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魔法学園の講師
第513話、生徒たちとの交流
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ある日。いつも通り授業を終えた。
『では、今日はここまで。皆さん、お疲れ様でした』
今日の授業も終わった。あとは執務室で報告書を書いて提出、明日の授業内容の確認をして終わりかな。
俺もだいぶ教師が板についてきた。そう思い、教科書をまとめる。
ルミナはモフ助を撫でいる。モフ助もずいぶん慣れたもんだ。
「先生!」「先生、ちょっといい?」
「ん、ラビリンさん。ココロさん? どうしたの?」
兎獣人のラビリンさんと、エルフのココロさんが俺の元へ。
すると、その後ろからカマキリの蟲人であるトーロウくんと、人間のバッシュくんもいた。
ラビリンさんは、ウサ耳をパタパタさせながら言う。
「先生、これから時間ある? みんなでお茶しよっ!」
「お茶?」
「はい。先生のお話、もっと聴きたいです!」
ココロさんが俺の腕を取る。
俺をじーっと見つめている……なんか恥ずかしいな。
「うーん。まぁ、少しだけなら」
「やった! ルミナちゃんも一緒に! ケーキ奢ってあげる」
「みゃう。ケーキ食べる」
『きゅぅぅ』
「じゃあ行こうぜ!!」
バッシュくんが仕切ると、ラビリンさんがそれを押しのける。そしてトーロウくんはモフ助とルミナに何やら話しかけ、ルミナもそれに応えていた。
そして、ココロさんは俺の腕をぎゅーっと抱く。
「先生とお茶、嬉しい~♪」
「あはは……」
うーん。俺も生徒に好かれたもんだ……好かれてる、よね?
◇◇◇◇◇◇
やってきたのは、カフェではなく食堂だった。
大きな『本校舎』にある地下大食堂だ。ここは企業が出店している飲食店とは違い、学園が運営している。なので、お値段がリーズナブルで、利用しやすいのだとか。
全員が座れるボックス席に座り、それぞれ注文をする。
俺は紅茶、ルミナはミルクとケーキ、ラビリンさんたちはジュースを頼んだ。
飲み物が届き乾杯。さっそくお話する。
「先生ってさ、結婚してるんだよね? 奥さんってどんな人ー?」
いきなりだった。
ここで「5人奥さんいます」と言ったらどうなるかな。
貴族は多く子孫を残すために側室が当たり前だ。兄さんにも側室の話があったみたいだけど一蹴したみたい。父上も母上だけだけど、側室の話がなかったわけじゃない。当時の父上は軍が忙しく、母上をろくに構えなかったから、側室を入れても相手できないだろうって話だった。
兄さんと父上がこんななのに、俺ときたら……オーベルシュタインで村興して奥さん五人って。
ここではエストレイヤ家の管理する領地の一つを運営してるってことになってる。奥さん五人いるとかいうとけっこうな金持ちだと思われるだろうな……うむむ。
「奥さんはエルフでね。エルミナっていう子なんだ」
とりあえず、数は言わないでエルミナのことだけ話した。
エルミナが俺の奥さんだっていうのはなぜかバレてるし。
すると、ココロさんが嬉しそうにしてた。
「エルフの奥さんかぁ……わたし、仲良くできるかなぁ」
「あはは。エルミナは人懐っこいからな。大丈夫だよ」
「そ、そうですか? うん……がんばります!」
「……ココロ、こんな積極的だったっけか?」
『エルフの恋愛観はわかりませんネェ』
バッシュくんとトーロウくんがヒソヒソしてる。
ラビリンさんは別の話をした。
「あ、そうだ! あの、小耳に挟んだんですけど……先生、獣王国の王子に家庭教師頼まれたってホントですか?」
「え、ああ。まだ未定だけどね。なんで知ってるの?」
小耳に挟んだっていうには、ラビリンさんのウサ耳は大きい。
「とある情報からです! 先生が獣王国の家庭教師かぁ。あ、ちなみにあたしの故郷も獣王国なんです!」
「へぇ……どんなところだい?」
