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魔法学園の講師
第515話、教師最後の日
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いつもより早く起き、早めに朝食を食べ、ルミナとモフ助と一緒に魔法学園へ転移。
俺の執務室……すっかり慣れ親しんだ場所。
私物も増えていたが全て片付けられ、机の上には引継ぎの書類があるだけ。
そう、今日は……俺の臨時講師生活、最終日。
「みゃう……もう終わりなのか」
『きゅぅぅ……』
「だな。長いようで短い二ヶ月だった」
「ごろごろ……」
ルミナの頭を撫でるとゴロゴロ鳴く。その鳴き声がどこか寂し気だったのは気のせいじゃない。
すると、ドアがノックされた。
「失礼します。アシュト先生」
「ジーニアス先生!」
「もう来ていると思いましたのでね」
「やっほ~♪」
「シエラ先生も……」
ジーニアス先生は、にっこり笑う。
「アシュト先生。今日は最終日です……大丈夫ですか?」
「はい。楽しい時間はあっという間でした……」
「ふふ。アシュトくん、このまま先生になっちゃえば~?」
「それも魅力的ですけど……やっぱり俺、緑龍の村で薬草を育てながら、薬師としてやっていきたいです。えーっと……二足のワラジ? でしたっけ。それは履けません」
「あなたならそう言うと思いました。後任の先生は昨日到着しましたので、後程引継ぎをお願いします。それと今夜、あなたの送別会を行いますので」
「ありがとうございます」
頭を下げる俺。
すると、シエラ先生が腰に手を当てて言う。
「はいはい。まだ終わってないでしょう? ジーニアスも、朝から湿っぽいこと言わないの!」
「そうですね。それではアシュト先生、最後までよろしくお願いします」
「はい」
「ルミナさん、モフ助くんも、よろしくお願いしますね」
「みゃあ」
『きゅう』
さて、最後の授業だ。しっかりやるぞ!
それから、最後の授業を行うために教室へ。
俺が入ると教室は静かになる。
朝の挨拶をして、俺は言った。
『今日は、私が行う最後の授業となります。皆さん、最後までよろしくお願いします』
生徒は元気よく返事をする。
だが、ラビリンさんやココロさんは俯いていた。あ、シェリーやラクシュミもいる。
さっそく教科書を取り出す。
『では、教科書120ページから───』
◇◇◇◇◇◇
今日は座学の授業。
俺は最後の授業だが、生徒たちの学園生活は続く。
ルミナも教科書を読んだり、俺の話を聞いてメモを取ったりしている。モフ助は相変わらず寝ている……可愛いんだけど、こいつはずっと変わらないな。
そして、午前が終わり───今日の薬学は終わった。
俺は、授業終了の鐘を聞きながら、ゆっくり教科書を閉じた。
『───では、今日はここまで。皆さん、ありがとうございました』
やべ、なんかウルっときた……泣くな泣くな。
すると、生徒たちが一斉に起立。
「先生!! 今日まで本当に……ありがとうございました!!」
「「「「「ありがとうございました!!」」」」」
『……こちらこそ。本当にいい経験をさせていただきました。皆さんがこれからどういう進路に進むのか、薬師や医師になる生徒もいることでしょう。皆さんの未来を、陰ながら応援させていただきます……それでは、皆さん。これからも元気に頑張ってください』
特に考えていたわけではない。
それでも、言葉は出てきた。
挨拶を終えると、シェリーが花束を持って俺の前へ。
「お兄ちゃん……ううん、アシュト先生。お疲れ様でした」
「……ありがとう」
「えへへ。あ、ちなみにあたし、不定期だけどこれからも通い続けるから。生活魔法って面白いんだよね」
「お前なぁ……まぁ、いいか」
