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もう一つの龍人族
第658話、新しい村
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新しい村が完成した。
それぞれの住居、広大な畑、そして墓地という組み合わせの村。
さっそく移住が始まり、三日ほどで四つの種族が暮らし始めた。
最初は新しい村での生活に慣れるのが大変だったみたいだけど、一週間もしないうちに馴染んだ。
小人族はさっそく畑作りで大忙し、白猫族はサポートをして、巨人族も一緒に畑を耕している。こっちの村では農業をメインにして仕事をするようだ。
幽鬼族は墓地の管理だ。現在、村で誰かが死んだことはないけど……それでも、必要な時はくる。
今は墓地の管理と、夜間の見回りをお願いした。
そして、ココロが常駐の薬師として住むことになった。
「先生、行ってきます!!」
「ああ、困ったことがあればすぐに俺に行ってくれよ」
「はい!! 私、がんばります!!」
ココロは大張り切りで新たな村へ。
まだほとんど仕事はないようだけど、いろいろと緊張しながらやってるらしい。
ココロがいなくなるだけで、薬院が俺だけになる……ちょい寂しいね。
さて、生活に馴染んだある日。新たな村の代表たちが俺の元へ。
「あの、村長……新たな村のことですが、ぜひ名前を決めていただきたい」
「へ?」
シロネちゃんの父であるブライトさんが言う。
ちなみに、シロネちゃんと奥さんのハクアさんは緑龍の村に住んでおり、ブライトさんだけが新しい村に住んでいる。緑龍の村には子供もいるし、友達と一緒に遊べる機会があるならこのまま住ませたいとのことだ。
ま、ミュアちゃんたちもいるし、問題ない。
「っと……名前、だっけ」
『そうです』
うおっ……タカオミさんが持っていた髑髏がしゃべりだした。ああ、幽鬼族のヴァオーさんか。未だに髑髏が顎をカタカタ鳴らして喋るのには慣れない。
「新しい村の名前か……ここが緑龍の村だから、炎龍の村とかどうかな……なんて」
「「「「「…………」」」」」
ち、沈黙が痛い……!!
すると、タカオミさんが言う。
「素晴らしい……!!」
「え」
『うむ、確かに素晴らしい。決定ですな』
「あ、あの」
「新たな村!! 新たな村!! 名前はなっまえは『炎龍の村』っ!!」
「あの、思い付きで」
「では決まりですね。新たな村の名前は『炎龍の村』とします」
「…………」
こうして、新たな村の名前が『炎龍の村』となったのだった……思い付きなのにどうしよう。
◇◇◇◇◇
さて、炎龍の村……炎龍要素全くない名前だな……の生活が落ち着き始めたころ。
俺は、ローレライとクララベルとアイオーンを薬院に読んだ。
「えへへ、お兄ちゃんに呼び出し~」
「クララベル、騒がないの」
「で、アシュト村長、私らになんか用事ですかね?」
「ああ。お前たちに話しておくことがあってな」
俺は、シエラ様に聞いた『もう一つの龍人族』について説明する。
さすがのローレライも驚いていた。
「まさか、お爺様以外に、龍人の祖がいたなんて……」
「当然のことだけど、私も知りませんでしたね……」
「わぁ~、どんな人たちかなぁ?」
ローレライとアイオーンは驚いているが、クララベルは好奇心のが強い。
「ローレライ。一応、ガーランド王に手紙書いてくれるか? たぶんだけど……向こうの方から接触してくるような気がする」
「え、ええ」
「お兄ちゃん、わたし、新しいお友達できるかな?」
「うーん……どうかな」
「こりゃあ大変なことになりそうだべ。くひひ、いいネタゲット!!」
アイオーンに軽くデコピンし、話は終わった。
それから数日後、村に使者がやってきた。
村の入り口にいたのは、シエラ様と一緒に俺が会った少女、レヴィだ。
俺、ローレライ、クララベル、アイオーンで対応する。
「我が王が、お前に会いたいそうだ。緑龍ムルシエラゴ様の眷属、アシュト殿」
「王……ですか」
「ああ。神龍皇王トルトニス様。我が曾祖父にしてドラゴンエイジ森国の偉大なる王。緑龍ムルシエラゴ様が育てし始まりの龍人である」
「おお……すごい」
「王からの書状だ、読め」
「あ、どうも」
手紙を受け取り読んでいると、クララベルが言う。
「ね、ね、あなたも龍人? 変身できる? 立てる?」
「……なんだ貴様は。馴れ馴れしい」
「クララベル、やめなさい。妹がご無礼を」
「かまわん……なるほど、お前たちも龍人か」
「ええ。祖は違うけどね」
レヴィがタメ語なので、ローレライも言葉遣いをいつも通りにした。
なんかちょっと空気が悪いかな……背中がゾクゾクする。
「先ほどの質問だが、直立モードなら会得している。龍人なら出来て当然だ」
「いいなぁ。姉さまはできるようになったんだけど、わたしはまだムリ~」
「なら、精進するのだな」
スタンディングモード。
龍人の技能の一つ。龍人は変身すると四足歩行になるけど、身体を作り変えてドラゴンの大きさ、姿のままで二足歩行の人型となる形態だ。これができると一人前の龍人。スタンディングモードだと戦闘力も跳ね上がるらしい。
ローレライ、いつの間にか習得していたんだ。
って、アイオーンは?
