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魔法学園の講師
第507話、エルミナと学園散歩
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授業が終わり、ラクシュミは俺の元へ。
「久しぶり、アシュトくん」
「ラクシュミ。十年ぶりくらいだな……大きくなって」
「ふふっ、なんかお父さんみたいなこというね」
確か、十七歳くらいだったかな。
シェリーの二個下くらいだったはず。
長い銀髪のポニーテールはよく似合っていた。
ラクシュミは、前のめりになり俺を見る。
「うんうん。アシュトくん、大きくなったねぇ」
「お前も似たようなこと言ってるぞ。それと……十年ぶりくらいか?」
「うん。うちのお母さんがアリューシア様に会いに行って以来かな? 姉妹仲そんなによくないし、ビッグバロッグ王国は遠いから一回しか会えなかったけどね」
「そうだな……っと」
うーん、今気付いたけど、けっこう目立ってるな。
ラビリンさんやココロさんがこっちを見てボソボソ何か喋ってるし、バッシュくんやトーロウくんは近寄りがたそうに見ている。
視線に気付いたラクシュミは、俺の腕を取った。
「じゃ、カフェでお喋りしよ! おすすめのカフェあるんだ」
「いいけど。あ、ちょっと待ち合わせしてるんだけどいいか?」
「ん、だれ? シェリー?」
「いや、奥さん」
「はぁ!? あ、アシュトくん結婚してんの!?」
「お、おお……声デカいぞ」
ラクシュミは本気で驚いて……おいおい、教室中に響き渡ったおかげで注目されてるぞ。
俺はラクシュミの腕を引き教室を出た。
「ったく、隠すようなことじゃないけど……注目されたぞ」
「あ、ごめん。ふっふっふ……その辺のことを踏まえて、お話聞かせてもらいましょうか」
ラクシュミは、面白いモノを見つけたような顔で笑っていた。
◇◇◇◇◇◇
「お~いアシュト~♪」
噴水広場の前にいたのは、学園の制服を着たエルミナだった。
エルミナを見たラクシュミは驚愕する。
「す、すっごい美人……え、エルフ? アシュトくん、他種族間結婚したんだ」
「まぁな」
「お、シェリー?……じゃないわね。だれ?」
エルミナはラクシュミを見て首を傾げる。
俺は、ラクシュミの背を軽く押して前に出した。
「この子はラクシュミ。母上の妹君の娘……わかりやすい言うと親戚だ」
「親戚なんていたんだ」
「いるっての。それより、挨拶」
「はーい。こんにちはラクシュミ。私はエルミナ、アシュトの妻です! ふふーん、妻……一度こうやって自己紹介してみたかったのよねー」
エルミナはやっぱりエルミナだった。
ラクシュミはポカンとしていたが、首をブンブン振る。
「は、初めまして。ラクシュミです」
「ん、よろしくね! ところで、なんでアシュトと一緒に?」
「俺の話を聞きたいんだって。一緒でもいいか?」
「もっちろん。アシュトの親戚とか面白そう!」
何が面白いのかは不明だが許可は出た。
さっそくエルミナはラクシュミの腕を取る。
「ラクシュミ! ここ詳しいんだったらいろいろ案内して。アシュトの偏った知識じゃ変な店ばっかり行きそうだしー」
「おいこら、偏ったとはなんだ偏ったとは」
「だってあんた、園芸店とか本屋ばっかり地図にマークしてるでしょ。私、あんたの机の上にあった学園マップ見たんだから」
「い、いいだろ別に」
「もうちょっと女の子が喜ぶお店チェックしなさいよー」
ラクシュミは、くすっと笑う。
「ふふっ……よーし! エルミナさん、わたしがいろいろ案内しちゃいます!」
「お、いいわね! アシュト、ラクシュミを見習いなさいよー!」
「はいはい……じゃあ、行くか」
