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ドラゴンズ・ウォー
第630話、聖龍門の鍵
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「あれ、これって……」
ある日。俺は自室で一冊の本を手に取った。
ドラゴンロード王国出身の著者、半龍人の作家ゲルハルトの本。これは俺の本じゃない、ローレライから借りた本だ……やばい、返すの忘れてた。
とりあえず、返しに行く。
部屋を出てローレライの部屋へ。部屋の前にはゴーヴァンと……あれ、ランスローもいる。
「アシュト様」
「ローレライ、いる?」
「はい。執務中です」
「入っていいかな。本を返したいんだけど」
「かしこまりました」
ゴーヴァンがドアをノックすると、ローレライが出てきた。
「どうしたの?」
「アシュト様がお越しです」
「あら……アシュト、どうしたの?」
「ちょっと本を返しに来たんだ」
「そう。なら、中にどうぞ。これからお茶にしようと思っていたの」
部屋の中に入る。
ローレライの部屋は、本がたくさんある。執務用の机に、大きなベッド、可愛いらしい部屋というよりは、高級感のある立派な部屋だ。
「あれ……クララベルもいたのか」
「ええ、勉強してたんだけどね。ふふ、休憩中に寝ちゃったのよ」
ベッドの上にはクララベルがいる。
身体を丸め、白毛のネコを抱いて寝てる。あらあら……スカートがまくれてパンツ見えちゃってるよ。
すると、ローレライが本で俺の視界を遮った。
「見ちゃダメよ?」
「わ、悪い」
「ふふ。ほらクララベル、起きなさい。お茶にするわよ?」
「んん~……はぁ~い」
お、クララベルが起きた。
大きな欠伸をすると、俺に気付いて目をぱちぱちさせる。
「あ、お兄ちゃん……ふぁぁぁ、おはよ」
「おはよう。ほら、起きてお茶にするぞ」
「んん~」
クララベルを起こすと、ネコも起きた。
俺に驚いたのか、空いてた窓から木に飛び移って逃げてしまう。
俺は、持っていた本をローレライに渡そうとするが、今はお茶を淹れているのか手が離せないようだ。
「これ、本棚に入れておくぞ」
「ええ。場所はどこでもいいから」
本棚に近づき、適当な場所に本を差す。
こうしてみると、いろいろな本がある。半分くらいがドラゴンロード王国出身の著者だ。俺もドラゴンロード王国で出版された本をよく読むけど、いろいろなジャンルがあるな。
「へぇ~……『覇王龍ガーランドの軌跡』とか、誰書いたんだろう」
気になるタイトルがあったので、本を抜いて開いてみる。
そして、妙なことに気付いた。
「んん? なんだ、この本」
「あ……」
その本は、本ではなかった。
本の真ん中がくりぬかれ、そこに小さな箱が収められている。
箱の中にはクッションがあり、そこに小さな鍵が収まっていた。
「これ、鍵? ローレライ、これなんだ?」
「そういえば、すっかり忘れてたわ。それ……お父様からもらった本なのよ」
「ガーランド王の?」
「ええ。大事な物だから、私に預けるって」
「へぇ~……鍵、だよな? 宝物庫とか?」
「似たようなものね」
ローレライがテーブルに紅茶を置き、お茶菓子のクッキーも置く。
俺が座ると、クララベルが隣に座って俺の腕にじゃれついてきた。
「えへへ、お兄ちゃんの隣~」
「はいはい。まったく、可愛いやつめ」
クララベル、可愛いな。
まぁ、ツノの先端が俺の胸にチクチク当たって痛いけどね。
ローレライは、クスっと微笑んで続きを話す。
「その鍵は、聖龍門の鍵よ」
「聖龍門?」
「ええ。ドラゴンロード王国に伝わる、二本あるうちの一本の鍵ね。聖龍門は、オーベルシュタインのどこかにある、かつてお爺様と魔龍族の始祖が戦った場所なの」
「へぇ~……」
「その付近で、虹龍アルカンシエル様が住んでいるって話も聞くわね。真偽は不明だけど」
「アルカンシエル様か……」
そういや以前……かなり前にアルカンシエル様が来たっけ。
子供みたいで、派手な感じだった気がする。俺の『緑龍の知識書』にも力の一部が注がれているけど、全く使っていないし、神話七龍の皆さんは全く村に来ないので忘れていた。
「その、アルカンシエル様が住んでるって、マジなのか?」
「さぁ? お父様も『迷信だ』なんて言ってたわ」
「シエラ様なら知ってるかな……」
なんとなく部屋を見渡す。すると、いつの間にかローレライの隣に座っていた。
「聖龍門の鍵……懐かしいわねぇ」
「あ、シエラ様」
「し、シエラ様……び、ビックリしました」
ローレライが胸を押さえて目を見開いていた。いつの間にかお茶まで飲んでるし、いつもは俺を驚かせるのに、今日はローレライが驚いていた。
シエラ様は、テーブルに置いてあった聖龍門の鍵を手に取る。
「聖龍門って、私が作ったのよ」
「「え」」
「昔、アンくんとレヴィちゃんが大喧嘩した時に、大地の地脈がめちゃくちゃになっちゃってねぇ……オーベルシュタインの生態系にも影響しそうだったから、私が地脈の流れを寸断して、封印をしたの。この鍵は、その封印に繋がる門を開ける鍵の一つね。アンくんとレヴィちゃんに一本ずつあげたのよ」
「そ、そうだったのですか?」
「うん。二人とも子供だったしねぇ。私がかる~く『めっ』って叱ったら喧嘩を止めてくれたわぁ~」
「「…………」」
シエラ様に叱られるって相当だよな……?
