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え?スターローズってなに?
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「納豆にはめかぶと一緒にアツアツご飯だよな」
「兄ちゃん、私はキムチ納豆が妥当だと思う!」
そう、納豆にはキムチ乗せるべきよ!
味噌汁とご飯と納豆が食べたい!!!
デサートにはチョコレートケーキ!我ながら贅沢な食事ね!
見慣れた二階建ての家とお母さんの手作りコロッケとサラダに納豆ご飯が並んでいた。うん!美味しそうだね!
おー!デザートには大きな大きなチョコレートケーキだわ!
「これ全部食べていいのかな!んま!美味しいよ!兄ちゃんほら!」
なんて懐かしい夢!これは夢なのはわかるよ!幸せな夢だわああ
一瞬強い風が吹いた。
さっきまで一緒にいた兄ちゃんはどこかへ消えてしまった。
目の前が少し霧がかかり私の目の前には
青い髪色をした2つ結びの少女がニコニコと椅子に座っていた。とても綺麗でスラッとした少し儚げない女の子。
レオ君?ではない。レオ君に似た少女を私は知っている。双子の姉の
「リアちゃん…?」
幼い時に出会った。私の一番初めて出来たお友達。
リアちゃんは私が食べていた納豆をジッと見つめて
「そのナットウは美味しいの?」
「うん!健康にいいんだよ!」
「チョコケーキ凄く大きいね」
「一緒に食べようよ!」
私は大きなケーキを切って取り皿に分けてリアちゃんに渡した。リアちゃんは笑顔で
「わあ!ありがとう!」と私達は一緒に食べた。
沢山話したい事を話した。今までのことや、レオ君情報もね!
リアちゃんはケーキを食べ終えて紅茶を飲み始める。いや、紅茶はどうやって出したんだい!?
ふぅと息を吐きリアちゃんは立ち始める。
リアちゃんは少し寂しげな表情をする。
「マリアちゃん、帰ろっか」
「え!?でもケーキまだ残ってるよ!」
「でもね、みんな待ってるよ?」
あっ!そうだった!姉様達皆んな待ってる!
いや、待ってる?あれ?私どうなったんだろ。
リアちゃんは私の手をぎゅーっと握り抱きしめて
「…あの時私が見えたのは死期が近かったからなんだねぇ」
なんだか小さな声でよく聞こえなかった。
「私何もできないけど…少しだけ協力するね。
あ、それとね、もしレオに会ったら伝えて欲しいことあるの。いいかな?」
「うん!わかった」
リアちゃんは私の手を握り、目の前にある白いドアの方へ指を指して私を導いた。
「マリア!マリア!あぁ…あなた、なんてことでしょう、私の可愛い娘マリアが…うぅ…」
母親は泣き叫びその母親を励まそうとする父親は別室へと移動した。
マリアはここ三日間昏睡状態におちていた。元気な彼女とは裏腹に頰は少し痩せてコケて青白い顔をしている。そんなマリアの左手をぎゅっと握りしめるエリオス。
ただ黙ったままマリアの右手をぎゅっと握りしめている姉マリエ。
「こんなの、らくしねえよっ!何寝てんだ、早く起きろよ…」
部屋の壁にドンッと八つ当たりをするスクアーロ。
「マリアお嬢様は元気になるはずです。…ぐすっ。こ、こんなことって…」
涙を流しマリアを見守るクロ。
「ち、父上!!マリアは治らないんですか!?父上達の力ではなんともならないのですか??!マリアは…姉さんと同じになろうとしてます!」
レオは必死に隣にいる父親、リリス家当主リリスは息子のレオの訴えを聞いても首は横に降るだけだった。
「すまない、レオ。私の知識と今の医療の技術ではもうなんとも…」
「そ、そんな…」
ショックで床にペタンと座るレオ。
‘’コンコン‘’
そんな重い空気の中、ヒロインカナリアが部屋に入ってきた。ピリピリした冷たい空気となった。
エリオスはカナリアに
「…ねえ、なんの用?死刑にされたいの?誰、この子を部屋にいれたの」
爽やかな王子様でないエリオスにカナリアはただ目をそらし、黙って寝ているマリアを見ていた。
「そこから一歩でも歩くと俺、女のお前でも殴ってしまいそうだから、ぜってぇ進むな」
剣をカナリアに向けるスクアーロ。
クロはカナリアを今でも殺すと殺気だっていた。
レオもカナリアを睨んでいた。
「…そう。皆んなあの子なんだね…そう」
カナリアはマリエの方を向き直りこう告げた。
「この子を助ける方法はね、多分私わかるわ」
「…何を言ってるのかしら。貴女の言葉を信じろと?」
カナリアを見ようとせず、マリアを見ていたマリエ。
「あのね、珍しい薔薇の一種のスターローズというのがあるはずよ!その薔薇の効果は心臓や肝臓にいいと、ゲームの悪役令嬢マリエが断罪されたとき言ってたもの!
