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「こうなったからには特例でさせます」
「まあ、そういう約束だったしなぁ」
「え……へ、陛下、王妃様」
そんな疑問の声にはっとしたのも束の間、ミニ殿下の親でありこの国の頂点に立つ方が現れた。
「事情は聞きました。私たちが遅れなければ事態もここまで悪化しなかったかもしれないのに……ごめなさいね。化粧に時間がかかってしまって」
「いいいいえ!寧ろお、お、お騒がせして……その、えっと……」
動揺して言葉がうまく紡げない自分が嫌になる。しかし、王妃様、化粧の必要があるんですか?とは言わない。だってこの国の今の王妃様はいつだって紙袋を被ってらっしゃるから。
陛下もまた王妃様に付き合うように紙袋を被っている。夏間は暑くないのだろうか?と疑問になるが、それは王族特別の何かしらを施しているんじゃないかと言われていたりする。事実はわからない。
「そう、緊張するな。私らはただの紙袋だから」
「え、あ、はい……」
いや、確かに紙袋ではあるけれど。
「それと、ベラ、約束通りミニをやろう。浮気はさせんようにな」
「はい、承りました」
「約束……?あ、す、すみません」
陛下の言葉にお兄様は頭を下げて嬉しげに承った。それはそれとして約束とは一体と首をかしげて口に出してしまいはっとして口を塞ぐが既に遅し。
「構わん。何、ミニが婚約破棄及び王族として相応しくないと判断された場合に限りベラとの結婚を認めることになっていた。まあ要は子ができぬ相手なら誰でもよかったんだが……相応しくないものでも王族は王族であり、子が生まれればそれもまた王族。それはいらぬ争いを生む可能性もある故に特例の結婚なわけだ」
「な、なるほど……?」
だから浮気は厳禁と……女限定で?
というか認められちゃうんだ。認められていいんだ?いや、理由はわかるけど……いいんだ?
「陛下、発言をよろしいですか?」
そんな混乱をする私を余所に緊張した様子でモブ様が陛下に発言する許可を求め出す。
「構わん」
「ありがとうございます。陛下、私モブ・デスガと申します。どうかエリス嬢との婚約を認めていただきたいのです。その期間はエリス嬢からいつでも破棄できるという条件付きで……」
「も、モブ様!?」
まさかの私との婚約の話に顔が熱くなる。いや、その行動力は嬉しいけど……でもその条件はあまりにも……。
「今回迷惑をかけたエリス嬢の意思を重んじたものなら構わん。で、婚約を認めるが、破棄するか?エリス嬢」
「し、しません!」
あっさり認められた婚約と共に破棄するか?と言われてすぐ断る。私だってモブ様と幸せになれるならそれがいいもの。それに私のためとも言える条件をつけてくれたモブ様の愛を裏切りたくはない。
「そうかそうか!まあ、破棄されぬように励めモブとやら」
「はい、必ずや破棄されぬようエリス嬢の幸せにいたします」
「も、モブ様……」
なんともいたたまれない気分になる。紙袋を被っているのに陛下と王妃様がにやにやとしている気がするのは気のせいだろうか?
「「にやにやにやにや」」
いや、気のせいじゃない!く、口に出すほどににやにやされてる!でもやめてとは言えない。紙袋を被ってても陛下と王妃様相手には……。
「まあ、そういう約束だったしなぁ」
「え……へ、陛下、王妃様」
そんな疑問の声にはっとしたのも束の間、ミニ殿下の親でありこの国の頂点に立つ方が現れた。
「事情は聞きました。私たちが遅れなければ事態もここまで悪化しなかったかもしれないのに……ごめなさいね。化粧に時間がかかってしまって」
「いいいいえ!寧ろお、お、お騒がせして……その、えっと……」
動揺して言葉がうまく紡げない自分が嫌になる。しかし、王妃様、化粧の必要があるんですか?とは言わない。だってこの国の今の王妃様はいつだって紙袋を被ってらっしゃるから。
陛下もまた王妃様に付き合うように紙袋を被っている。夏間は暑くないのだろうか?と疑問になるが、それは王族特別の何かしらを施しているんじゃないかと言われていたりする。事実はわからない。
「そう、緊張するな。私らはただの紙袋だから」
「え、あ、はい……」
いや、確かに紙袋ではあるけれど。
「それと、ベラ、約束通りミニをやろう。浮気はさせんようにな」
「はい、承りました」
「約束……?あ、す、すみません」
陛下の言葉にお兄様は頭を下げて嬉しげに承った。それはそれとして約束とは一体と首をかしげて口に出してしまいはっとして口を塞ぐが既に遅し。
「構わん。何、ミニが婚約破棄及び王族として相応しくないと判断された場合に限りベラとの結婚を認めることになっていた。まあ要は子ができぬ相手なら誰でもよかったんだが……相応しくないものでも王族は王族であり、子が生まれればそれもまた王族。それはいらぬ争いを生む可能性もある故に特例の結婚なわけだ」
「な、なるほど……?」
だから浮気は厳禁と……女限定で?
というか認められちゃうんだ。認められていいんだ?いや、理由はわかるけど……いいんだ?
「陛下、発言をよろしいですか?」
そんな混乱をする私を余所に緊張した様子でモブ様が陛下に発言する許可を求め出す。
「構わん」
「ありがとうございます。陛下、私モブ・デスガと申します。どうかエリス嬢との婚約を認めていただきたいのです。その期間はエリス嬢からいつでも破棄できるという条件付きで……」
「も、モブ様!?」
まさかの私との婚約の話に顔が熱くなる。いや、その行動力は嬉しいけど……でもその条件はあまりにも……。
「今回迷惑をかけたエリス嬢の意思を重んじたものなら構わん。で、婚約を認めるが、破棄するか?エリス嬢」
「し、しません!」
あっさり認められた婚約と共に破棄するか?と言われてすぐ断る。私だってモブ様と幸せになれるならそれがいいもの。それに私のためとも言える条件をつけてくれたモブ様の愛を裏切りたくはない。
「そうかそうか!まあ、破棄されぬように励めモブとやら」
「はい、必ずや破棄されぬようエリス嬢の幸せにいたします」
「も、モブ様……」
なんともいたたまれない気分になる。紙袋を被っているのに陛下と王妃様がにやにやとしている気がするのは気のせいだろうか?
「「にやにやにやにや」」
いや、気のせいじゃない!く、口に出すほどににやにやされてる!でもやめてとは言えない。紙袋を被ってても陛下と王妃様相手には……。
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