アンくん、って……ローレライのおじいちゃん、始祖龍アンフィスバエナ様だよね。
「あの、レヴィちゃん、っていうのは……?」
「魔龍族の始祖、レヴィアタンちゃんのことよ~。レヴィちゃん、アンくんのいつも喧嘩しててねぇ」
「魔龍、族……?」
「知らなくても仕方ないわ。魔龍族は、遥か西に拠点を移した、もう一つの龍の種族。ドラゴンロード王国と、その王族は、大昔に魔龍族と戦争をしたくらい仲が悪いから……パパも、魔龍族の長であるアジダハーカ様と、犬猿の仲だしね」
「そうなのか……」
ローレライは紅茶を啜る。
この鍵、かなり重要なアイテムだよな。
「でも、シエラ様。なんで鍵があるんですか?」
「ん~?」
「……アシュト、どういうこと?」
「いや、シエラ様なら、封印したら永遠に近づけないようにすることもできるだろうし、わざわざ封印して、門を設置して、その鍵を龍人族と魔龍族に渡すってやり方がちょっと……」
「ふふ、いいところに気付いたわねぇ」
シエラ様はまったり微笑んでいる。
「聖龍門の奥にある地脈は、アンくんとレヴィちゃんの力に触れて、ドラゴンの血を持つ龍族に絶大な力を与える場所になっちゃってるの。すこ~し危険だから、アルカンシエルちゃんに守ってもらっているの」
「アルカンシエル様が守っているんですか?」
「うん。もし、龍族が力を求めてやってきたら、試練を与えて見極めてちょうだい、ってね。魔龍と龍人が仲良く力を求めてきたら優しい試練を、どちらかの種族だけだったら、到底クリアできないような試練をお願いしてあるわ」
「……どんなに力を求めても、どちらかの種族から鍵を奪うようでは、強大な力を得る資格はない、ということですね」
ローレライが言うと、シエラ様は頷いた。
「私は、みんなを愛しているわ。だから……龍人と、魔龍が、共に手を取り合って、聖龍門の試練を受けて力を得ることを望んでいる。聖龍門にある力は、龍人と魔龍をさらに進化させることができるからね」
「し、進化……ですか?」
「ええ。アシュトくんだって、ユグドラシルの果実を食べて長寿種族になったじゃない。それと似たようなものよ」
マジか。
龍人って、ほぼ不死みたいな存在だし、かなり強いのに……さらに先があるのか。
というか、魔龍族は知らんけど……ガーランド王は、そんなの望まない気がする。
「お父様は、そんな力望まないと思います」
「私もそう思うわ。でもね、アジダハーカくんは、もっと力を欲しがってる。過去に、アンくんがレヴィちゃんを負かしちゃって、西に追いやられた恨みがあるからねぇ……ずーっと、復讐の機会を待っているかも」
「え……そ、それってヤバいんじゃ」
「それに、アルカンシエルちゃんが、魔龍族のお供え物を気に入っちゃって、少しだけ力を貸したみたいなのよ」
「えぇ!? お、お供え物って」
「飴玉ね。あの子、飴玉大好きだから」
「…………マジか」
ローレライがやや緊張したように言う。
「あの……お父様は、このことを」
「知っているわ。アルカンシエルちゃんの加護を魔龍族が得たこともね」
「…………まさか」
「う~ん……もしかしたら、この鍵を取りに来ちゃうかもねぇ」
シエラ様は、どこか困ったように微笑んだ。
そして……この話から数日後、とんでもない事態になる。
ある日。俺は自室で一冊の本を手に取った。
ドラゴンロード王国出身の著者、半龍人の作家ゲルハルトの本。これは俺の本じゃない、ローレライから借りた本だ……やばい、返すの忘れてた。
とりあえず、返しに行く。
部屋を出てローレライの部屋へ。部屋の前にはゴーヴァンと……あれ、ランスローもいる。
「アシュト様」
「ローレライ、いる?」
「はい。執務中です」
「入っていいかな。本を返したいんだけど」
「かしこまりました」
ゴーヴァンがドアをノックすると、ローレライが出てきた。
「どうしたの?」
「アシュト様がお越しです」
「あら……アシュト、どうしたの?」
「ちょっと本を返しに来たんだ」
「そう。なら、中にどうぞ。これからお茶にしようと思っていたの」
部屋の中に入る。
ローレライの部屋は、本がたくさんある。執務用の机に、大きなベッド、可愛いらしい部屋というよりは、高級感のある立派な部屋だ。
