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ドラゴンズ・ウォー
第633話、魔龍族の王アジダハーカ
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戦いの舞台は、以前俺とガーランド王が戦った場所。
そこに、戦装束を纏い、両手に手甲を装備したアジダハーカがやって来た。
お供の見届け人に、ミュアちゃんを突き飛ばした奴と、どこかほっそりした魔龍族。
こっちは、ローレライとクララベル、シルメリアさんと、グラッドさんだ。
他の連中は戦いを見ることはない。
俺は杖を手に、前に出る。
「俺は魔法師です。あなたを、魔法で倒します」
「笑止。魔龍族の鱗を、人間如きの魔法が傷付けられるとでも?」
「はい、できます。それと……殺しはしませんが、手加減しませんので」
「フン……その自信、粉々に砕いてやるわ!!」
アジダハーカは徒手空拳なのか、構えを取る。
そういやローレライが言ってたな。魔龍族は、己の身体のみを武器にするって。武器や魔法に頼るのは軟弱の証だとか……俺からすれば「んなわけあるか」だけど。
アジダハーカは動かない。
俺は魔法師、そう言ったしな……さすがに、魔法を使う前に殴りかかるような真似はしない。それくらいの常識はあるようだ。
「何度も言います。手加減しませんので」
「…………」
問答無用、そう視線で語っている。
もう、言葉を交わす意味はない。
俺は杖を手に、『緑龍の知識書』を開いた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
〇植物魔法・禁忌
『樹帝シドラ』
樹木の魔帝。
不浄なる大地を浄化するために現れる。
その力、侮ることなかれ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
こっわ……でも、これしかないな。
フンババよりも強い。以前、ガーランド王との戦いで出したヨルムンガンドよりも凶悪な魔法だ。
こういう戦う魔法に慣れたくないけど……今回はやる。ミュアちゃんを、村の住人を守るために、俺だって戦うというところを、見せるんだ。
「不浄なる大地を浄化せし緑の樹帝。我が名はアシュト。緑龍ムルシエラゴの名のもとに顕現せよ!! 来たれ、『樹帝シドラ』!!」
膨大な魔力が杖から溢れ、大地に吸収される。
すると、俺の目の前に漆黒の『根』が無数に伸び、薄緑色の肌をした『女性』となった。
皮膚があり、裸体を黒い根や蔦、葉っぱで隠している。長い髪は真っ黒で、眼が真っ赤に輝いている。年齢は二十代前半ほどで、姿形は人間だが、雰囲気が人間ではあり得ない。
恐ろしい何かが、俺の目の前にいた……やばい、呼んだのちょっと後悔。
「呼ばれるの、何千年ぶり」
喋った。
シドラ……だよね? シドラはチラッとアジダハーカを見て、振り返って俺を見た。
「アシュト」
「は、はい」
「ムルシエラゴの、眷属」
「は、はい」
「ふーん」
な、なんだろう。顔を近づけて来た。
綺麗な赤い眼だ。肌が薄緑だけど、そんなの気にならないくらいの美女だ。
大人の色香だろうか……ローレライよりも妖艶に感じる。
「あれ、滅ぼせばいいの?」
「ほ、滅ぼすのはダメです!! その、ちょっとおしおきを」
「ふーん」
なんだろう。興味が薄いような、どうでもよさそうな。
というか……アジダハーカ、圧倒されていた。
シドラ。こいつ、とんでもない強さだ……今まで見たどんな敵よりも、凶悪で妖艶で最強にして最凶だ。
「あなた、無駄だってわかるのにヤるの?」
「くっ……」
始まる前から負けていた。
向こうは、『魔龍族の誇り!』とか『我ら魔龍族こそ最強!』とか思ってたんだろうし、そういう口上もあったんだろうけど……シドラを出した瞬間、全部吹っ飛んだようだ。
うーん……フンババでもよかったかな。
「駄目」
「え」
「あの子、優しいからダメ」
いきなりこっちを見て言われた。え、俺の心読めるの?
「繋がってるから、わかる」
「…………」
な、なんかすごいな。
というか……やばい、アジダハーカ、死ぬんじゃないのか?