すると、生徒たちがワァッと俺に集まってくる。
ラクシュミなんて抱きついてきた。
「アシュトく~~~んっ!! ほんとにお疲れさまっ!!」
「おわっ!? って、こらこら離れろ」
「ん~? 親戚だしいいじゃん」
「そういう問題じゃない。シェリー、頼む」
「はいはい。ほらラクシュミ」
「え~~~? あ、そうだ。アシュトくん、こんどウチに遊びに来てね。シェリーも一緒にさ!」
ラクシュミはシェリーに引きずられて下がる。
バッシュくん、トーロウくんが俺の前に出た。
「先生!! オレ、ここ卒業したらビッグバロッグ王国軍に入るからさ!! また会おうぜ!!」
「もちろん。バッシュくんならいい騎士になれるさ」
『先生。獣王国へ来たら、ぜひわが家へ』
「うん。ぜひ」
そして、ラビリンさん。
「先生!! あたし、先生の授業すっごく好きぃ!! また学園来てねぇ……!!」
「あ、ああ。ほら鼻水」
「うぅぅ~~~」
ラビリンさん。ボロボロ泣いてる。
こんなに悲しんでくれるとは……教師冥利に尽きる。
そして、真剣な表情をしたココロさん。
「アシュト先生」
「ココロさん。きみも、頑張ってね」
「はい。でも、頑張るのは先生の元で」
「え?」
ココロさんは、真剣な表情で頭を下げた。
「アシュト先生。わたしを……わたしを、弟子にしてください!!」
◇◇◇◇◇◇
さて、困ったことになった。
現在。執務室にはココロさんがいる。
生徒たちと別れ、新しい薬師の先生に引き継ぎを終え、イワオ先生やジーニアス先生、シエラ先生が開いてくれた送別会を終え、転移魔法の刻印を消すため執務室に来たら……荷物を持ったココロさんがいたのだ。
授業の終わり、弟子にしてと言ったが……フレキくんを思い出すな。
ココロさんは、頭を下げる。
「アシュト先生。お帰りなさい」
「……えっと、ココロさん?」
「わたしを弟子にしてください。先生、あなたのもとで薬師と医師の勉強をしたいです」
「いや、でも……きみ、学生だし。まだ未成年でしょう? まずはここでしっかり学んで、卒業してから」
「わたし、卒業資格ならすでにあります。その、ここでは自分の畑を借りられるので、薬草を育てたりするのにちょうどいいんです」
「え……そうなの?」
「はい。わたし、こう見えて二十歳です」
マジかよ!?
外見は十五歳くらいにしか見えない。ああ、そっか……エルフだから。
エルフは二百歳くらいまで若々しく、それから百年くらいかけて老い始める。寿命はだいたい三百~四百年くらいだ。シャヘル先生は三百歳くらいだっけ。
ココロさんは、自分の話をする。
「わたし、三年前に入学しました。薬師と医師の資格を取りたくて勉強してるんですけど……一度、試験に落ちちゃって。学園の畑で簡単な薬草栽培して、それを売ってお金にして生活してます」
「……ご両親は?」
「死にました。わたし、身内がいないので……」
知らなかった……ココロさん、けっこう大変なんだな。
「三年間勉強したので、卒業資格はもらいました。わたし、頼れる人もいないし、エルフの薬師に伝手はないから弟子にはなれないし……でも、アシュト先生なら、って……」
「…………」
「お願いします。わたしを弟子にしてください。アシュト先生の住む領地で、アシュト先生のところで勉強がしたいです。その、お金はあまり支払えませんが……わ、わたしにできることならなんでも」
ココロさんは赤面する。
ああ……なんか考えてることわかった。
でも、俺にそんなつもりはない。弟子を取るのもいい。
問題は、俺がオーベルシュタインにいるってことだ。
「……うーん」
「……やっぱり、いきなりじゃ迷惑……ですよね」
「あ、いや」
「いいではありませんか」
「そうそう! かわいい子じゃない♪」