「えへ」
あ、こいつできないんだな。俺見て「できませんが何か?」みたいに首を傾げた。
クララベルは、邪険にされても気にしないのか言う。
「あのね、レヴィだっけ……お友達にならないかな」
「……何?」
「わたし、龍人のお友達ほしいの。ダメ?」
「………くだらん」
レヴィはもうクララベルを見ず、俺を見ていた。
書状には『そちらの都合に合わせる。一度来られたし』とかかれている。
レヴィが言う。
「出発の支度が整うまで厄介になる。お前の都合が付き次第、私に言え……国まで案内しよう」
「わかりました。とりあえず、仕事が残ってるので、何日かしてからになりますけど」
「構わん。せっかくだ、この村を見させてもらおうか」
「あ!! じゃあわたしが案内するー」
「……クララベルだけじゃ不安ね。私とアイオーンも行くわ」
「え、うちも~? って、じょじょ、冗談。ローレライ怖い顔やめてっ」
「……騒がしいのはいらん」
こうして、ドラゴンエイジ森国へ行くことになった。
もうひとつの龍人、どんな場所なのかな。
シエラ様が『育てた』って言うくいらいだし、危険はないと信じたいけど。
とりあえず、用心していこうかな。
それぞれの住居、広大な畑、そして墓地という組み合わせの村。
さっそく移住が始まり、三日ほどで四つの種族が暮らし始めた。
最初は新しい村での生活に慣れるのが大変だったみたいだけど、一週間もしないうちに馴染んだ。
小人族はさっそく畑作りで大忙し、白猫族はサポートをして、巨人族も一緒に畑を耕している。こっちの村では農業をメインにして仕事をするようだ。
幽鬼族は墓地の管理だ。現在、村で誰かが死んだことはないけど……それでも、必要な時はくる。
今は墓地の管理と、夜間の見回りをお願いした。
そして、ココロが常駐の薬師として住むことになった。
「先生、行ってきます!!」
「ああ、困ったことがあればすぐに俺に行ってくれよ」
「はい!! 私、がんばります!!」
ココロは大張り切りで新たな村へ。
まだほとんど仕事はないようだけど、いろいろと緊張しながらやってるらしい。
ココロがいなくなるだけで、薬院が俺だけになる……ちょい寂しいね。
さて、生活に馴染んだある日。新たな村の代表たちが俺の元へ。
「あの、村長……新たな村のことですが、ぜひ名前を決めていただきたい」
「へ?」
シロネちゃんの父であるブライトさんが言う。
ちなみに、シロネちゃんと奥さんのハクアさんは緑龍の村に住んでおり、ブライトさんだけが新しい村に住んでいる。緑龍の村には子供もいるし、友達と一緒に遊べる機会があるならこのまま住ませたいとのことだ。
ま、ミュアちゃんたちもいるし、問題ない。
「っと……名前、だっけ」
『そうです』
うおっ……タカオミさんが持っていた髑髏がしゃべりだした。ああ、幽鬼族のヴァオーさんか。未だに髑髏が顎をカタカタ鳴らして喋るのには慣れない。
「新しい村の名前か……ここが緑龍の村だから、炎龍の村とかどうかな……なんて」
「「「「「…………」」」」」
ち、沈黙が痛い……!!
