く。
「ルミナ、楽しそうだな」
「みゃあ。べつに」
「嘘つくなって。ほら、尻尾揺れてるぞ」
「ふしゃーっ!!」
「うわっ!?」
頭を撫でたら叩かれた……顔が赤い。恥ずかしいみたい。
軽く謝り、もう一度撫でた。
「ごろごろ……ふん、おごってやろうとおもったけどやめた」
「あはは。ごめんごめん」
「ごろごろ……みゃう。いくぞ」
さっそく店内へ。
何を買うのかなと一緒に付いていく。
「おやつを買うぞ」
「あはは。可愛いなぁ」
「ふしゃあ!!」
「え、なんで怒るの?」
「ふん。馬鹿にするな。読書用のおやつだ」
「う、うん」
よくわからんが怒ってしまった。
ちょっと静かに見ていると、ルミナは飴玉の詰まった瓶や、一口サイズの砂糖菓子が詰まった瓶を手に取る。さらに、一個一個包み紙に包まれたチコレートの詰まった瓶……瓶ばっかりだな。
そして、カラフルな飴玉の瓶を手に取り俺に持たせた。ああ、荷物持ちなのね。
「…………」
「ん、次はどこだ?」
「あっち」
「あっちは……文房具か」
文房具コーナーへ。
ルミナは猫柄のメモ帳を手に取る。
「……おい、あそこのノート」
「ん、どこだ?」
「あれ」
ルミナに言われ、ノートを手に取った。
それを渡してやると、ルミナはうんうん唸りやめ、戻すように言う。
気まぐれなネコちゃんだ。まぁいいけど。
「よし、これだけでいい。いくぞ」
「ああ。会計だな……できるか?」
「みゃあ。ばかにするな」
ルミナは会計コーナーへ。
俺の手から飴瓶を受取り、豆狸のメス……じゃなくて女性がいる会計所へ。
すると、ルミナは言う。
「おい、外に出てろ」
「え、でも」
「いいから!」
「あ、ああ……」
なんなんだ?……まぁいいけど。
外で待っていると、ルミナが買い物袋を手に戻ってきた。
「よし。帰るぞ」
「ああ。会計、ちゃんとできたか?」
「ふん、当たり前だ」
ルミナはツンとそっぽ向いた。
家まで一緒に戻り、部屋の中へ。するとルミナは買い物袋に手を突っ込む。
「おい、これ」
「え?……これは、栞?」
「買い物に付き合ったお礼だ。つ、使え」
「……まさかお前、これを買うの見られるの恥ずかしいから」
「ふしゃーっ!!」
「うおっ!? わわ、悪かった悪かった。ありがとう!」
ルミナがくれたのは、綺麗な緑色で植物の模様が描かれた栞だった。
ツンとそっぽ向くツンデレネコは、尻尾がゆらゆら揺れている。
俺は、ルミナをそっと撫でた。
「ありがとな。これから使わせてもらうよ」
「みゃう……ごろごろ」
ルミナは、機嫌よく喉をゴロゴロならした。
◇◇◇◇◇◇
タヌスケ商店は住人にとってなくてはならない物になった。
俺も数日に一度は通っている。
たまにはお酒のおつまみを買おうと思い、読んでいた本に栞を挟んでお出かけする。
すると、玄関にローレライがいた。
「あら、アシュト。どこに行くの?」
「ちょっとタヌスケ商店にな。ローレライは?」
「奇遇ね。私もなのよ……一緒にどう?」
「もちろん」
というわけで、ローレライと一緒にタヌスケ商店へ。
店長のタヌスケが出迎えてくれた。
「へへへ、村長にご婦人、いつもご贔屓に……へへへ」
かわいらしい姿のくせに揉み手しながらすり寄ってくる。
ローレライは撫でようとしゃがむが、タヌスケはするりと躱した。
「今日もいい品物入ってますよ。へへへ、ささ、中へ」
「ああ。あの……その『へへへ』ってなんとかならないか?」
「へへへ。これは癖でして……申し訳ございません」
「あ、ああ」
可愛いんだけど、そこがマイナスなんだよな。
さっそく店内へ。
すると、デーモンオーガのアーモさんとエイラちゃんがいた。
アーモさんの持つ籠の中には、おつまみやお菓子がいっぱい入っている。
