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本来私の未来をなくすはずだったヒロインが二人。そんな事実に気が遠くなりそうになりながら実はこれ夢なんじゃ?と現実逃避をし始める。
だってヒロインがヒロインをお兄様って言って現れて………お兄様?
「お兄様の気持ちはわかりますけど、さすがにやめてあげてください!」
聞き間違えかと思ったがそうではないようで、私含め周りがぽかーんとした様子で二人を見守る。少し踏みつける力が弱まったのかえぐえぐ泣くミニ殿下を除いて。
「それよりも変装はどうしたの?何のために私がルルーに化けたかわからなくなるじゃないか」
「えぐ……えぐ……」
「わかってます……。私の我が儘でお兄様にご迷惑をかけたのは……」
「えぐ……えぐ……」
「迷惑とは思わないよ。実際、今日ばかりは代わってよかったとすら思うしね」
「えぐ……えぐ……」
「まあ、私も少しスッキリしましたが……いや、そうではなくてですね」
「えぐ……えぐ……」
「あーもう……えぐえぐうるさいなぁ」
「えぐぅ……!」
お兄様と呼ばれたルルー様と会話から本物のルルー様と思われる二人の話の間にえぐえぐ泣いてうるさかったミニ殿下の股が思い切り蹴られ、ついにショックからか気絶し、それを確認してか急所からヒールを離すお兄様?ルルー。
男性陣からミニ殿下に同じ男として思うところがあるのか同情した眼差しが向けられる。
「容赦ないですね……」
「まあ、今まで我慢してたものを晴らすためにね」
お兄様?ルルーはどことなく晴れやかな表情となっていた。よっぽど我慢ならなかったのだろう。
「な、な、な、何故ルルーがふふふ二人!?」
本来守るべきミニ殿下を放置して誰もが疑問に思うことを口にしてくれたのは同性愛疑惑が今も濃厚になりつつあるだろうトンチン様。
「バレたなら仕方ないね。私はルルーの双子の兄ルーン・ルルルール。ルルーの相談を受けてときどきルルーと入れ替わっていたんだ。化粧をすると私たちはよく似ていてね。ルルーは令嬢にしては身長も高いから君たちに今までバレずに済んで何よりだよ」
もう誤魔化せないと悟ってかお兄様ルルーことルーン様はヒロインルルーに双子の兄で、今日以外にも入れ替わっていた模様。ヒロインに兄がいたことは知っていたけど、双子なのは知らなかったし、入れ替わっていたのも私自身気づけなかった。
一体いつから?と思うものの目の前の二人の身長はそこまで変わらず、見た目はルルー様そのまま。思い返そうとして今まで気づけなかったのだから、今更わかるわけがないとそれを考えるのはやめた。
とはいえ、入れ替わっていたなら性格の違いに驚くこともない。きっと今まではルーン様がルルー様を真似ていて今日ついに本来の姿が出されたと思えば……
「な、何故入れ替わりなど……」
「え?うざかったからですけど」
いや、まさしく双子。ズバッと言いのけたルルー様は何を言ってるの?とばかりにはっきりと言った。どちらにしてもルルルール家の双子は随分ストレスを溜めていたのだろう。
「うざ……い?」
「はい、勉強の邪魔はされますし、無駄に関わってくるせいで妬まれるし、その癖ろくに助けてもくれず私にとって災いの元でした。でも私の身分からして強く誘いを断ることもできませんし……一番許せないのは唯一女性で仲良くしてくださったエリス様のことを何も知らずに悪く言うだけでなく、一緒にいれば邪魔ばかりして迷惑でなりませんでしたわ……。せめて自分の時間がほしくてお兄様に相談した結果私と入れ替わっていただいていたのです」
「そ……んな」
トンチン様はショックが隠せないとばかりの表情だが、私はほっとした。本物のルルー様も私について悪く思われてなかったのだと。私といるのも苦痛だったと言われたら本来なら敵対する立場とはいえ、私にとっても唯一仲良くできた人でもあったので人間不信になるところだった。
「まあ、でもお兄様がエリス様に惚れるとは思わなかったんですけど」
「え?」
ひそかにほっとしていれば、いきなりその場に巻き込まれるように言われたそれに、驚きの声と共に身体が固まる。
誰が、誰に惚れるって言いました……?そういえばついさっきも好きだとかなんだとか聞いたような……?