「あの、念のため確認しますけど……本当に、戦いますか?」
「…………っ」
うわぁ、めっちゃ汗ダラダラ。
身体も震えてるし、なんかすごい可哀想になってきた。
「これが最後です。負けを認めて、ミュアちゃんに謝るなら……これ以上のことはしません」
「…………」
「聖龍門でしたっけ? そこの鍵はあげられませんけど……一緒に、中を確認するとかなら、いいのかな」
と、ローレライを見る。
ローレライは驚いていたが、少し考え、「お父様、私に託したってことは……私の好きにしていいってことよね」とボソボソ言い、小さく頷いた。
「どうしますか?」
本当に、これが最後だ。
すると、アジダハーカは崩れ落ちた。
「……敗北を、認めよう」
「あら、つまらない」
こうして、アジダハーカは敗北を認めた……というかシドラ、戦わずして勝っちゃったよ。
◇◇◇◇◇◇
再び、話をするために来賓邸に招いたのだが……なんと、シドラまで付いてきた。
「あの」
「久しぶりだもの。いいでしょ?」
こんなこと言われたら断れないだろうが。
というか、あのバルギルドさんとディアムドさんでさえ、シドラを見て冷や汗を流している。
すると、ミュアちゃんが来賓邸にやって来た。俺が呼んだのだ。
ネコミミが萎れているのは、まだ怖いからなのだろう。
「にゃあ……」
「約束です」
「…………」
アジダハーカは立ち上がり、後ろに控えていた部下たちも並ぶ。
膝をつき、右手で拳を作り、左手で拳を受け止めるスタイルになった。
首を傾げるとローレライが「魔龍族流の謝罪よ」と耳打ちする。
「誠に、申し訳なかった」
「にゃう……」
ミュアちゃんは俺を見る。俺は笑って頷くと、ミュアちゃんのネコミミがピンと立った。
「にゃあ。ゆるします。なので、お顔をあげてください」
「…………」
「お席におすわりください。いま、お茶を用意します!」
「…………感謝する」
ミュアちゃんは、どこか嬉しそうにお茶の支度を始めた。
シドラはそんなミュアちゃんをジッと見る。
「かわいいネコ」
「お、おい」
「ふふ、抱っこしたい」
こいつも掴みどころがないな……扱いに困る。
アジダハーカは座り直し、俺に言う。
「先ほどの話だが」
「ああ、聖龍門……ですよね?」
「そうだ。そこにある『力』を、我らは欲していた。だが……もう、必要ない」
「え?」
アジダハーカはシドラを見た。
「こんなものを見せられては、な。どんな力を持とうと勝てる気がしない。ふ……オーベルシュタインは広い。広すぎて、我々がいかに小物か理解できた」
「は、はあ」
「アシュト殿」
「は、はい」
「これまでの非礼、全面的にお詫びする」
「……受け入れます」
「感謝する」
アジダハーカは、憑き物が落ちたようにスッキリしていた。
うーん、シドラのおかげなのか、ミュアちゃんのおかげなのか。
すると、ミュアちゃんがお茶を運んで来た。もう恐怖心はないのか、アジダハーカたちにお茶を出している。
ローレライはお茶を受け取り、アジダハーカに言った。
「力、ね……聖龍門に眠るのは、魔龍族の始祖だったかしら?」
「そうだ。龍人の祖であるアンフィスバエナと戦い、亡くなった先祖の遺骨。龍の力が宿った遺骨を取り込めば、我々はさらなる力を手に入れられる。そう、聞いたのだ」
「……力」
「我々は、たまたま魔龍族の国で眠っている『虹龍』様と出会った。飴玉を捧げ、眷属となり……神話七龍の力があれば、龍人族から『聖龍門の鍵』を奪えると考えたのだ」
飴玉を捧げ、って……相変わらず飴玉が好きなんだな。
「だが、もういい。力に執着すれば、待つのは滅びだ。今回、滅びこそなかったが……一歩間違えれば、全ての魔龍が滅びる可能性もあった」
「…………」
「我らは、国へ帰る。帰り……西方の片隅で、静かに暮らそう」
「……あの」
うまくまとまりかけたが、俺は止めた。
アジダハーカとローレライが俺を見る。
「あの、力はもういらないんですよね?」
「ああ」
「なら───……聖龍門、開けません?」
「「……は?」」
ローレライも驚いていた。
でも、ちゃんと理由がある。
「聖龍門の中に、その……先祖の遺骨があるんですよね? 力を得るためじゃなくて、ちゃんと弔うって目的なら、開けてもいいんじゃないかって思うんです」