「お、村長にローレライじゃない。お買い物?」
「はい。アーモさんも?」
「まぁね。見ての通り、お酒のつまみを買いに来たのさ。いやぁ、ここはいいね。自分でつまみを作るのもいいけど、手軽に済ませたいときはここでいくらでも買えるよ」
「お菓子もなの! おにーたん」
「あはは。確かにそうですね……ん、どうしたローレライ」
「えっと、その……実は、私もお酒のおつまみを買いに来たの」
俺とアーモさんは目を合わせて笑う。
なんかローレライが可愛かった。
「あはは。奇遇だな、俺もお酒のおつまみを買いに来たんだ。一緒に探すか」
「え、ええ。なんか恥ずかしいわ……」
「いいじゃないか。あ、そうだ村長にローレライ、今夜一緒に飲まないかい?」
「お、いいですね。どうだ、ローレライ」
「いいわね。そういえば、アーモさんとはあまりご一緒したことないわね」
「ふふ、じゃあ決まりだね」
「おにーたん、今日はおうち来るの!?」
「ああ、お邪魔させてもらうよ」
「やったー!!」
エイラちゃんは大喜びだ。
たまにはこういうのもいいな。
「あの、エルミナとか、他にも誘っていいですか?」
「もちろん。っと、ちょっと手狭かもね」
「なら、家で飲みますか? みんないるし、エイラちゃんはミュアちゃんたちと一緒に遊べるし」
「いいね。じゃあ……家族でお邪魔しちゃおうかね」
「わーい!! 今日は楽しいの!!」
うんうん。お店でこういう約束ができちゃうのも、お店があるからだね。
タヌスケ商店、最高じゃないか。
「へへへ……」
「…………」
まぁ、あの『へへへ』さえなければもっといいんだけどね。
ルミナは、デフォルメされたクロネコ財布をしっかり握りしめていた。どうやら買い物をするのは初めてらしく、ワクワクしているのか尻尾が揺れている。
店内へ入ると、豆狸族の従業員が商品陳列をしたり、ボードを持って残数チェックしたり、ナマモノ商品を取り下げたり補充したりしていた。
ルミナの尻尾揺れがどんどん大きくなり、ネコミミも動く。
「ルミナ、楽しそうだな」
「みゃあ。べつに」
「嘘つくなって。ほら、尻尾揺れてるぞ」
「ふしゃーっ!!」
「うわっ!?」
頭を撫でたら叩かれた……顔が赤い。恥ずかしいみたい。
軽く謝り、もう一度撫でた。
「ごろごろ……ふん、おごってやろうとおもったけどやめた」
「あはは。ごめんごめん」
「ごろごろ……みゃう。いくぞ」
さっそく店内へ。
何を買うのかなと一緒に付いていく。
「おやつを買うぞ」
「あはは。可愛いなぁ」
「ふしゃあ!!」
「え、なんで怒るの?」
「ふん。馬鹿にするな。読書用のおやつだ」
「う、うん」
よくわからんが怒ってしまった。
ちょっと静かに見ていると、ルミナは飴玉の詰まった瓶や、一口サイズの砂糖菓子が詰まった瓶を手に取る。さらに、一個一個包み紙に包まれたチコレートの詰まった瓶……瓶ばっかりだな。
そして、カラフルな飴玉の瓶を手に取り俺に持たせた。ああ、荷物持ちなのね。
「…………」
「ん、次はどこだ?」
「あっち」
「あっちは……文房具か」
文房具コーナーへ。
ルミナは猫柄のメモ帳を手に取る。
「……おい、あそこのノート」
「ん、どこだ?」
「あれ」
ルミナに言われ、ノートを手に取った。
それを渡してやると、ルミナはうんうん唸りやめ、戻すように言う。
気まぐれなネコちゃんだ。まぁいいけど。
「よし、これだけでいい。いくぞ」
「ああ。会計だな……できるか?」
「みゃあ。ばかにするな」
ルミナは会計コーナーへ。
俺の手から飴瓶を受取り、豆狸のメス……じゃなくて女性がいる会計所へ。
すると、ルミナは言う。
「おい、外に出てろ」
「え、でも」
「いいから!」
「あ、ああ……」
なんなんだ?……まぁいいけど。
