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第九章 春の訪れ
第五話 そして王宮へ
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そして、次はいよいよ父たる国王に、第七王子アルバートと辺境伯に養子入りしたルーシェの婚姻を認めてもらうステップに進む。
アルバートの母妃マルグリッドは、「辺境伯に養子入れすることの御裁可を頂けた時点で、婚姻も認められたも同然です」と述べていた。
もし婚姻させたくないのなら、養子入れ自体にストップをかけただろう。
養子入れの申請をした辺境伯に、ケチをつける貴族は一人としていなかったらしい。
この北方地方全体を領土とする辺境伯の権勢は非常に大きいものがある。王国内でも最大の広さを持つ領土を持ち、かつ王国最大の戦力である竜騎兵団を領内に抱える。現行竜騎兵団長とも親友の仲である現辺境伯は、国王に次ぐ権力を持っていると噂されていた。
アルバート王子が婚姻することで、“未婚の王子”というカードは今後切れなくなる。それがデメリットであったが、辺境伯の申し出を拒否してまでそのカードを維持することは出来ないと考えられた。
そのうち、第一王子リチャードや、第二王子アンリにも子が生まれる。その生まれる子を今後のカードにするしかないだろう。王家と辺境伯家がこの婚姻を機に、より強固に結び付くことはめでたいことでもあると捉えられた。
ただ、ルーシェは少し思っていた。
(もし、俺との婚姻にメリットがないと考えられたのなら、やっぱりアルバート王子との婚姻は認められなかったんだよなぁ……)
実際、アルバート王子の妹姫マリアンヌは、婚約者であったヴィシュー侯爵家レイモンドとの婚約が破棄された上で、他国へ輿入れさせられている。それは、メリット、デメリットを勘案した上で、マリアンヌが他国へ渡ることが良いと考えられたからだ。そこに本人の意志はまったく存在しない。
アルバート王子の母妃マルグリッドは、王子の婚姻の希望を夫たる国王に伝える際、妹姫マリアンヌが、ある意味、王家の犠牲となって望まぬ婚姻をしたことをチクリチクリと刺すように言った。実際、マルグリッド妃の二人の子のうち、一人は王家のために不安定な国情の他国へ嫁がされた(マリアンヌの嫁いだ国の隣国はサトー王国に陥落し、ますます不安定化していた)。残った一人の王子まで、遠くどこかへはもうやらないで欲しいと望むのは、母として当然の心情である。そのことを執拗に言われることには、国王も心が痛くなっていたのだ。
(王族って……大変だ)
誰よりも命を守られ、大切にされる一方で、自分達の意志を堪えて、国の為に行動することを求められる。アルバート王子は王達の駒にされることを嫌った結果、王族でありながらも北方の竜騎兵団へ行くことを、九歳にして決意していた。
そして今回も、アルバート王子は自分の望む婚姻をするために行動している。
ルーシェと、結婚するために。
「ルー、何をしかめっ面しているんだ」
寮の部屋で、二人っきりの時は、ルーシェは人の姿をしていた。
彼は王子の寝台の上、少しばかり眉間に皺を寄せて座っていた。
それを見てアルバート王子が笑いながら、ルーシェの額に手を触れた。
「婚姻がうまく行くといいと思って」
子竜であるときの癖で、こうして手で触れられると、ついルーシェは頭を擦り寄せてしまう。
今も王子の手に、白い額を押し付けるようにしていた。
王子はルーシェの隣に座り、彼の頬に優しく口づけた。
「心配するな。今のところ、順調だ」
「うん」
王子はチュッチュッと愛しい少年に甘く口づけし続ける。ルーシェもそれで彼の肩に手を回したところで、部屋の扉が叩かれた。
邪魔をされた感があるアルバート王子は、少しばかり不機嫌そうな様子を見せて、立ち上がる。