‘’もし、もし妹マリアが生きていたら…違う道も見えたかしら‘’って!」
最後の言葉の意味が全員わからずポカンとした。
マリエは「意味わからないわ…」と怪訝な顔をする。
エリオスは
「それ、もし嘘だったら君を八つ裂きにして家族もろとも拷問して殺すぞ」
ビクッと震えるカナリアにそばにいたレオの父リリスは
「スターローズ…確か今研究を始めたばかりだが、そういう効果があると最近学会で発表を聞いた事がある…」
「それは本当ですの?リリス様」
「父上!そうなんですか!?」
「確証はない。それにスターローズって普通の薔薇と同じで見分けがつかないくらいわかりにくいんだよ…あの南の森には薔薇が沢山咲いてあるがその中から見つけるのは困難だよ?
薔薇に詳しい者が今から探しても近くにいないし…隣国ではスターローズが豊富だと聞いたが時間もないしな…」
「え、薔薇…ですの?」
「詳しい人…って」
「それって、俺なんか浮かんだぞ」
「えぇ…薔薇オタクの友人一人、私の頭の中に出てきました」
「僕もでてきましたよ…」
ガチャ
「マリアお嬢様の容態はどうですか?あの、お見舞いに薔薇の花束を用意いたしました。
…え?あれ?何?どうかしましたか??」
「ト」
「トッ!」
「「「トムー!!!!!」」」
「兄ちゃん、私はキムチ納豆が妥当だと思う!」
そう、納豆にはキムチ乗せるべきよ!
味噌汁とご飯と納豆が食べたい!!!
デサートにはチョコレートケーキ!我ながら贅沢な食事ね!
見慣れた二階建ての家とお母さんの手作りコロッケとサラダに納豆ご飯が並んでいた。うん!美味しそうだね!
おー!デザートには大きな大きなチョコレートケーキだわ!
「これ全部食べていいのかな!んま!美味しいよ!兄ちゃんほら!」
なんて懐かしい夢!これは夢なのはわかるよ!幸せな夢だわああ
一瞬強い風が吹いた。
さっきまで一緒にいた兄ちゃんはどこかへ消えてしまった。
目の前が少し霧がかかり私の目の前には
青い髪色をした2つ結びの少女がニコニコと椅子に座っていた。とても綺麗でスラッとした少し儚げない女の子。
レオ君?ではない。レオ君に似た少女を私は知っている。双子の姉の
「リアちゃん…?」
幼い時に出会った。私の一番初めて出来たお友達。
リアちゃんは私が食べていた納豆をジッと見つめて
「そのナットウは美味しいの?」
「うん!健康にいいんだよ!」
「チョコケーキ凄く大きいね」
「一緒に食べようよ!」
私は大きなケーキを切って取り皿に分けてリアちゃんに渡した。リアちゃんは笑顔で
「わあ!ありがとう!」と私達は一緒に食べた。
沢山話したい事を話した。今までのことや、レオ君情報もね!
リアちゃんはケーキを食べ終えて紅茶を飲み始める。いや、紅茶はどうやって出したんだい!?
ふぅと息を吐きリアちゃんは立ち始める。
リアちゃんは少し寂しげな表情をする。
「マリアちゃん、帰ろっか」
「え!?でもケーキまだ残ってるよ!」
「でもね、みんな待ってるよ?」
あっ!そうだった!姉様達皆んな待ってる!