「「…………」」
「ご先祖様の骨を、ちゃんと弔いましょう。ローレライ、いいよな?」
「……ダメって言えないじゃない」
「……貴殿は」
「よし決まり。じゃあ、みんなで聖龍門に行くか。で……聖龍門ってどこだ?」
こうして、俺たちは聖龍門に向かうことになった。
そこに、戦装束を纏い、両手に手甲を装備したアジダハーカがやって来た。
お供の見届け人に、ミュアちゃんを突き飛ばした奴と、どこかほっそりした魔龍族。
こっちは、ローレライとクララベル、シルメリアさんと、グラッドさんだ。
他の連中は戦いを見ることはない。
俺は杖を手に、前に出る。
「俺は魔法師です。あなたを、魔法で倒します」
「笑止。魔龍族の鱗を、人間如きの魔法が傷付けられるとでも?」
「はい、できます。それと……殺しはしませんが、手加減しませんので」
「フン……その自信、粉々に砕いてやるわ!!」
アジダハーカは徒手空拳なのか、構えを取る。
そういやローレライが言ってたな。魔龍族は、己の身体のみを武器にするって。武器や魔法に頼るのは軟弱の証だとか……俺からすれば「んなわけあるか」だけど。
アジダハーカは動かない。
俺は魔法師、そう言ったしな……さすがに、魔法を使う前に殴りかかるような真似はしない。それくらいの常識はあるようだ。
「何度も言います。手加減しませんので」
「…………」
問答無用、そう視線で語っている。
もう、言葉を交わす意味はない。
俺は杖を手に、『緑龍の知識書』を開いた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
〇植物魔法・禁忌
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樹木の魔帝。
不浄なる大地を浄化するために現れる。
その力、侮ることなかれ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
こっわ……でも、これしかないな。
フンババよりも強い。以前、ガーランド王との戦いで出したヨルムンガンドよりも凶悪な魔法だ。
こういう戦う魔法に慣れたくないけど……今回はやる。ミュアちゃんを、村の住人を守るために、俺だって戦うというところを、見せるんだ。
「不浄なる大地を浄化せし緑の樹帝。我が名はアシュト。緑龍ムルシエラゴの名のもとに顕現せよ!! 来たれ、『樹帝シドラ』!!」
膨大な魔力が杖から溢れ、大地に吸収される。
すると、俺の目の前に漆黒の『根』が無数に伸び、薄緑色の肌をした『女性』となった。
皮膚があり、裸体を黒い根や蔦、葉っぱで隠している。長い髪は真っ黒で、眼が真っ赤に輝いている。年齢は二十代前半ほどで、姿形は人間だが、雰囲気が人間ではあり得ない。
恐ろしい何かが、俺の目の前にいた……やばい、呼んだのちょっと後悔。
「呼ばれるの、何千年ぶり」
喋った。
シドラ……だよね? シドラはチラッとアジダハーカを見て、振り返って俺を見た。
「アシュト」
「は、はい」
「ムルシエラゴの、眷属」
「は、はい」
「ふーん」
な、なんだろう。顔を近づけて来た。
綺麗な赤い眼だ。肌が薄緑だけど、そんなの気にならないくらいの美女だ。
大人の色香だろうか……ローレライよりも妖艶に感じる。
「あれ、滅ぼせばいいの?」
「ほ、滅ぼすのはダメです!! その、ちょっとおしおきを」
「ふーん」
なんだろう。興味が薄いような、どうでもよさそうな。
というか……アジダハーカ、圧倒されていた。
シドラ。こいつ、とんでもない強さだ……今まで見たどんな敵よりも、凶悪で妖艶で最強にして最凶だ。
「あなた、無駄だってわかるのにヤるの?」
「くっ……」
始まる前から負けていた。
向こうは、『魔龍族の誇り!』とか『我ら魔龍族こそ最強!』とか思ってたんだろうし、そういう口上もあったんだろうけど……シドラを出した瞬間、全部吹っ飛んだようだ。
うーん……フンババでもよかったかな。
「駄目」
「え」
「あの子、優しいからダメ」
いきなりこっちを見て言われた。え、俺の心読めるの?
「繋がってるから、わかる」
「…………」
な、なんかすごいな。
というか……やばい、アジダハーカ、死ぬんじゃないのか?