「殿下、バンナムです」
王子の護衛騎士バンナムがノックしたようだ。
アルバート王子が扉を開くと、バンナムが王宮から届けられたマルグリッド妃からの手紙を差し出した。
「妃殿下からのお手紙です。僭越ながら、中身を先に拝見させて頂きました」
「何が書いてあったのだ」
その問いかけに、バンナムは頷いた。
「婚姻に際して、一度王宮で、ルーシェの顔見せをして欲しいとあります。陛下と王子方がそう要求しているそうです」
「………………」
そうくることは予想出来ていた。
王家の一員として迎え入れる、辺境伯の養子とはいえ、元は“平民”。どこの馬の骨とも分からぬ者を王家の一員として迎え入れるわけにはいかない。一度、改めたいと言われるのは当然であった。
なお、バルトロメオ辺境伯は、養子入れしたルーシェの素性を、自身の部下達を使って平民の中にその痕跡を作り上げて、ある程度裏を取られても問題ないようにしていた。
できればルーシェを王宮へ連れていかず、王家の者達に顔見せもさせずに、婚姻の手続きは終わらせたかった。
部屋の寝台の上に座っていたルーシェが、話が聞こえたのか、緊張したような面持ちでいる。
「妃殿下は、辺境伯家にも同様の内容の手紙を出しているとあります。辺境伯同席の元、ルーシェの顔見せが必要でしょう」
「…………分かった」
アルバート王子に、バンナムは励ますように言った。
「殿下、ご心配なさりますな。私達がついております。こうなる展開も想定しておりましたでしょう。大丈夫です」
「ああ」
「リヨンネ先生の考えた作戦をうまくやりましょう」
そして、ルーシェが初めて国王陛下にお会いする日の前日、竜の背に乗り、アルバート王子、ルーシェ、辺境伯夫妻、騎兵団長と副騎兵団長が、王宮の離着陸場に現れたのだった(ちなみに護衛騎士バンナムやレネ、リヨンネとキースも同行していた)。
竜の背からアルバート王子の手を借りて下りる華奢なルーシェの姿に、城の兵士も従者も女官達も好奇心いっぱいの視線を向けている。
やはりこの時も、膝丈まである長いヴェールを頭に被り、周囲の者達はその容貌を見ることは残念ながら出来なかった。竜の背から下りた時、ふらついたルーシェの身をすぐにアルバート王子が支えている。
王城へ向かう前、リヨンネはこう言った。
「作戦はこうです。ルーシェは病弱という設定でいきましょう」
「ピルルルルピル(俺が病弱?)」
小さな紫色の竜は頭を傾げている。
健康優良竜であるルーシェは、生まれてからこのかた風邪の一つも引いたことはなく、元気であった。
「そうです。城へ着いた途端、寝込んで下さい。疲れで寝込んだということでいいでしょう。いいですか、医師の診察を受ける時もヴェールは外さないで下さいね!! というか、医者も辺境伯のところから一人連れていってもらいましょう。口の固い医者がいいですね」
「それで、ルーシェを寝込ませてどうするのだ」
アルバート王子がそう尋ねると、リヨンネはピンと人差し指を立ててこう言った。
「ルーシェが寝込んでいる間に、マルグリッド妃、辺境伯夫妻、騎兵団長、アルバート王子殿下の皆様で、陛下に『シアン(ルーシェ)が婚姻の不安で心が弱くなって寝込んでしまっている。どうか、婚姻の手続きだけ早めに進めて欲しい』と頼むのです」
察したバンナムが呟いた。
「なるほど、顔見せの前に、婚姻を成立させるのですか」
「そうです。もし仮に、ルーシェの美しさに誑かされた陛下が、心変わりをして、殿下とルーシェの婚姻を認めないと言い出したらどうするのですか?」
「…………」
「殿下は駆け落ちでも致しますか?」
「ピルピルピルルルルルルピルル!!(俺、王子とだったら駆け落ちしてもいいよ!!)」
そう黒い瞳をキラキラと輝かせて言うルーシェに、感動したアルバート王子がひしと小さな竜を抱きしめている。
