生意気な少年は男の遊び道具にされる

五月雨時雨

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生意気な少年は男の遊び道具にされる

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こそこそとうちの組織を嗅ぎ回っているネズミがいる。目障り極まりないそのネズミを捕らえてみればそいつは巷で有名な少年探偵様とやらで、噂に違わぬ減らず口と尊大な物言いで存分に俺の部下達を苛立たせてくれた。
捕らえられ、自分よりも体格の良い男達の手で抵抗を封じられているというのに生意気な言葉を放ち、悪である俺達を嘲笑う少年探偵。そんな少年探偵を、俺は気に入った。
もしかしたら、俺達の隙を作り出すために冷静さを奪うような言葉を発していたのかも知れない。あるいは、ただ単純に元からそういった口を利かずにはいられない性格なのかも知れない。そのどちらだとしても、この絶体絶命の状況で反抗的な態度を取れる少年探偵様に俺は興味をそそられ、いきり立つ部下達を制して俺自らこの少年の尋問を行うことにした。
強気な相手ほど、いたぶり甲斐がある。そして、身の程を弁えない奴に自分の立場を思い知らせてやることほど痛快な娯楽は無い。
俺は部下に命じて少年探偵を自室へと運ばせ、衣服を剥ぎ取った裸体に厳重な縄の拘束を施し、逆らえぬ哀れな身体に恥辱を加えてやった。俺の手ではなく、機械を用いた生殺しの恥辱だ。

「あっ、くぅ、んっ……くひ、いぃっ」

散々言葉での攻撃を繰り返していた口から甘く濡れたか細い悲鳴を上げ、縄に縛られた裸体を悩ましげにくねらせながら少年探偵は淫らな責めから、俺の視線から逃れようと身悶えている。
だが、どうやっても少年探偵は逃れられない。手首と二の腕を短く繋ぎ、足首と太ももを遊び無く括って手足を畳んだ状態に固定している縄は解けず、その縄とベッドの上下に位置する金属製の柵を結合している縄も外せず、哀れな少年の裸体はベッドの上で仰向けを強いられた状態から離れたくても離れられない。
当然、その姿では左右の乳首と幼い男根の根元にテープで貼り付けられたローターを毟り取ることも叶わず、少年探偵はローターが生み出す緩い刺激に嬲られ、射精に至れそうで至れないもどかしさに悶絶する無様な様子で俺を愉しませ続けるしかないのだ。

「あぁっ、んぁ、はー……はひ、んく、ひぅぅっ……」

ベッドの上で痛々しく痙攣している裸体は、どこもかしこも汗塗れだ。特に赤く火照った顔と恥部の付近は涙と唾液、分泌した透明な淫蜜も混ざってぐしょぐしょに濡れそぼっている。
長時間絶頂付近で炙られ続けた少年探偵の精神はさぞかしすり減っていることだろう。大量に体液を流した肉体は水分が足りなくなり、少年探偵の意識を朦朧とさせていることだろう。けれど、少年はまだ屈していない。まだ一度も許しを請うてはいない。
はたして、少年が堕ちるのが先か。プライドを守って力尽きるのが先か。そう考えて心の中でほくそ笑む俺の耳に、少年の声が聞こえた。
それは、快楽責めにプライドを壊された少年が放つ、切羽詰まった心の底からの哀願だった。

「もぉ、ゆりゅひへ、くらひゃいぃっ……ひぬ、ひんじゃう……おかじぐなりゅぅっ……んぁ、んひぃっ、イかへて、しゃせー、ひたい、しゃしぇーしひゃいぃっ……!」

大粒の涙をぼろぼろと零し、罵倒していた悪である俺に救いを望む少年探偵。その惨めな光景に目を細め、ようやくの屈服を確認した俺はベッドの脇に置いてあった椅子から立ち上がると左手を伸ばして少年探偵の髪を掴み、右手でペットボトルを口に押し付けて水分補給をさせた。

「おら、飲めよ。よがりまくって喉渇いただろ、ん?」
「んぐっ、んっ、んむ、んぐっ」

髪を掴まれた痛みに呻き、休み無く乳首と男根を弄んでいるローターの刺激に喘ぎつつも、少年は身体が欲しがっていた水分をゴクゴクと飲みあっという間にペットボトルを空にしていく。少年が飲み干し用済みとなったペットボトルをベッドの上に投げ捨てた俺は左手を髪から離すと少年の裸体の横に転がしていたローターのリモコンを手に取り、再び椅子へと腰掛けた。

「さてと、んじゃ……ローターの動きを強くしてやろうかな」

椅子に腰掛け直した俺を顔を起こして眺めていた少年探偵の返事を待たずに、俺は左手の親指でリモコンのダイヤルを右へと回しローターの振動を引き上げた。
途端、部屋に響いていた羽虫の鳴くような駆動音が一気に激しくなり、同時に少年探偵はベッドに縫い付けられた裸体を生き物とは思えないくらいに痙攣させながら、侮蔑を向けていた俺に対して感謝の絶叫を発しだした。

「あぁーっ! ありらとうごじゃいまひゅぅぅっ! イげりゅぅぅっ! やっと、イける、しゃせーさせてもらえりゅのぉぉぉっ!!」

待望していた射精の瞬間が迫り、悦び色に染まった淫らな鳴き声を上げながら不自由な肉体をよじらせて腰を振る少年探偵の光景は、これ以上無く滑稽だ。
さっきの水分補給が慈悲ではなく気兼ねなくいたぶるためだと欠片も想像せず、ローターを強くしてやるだけで射精させてやるとは言っていないことに全く気付かず、俺の左の親指がダイヤルを反対へと回す準備を整えていることを知らぬまま湧き上がる射精感に打ち震えている滑稽な少年探偵を笑って見つめながら、俺は今日手に入れた最高の遊び道具を絶望させ更なる情けないおねだりを引き出すお預けのタイミングを計り、左の親指を待ちきれずにうずうずと揺らしていた。
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