この日、三人で学園内を散策した。
◇◇◇◇◇◇
ラクシュミと別れ、エルミナと学園内公園を散歩していた。
緑が多く、川も流れている。
大きな東屋の中には立派なベンチやテーブルがあり、そこで勉強している生徒や談笑している者が多くいた。
俺とエルミナは、川沿いのベンチに座り、途中で買ったホットティーを飲む。
「いやー、楽しいわねここ。妖狐族の温泉とか天使の国ヘブンもいいけど、なんていうか……知的な感じのところね。うん、いい」
「知的もなにも、学校だしな」
「はぁ~、私も勉強しよっかな」
「お、やる気になったか。ジーニアス先生に相談してみようか?」
「冗談よ。勉強なんて六千年前くらいにやったけど、五十年くらいで飽きちゃったわ」
「…………」
五十年間勉強……そういやエルミナ、九千歳超えてたっけ。
普段がアホっぽい感じだから見えないけど、頭いいのかな。
「なに?」
「いや、お前……勉強できるのか?」
「『できる』基準がよくわかんない。そうねぇ……メージュとおんなじくらいかな。ルネアが頭いいよ。エレインがその次で、シレーヌがその次。私とメージュは悪いわ」
「そ、そうか」
ハイエルフの学力気になるな……ジーグベッグさんなんて百万冊を超える本を書いてるし、頭がいいのはまず間違いないと思うけど。
エルミナは、ホットティーを飲み欲し立ち上がる。
「さーて、シェリーのところ行く?」
「そうだな。たぶん、『魔法訓練場』だ。生活魔法の練習してるんじゃないか?」
「よし! じゃあ行くわよ!」
エルミナはいつも元気だ。この元気がすっごく好きなんだよな。
◇◇◇◇◇◇
魔法訓練場。
ここは、実戦魔法師になるために魔法師たちが訓練をするところだ。
魔法兵士になりたいなら攻撃魔法を。生活魔法師になりたいなら生活魔法を。魔法研究者になりたいなら自分で生み出した魔法を実験する。
敷地もすごく広く、個室や研究室が完備されていたり、寝泊まりするための簡易宿泊所なんかもある。研究で止まりこむなんてこともよくあるみたいだ。
俺とエルミナが向かったのは『中央訓練場』だ。
ここは、大きな広場みたいになっていて、大勢の生徒が魔法訓練をする場所なのだが。
「シェリー・エストレイヤ!! あなたに勝負を申し込む!!」
そこで見たのは……シェリーに決闘を挑む、キラキラした青年だった。
シェリーは盛大にため息を吐く。
「はぁ~……まぁ、いいですけど」
「ふん。エストレイヤ家の才女、ビッグバロッグ王国『氷姫』のシェリーと呼ばれたキミの時代はもう終わり。これからはこの『氷帝』アビシオンが王国の『氷』となる」
キラキラした青年はアビシオンと言うらしい。
透き通ったサーベルみたいな杖を突きつけている。しかも、背後には取り巻きみたいな生徒が十人くらいいた。
すると、シェリーが俺とエルミナに気付き、向かってくる。
「お兄ちゃん、エルミナ」
「シェリー、何があったんだ?」
「ん、なんかあのアビなんちゃらって人が、『ボクの傍にいろ』とか『きみに結婚を申し込む』とかやかましくて。それで断ってたら『決闘を申し込む!』ってなって……」
「……なんとなくわかった」
たぶん。シェリーのことだから無視してたんだろう。それで、あのアビシオンのプライドを逆なでしたってことになるのかな。
アビシオンは剣を突きつけたまま言う。
「あなたは、新任のアシュト先生? ああ……エストレイヤ家の次男、落ちこぼれの」
アビシオンは馬鹿にするように嗤う。
ああ、こういう風に見られるの久しぶりだ。馬鹿にされてるけど怒りはない。むしろなつかしさすら感じた。
なんとなく微笑ましい気分になっていると、シェリーが言う。
「決闘を受けるわ。場所はここで、開始はいつ? もうやっていいの?」
