楽しくて異世界☆ワタシのチート生活は本と共に強くなる☆そんな私はモンスターと一緒に養蜂場をやってます。

夏カボチャ

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2章 外の世界へ

謁見大作戦は中々上手く進まないんです2

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 進軍部隊隊長ディストル=クレムス、感じの良さを全身から漂わせたような人でカルメロには悪いけどイケメンだわ。

 本題に入る前に私はディストルに質問をしたの。

「ディストルさん、もし、魔王が戦う気がなければ戦わなくて済むと思う?」

 何気無い質問にディストルは優しく微笑みながら「難しいかな?」と答えたの。

 理由は先に宣戦布告したのが魔王である事実とベジルフレア王国と合同で魔王を討つ事が決定しているからだと教えてくれたの。

 どちらかが戦争を中止すると言えば、国家間の問題になると言われて凄く困ったわ。

 当然、どちらの国も莫大な資金を注ぎ込み準備をしている訳だから簡単には引き下がれなくなってるみたい。

 カルメロとディストルの部隊は港でベジフレアの軍隊と合流後に大陸から海に出て魔王の住む、“マドラッド”と言う島国を目指すと聞いたの。
 それからディストルに今の状況で謁見しても反逆罪になり、捕まるだろうと言われたわ。

「なら、謁見は無駄ね良いわ。色々ありがとう、ディストルさん。カルメロさん。失礼します!」

「ああ、気を付けてね。カミルちゃん」
「ディス、いいのかよ? 国王からは戦争反対を唱える者は捕らえるようにと言われてた筈だが?」

「いいんだよ。それに……あんな小さい子に辛い労働を強いるなんて心が痛むじゃないか?」

 二人の会話が聞こえなくなる距離まで来ると直ぐに私達は港に向かう。
 捕まるのは嫌だもの、私は謁見を諦めてピクシー達を連れて魔王の元に急ぐ事にしたの。
 途中でピクシー達が道を変えると海から繋がる小さな入り江に小船が3隻も停めてあったの。
 船は定員数がギリギリで、とても4人が追加で乗れる物じゃなかったわ。

 寧ろ沈没せずによく来たわね?

「こんな小さな船で海を渡ってきたの?」

『小さくても大丈夫なんですよ。海底にシードラゴンを待たせてますので嵐にさえ出会さなければ無事にマドラッドに辿り着けます!』

 ドラゴンまで居るの! 意外にあっさり侵略されちゃうんじゃないかな? 現に侵入されてるし……

 そんな私達も船を何とかしないといけないわ。
 その為、洋館を空間魔法ストッカーから取り出して元の大きさに戻してから中にある本棚に急いだの。
 必要ないと思ってた本の中に眠る一冊の本を見つけて全ての職を極めし者マスタージョブの中から【速読者】の能力と【暗記者】の能力を使い即座に読み終えたわ。

 私の読んだのは船や馬車などの設計の基本が書かれた本よ。

 本を読む間に、ボス達に頼んで大量の木を集めて貰ったの。
 そこからは私の出番、作製魔法アトリーで集めた木を一気に船の形に変えて、ジュレとボス達トレントの樹液で船体をコーティングしたの。
 あっという間に全員の乗れる船が出来たわ!

「どうよ! 立派な船が出来たわ」

 鼻高々な私の横からメルリが一言口を開いたのよね。

「お嬢様? 操舵まで樹液で固まってる見たいですが、どうやって動かすつもりですか?」

  ……誤算だったわ、まさか……舵まで固められるなんて……

「ならもう一回、造るまでよ!」

 そんな時、ピクルが私に呟いたの。

『体を小さくして、ピクシー達の船に乗れば良くないか?』

 悔しい気持ちでいっぱいだけど、間違いなくナイスアイデアだったので採用したわ。

 体を小さくした私達を丁寧に船に乗せてくれたピクシー達、やっぱり悪い子達じゃないみたいだし、何とかしてあげたいわ。

 ピクシー達が船に繋がれた細長い青色の紐、それは海に向かって繋がっていたんだけど、ピクシー達が其を数回に分けて、引っ張ると船が勝手に海に向かって動き出したの。

「何したの? 船が動き出してるじゃない」
『シードラゴンに合図を送りました。直ぐに海に出れますよ』

 紐の引っ張り方が合図になっていると教えられ、私達を乗せた小船が凄い勢いで大海原を目指して進んでいったわ。
 船をよく見ると1隻に対して3本の青色の紐が付いてるのが分かったの。
 前方と左右に付けられた紐がシードラゴンと繋がり、海に出たら前方と左右で広がり、バランスを保ちながら大海原を進むと教えられ、正直驚いたわ。

 私達は海に到着する頃、港に次々に入ってくる巨大な船が見えたの。

「あんな大軍が一斉に押し寄せなら……何とか止めないと」

 新たな志を胸に私達はマドラッドを目指して進んでいく。
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