「あれ……クララベルもいたのか」
「ええ、勉強してたんだけどね。ふふ、休憩中に寝ちゃったのよ」
ベッドの上にはクララベルがいる。
身体を丸め、白毛のネコを抱いて寝てる。あらあら……スカートがまくれてパンツ見えちゃってるよ。
すると、ローレライが本で俺の視界を遮った。
「見ちゃダメよ?」
「わ、悪い」
「ふふ。ほらクララベル、起きなさい。お茶にするわよ?」
「んん~……はぁ~い」
お、クララベルが起きた。
大きな欠伸をすると、俺に気付いて目をぱちぱちさせる。
「あ、お兄ちゃん……ふぁぁぁ、おはよ」
「おはよう。ほら、起きてお茶にするぞ」
「んん~」
クララベルを起こすと、ネコも起きた。
俺に驚いたのか、空いてた窓から木に飛び移って逃げてしまう。
俺は、持っていた本をローレライに渡そうとするが、今はお茶を淹れているのか手が離せないようだ。
「これ、本棚に入れておくぞ」
「ええ。場所はどこでもいいから」
本棚に近づき、適当な場所に本を差す。
こうしてみると、いろいろな本がある。半分くらいがドラゴンロード王国出身の著者だ。俺もドラゴンロード王国で出版された本をよく読むけど、いろいろなジャンルがあるな。
「へぇ~……『覇王龍ガーランドの軌跡』とか、誰書いたんだろう」
気になるタイトルがあったので、本を抜いて開いてみる。
そして、妙なことに気付いた。
「んん? なんだ、この本」
「あ……」
その本は、本ではなかった。
本の真ん中がくりぬかれ、そこに小さな箱が収められている。
箱の中にはクッションがあり、そこに小さな鍵が収まっていた。
「これ、鍵? ローレライ、これなんだ?」
「そういえば、すっかり忘れてたわ。それ……お父様からもらった本なのよ」
「ガーランド王の?」
「ええ。大事な物だから、私に預けるって」
「へぇ~……鍵、だよな? 宝物庫とか?」
「似たようなものね」
ローレライがテーブルに紅茶を置き、お茶菓子のクッキーも置く。
俺が座ると、クララベルが隣に座って俺の腕にじゃれついてきた。
「えへへ、お兄ちゃんの隣~」
「はいはい。まったく、可愛いやつめ」
クララベル、可愛いな。
まぁ、ツノの先端が俺の胸にチクチク当たって痛いけどね。
ローレライは、クスっと微笑んで続きを話す。
「その鍵は、聖龍門の鍵よ」
「聖龍門?」
「ええ。ドラゴンロード王国に伝わる、二本あるうちの一本の鍵ね。聖龍門は、オーベルシュタインのどこかにある、かつてお爺様と魔龍族の始祖が戦った場所なの」
「へぇ~……」
「その付近で、虹龍アルカンシエル様が住んでいるって話も聞くわね。真偽は不明だけど」
「アルカンシエル様か……」
そういや以前……かなり前にアルカンシエル様が来たっけ。
子供みたいで、派手な感じだった気がする。俺の『緑龍の知識書』にも力の一部が注がれているけど、全く使っていないし、神話七龍の皆さんは全く村に来ないので忘れていた。
「その、アルカンシエル様が住んでるって、マジなのか?」
「さぁ? お父様も『迷信だ』なんて言ってたわ」
「シエラ様なら知ってるかな……」
なんとなく部屋を見渡す。すると、いつの間にかローレライの隣に座っていた。
「聖龍門の鍵……懐かしいわねぇ」
「あ、シエラ様」
「し、シエラ様……び、ビックリしました」
ローレライが胸を押さえて目を見開いていた。いつの間にかお茶まで飲んでるし、いつもは俺を驚かせるのに、今日はローレライが驚いていた。
シエラ様は、テーブルに置いてあった聖龍門の鍵を手に取る。
「聖龍門って、私が作ったのよ」
「「え」」
「昔、アンくんとレヴィちゃんが大喧嘩した時に、大地の地脈がめちゃくちゃになっちゃってねぇ……オーベルシュタインの生態系にも影響しそうだったから、私が地脈の流れを寸断して、封印をしたの。この鍵は、その封印に繋がる門を開ける鍵の一つね。アンくんとレヴィちゃんに一本ずつあげたのよ」
「そ、そうだったのですか?」
「うん。二人とも子供だったしねぇ。私がかる~く『めっ』って叱ったら喧嘩を止めてくれたわぁ~」
「「…………」」
シエラ様に叱られるって相当だよな……?