「えっと。砂漠にあるおっきな国です。すーっごく大きなオアシスがあって、砂漠なのにすっごく快適なところですよ! オアシスの一部を遊泳用に切り取って、リゾートとかもやってるんです。けっこう遠いですけど、観光大国として有名ですね」
「なるほど。面白そうだ」
「えへへ。案内は任せてください。あたしの家、宿屋を経営してるんで」
「ははは。じゃあ、案内はまかせようかな」
「むー……ラビリン。ずるい」
ココロさんは俺の腕をギュッと抱きしめる。なんでこんなに懐いてるんだろう。
すると、ケーキを食べ終えたルミナが言う。
「獣王国……獣人の国」
「お、興味あるのか?」
「みゃあ。すこし」
ルミナの頭を撫でると、ネコミミが動く。
トーロウくんが言う。
『ボクの故郷も獣大国なんです。獣大国の区画に蟲人区画がありまして』
「へぇ、そうなんだ」
『ハイ。ボク、実家の医院を継ぐために勉強してるんです』
「え、トーロウくんの家、医者なのかい?」
『そうです』
獣大国、本気で気になってきたな。
こういう見知らぬ地の話をするとワクワクしてくる。
すると、みんなの自分語りに反応したバッシュくんが挙手。
「じゃあオレも! 先生、オレの父ちゃんは兵士なんだ。オレ、兵士じゃなくて騎士になるためにビッグバロッグ王国に行くのが目標なんだ!」
「騎士になるのに、ここで勉強を?」
「うん。オレ、魔法適正が『強化』でさ、自分の身体を強化したり、武器や防具とか他人も強化できるみたいなんだ。魔法を覚えて、リュドガ将軍みたいな魔法剣士になりたいんだ。それに、マジックキャッスル魔法学園は名門だから、ここを卒業すれば、ビッグバロッグ王国軍に入隊しやすいかなって」
「なるほど」
ビッグバロッグ王国軍の入隊試験は難しいって聞いた。年々、入隊希望が増えてるそうだ。
ちなみに、兄さんは入隊希望者の名前と顔と個人情報を全て把握している。履歴書を全てチェックしているからな……たぶん俺もできるけど、脳がパンクする。
ちょっとだけ、未来の魔法剣士の後押ししてやるか。
「じゃあ今度、バッシュくんの魔法を見せてくれよ。確か『強化』はレア属性だ。兄さんにバッシュくんみたいな子がいるって伝えることはできるからさ」
「おぉぉぉぉぉ!? まま、マジ!?」
「うん。まぁ、伝えるだけだけどね」
「名前覚えてもらえるだけでもいい!! やった、ありがとうございます先生!!」
すると、ルミナが言う。
「こういうの、コネって言うんだろ」
『もきゅ』
「う、うるさいな! 別にいいだろ!」
「みゃう。なんとなく思っただけ」
『きゅぅ~』
ルミナはモフ助をモフモフする。
そんなルミナのツッコみに、俺たちのボックス席は笑いに包まれた。
授業後の生徒たちと交流、これもまた教師の醍醐味だね。
『では、今日はここまで。皆さん、お疲れ様でした』
今日の授業も終わった。あとは執務室で報告書を書いて提出、明日の授業内容の確認をして終わりかな。
俺もだいぶ教師が板についてきた。そう思い、教科書をまとめる。
ルミナはモフ助を撫でいる。モフ助もずいぶん慣れたもんだ。
「先生!」「先生、ちょっといい?」
「ん、ラビリンさん。ココロさん? どうしたの?」
兎獣人のラビリンさんと、エルフのココロさんが俺の元へ。
すると、その後ろからカマキリの蟲人であるトーロウくんと、人間のバッシュくんもいた。
ラビリンさんは、ウサ耳をパタパタさせながら言う。
「先生、これから時間ある? みんなでお茶しよっ!」
「お茶?」
「はい。先生のお話、もっと聴きたいです!」
ココロさんが俺の腕を取る。
俺をじーっと見つめている……なんか恥ずかしいな。
「うーん。まぁ、少しだけなら」
「やった! ルミナちゃんも一緒に! ケーキ奢ってあげる」
「みゃう。ケーキ食べる」
『きゅぅぅ』
「じゃあ行こうぜ!!」
バッシュくんが仕切ると、ラビリンさんがそれを押しのける。そしてトーロウくんはモフ助とルミナに何やら話しかけ、ルミナもそれに応えていた。
そして、ココロさんは俺の腕をぎゅーっと抱く。
「先生とお茶、嬉しい~♪」
「あはは……」
うーん。俺も生徒に好かれたもんだ……好かれてる、よね?