そんな二人に少し呆れ顔を見せながら、リヨンネは言った。
「とりあえず、それは最終手段にして下さい。もしどうしようもなくなったら、ルーシェが土魔法で壁を作って、すぐさま成竜に変わって殿下を背中に乗せて逃げるのですね。ただそれも最終手段ですよ。何事も滞りなく終わることを我々は望んでいるのですから。それに、くれぐれも気を付けないといけないのは、王族に対してルーシェは攻撃してはなりません」
「ピルルゥ?(なんで?)」
ルーシェの問いかけに、リヨンネは説明した。
「シェーラの事をもう忘れたのですか。王族には“黄金竜の加護”があります。殿下と“同化”しない限り、王族に魔法は通用しません」
「ピルピルルルル!!(そうだった!!)」
「だから、基本、どうしようもなくなったら逃げることを推奨します。でもまぁ」
リヨンネはこう言う。
「今の生活を、ルーシェも、アルバート王子殿下も気に入っているのですよね。それなら、できるだけその生活が続けられるようにあがくべきです。逃げるのはいつでも出来る。そしてあなた方には、あなた方を守ろうと力を貸してくれる人々が大勢いる。皆に頼って、そしてこの難局を乗り越えましょう!!」
リヨンネは拳を握り振り上げてそう力強く言う。
子竜姿のルーシェも「ピルー!!(おう!!)」とアルバート王子の膝の上で、小さな手を振り上げて賛成していたのだった。
ただ、そもそもルーシェやアルバート王子の身を守るためにするはずの婚姻が、ややもすれば本人達の危険にもつながりかねないというところが悩ましいと、バンナムは内心ため息をついていた。
このまま何もしない方が良い気もする一方、何もしなければまた、政略結婚がアルバート王子の身に降りかかる可能性が全くないとは言い切れない(その時には今度は竜騎兵を辞めさせず、国内での政略結婚ならば可能だと言い切られる可能性がある)。アルバート王子は当然、ルーシェ以外を伴侶にすることは拒否するだろう。
結局、遅かれ早かれ、彼らは正式に婚姻を結んだ方が良いのだ。
アルバートの母妃マルグリッドは、「辺境伯に養子入れすることの御裁可を頂けた時点で、婚姻も認められたも同然です」と述べていた。
もし婚姻させたくないのなら、養子入れ自体にストップをかけただろう。
養子入れの申請をした辺境伯に、ケチをつける貴族は一人としていなかったらしい。
この北方地方全体を領土とする辺境伯の権勢は非常に大きいものがある。王国内でも最大の広さを持つ領土を持ち、かつ王国最大の戦力である竜騎兵団を領内に抱える。現行竜騎兵団長とも親友の仲である現辺境伯は、国王に次ぐ権力を持っていると噂されていた。
アルバート王子が婚姻することで、“未婚の王子”というカードは今後切れなくなる。それがデメリットであったが、辺境伯の申し出を拒否してまでそのカードを維持することは出来ないと考えられた。
そのうち、第一王子リチャードや、第二王子アンリにも子が生まれる。その生まれる子を今後のカードにするしかないだろう。王家と辺境伯家がこの婚姻を機に、より強固に結び付くことはめでたいことでもあると捉えられた。
ただ、ルーシェは少し思っていた。
(もし、俺との婚姻にメリットがないと考えられたのなら、やっぱりアルバート王子との婚姻は認められなかったんだよなぁ……)
実際、アルバート王子の妹姫マリアンヌは、婚約者であったヴィシュー侯爵家レイモンドとの婚約が破棄された上で、他国へ輿入れさせられている。それは、メリット、デメリットを勘案した上で、マリアンヌが他国へ渡ることが良いと考えられたからだ。そこに本人の意志はまったく存在しない。