すると、タカオミさんが言う。
「素晴らしい……!!」
「え」
『うむ、確かに素晴らしい。決定ですな』
「あ、あの」
「新たな村!! 新たな村!! 名前はなっまえは『炎龍の村』っ!!」
「あの、思い付きで」
「では決まりですね。新たな村の名前は『炎龍の村』とします」
「…………」
こうして、新たな村の名前が『炎龍の村』となったのだった……思い付きなのにどうしよう。
◇◇◇◇◇
さて、炎龍の村……炎龍要素全くない名前だな……の生活が落ち着き始めたころ。
俺は、ローレライとクララベルとアイオーンを薬院に読んだ。
「えへへ、お兄ちゃんに呼び出し~」
「クララベル、騒がないの」
「で、アシュト村長、私らになんか用事ですかね?」
「ああ。お前たちに話しておくことがあってな」
俺は、シエラ様に聞いた『もう一つの龍人族』について説明する。
さすがのローレライも驚いていた。
「まさか、お爺様以外に、龍人の祖がいたなんて……」
「当然のことだけど、私も知りませんでしたね……」
「わぁ~、どんな人たちかなぁ?」
ローレライとアイオーンは驚いているが、クララベルは好奇心のが強い。
「ローレライ。一応、ガーランド王に手紙書いてくれるか? たぶんだけど……向こうの方から接触してくるような気がする」
「え、ええ」
「お兄ちゃん、わたし、新しいお友達できるかな?」
「うーん……どうかな」
「こりゃあ大変なことになりそうだべ。くひひ、いいネタゲット!!」
アイオーンに軽くデコピンし、話は終わった。
それから数日後、村に使者がやってきた。
村の入り口にいたのは、シエラ様と一緒に俺が会った少女、レヴィだ。
俺、ローレライ、クララベル、アイオーンで対応する。
「我が王が、お前に会いたいそうだ。緑龍ムルシエラゴ様の眷属、アシュト殿」
「王……ですか」
「ああ。神龍皇王トルトニス様。我が曾祖父にしてドラゴンエイジ森国の偉大なる王。緑龍ムルシエラゴ様が育てし始まりの龍人である」
「おお……すごい」
「王からの書状だ、読め」
「あ、どうも」
手紙を受け取り読んでいると、クララベルが言う。
「ね、ね、あなたも龍人? 変身できる? 立てる?」
「……なんだ貴様は。馴れ馴れしい」
「クララベル、やめなさい。妹がご無礼を」
「かまわん……なるほど、お前たちも龍人か」
「ええ。祖は違うけどね」
レヴィがタメ語なので、ローレライも言葉遣いをいつも通りにした。
なんかちょっと空気が悪いかな……背中がゾクゾクする。
「先ほどの質問だが、直立モードなら会得している。龍人なら出来て当然だ」
「いいなぁ。姉さまはできるようになったんだけど、わたしはまだムリ~」
「なら、精進するのだな」
スタンディングモード。
龍人の技能の一つ。龍人は変身すると四足歩行になるけど、身体を作り変えてドラゴンの大きさ、姿のままで二足歩行の人型となる形態だ。これができると一人前の龍人。スタンディングモードだと戦闘力も跳ね上がるらしい。
ローレライ、いつの間にか習得していたんだ。
って、アイオーンは?
「えへ」
あ、こいつできないんだな。俺見て「できませんが何か?」みたいに首を傾げた。
クララベルは、邪険にされても気にしないのか言う。
「あのね、レヴィだっけ……お友達にならないかな」
「……何?」
「わたし、龍人のお友達ほしいの。ダメ?」
「………くだらん」
レヴィはもうクララベルを見ず、俺を見ていた。
書状には『そちらの都合に合わせる。一度来られたし』とかかれている。
レヴィが言う。
「出発の支度が整うまで厄介になる。お前の都合が付き次第、私に言え……国まで案内しよう」
「わかりました。とりあえず、仕事が残ってるので、何日かしてからになりますけど」
「構わん。せっかくだ、この村を見させてもらおうか」
「あ!! じゃあわたしが案内するー」
「……クララベルだけじゃ不安ね。私とアイオーンも行くわ」
「え、うちも~? って、じょじょ、冗談。ローレライ怖い顔やめてっ」
「……騒がしいのはいらん」
こうして、ドラゴンエイジ森国へ行くことになった。
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シエラ様が『育てた』って言うくいらいだし、危険はないと信じたいけど。
とりあえず、用心していこうかな。
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