「ふ、その気になったか……もちろん今すぐ、この場でだ!! アシュト先生、あなたに開始の合図をお任せしよう。さぁみんな、離れて!!」
取り巻きが離れる。
俺とエルミナはシェリーを見た。
「おいシェリー、お前どうしたんだ」
「……アシュト、察しなさいよ。シェリーが何も言わなかったら私が喧嘩買ったわ」
「え……」
「お兄ちゃん、合図。エルミナは離れてて」
「ん、シェリー、私の分もよろしく」
「うん」
「お、おい?」
エルミナは離れた。
そして、けっこう目立っていたせいで訓練場内にいた生徒たちは観客にでもなったように離れていく。
シェリーとアビシオンは杖を構え、俺の合図を待った。
もう止まらないな……仕方ない。
俺は手を上げ、開始の宣言をした。
「───始め!!」
アビシオンは剣杖を構え詠唱を開始する。
それに対し、シェリーの口元は高速で動いていた。
「氷の───以下省略───氷姫───以下省略───以下省略」
こいつ……詠唱を『以下省略』で短縮してる。
アビシオンの詠唱はまだ半分も終わっていない。
だが、シェリーは杖を振った。
「氷の化身よ来たれ、『氷像顕現』」
すると───地面が一瞬で凍り付いた。
地面だけじゃない。施設内の壁も凍り付き、室内気温が一気にマイナスまで下がる。
地面から氷柱が何本もせりあがり、ガリガリと彫刻されていく。
そこに現れたのは───センティ、フンババ、キングシープ、クジャタ、ドラゴンを模した氷像だった。あ、よく見るとローレライやクララベルのドラゴン態を模した氷像もある。
その数、百を超えている。
一気に空間内がシェリーの氷像に支配された。
「……………………」
アビシオンの詠唱は完全に止まる。
俺ですら驚いた。シェリー、ここまでとは。
「あたしのお兄ちゃん、馬鹿にしないで」
「…………あ、あの」
「やれ」
杖を振ると、氷像たちはアビシオンに襲い掛かった……結果は言うまでもなく、シェリーの勝利だった。
「久しぶり、アシュトくん」
「ラクシュミ。十年ぶりくらいだな……大きくなって」
「ふふっ、なんかお父さんみたいなこというね」
確か、十七歳くらいだったかな。
シェリーの二個下くらいだったはず。
長い銀髪のポニーテールはよく似合っていた。
ラクシュミは、前のめりになり俺を見る。
「うんうん。アシュトくん、大きくなったねぇ」
「お前も似たようなこと言ってるぞ。それと……十年ぶりくらいか?」
「うん。うちのお母さんがアリューシア様に会いに行って以来かな? 姉妹仲そんなによくないし、ビッグバロッグ王国は遠いから一回しか会えなかったけどね」
「そうだな……っと」
うーん、今気付いたけど、けっこう目立ってるな。
ラビリンさんやココロさんがこっちを見てボソボソ何か喋ってるし、バッシュくんやトーロウくんは近寄りがたそうに見ている。
視線に気付いたラクシュミは、俺の腕を取った。
「じゃ、カフェでお喋りしよ! おすすめのカフェあるんだ」
「いいけど。あ、ちょっと待ち合わせしてるんだけどいいか?」
「ん、だれ? シェリー?」
「いや、奥さん」
「はぁ!? あ、アシュトくん結婚してんの!?」
「お、おお……声デカいぞ」
ラクシュミは本気で驚いて……おいおい、教室中に響き渡ったおかげで注目されてるぞ。
俺はラクシュミの腕を引き教室を出た。
「ったく、隠すようなことじゃないけど……注目されたぞ」
「あ、ごめん。ふっふっふ……その辺のことを踏まえて、お話聞かせてもらいましょうか」
ラクシュミは、面白いモノを見つけたような顔で笑っていた。
◇◇◇◇◇◇
「お~いアシュト~♪」
噴水広場の前にいたのは、学園の制服を着たエルミナだった。
エルミナを見たラクシュミは驚愕する。
