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13】客人は一体誰だ?②
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13】客人は一体誰だ?②
今日も騎士団員として訓練に来てみたら、「トーマ」と声を掛けられた。聞いたか? と昨日アラン様が会ったという人物について話し出す始末。
相手は、以前俺たちも観戦したことのある交流試合での相手だという。お偉いさんの名前は「レオ殿」うーん……と思いながら、俺は訓練場で剣を持ちつつ思い出そうとしたわけだが……。
ほわんほわんほわん……。(何でこんな表現がいるかって? 気分だよ!)
アラン様に関する記憶なら、鮮明に思い出せる。それこそ、一目ぼれした髪が短かった時の。すぐに俺の目の前を通り過ぎてしまった時の光景だって。
子供じゃない、騎士団員になってから見た交流試合は、猶更だ。アラン様たちの試合が最後のおおとりで、歓声だって凄かった。黄色い悲鳴に交じるように野太い悲鳴。(大半が俺と同じように、アラン様への声援だった。俺? 勿論、アラン様を大声で応援したさ)
おっと。そんなことよりも、思い出せ! 俺! レオだ、レオ。
レオ殿。ああ、そうだ。アラン様の対戦相手は、そういう名前で……。
「お偉いさんって、あのイケメンか!!!!」
思い出した! と大声を出せば、気づけば俺の周囲に集まっていた連中が「声がデカイ!」と耳を塞いだ。
レオ殿────アラン様と年が近く、和平を結んでいる国の騎士団のお偉いさん。アラン様と違った意味で顔が良く、俺の中で勝手にライバル視している人物。
(自分で言うのも何だが、俺も顔は悪い方ではない。だが、流石にお偉いさん相手となれば分が悪い。)
(くそぅ~……、レオ殿が客人だったのか……)
「そのイケメンが、昨日はアラン様とお楽しみだったんだってよ」
「お楽しみっていうなよ」
「客人がいるなら、今日はアラン様いらっしゃらないかもなぁ」
「ぐぬぬ……」
負けるな俺、望みを捨てるな。
それに冷静になれ。お偉いさんは、別の国だ。わざわざ、こちらへ出向いたりしない限りアラン様と一緒の時間を過ごすことが出来ない。だが俺はどうだ? アラン様と同じ国、同じ騎士団。おまけに、アラン様の都合があえば訓練場に直に足を運んでくれる。
(俺の方が有利だし、優勢に違いない)
そんな風に自分を鼓舞するしかない。
「トーマ。お前さんの今日の運はどうだろうなぁ?」
「俺の運じゃなくて、アラン様のご都合だよ!」
俺で占いみたいなことするの止めろ! と文句を言えば、遠くで「訓練を始めるぞ」と声がした。
「やべっ!」
訓練はきちんとしなければ。
騎士団員として強く。アラン様からも強くなったなと言われるくらい強くなるには、真面目に訓練を受けるしかない。
俺に声をかけてきた連中もやる気を出して、前方へと駆け足。どうやら今日はアラン様不在の訓練になるのかと思えば、入口からゾロゾロと知らない男たちが現れ始めた。
(知らない顏ばっかだ)
当たり前か。現れた男たちが姿勢正しく、一列に並ぶ。たまに見る入団希望者とも違う。
最後に現れたのは、アラン様とイケメンのお偉いさんだった。
後ろの長い髪が揺れながら、真っすぐに俺たちを見つめる。今日もアラン様に会えて良かったと思ったが、その表情に普段の穏やかさは無い。
「皆、おはよう。今日はレオ殿やレオ殿の騎士団の方々の好意により、我々騎士団との合同練習をすることになった。モンスター退治とも違う。良い経験になる交流だと思う。今日の訓練は、いつも以上に真剣にするように!」
「「「「「はい!!」」」」」
「レオ殿。今日はよろしくお願いします」
「アラン殿。私とアラン殿の仲じゃないですか。そう畏まらずに。私としても、今日も一日アラン殿と一緒に過ごせると思うと役得というものですよ」
(なっ……!)