「いやでも、ってぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「きゃぁぁぁぁっ!?」
いきなり背後にシエラ様とジーニアス先生がいた。
俺とココロさんが仰天する。
「いぇい! 驚かせちゃいました~~~♪」
「やれやれ。私は止めたのですがね」
「なぁによぉ! ジーニアスも楽しんでたくせにぃ~」
「ははは」
「あの~……いきなりすぎです。二人とも」
俺はジト目で二人を見る。
ジーニアス先生は咳払いした。
「こほん。アシュトくん、彼女は優秀です。きみが育てて立派な薬師にしてみては?」
「でも……」
「大丈夫ですよ。ね、ムルシエラゴ」
「そうね。アシュトくん、連れてっちゃいなさい」
「そんな簡単な……」
「……そろそろ、あの子も独り立ちさせなきゃ。ね?」
「…………」
あの子。
そうか……フレキくんのことか。
俺もずっと思ってた。フレキくん、もう俺から学ぶことはない。
今は、ロムルスくんという弟子もいる。
人狼族の村で、立派にやっていけるはずだ。
「…………」
「あ、アシュト先生?」
「ココロさん。本気で俺から学ぶつもりはある?」
「あ、あります!」
「じゃあ約束。いろいろ驚くことがあると思うけど、これから向かう場所について他言しないこと」
「他言?……え? アシュト先生の管理する領地、ですよね? これから向かうって、もう夜」
「約束。できる?」
「……約束します」
ココロさんは頷いた。
俺が冗談などではない雰囲気を感じていたのだろう。
杖を取り出し、ジーニアス先生とシエラ様を見た。
「ジーニアス先生。本当にお世話になりました」
「それはこちらのセリフです。それと、転移魔法の刻印は私の管理する空き部屋に移しておきましたので、いつでも遊びに来てください」
「はい。ありがとうございます。シエラ様は……」
「うふふ。私はいつも通りよ? また村で会いましょう♪」
俺は、ココロさんの肩に手を載せる。
「じゃあ行こうか」
「え? え?」
「───転移」
俺は転移魔法を使い、緑龍の村へ向かった。
こうして、俺の教師生活は終わった。
本当に楽しかった。今度は、プライベートで遊びに来よう!
俺の執務室……すっかり慣れ親しんだ場所。
私物も増えていたが全て片付けられ、机の上には引継ぎの書類があるだけ。
そう、今日は……俺の臨時講師生活、最終日。
「みゃう……もう終わりなのか」
『きゅぅぅ……』
「だな。長いようで短い二ヶ月だった」
「ごろごろ……」
ルミナの頭を撫でるとゴロゴロ鳴く。その鳴き声がどこか寂し気だったのは気のせいじゃない。
すると、ドアがノックされた。
「失礼します。アシュト先生」
「ジーニアス先生!」
「もう来ていると思いましたのでね」
「やっほ~♪」
「シエラ先生も……」
ジーニアス先生は、にっこり笑う。
「アシュト先生。今日は最終日です……大丈夫ですか?」
「はい。楽しい時間はあっという間でした……」
「ふふ。アシュトくん、このまま先生になっちゃえば~?」
「それも魅力的ですけど……やっぱり俺、緑龍の村で薬草を育てながら、薬師としてやっていきたいです。えーっと……二足のワラジ? でしたっけ。それは履けません」
「あなたならそう言うと思いました。後任の先生は昨日到着しましたので、後程引継ぎをお願いします。それと今夜、あなたの送別会を行いますので」
「ありがとうございます」
頭を下げる俺。
すると、シエラ先生が腰に手を当てて言う。
「はいはい。まだ終わってないでしょう? ジーニアスも、朝から湿っぽいこと言わないの!」
「そうですね。それではアシュト先生、最後までよろしくお願いします」
「はい」
「ルミナさん、モフ助くんも、よろしくお願いしますね」
「みゃあ」
『きゅう』
さて、最後の授業だ。しっかりやるぞ!