アルバート王子の母妃マルグリッドは、王子の婚姻の希望を夫たる国王に伝える際、妹姫マリアンヌが、ある意味、王家の犠牲となって望まぬ婚姻をしたことをチクリチクリと刺すように言った。実際、マルグリッド妃の二人の子のうち、一人は王家のために不安定な国情の他国へ嫁がされた(マリアンヌの嫁いだ国の隣国はサトー王国に陥落し、ますます不安定化していた)。残った一人の王子まで、遠くどこかへはもうやらないで欲しいと望むのは、母として当然の心情である。そのことを執拗に言われることには、国王も心が痛くなっていたのだ。
(王族って……大変だ)
誰よりも命を守られ、大切にされる一方で、自分達の意志を堪えて、国の為に行動することを求められる。アルバート王子は王達の駒にされることを嫌った結果、王族でありながらも北方の竜騎兵団へ行くことを、九歳にして決意していた。
そして今回も、アルバート王子は自分の望む婚姻をするために行動している。
ルーシェと、結婚するために。
「ルー、何をしかめっ面しているんだ」
寮の部屋で、二人っきりの時は、ルーシェは人の姿をしていた。
彼は王子の寝台の上、少しばかり眉間に皺を寄せて座っていた。
それを見てアルバート王子が笑いながら、ルーシェの額に手を触れた。
「婚姻がうまく行くといいと思って」
子竜であるときの癖で、こうして手で触れられると、ついルーシェは頭を擦り寄せてしまう。
今も王子の手に、白い額を押し付けるようにしていた。
王子はルーシェの隣に座り、彼の頬に優しく口づけた。
「心配するな。今のところ、順調だ」
「うん」
王子はチュッチュッと愛しい少年に甘く口づけし続ける。ルーシェもそれで彼の肩に手を回したところで、部屋の扉が叩かれた。
邪魔をされた感があるアルバート王子は、少しばかり不機嫌そうな様子を見せて、立ち上がる。
「殿下、バンナムです」
王子の護衛騎士バンナムがノックしたようだ。
アルバート王子が扉を開くと、バンナムが王宮から届けられたマルグリッド妃からの手紙を差し出した。
「妃殿下からのお手紙です。僭越ながら、中身を先に拝見させて頂きました」
「何が書いてあったのだ」
その問いかけに、バンナムは頷いた。
「婚姻に際して、一度王宮で、ルーシェの顔見せをして欲しいとあります。陛下と王子方がそう要求しているそうです」
「………………」
そうくることは予想出来ていた。
王家の一員として迎え入れる、辺境伯の養子とはいえ、元は“平民”。どこの馬の骨とも分からぬ者を王家の一員として迎え入れるわけにはいかない。一度、改めたいと言われるのは当然であった。
なお、バルトロメオ辺境伯は、養子入れしたルーシェの素性を、自身の部下達を使って平民の中にその痕跡を作り上げて、ある程度裏を取られても問題ないようにしていた。
できればルーシェを王宮へ連れていかず、王家の者達に顔見せもさせずに、婚姻の手続きは終わらせたかった。
部屋の寝台の上に座っていたルーシェが、話が聞こえたのか、緊張したような面持ちでいる。
「妃殿下は、辺境伯家にも同様の内容の手紙を出しているとあります。辺境伯同席の元、ルーシェの顔見せが必要でしょう」
「…………分かった」
アルバート王子に、バンナムは励ますように言った。
「殿下、ご心配なさりますな。私達がついております。こうなる展開も想定しておりましたでしょう。大丈夫です」
「ああ」
「リヨンネ先生の考えた作戦をうまくやりましょう」
そして、ルーシェが初めて国王陛下にお会いする日の前日、竜の背に乗り、アルバート王子、ルーシェ、辺境伯夫妻、騎兵団長と副騎兵団長が、王宮の離着陸場に現れたのだった(ちなみに護衛騎士バンナムやレネ、リヨンネとキースも同行していた)。
竜の背からアルバート王子の手を借りて下りる華奢なルーシェの姿に、城の兵士も従者も女官達も好奇心いっぱいの視線を向けている。
やはりこの時も、膝丈まである長いヴェールを頭に被り、周囲の者達はその容貌を見ることは残念ながら出来なかった。竜の背から下りた時、ふらついたルーシェの身をすぐにアルバート王子が支えている。