「あの、念のため確認しますけど……本当に、戦いますか?」
「…………っ」
うわぁ、めっちゃ汗ダラダラ。
身体も震えてるし、なんかすごい可哀想になってきた。
「これが最後です。負けを認めて、ミュアちゃんに謝るなら……これ以上のことはしません」
「…………」
「聖龍門でしたっけ? そこの鍵はあげられませんけど……一緒に、中を確認するとかなら、いいのかな」
と、ローレライを見る。
ローレライは驚いていたが、少し考え、「お父様、私に託したってことは……私の好きにしていいってことよね」とボソボソ言い、小さく頷いた。
「どうしますか?」
本当に、これが最後だ。
すると、アジダハーカは崩れ落ちた。
「……敗北を、認めよう」
「あら、つまらない」
こうして、アジダハーカは敗北を認めた……というかシドラ、戦わずして勝っちゃったよ。
◇◇◇◇◇◇
再び、話をするために来賓邸に招いたのだが……なんと、シドラまで付いてきた。
「あの」
「久しぶりだもの。いいでしょ?」
こんなこと言われたら断れないだろうが。
というか、あのバルギルドさんとディアムドさんでさえ、シドラを見て冷や汗を流している。
すると、ミュアちゃんが来賓邸にやって来た。俺が呼んだのだ。
ネコミミが萎れているのは、まだ怖いからなのだろう。
「にゃあ……」
「約束です」
「…………」
アジダハーカは立ち上がり、後ろに控えていた部下たちも並ぶ。
膝をつき、右手で拳を作り、左手で拳を受け止めるスタイルになった。
首を傾げるとローレライが「魔龍族流の謝罪よ」と耳打ちする。
「誠に、申し訳なかった」
「にゃう……」
ミュアちゃんは俺を見る。俺は笑って頷くと、ミュアちゃんのネコミミがピンと立った。
「にゃあ。ゆるします。なので、お顔をあげてください」
「…………」
「お席におすわりください。いま、お茶を用意します!」
「…………感謝する」
ミュアちゃんは、どこか嬉しそうにお茶の支度を始めた。
シドラはそんなミュアちゃんをジッと見る。
「かわいいネコ」
「お、おい」
「ふふ、抱っこしたい」
こいつも掴みどころがないな……扱いに困る。
アジダハーカは座り直し、俺に言う。
「先ほどの話だが」
「ああ、聖龍門……ですよね?」
「そうだ。そこにある『力』を、我らは欲していた。だが……もう、必要ない」
「え?」
アジダハーカはシドラを見た。
「こんなものを見せられては、な。どんな力を持とうと勝てる気がしない。ふ……オーベルシュタインは広い。広すぎて、我々がいかに小物か理解できた」
「は、はあ」
「アシュト殿」
「は、はい」
「これまでの非礼、全面的にお詫びする」
「……受け入れます」
「感謝する」
アジダハーカは、憑き物が落ちたようにスッキリしていた。
うーん、シドラのおかげなのか、ミュアちゃんのおかげなのか。
すると、ミュアちゃんがお茶を運んで来た。もう恐怖心はないのか、アジダハーカたちにお茶を出している。
ローレライはお茶を受け取り、アジダハーカに言った。
「力、ね……聖龍門に眠るのは、魔龍族の始祖だったかしら?」
「そうだ。龍人の祖であるアンフィスバエナと戦い、亡くなった先祖の遺骨。龍の力が宿った遺骨を取り込めば、我々はさらなる力を手に入れられる。そう、聞いたのだ」
「……力」
「我々は、たまたま魔龍族の国で眠っている『虹龍』様と出会った。飴玉を捧げ、眷属となり……神話七龍の力があれば、龍人族から『聖龍門の鍵』を奪えると考えたのだ」
飴玉を捧げ、って……相変わらず飴玉が好きなんだな。
「だが、もういい。力に執着すれば、待つのは滅びだ。今回、滅びこそなかったが……一歩間違えれば、全ての魔龍が滅びる可能性もあった」
「…………」
「我らは、国へ帰る。帰り……西方の片隅で、静かに暮らそう」
「……あの」
うまくまとまりかけたが、俺は止めた。
アジダハーカとローレライが俺を見る。
「あの、力はもういらないんですよね?」
「ああ」
「なら───……聖龍門、開けません?」
「「……は?」」
ローレライも驚いていた。
でも、ちゃんと理由がある。
「聖龍門の中に、その……先祖の遺骨があるんですよね? 力を得るためじゃなくて、ちゃんと弔うって目的なら、開けてもいいんじゃないかって思うんです」
「「…………」」
「ご先祖様の骨を、ちゃんと弔いましょう。ローレライ、いいよな?」
「……ダメって言えないじゃない」
「……貴殿は」
「よし決まり。じゃあ、みんなで聖龍門に行くか。で……聖龍門ってどこだ?」
こうして、俺たちは聖龍門に向かうことになった。
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