だってヒロインがヒロインをお兄様って言って現れて………お兄様?
「お兄様の気持ちはわかりますけど、さすがにやめてあげてください!」
聞き間違えかと思ったがそうではないようで、私含め周りがぽかーんとした様子で二人を見守る。少し踏みつける力が弱まったのかえぐえぐ泣くミニ殿下を除いて。
「それよりも変装はどうしたの?何のために私がルルーに化けたかわからなくなるじゃないか」
「えぐ……えぐ……」
「わかってます……。私の我が儘でお兄様にご迷惑をかけたのは……」
「えぐ……えぐ……」
「迷惑とは思わないよ。実際、今日ばかりは代わってよかったとすら思うしね」
「えぐ……えぐ……」
「まあ、私も少しスッキリしましたが……いや、そうではなくてですね」
「えぐ……えぐ……」
「あーもう……えぐえぐうるさいなぁ」
「えぐぅ……!」
お兄様と呼ばれたルルー様と会話から本物のルルー様と思われる二人の話の間にえぐえぐ泣いてうるさかったミニ殿下の股が思い切り蹴られ、ついにショックからか気絶し、それを確認してか急所からヒールを離すお兄様?ルルー。
男性陣からミニ殿下に同じ男として思うところがあるのか同情した眼差しが向けられる。
「容赦ないですね……」
「まあ、今まで我慢してたものを晴らすためにね」
お兄様?ルルーはどことなく晴れやかな表情となっていた。よっぽど我慢ならなかったのだろう。
「な、な、な、何故ルルーがふふふ二人!?」
本来守るべきミニ殿下を放置して誰もが疑問に思うことを口にしてくれたのは同性愛疑惑が今も濃厚になりつつあるだろうトンチン様。
「バレたなら仕方ないね。私はルルーの双子の兄ルーン・ルルルール。ルルーの相談を受けてときどきルルーと入れ替わっていたんだ。化粧をすると私たちはよく似ていてね。ルルーは令嬢にしては身長も高いから君たちに今までバレずに済んで何よりだよ」
もう誤魔化せないと悟ってかお兄様ルルーことルーン様はヒロインルルーに双子の兄で、今日以外にも入れ替わっていた模様。ヒロインに兄がいたことは知っていたけど、双子なのは知らなかったし、入れ替わっていたのも私自身気づけなかった。
一体いつから?と思うものの目の前の二人の身長はそこまで変わらず、見た目はルルー様そのまま。思い返そうとして今まで気づけなかったのだから、今更わかるわけがないとそれを考えるのはやめた。
とはいえ、入れ替わっていたなら性格の違いに驚くこともない。きっと今まではルーン様がルルー様を真似ていて今日ついに本来の姿が出されたと思えば……
「な、何故入れ替わりなど……」
「え?うざかったからですけど」
いや、まさしく双子。ズバッと言いのけたルルー様は何を言ってるの?とばかりにはっきりと言った。どちらにしてもルルルール家の双子は随分ストレスを溜めていたのだろう。
「うざ……い?」
「はい、勉強の邪魔はされますし、無駄に関わってくるせいで妬まれるし、その癖ろくに助けてもくれず私にとって災いの元でした。でも私の身分からして強く誘いを断ることもできませんし……一番許せないのは唯一女性で仲良くしてくださったエリス様のことを何も知らずに悪く言うだけでなく、一緒にいれば邪魔ばかりして迷惑でなりませんでしたわ……。せめて自分の時間がほしくてお兄様に相談した結果私と入れ替わっていただいていたのです」
「そ……んな」
トンチン様はショックが隠せないとばかりの表情だが、私はほっとした。本物のルルー様も私について悪く思われてなかったのだと。私といるのも苦痛だったと言われたら本来なら敵対する立場とはいえ、私にとっても唯一仲良くできた人でもあったので人間不信になるところだった。
「まあ、でもお兄様がエリス様に惚れるとは思わなかったんですけど」
「え?」
ひそかにほっとしていれば、いきなりその場に巻き込まれるように言われたそれに、驚きの声と共に身体が固まる。
誰が、誰に惚れるって言いました……?そういえばついさっきも好きだとかなんだとか聞いたような……?
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