王城へ向かう前、リヨンネはこう言った。
「作戦はこうです。ルーシェは病弱という設定でいきましょう」
「ピルルルルピル(俺が病弱?)」
小さな紫色の竜は頭を傾げている。
健康優良竜であるルーシェは、生まれてからこのかた風邪の一つも引いたことはなく、元気であった。
「そうです。城へ着いた途端、寝込んで下さい。疲れで寝込んだということでいいでしょう。いいですか、医師の診察を受ける時もヴェールは外さないで下さいね!! というか、医者も辺境伯のところから一人連れていってもらいましょう。口の固い医者がいいですね」
「それで、ルーシェを寝込ませてどうするのだ」
アルバート王子がそう尋ねると、リヨンネはピンと人差し指を立ててこう言った。
「ルーシェが寝込んでいる間に、マルグリッド妃、辺境伯夫妻、騎兵団長、アルバート王子殿下の皆様で、陛下に『シアン(ルーシェ)が婚姻の不安で心が弱くなって寝込んでしまっている。どうか、婚姻の手続きだけ早めに進めて欲しい』と頼むのです」
察したバンナムが呟いた。
「なるほど、顔見せの前に、婚姻を成立させるのですか」
「そうです。もし仮に、ルーシェの美しさに誑かされた陛下が、心変わりをして、殿下とルーシェの婚姻を認めないと言い出したらどうするのですか?」
「…………」
「殿下は駆け落ちでも致しますか?」
「ピルピルピルルルルルルピルル!!(俺、王子とだったら駆け落ちしてもいいよ!!)」
そう黒い瞳をキラキラと輝かせて言うルーシェに、感動したアルバート王子がひしと小さな竜を抱きしめている。
そんな二人に少し呆れ顔を見せながら、リヨンネは言った。
「とりあえず、それは最終手段にして下さい。もしどうしようもなくなったら、ルーシェが土魔法で壁を作って、すぐさま成竜に変わって殿下を背中に乗せて逃げるのですね。ただそれも最終手段ですよ。何事も滞りなく終わることを我々は望んでいるのですから。それに、くれぐれも気を付けないといけないのは、王族に対してルーシェは攻撃してはなりません」
「ピルルゥ?(なんで?)」
ルーシェの問いかけに、リヨンネは説明した。
「シェーラの事をもう忘れたのですか。王族には“黄金竜の加護”があります。殿下と“同化”しない限り、王族に魔法は通用しません」
「ピルピルルルル!!(そうだった!!)」
「だから、基本、どうしようもなくなったら逃げることを推奨します。でもまぁ」
リヨンネはこう言う。
「今の生活を、ルーシェも、アルバート王子殿下も気に入っているのですよね。それなら、できるだけその生活が続けられるようにあがくべきです。逃げるのはいつでも出来る。そしてあなた方には、あなた方を守ろうと力を貸してくれる人々が大勢いる。皆に頼って、そしてこの難局を乗り越えましょう!!」
リヨンネは拳を握り振り上げてそう力強く言う。
子竜姿のルーシェも「ピルー!!(おう!!)」とアルバート王子の膝の上で、小さな手を振り上げて賛成していたのだった。
ただ、そもそもルーシェやアルバート王子の身を守るためにするはずの婚姻が、ややもすれば本人達の危険にもつながりかねないというところが悩ましいと、バンナムは内心ため息をついていた。
このまま何もしない方が良い気もする一方、何もしなければまた、政略結婚がアルバート王子の身に降りかかる可能性が全くないとは言い切れない(その時には今度は竜騎兵を辞めさせず、国内での政略結婚ならば可能だと言い切られる可能性がある)。アルバート王子は当然、ルーシェ以外を伴侶にすることは拒否するだろう。
結局、遅かれ早かれ、彼らは正式に婚姻を結んだ方が良いのだ。
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