アンくん、って……ローレライのおじいちゃん、始祖龍アンフィスバエナ様だよね。
「あの、レヴィちゃん、っていうのは……?」
「魔龍族の始祖、レヴィアタンちゃんのことよ~。レヴィちゃん、アンくんのいつも喧嘩しててねぇ」
「魔龍、族……?」
「知らなくても仕方ないわ。魔龍族は、遥か西に拠点を移した、もう一つの龍の種族。ドラゴンロード王国と、その王族は、大昔に魔龍族と戦争をしたくらい仲が悪いから……パパも、魔龍族の長であるアジダハーカ様と、犬猿の仲だしね」
「そうなのか……」
ローレライは紅茶を啜る。
この鍵、かなり重要なアイテムだよな。
「でも、シエラ様。なんで鍵があるんですか?」
「ん~?」
「……アシュト、どういうこと?」
「いや、シエラ様なら、封印したら永遠に近づけないようにすることもできるだろうし、わざわざ封印して、門を設置して、その鍵を龍人族と魔龍族に渡すってやり方がちょっと……」
「ふふ、いいところに気付いたわねぇ」
シエラ様はまったり微笑んでいる。
「聖龍門の奥にある地脈は、アンくんとレヴィちゃんの力に触れて、ドラゴンの血を持つ龍族に絶大な力を与える場所になっちゃってるの。すこ~し危険だから、アルカンシエルちゃんに守ってもらっているの」
「アルカンシエル様が守っているんですか?」
「うん。もし、龍族が力を求めてやってきたら、試練を与えて見極めてちょうだい、ってね。魔龍と龍人が仲良く力を求めてきたら優しい試練を、どちらかの種族だけだったら、到底クリアできないような試練をお願いしてあるわ」
「……どんなに力を求めても、どちらかの種族から鍵を奪うようでは、強大な力を得る資格はない、ということですね」
ローレライが言うと、シエラ様は頷いた。
「私は、みんなを愛しているわ。だから……龍人と、魔龍が、共に手を取り合って、聖龍門の試練を受けて力を得ることを望んでいる。聖龍門にある力は、龍人と魔龍をさらに進化させることができるからね」
「し、進化……ですか?」
「ええ。アシュトくんだって、ユグドラシルの果実を食べて長寿種族になったじゃない。それと似たようなものよ」
マジか。
龍人って、ほぼ不死みたいな存在だし、かなり強いのに……さらに先があるのか。
というか、魔龍族は知らんけど……ガーランド王は、そんなの望まない気がする。
「お父様は、そんな力望まないと思います」
「私もそう思うわ。でもね、アジダハーカくんは、もっと力を欲しがってる。過去に、アンくんがレヴィちゃんを負かしちゃって、西に追いやられた恨みがあるからねぇ……ずーっと、復讐の機会を待っているかも」
「え……そ、それってヤバいんじゃ」
「それに、アルカンシエルちゃんが、魔龍族のお供え物を気に入っちゃって、少しだけ力を貸したみたいなのよ」
「えぇ!? お、お供え物って」
「飴玉ね。あの子、飴玉大好きだから」
「…………マジか」
ローレライがやや緊張したように言う。
「あの……お父様は、このことを」
「知っているわ。アルカンシエルちゃんの加護を魔龍族が得たこともね」
「…………まさか」
「う~ん……もしかしたら、この鍵を取りに来ちゃうかもねぇ」
シエラ様は、どこか困ったように微笑んだ。
そして……この話から数日後、とんでもない事態になる。
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