いや、待ってる?あれ?私どうなったんだろ。
リアちゃんは私の手をぎゅーっと握り抱きしめて
「…あの時私が見えたのは死期が近かったからなんだねぇ」
なんだか小さな声でよく聞こえなかった。
「私何もできないけど…少しだけ協力するね。
あ、それとね、もしレオに会ったら伝えて欲しいことあるの。いいかな?」
「うん!わかった」
リアちゃんは私の手を握り、目の前にある白いドアの方へ指を指して私を導いた。
「マリア!マリア!あぁ…あなた、なんてことでしょう、私の可愛い娘マリアが…うぅ…」
母親は泣き叫びその母親を励まそうとする父親は別室へと移動した。
マリアはここ三日間昏睡状態におちていた。元気な彼女とは裏腹に頰は少し痩せてコケて青白い顔をしている。そんなマリアの左手をぎゅっと握りしめるエリオス。
ただ黙ったままマリアの右手をぎゅっと握りしめている姉マリエ。
「こんなの、らくしねえよっ!何寝てんだ、早く起きろよ…」
部屋の壁にドンッと八つ当たりをするスクアーロ。
「マリアお嬢様は元気になるはずです。…ぐすっ。こ、こんなことって…」
涙を流しマリアを見守るクロ。
「ち、父上!!マリアは治らないんですか!?父上達の力ではなんともならないのですか??!マリアは…姉さんと同じになろうとしてます!」
レオは必死に隣にいる父親、リリス家当主リリスは息子のレオの訴えを聞いても首は横に降るだけだった。
「すまない、レオ。私の知識と今の医療の技術ではもうなんとも…」
「そ、そんな…」
ショックで床にペタンと座るレオ。
‘’コンコン‘’
そんな重い空気の中、ヒロインカナリアが部屋に入ってきた。ピリピリした冷たい空気となった。
エリオスはカナリアに
「…ねえ、なんの用?死刑にされたいの?誰、この子を部屋にいれたの」
爽やかな王子様でないエリオスにカナリアはただ目をそらし、黙って寝ているマリアを見ていた。
「そこから一歩でも歩くと俺、女のお前でも殴ってしまいそうだから、ぜってぇ進むな」
剣をカナリアに向けるスクアーロ。
クロはカナリアを今でも殺すと殺気だっていた。
レオもカナリアを睨んでいた。
「…そう。皆んなあの子なんだね…そう」
カナリアはマリエの方を向き直りこう告げた。
「この子を助ける方法はね、多分私わかるわ」
「…何を言ってるのかしら。貴女の言葉を信じろと?」
カナリアを見ようとせず、マリアを見ていたマリエ。
「あのね、珍しい薔薇の一種のスターローズというのがあるはずよ!その薔薇の効果は心臓や肝臓にいいと、ゲームの悪役令嬢マリエが断罪されたとき言ってたもの!
‘’もし、もし妹マリアが生きていたら…違う道も見えたかしら‘’って!」
最後の言葉の意味が全員わからずポカンとした。
マリエは「意味わからないわ…」と怪訝な顔をする。
エリオスは
「それ、もし嘘だったら君を八つ裂きにして家族もろとも拷問して殺すぞ」
ビクッと震えるカナリアにそばにいたレオの父リリスは
「スターローズ…確か今研究を始めたばかりだが、そういう効果があると最近学会で発表を聞いた事がある…」
「それは本当ですの?リリス様」
「父上!そうなんですか!?」
「確証はない。それにスターローズって普通の薔薇と同じで見分けがつかないくらいわかりにくいんだよ…あの南の森には薔薇が沢山咲いてあるがその中から見つけるのは困難だよ?
薔薇に詳しい者が今から探しても近くにいないし…隣国ではスターローズが豊富だと聞いたが時間もないしな…」
「え、薔薇…ですの?」
「詳しい人…って」
「それって、俺なんか浮かんだぞ」
「えぇ…薔薇オタクの友人一人、私の頭の中に出てきました」
「僕もでてきましたよ…」
ガチャ
「マリアお嬢様の容態はどうですか?あの、お見舞いに薔薇の花束を用意いたしました。
…え?あれ?何?どうかしましたか??」
「ト」
「トッ!」
「「「トムー!!!!!」」」
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