「す、すっごい美人……え、エルフ? アシュトくん、他種族間結婚したんだ」
「まぁな」
「お、シェリー?……じゃないわね。だれ?」
エルミナはラクシュミを見て首を傾げる。
俺は、ラクシュミの背を軽く押して前に出した。
「この子はラクシュミ。母上の妹君の娘……わかりやすい言うと親戚だ」
「親戚なんていたんだ」
「いるっての。それより、挨拶」
「はーい。こんにちはラクシュミ。私はエルミナ、アシュトの妻です! ふふーん、妻……一度こうやって自己紹介してみたかったのよねー」
エルミナはやっぱりエルミナだった。
ラクシュミはポカンとしていたが、首をブンブン振る。
「は、初めまして。ラクシュミです」
「ん、よろしくね! ところで、なんでアシュトと一緒に?」
「俺の話を聞きたいんだって。一緒でもいいか?」
「もっちろん。アシュトの親戚とか面白そう!」
何が面白いのかは不明だが許可は出た。
さっそくエルミナはラクシュミの腕を取る。
「ラクシュミ! ここ詳しいんだったらいろいろ案内して。アシュトの偏った知識じゃ変な店ばっかり行きそうだしー」
「おいこら、偏ったとはなんだ偏ったとは」
「だってあんた、園芸店とか本屋ばっかり地図にマークしてるでしょ。私、あんたの机の上にあった学園マップ見たんだから」
「い、いいだろ別に」
「もうちょっと女の子が喜ぶお店チェックしなさいよー」
ラクシュミは、くすっと笑う。
「ふふっ……よーし! エルミナさん、わたしがいろいろ案内しちゃいます!」
「お、いいわね! アシュト、ラクシュミを見習いなさいよー!」
「はいはい……じゃあ、行くか」
この日、三人で学園内を散策した。
◇◇◇◇◇◇
ラクシュミと別れ、エルミナと学園内公園を散歩していた。
緑が多く、川も流れている。
大きな東屋の中には立派なベンチやテーブルがあり、そこで勉強している生徒や談笑している者が多くいた。
俺とエルミナは、川沿いのベンチに座り、途中で買ったホットティーを飲む。
「いやー、楽しいわねここ。妖狐族の温泉とか天使の国ヘブンもいいけど、なんていうか……知的な感じのところね。うん、いい」
「知的もなにも、学校だしな」
「はぁ~、私も勉強しよっかな」
「お、やる気になったか。ジーニアス先生に相談してみようか?」
「冗談よ。勉強なんて六千年前くらいにやったけど、五十年くらいで飽きちゃったわ」
「…………」
五十年間勉強……そういやエルミナ、九千歳超えてたっけ。
普段がアホっぽい感じだから見えないけど、頭いいのかな。
「なに?」
「いや、お前……勉強できるのか?」
「『できる』基準がよくわかんない。そうねぇ……メージュとおんなじくらいかな。ルネアが頭いいよ。エレインがその次で、シレーヌがその次。私とメージュは悪いわ」
「そ、そうか」
ハイエルフの学力気になるな……ジーグベッグさんなんて百万冊を超える本を書いてるし、頭がいいのはまず間違いないと思うけど。
エルミナは、ホットティーを飲み欲し立ち上がる。
「さーて、シェリーのところ行く?」
「そうだな。たぶん、『魔法訓練場』だ。生活魔法の練習してるんじゃないか?」
「よし! じゃあ行くわよ!」
エルミナはいつも元気だ。この元気がすっごく好きなんだよな。
◇◇◇◇◇◇
魔法訓練場。
ここは、実戦魔法師になるために魔法師たちが訓練をするところだ。
魔法兵士になりたいなら攻撃魔法を。生活魔法師になりたいなら生活魔法を。魔法研究者になりたいなら自分で生み出した魔法を実験する。
敷地もすごく広く、個室や研究室が完備されていたり、寝泊まりするための簡易宿泊所なんかもある。研究で止まりこむなんてこともよくあるみたいだ。
俺とエルミナが向かったのは『中央訓練場』だ。