それから、最後の授業を行うために教室へ。
俺が入ると教室は静かになる。
朝の挨拶をして、俺は言った。
『今日は、私が行う最後の授業となります。皆さん、最後までよろしくお願いします』
生徒は元気よく返事をする。
だが、ラビリンさんやココロさんは俯いていた。あ、シェリーやラクシュミもいる。
さっそく教科書を取り出す。
『では、教科書120ページから───』
◇◇◇◇◇◇
今日は座学の授業。
俺は最後の授業だが、生徒たちの学園生活は続く。
ルミナも教科書を読んだり、俺の話を聞いてメモを取ったりしている。モフ助は相変わらず寝ている……可愛いんだけど、こいつはずっと変わらないな。
そして、午前が終わり───今日の薬学は終わった。
俺は、授業終了の鐘を聞きながら、ゆっくり教科書を閉じた。
『───では、今日はここまで。皆さん、ありがとうございました』
やべ、なんかウルっときた……泣くな泣くな。
すると、生徒たちが一斉に起立。
「先生!! 今日まで本当に……ありがとうございました!!」
「「「「「ありがとうございました!!」」」」」
『……こちらこそ。本当にいい経験をさせていただきました。皆さんがこれからどういう進路に進むのか、薬師や医師になる生徒もいることでしょう。皆さんの未来を、陰ながら応援させていただきます……それでは、皆さん。これからも元気に頑張ってください』
特に考えていたわけではない。
それでも、言葉は出てきた。
挨拶を終えると、シェリーが花束を持って俺の前へ。
「お兄ちゃん……ううん、アシュト先生。お疲れ様でした」
「……ありがとう」
「えへへ。あ、ちなみにあたし、不定期だけどこれからも通い続けるから。生活魔法って面白いんだよね」
「お前なぁ……まぁ、いいか」
すると、生徒たちがワァッと俺に集まってくる。
ラクシュミなんて抱きついてきた。
「アシュトく~~~んっ!! ほんとにお疲れさまっ!!」
「おわっ!? って、こらこら離れろ」
「ん~? 親戚だしいいじゃん」
「そういう問題じゃない。シェリー、頼む」
「はいはい。ほらラクシュミ」
「え~~~? あ、そうだ。アシュトくん、こんどウチに遊びに来てね。シェリーも一緒にさ!」
ラクシュミはシェリーに引きずられて下がる。
バッシュくん、トーロウくんが俺の前に出た。
「先生!! オレ、ここ卒業したらビッグバロッグ王国軍に入るからさ!! また会おうぜ!!」
「もちろん。バッシュくんならいい騎士になれるさ」
『先生。獣王国へ来たら、ぜひわが家へ』
「うん。ぜひ」
そして、ラビリンさん。
「先生!! あたし、先生の授業すっごく好きぃ!! また学園来てねぇ……!!」
「あ、ああ。ほら鼻水」
「うぅぅ~~~」
ラビリンさん。ボロボロ泣いてる。
こんなに悲しんでくれるとは……教師冥利に尽きる。
そして、真剣な表情をしたココロさん。
「アシュト先生」
「ココロさん。きみも、頑張ってね」
「はい。でも、頑張るのは先生の元で」
「え?」
ココロさんは、真剣な表情で頭を下げた。
「アシュト先生。わたしを……わたしを、弟子にしてください!!」
◇◇◇◇◇◇
さて、困ったことになった。
現在。執務室にはココロさんがいる。
生徒たちと別れ、新しい薬師の先生に引き継ぎを終え、イワオ先生やジーニアス先生、シエラ先生が開いてくれた送別会を終え、転移魔法の刻印を消すため執務室に来たら……荷物を持ったココロさんがいたのだ。
授業の終わり、弟子にしてと言ったが……フレキくんを思い出すな。
ココロさんは、頭を下げる。
「アシュト先生。お帰りなさい」
「……えっと、ココロさん?」
「わたしを弟子にしてください。先生、あなたのもとで薬師と医師の勉強をしたいです」
「いや、でも……きみ、学生だし。まだ未成年でしょう? まずはここでしっかり学んで、卒業してから」
「わたし、卒業資格ならすでにあります。その、ここでは自分の畑を借りられるので、薬草を育てたりするのにちょうどいいんです」
「え……そうなの?」
「はい。わたし、こう見えて二十歳です」
マジかよ!?
