楽しくて異世界☆ワタシのチート生活は本と共に強くなる☆そんな私はモンスターと一緒に養蜂場をやってます。

夏カボチャ

文字の大きさ
163 / 310
3章 素敵なハニーフォレスト

常識は誰かがつくる物です3

しおりを挟む
 太陽が大空を跨ぎ、地平線へと沈む頃、私の元に格村の村長が訪ねてきたわ。

 ウトピア村を含めて3つの村が私の領地には存在し、全ての村が食糧難と言う危機的状況だったの。

 集まった村長達を用意した席に案内する。気兼ねなく話したいので外に特別なテーブル席を設けたわ。

「わざわざ呼び出して悪かったわね。自己紹介させて貰うわね。私はミルシュ=カミル。見ての通り只の人間よ」

 そう言い軽く頭を下げると、村長達も頭を下げる。

「ミルシュ様……と呼ぶべきでしょうか?」と髭の長い村長が口にする。

 因みに、ウトピア村の村長は渋い感じで、バイキングにしては小柄。

 今話し掛けてきたのが、ユサナ村の村長で髭の長いバイキングのお爺さんね。

 最後はサンス村の村長で、他の二人より若い感じがするわ、頭は丸刈りと言うよりもスキンヘッドね。

 見分けやすいから凄く助かるわ。

「ええ、好きに呼んで。あと、名前を……今はなんて呼ばれてるのかしら?」

 私が変な質問をしたように感じるだろうけど、実はクローム=セリが原因なの。
 クローム=セリは捕まり、本来なら力を封印されて只のバイキングになる筈だったの、でも……力を失いたくないと考えたクローム=セリは自身の名前を封印し、同時に記憶も封印したの……

 結果だけみれば、刑は執行されたような物だけど、問題はクローム=セリ自身が奪った領民の名前にあったわ。

 私が何とか出来たらよかったんだけど、クローム=セリ本人は既にこの世にいない、そうだった存在は記憶が無くなり、まるで抜け殻みたいになっていて地下牢に幽閉されているの。

 地下牢には魔力を遮断する特殊な素材が使われてる見たいで、クローム=セリに会えても、牢から出ない限りは魔法がきかないの。

 しかも、地下はバトラング王国の管理下では関係無くなるとかで、地下牢に幽閉された時点でバトラング王国の管理を離れる事になるらしいの、シュビナも余り強く発言できないらしいわ。

 よく分からないけど、バトラング王国の地下には何か秘密があるみたいね。

「あのカミル様? どうか致しましたか?」

 考え込む私に声をかけるウトピア村の村長。

「ごめんなさい。話の途中だったね。名前だけど、ユサナ村の村長はロン村長と呼ぶわ。サンス村の村長はスキン村長と呼ぶことにしたわ。あと、ウトピア村の村長はオルバ村長とするわ!」

 簡単に髪型で名前を決めてしまった……怒るかな?

【ユサナ村のロン村長】……髭と同じで髪も長い。

【サンス村のスキン村長】……説明いらずのツルツルヘッド。

【ウトピア村のオルバ村長】……たまにいる、厳ついオールバックヘアー。

 因みに私が覚えやすいし助かるのが一番の魅力であり、ネーミングの理由よ。

「私達に名前をくださるのですか!」
「なんと、領主様が名前を」

「カミル様、儂にまでありがとうございます」

 感謝を口にされ、罪悪感に苛まれたわ……正直、「ふざけるな!」と言われるのを覚悟してたんだけど、まあいっか。

 喜びを語る三人の村長を前に私は本命の一言を切り出した。

「此れは決定事項よ。今から半年間、税を労働により賄って貰うわ」

 三人の村長は顔を見合わせ、恐る恐る私に質問をしてきたの。

「税を労働でとなりますと、かなりの時間を働かなければなりません……」

 ウトピア村の村長以外の二人が言わんとしている事は理解できたわ。

「労働に関してはルールを設けるので、強制労働のような誤解はしないで。取り敢えず、今から格村に私の作成したルールリストを持って帰り、村人の承諾を集めて欲しいの。三日もあれば出来ると考えてるんだけど、あと、先にリストに目を通して、本当に遣りたくないなら構わないわ」

 私は絶対に村長達が飛びつくと確信していたわ。三日後が楽しみだわね。
しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます

天田れおぽん
ファンタジー
 ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。  ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。  サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める―――― ※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました

たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。

【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!

ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。 ※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。

魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました

iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。 両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。 両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。 しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。 魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。 自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。 一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。 初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。 恋人になりたいが、年上で雇い主。 もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。 そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。 そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。 レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか? 両片思いのすれ違いのお話です。

処理中です...