ここは、大きな広場みたいになっていて、大勢の生徒が魔法訓練をする場所なのだが。
「シェリー・エストレイヤ!! あなたに勝負を申し込む!!」
そこで見たのは……シェリーに決闘を挑む、キラキラした青年だった。
シェリーは盛大にため息を吐く。
「はぁ~……まぁ、いいですけど」
「ふん。エストレイヤ家の才女、ビッグバロッグ王国『氷姫』のシェリーと呼ばれたキミの時代はもう終わり。これからはこの『氷帝』アビシオンが王国の『氷』となる」
キラキラした青年はアビシオンと言うらしい。
透き通ったサーベルみたいな杖を突きつけている。しかも、背後には取り巻きみたいな生徒が十人くらいいた。
すると、シェリーが俺とエルミナに気付き、向かってくる。
「お兄ちゃん、エルミナ」
「シェリー、何があったんだ?」
「ん、なんかあのアビなんちゃらって人が、『ボクの傍にいろ』とか『きみに結婚を申し込む』とかやかましくて。それで断ってたら『決闘を申し込む!』ってなって……」
「……なんとなくわかった」
たぶん。シェリーのことだから無視してたんだろう。それで、あのアビシオンのプライドを逆なでしたってことになるのかな。
アビシオンは剣を突きつけたまま言う。
「あなたは、新任のアシュト先生? ああ……エストレイヤ家の次男、落ちこぼれの」
アビシオンは馬鹿にするように嗤う。
ああ、こういう風に見られるの久しぶりだ。馬鹿にされてるけど怒りはない。むしろなつかしさすら感じた。
なんとなく微笑ましい気分になっていると、シェリーが言う。
「決闘を受けるわ。場所はここで、開始はいつ? もうやっていいの?」
「ふ、その気になったか……もちろん今すぐ、この場でだ!! アシュト先生、あなたに開始の合図をお任せしよう。さぁみんな、離れて!!」
取り巻きが離れる。
俺とエルミナはシェリーを見た。
「おいシェリー、お前どうしたんだ」
「……アシュト、察しなさいよ。シェリーが何も言わなかったら私が喧嘩買ったわ」
「え……」
「お兄ちゃん、合図。エルミナは離れてて」
「ん、シェリー、私の分もよろしく」
「うん」
「お、おい?」
エルミナは離れた。
そして、けっこう目立っていたせいで訓練場内にいた生徒たちは観客にでもなったように離れていく。
シェリーとアビシオンは杖を構え、俺の合図を待った。
もう止まらないな……仕方ない。
俺は手を上げ、開始の宣言をした。
「───始め!!」
アビシオンは剣杖を構え詠唱を開始する。
それに対し、シェリーの口元は高速で動いていた。
「氷の───以下省略───氷姫───以下省略───以下省略」
こいつ……詠唱を『以下省略』で短縮してる。
アビシオンの詠唱はまだ半分も終わっていない。
だが、シェリーは杖を振った。
「氷の化身よ来たれ、『氷像顕現』」
すると───地面が一瞬で凍り付いた。
地面だけじゃない。施設内の壁も凍り付き、室内気温が一気にマイナスまで下がる。
地面から氷柱が何本もせりあがり、ガリガリと彫刻されていく。
そこに現れたのは───センティ、フンババ、キングシープ、クジャタ、ドラゴンを模した氷像だった。あ、よく見るとローレライやクララベルのドラゴン態を模した氷像もある。
その数、百を超えている。
一気に空間内がシェリーの氷像に支配された。
「……………………」
アビシオンの詠唱は完全に止まる。
俺ですら驚いた。シェリー、ここまでとは。
「あたしのお兄ちゃん、馬鹿にしないで」
「…………あ、あの」
「やれ」
杖を振ると、氷像たちはアビシオンに襲い掛かった……結果は言うまでもなく、シェリーの勝利だった。
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