外で待っていると、ルミナが買い物袋を手に戻ってきた。
「よし。帰るぞ」
「ああ。会計、ちゃんとできたか?」
「ふん、当たり前だ」
ルミナはツンとそっぽ向いた。
家まで一緒に戻り、部屋の中へ。するとルミナは買い物袋に手を突っ込む。
「おい、これ」
「え?……これは、栞?」
「買い物に付き合ったお礼だ。つ、使え」
「……まさかお前、これを買うの見られるの恥ずかしいから」
「ふしゃーっ!!」
「うおっ!? わわ、悪かった悪かった。ありがとう!」
ルミナがくれたのは、綺麗な緑色で植物の模様が描かれた栞だった。
ツンとそっぽ向くツンデレネコは、尻尾がゆらゆら揺れている。
俺は、ルミナをそっと撫でた。
「ありがとな。これから使わせてもらうよ」
「みゃう……ごろごろ」
ルミナは、機嫌よく喉をゴロゴロならした。
◇◇◇◇◇◇
タヌスケ商店は住人にとってなくてはならない物になった。
俺も数日に一度は通っている。
たまにはお酒のおつまみを買おうと思い、読んでいた本に栞を挟んでお出かけする。
すると、玄関にローレライがいた。
「あら、アシュト。どこに行くの?」
「ちょっとタヌスケ商店にな。ローレライは?」
「奇遇ね。私もなのよ……一緒にどう?」
「もちろん」
というわけで、ローレライと一緒にタヌスケ商店へ。
店長のタヌスケが出迎えてくれた。
「へへへ、村長にご婦人、いつもご贔屓に……へへへ」
かわいらしい姿のくせに揉み手しながらすり寄ってくる。
ローレライは撫でようとしゃがむが、タヌスケはするりと躱した。
「今日もいい品物入ってますよ。へへへ、ささ、中へ」
「ああ。あの……その『へへへ』ってなんとかならないか?」
「へへへ。これは癖でして……申し訳ございません」
「あ、ああ」
可愛いんだけど、そこがマイナスなんだよな。
さっそく店内へ。
すると、デーモンオーガのアーモさんとエイラちゃんがいた。
アーモさんの持つ籠の中には、おつまみやお菓子がいっぱい入っている。
「お、村長にローレライじゃない。お買い物?」
「はい。アーモさんも?」
「まぁね。見ての通り、お酒のつまみを買いに来たのさ。いやぁ、ここはいいね。自分でつまみを作るのもいいけど、手軽に済ませたいときはここでいくらでも買えるよ」
「お菓子もなの! おにーたん」
「あはは。確かにそうですね……ん、どうしたローレライ」
「えっと、その……実は、私もお酒のおつまみを買いに来たの」
俺とアーモさんは目を合わせて笑う。
なんかローレライが可愛かった。
「あはは。奇遇だな、俺もお酒のおつまみを買いに来たんだ。一緒に探すか」
「え、ええ。なんか恥ずかしいわ……」
「いいじゃないか。あ、そうだ村長にローレライ、今夜一緒に飲まないかい?」
「お、いいですね。どうだ、ローレライ」
「いいわね。そういえば、アーモさんとはあまりご一緒したことないわね」
「ふふ、じゃあ決まりだね」
「おにーたん、今日はおうち来るの!?」
「ああ、お邪魔させてもらうよ」
「やったー!!」
エイラちゃんは大喜びだ。
たまにはこういうのもいいな。
「あの、エルミナとか、他にも誘っていいですか?」
「もちろん。っと、ちょっと手狭かもね」
「なら、家で飲みますか? みんないるし、エイラちゃんはミュアちゃんたちと一緒に遊べるし」
「いいね。じゃあ……家族でお邪魔しちゃおうかね」
「わーい!! 今日は楽しいの!!」
うんうん。お店でこういう約束ができちゃうのも、お店があるからだね。
タヌスケ商店、最高じゃないか。
「へへへ……」
「…………」
まぁ、あの『へへへ』さえなければもっといいんだけどね。
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