外見は十五歳くらいにしか見えない。ああ、そっか……エルフだから。
エルフは二百歳くらいまで若々しく、それから百年くらいかけて老い始める。寿命はだいたい三百~四百年くらいだ。シャヘル先生は三百歳くらいだっけ。
ココロさんは、自分の話をする。
「わたし、三年前に入学しました。薬師と医師の資格を取りたくて勉強してるんですけど……一度、試験に落ちちゃって。学園の畑で簡単な薬草栽培して、それを売ってお金にして生活してます」
「……ご両親は?」
「死にました。わたし、身内がいないので……」
知らなかった……ココロさん、けっこう大変なんだな。
「三年間勉強したので、卒業資格はもらいました。わたし、頼れる人もいないし、エルフの薬師に伝手はないから弟子にはなれないし……でも、アシュト先生なら、って……」
「…………」
「お願いします。わたしを弟子にしてください。アシュト先生の住む領地で、アシュト先生のところで勉強がしたいです。その、お金はあまり支払えませんが……わ、わたしにできることならなんでも」
ココロさんは赤面する。
ああ……なんか考えてることわかった。
でも、俺にそんなつもりはない。弟子を取るのもいい。
問題は、俺がオーベルシュタインにいるってことだ。
「……うーん」
「……やっぱり、いきなりじゃ迷惑……ですよね」
「あ、いや」
「いいではありませんか」
「そうそう! かわいい子じゃない♪」
「いやでも、ってぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「きゃぁぁぁぁっ!?」
いきなり背後にシエラ様とジーニアス先生がいた。
俺とココロさんが仰天する。
「いぇい! 驚かせちゃいました~~~♪」
「やれやれ。私は止めたのですがね」
「なぁによぉ! ジーニアスも楽しんでたくせにぃ~」
「ははは」
「あの~……いきなりすぎです。二人とも」
俺はジト目で二人を見る。
ジーニアス先生は咳払いした。
「こほん。アシュトくん、彼女は優秀です。きみが育てて立派な薬師にしてみては?」
「でも……」
「大丈夫ですよ。ね、ムルシエラゴ」
「そうね。アシュトくん、連れてっちゃいなさい」
「そんな簡単な……」
「……そろそろ、あの子も独り立ちさせなきゃ。ね?」
「…………」
あの子。
そうか……フレキくんのことか。
俺もずっと思ってた。フレキくん、もう俺から学ぶことはない。
今は、ロムルスくんという弟子もいる。
人狼族の村で、立派にやっていけるはずだ。
「…………」
「あ、アシュト先生?」
「ココロさん。本気で俺から学ぶつもりはある?」
「あ、あります!」
「じゃあ約束。いろいろ驚くことがあると思うけど、これから向かう場所について他言しないこと」
「他言?……え? アシュト先生の管理する領地、ですよね? これから向かうって、もう夜」
「約束。できる?」
「……約束します」
ココロさんは頷いた。
俺が冗談などではない雰囲気を感じていたのだろう。
杖を取り出し、ジーニアス先生とシエラ様を見た。
「ジーニアス先生。本当にお世話になりました」
「それはこちらのセリフです。それと、転移魔法の刻印は私の管理する空き部屋に移しておきましたので、いつでも遊びに来てください」
「はい。ありがとうございます。シエラ様は……」
「うふふ。私はいつも通りよ? また村で会いましょう♪」
俺は、ココロさんの肩に手を載せる。
「じゃあ行こうか」
「え? え?」
「───転移」
俺は転移魔法を使い、緑龍の村へ向かった。
こうして、俺の教師生活は終わった。
本当に楽しかった。今度は、プライベートで遊びに来よう!
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