あろうことか、アラン様が話した後。イケメンが流れるようにイケメンだからこそ許されるようなことを言った。
********
繁忙で更新遅れます><
単発百合の話もしてみようかな? と思ってたりするのですが、需要あるのかな?(白紙)
今日も騎士団員として訓練に来てみたら、「トーマ」と声を掛けられた。聞いたか? と昨日アラン様が会ったという人物について話し出す始末。
相手は、以前俺たちも観戦したことのある交流試合での相手だという。お偉いさんの名前は「レオ殿」うーん……と思いながら、俺は訓練場で剣を持ちつつ思い出そうとしたわけだが……。
ほわんほわんほわん……。(何でこんな表現がいるかって? 気分だよ!)
アラン様に関する記憶なら、鮮明に思い出せる。それこそ、一目ぼれした髪が短かった時の。すぐに俺の目の前を通り過ぎてしまった時の光景だって。
子供じゃない、騎士団員になってから見た交流試合は、猶更だ。アラン様たちの試合が最後のおおとりで、歓声だって凄かった。黄色い悲鳴に交じるように野太い悲鳴。(大半が俺と同じように、アラン様への声援だった。俺? 勿論、アラン様を大声で応援したさ)
おっと。そんなことよりも、思い出せ! 俺! レオだ、レオ。
レオ殿。ああ、そうだ。アラン様の対戦相手は、そういう名前で……。
「お偉いさんって、あのイケメンか!!!!」
思い出した! と大声を出せば、気づけば俺の周囲に集まっていた連中が「声がデカイ!」と耳を塞いだ。
レオ殿────アラン様と年が近く、和平を結んでいる国の騎士団のお偉いさん。アラン様と違った意味で顔が良く、俺の中で勝手にライバル視している人物。
(自分で言うのも何だが、俺も顔は悪い方ではない。だが、流石にお偉いさん相手となれば分が悪い。)
(くそぅ~……、レオ殿が客人だったのか……)
「そのイケメンが、昨日はアラン様とお楽しみだったんだってよ」
「お楽しみっていうなよ」
「客人がいるなら、今日はアラン様いらっしゃらないかもなぁ」
「ぐぬぬ……」
負けるな俺、望みを捨てるな。
それに冷静になれ。お偉いさんは、別の国だ。わざわざ、こちらへ出向いたりしない限りアラン様と一緒の時間を過ごすことが出来ない。だが俺はどうだ? アラン様と同じ国、同じ騎士団。おまけに、アラン様の都合があえば訓練場に直に足を運んでくれる。
(俺の方が有利だし、優勢に違いない)
そんな風に自分を鼓舞するしかない。
「トーマ。お前さんの今日の運はどうだろうなぁ?」
「俺の運じゃなくて、アラン様のご都合だよ!」
俺で占いみたいなことするの止めろ! と文句を言えば、遠くで「訓練を始めるぞ」と声がした。
「やべっ!」
訓練はきちんとしなければ。
騎士団員として強く。アラン様からも強くなったなと言われるくらい強くなるには、真面目に訓練を受けるしかない。
俺に声をかけてきた連中もやる気を出して、前方へと駆け足。どうやら今日はアラン様不在の訓練になるのかと思えば、入口からゾロゾロと知らない男たちが現れ始めた。
(知らない顏ばっかだ)
当たり前か。現れた男たちが姿勢正しく、一列に並ぶ。たまに見る入団希望者とも違う。
最後に現れたのは、アラン様とイケメンのお偉いさんだった。
後ろの長い髪が揺れながら、真っすぐに俺たちを見つめる。今日もアラン様に会えて良かったと思ったが、その表情に普段の穏やかさは無い。
「皆、おはよう。今日はレオ殿やレオ殿の騎士団の方々の好意により、我々騎士団との合同練習をすることになった。モンスター退治とも違う。良い経験になる交流だと思う。今日の訓練は、いつも以上に真剣にするように!」
「「「「「はい!!」」」」」
「レオ殿。今日はよろしくお願いします」
「アラン殿。私とアラン殿の仲じゃないですか。そう畏まらずに。私としても、今日も一日アラン殿と一緒に過ごせると思うと役得というものですよ」
(なっ……!)
あろうことか、アラン様が話した後。イケメンが流れるようにイケメンだからこそ許されるようなことを言った。
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