◇◇◇◇◇◇
やってきたのは、カフェではなく食堂だった。
大きな『本校舎』にある地下大食堂だ。ここは企業が出店している飲食店とは違い、学園が運営している。なので、お値段がリーズナブルで、利用しやすいのだとか。
全員が座れるボックス席に座り、それぞれ注文をする。
俺は紅茶、ルミナはミルクとケーキ、ラビリンさんたちはジュースを頼んだ。
飲み物が届き乾杯。さっそくお話する。
「先生ってさ、結婚してるんだよね? 奥さんってどんな人ー?」
いきなりだった。
ここで「5人奥さんいます」と言ったらどうなるかな。
貴族は多く子孫を残すために側室が当たり前だ。兄さんにも側室の話があったみたいだけど一蹴したみたい。父上も母上だけだけど、側室の話がなかったわけじゃない。当時の父上は軍が忙しく、母上をろくに構えなかったから、側室を入れても相手できないだろうって話だった。
兄さんと父上がこんななのに、俺ときたら……オーベルシュタインで村興して奥さん五人って。
ここではエストレイヤ家の管理する領地の一つを運営してるってことになってる。奥さん五人いるとかいうとけっこうな金持ちだと思われるだろうな……うむむ。
「奥さんはエルフでね。エルミナっていう子なんだ」
とりあえず、数は言わないでエルミナのことだけ話した。
エルミナが俺の奥さんだっていうのはなぜかバレてるし。
すると、ココロさんが嬉しそうにしてた。
「エルフの奥さんかぁ……わたし、仲良くできるかなぁ」
「あはは。エルミナは人懐っこいからな。大丈夫だよ」
「そ、そうですか? うん……がんばります!」
「……ココロ、こんな積極的だったっけか?」
『エルフの恋愛観はわかりませんネェ』
バッシュくんとトーロウくんがヒソヒソしてる。
ラビリンさんは別の話をした。
「あ、そうだ! あの、小耳に挟んだんですけど……先生、獣王国の王子に家庭教師頼まれたってホントですか?」
「え、ああ。まだ未定だけどね。なんで知ってるの?」
小耳に挟んだっていうには、ラビリンさんのウサ耳は大きい。
「とある情報からです! 先生が獣王国の家庭教師かぁ。あ、ちなみにあたしの故郷も獣王国なんです!」
「へぇ……どんなところだい?」
「えっと。砂漠にあるおっきな国です。すーっごく大きなオアシスがあって、砂漠なのにすっごく快適なところですよ! オアシスの一部を遊泳用に切り取って、リゾートとかもやってるんです。けっこう遠いですけど、観光大国として有名ですね」
「なるほど。面白そうだ」
「えへへ。案内は任せてください。あたしの家、宿屋を経営してるんで」
「ははは。じゃあ、案内はまかせようかな」
「むー……ラビリン。ずるい」
ココロさんは俺の腕をギュッと抱きしめる。なんでこんなに懐いてるんだろう。
すると、ケーキを食べ終えたルミナが言う。
「獣王国……獣人の国」
「お、興味あるのか?」
「みゃあ。すこし」
ルミナの頭を撫でると、ネコミミが動く。
トーロウくんが言う。
『ボクの故郷も獣大国なんです。獣大国の区画に蟲人区画がありまして』
「へぇ、そうなんだ」
『ハイ。ボク、実家の医院を継ぐために勉強してるんです』
「え、トーロウくんの家、医者なのかい?」
『そうです』
獣大国、本気で気になってきたな。
こういう見知らぬ地の話をするとワクワクしてくる。
すると、みんなの自分語りに反応したバッシュくんが挙手。
「じゃあオレも! 先生、オレの父ちゃんは兵士なんだ。オレ、兵士じゃなくて騎士になるためにビッグバロッグ王国に行くのが目標なんだ!」
「騎士になるのに、ここで勉強を?」
「うん。オレ、魔法適正が『強化』でさ、自分の身体を強化したり、武器や防具とか他人も強化できるみたいなんだ。魔法を覚えて、リュドガ将軍みたいな魔法剣士になりたいんだ。それに、マジックキャッスル魔法学園は名門だから、ここを卒業すれば、ビッグバロッグ王国軍に入隊しやすいかなって」
「なるほど」
ビッグバロッグ王国軍の入隊試験は難しいって聞いた。年々、入隊希望が増えてるそうだ。
ちなみに、兄さんは入隊希望者の名前と顔と個人情報を全て把握している。履歴書を全てチェックしているからな……たぶん俺もできるけど、脳がパンクする。
ちょっとだけ、未来の魔法剣士の後押ししてやるか。
「じゃあ今度、バッシュくんの魔法を見せてくれよ。確か『強化』はレア属性だ。兄さんにバッシュくんみたいな子がいるって伝えることはできるからさ」
「おぉぉぉぉぉ!? まま、マジ!?」
「うん。まぁ、伝えるだけだけどね」
「名前覚えてもらえるだけでもいい!! やった、ありがとうございます先生!!」
すると、ルミナが言う。
「こういうの、コネって言うんだろ」
『もきゅ』
「う、うるさいな! 別にいいだろ!」
「みゃう。なんとなく思っただけ」
『きゅぅ~』
ルミナはモフ助をモフモフする。
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