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第九章 春の訪れ
第十八話 結婚(下)
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父親役を務めるバルトロメオ辺境伯の手を取り、ルーシェが入場した。
しずしずと歩いて近寄ってくる彼を、迎えるアルバート王子は笑顔である。アルバート王子も、竜騎兵団の礼装を身に付けている。マントを翻し、儀礼長剣を腰に下げた王子も眩しいほど凛々しかった。
アルバート王子は、本来のルーシェなら、その衣装の長さなど気にせずに、自分の胸へまっしぐらに走って飛びついてぎゅっと抱きついてくることを知っている。猪突猛進な子竜。それが彼の本性だったからだ。
でも今の彼は、借りてきた猫のように大人しい。
病弱の設定にまさしくふさわしいような姿だった。
折れそうなほど細い体には、純白の衣装をまとい、その後ろに長く引いている見事な刺繍の施されたヴェールを引きずり歩いている。その裾を、辺境伯の二人の息子が緊張いっぱいな様子で持っている。
辺境伯の二人の息子が、ヴェールの裾を持つ従者の役割を果たすと聞いた時、ルーシェは呆然としていた。
「ジ……ジャイ●ン二人が、俺のヴェールを持つのか」
とよく分からない言葉を呟いていた。
長いヴェールの下の顔を見ることはできない。
でも、きっと彼は緊張いっぱいの顔をしているのだろうとアルバート王子は思っていた。
事実そうだった。
ルーシェは頬を赤く染め、緊張に唇を噛み締めて前へ前へと歩いていた。
ただ内心はこう思っていた。
(衣装が重い。ズルズルと、歩きにくいったらありゃしない。転ばないようにするのが精いっぱいだ!!)
ヴェールだけではなく、その純白の衣装の裾も長いのだ。
リヨンネの話すところ「辺境伯家から王家へ伴侶として入るのです。それなりの衣装を準備しなければなりません」と、衣装の裾の長さも、ヴェールの長さも妥協できないようだった。
結果、ルーシェは緊張しながらも、衣装やヴェールの裾を足で踏まないように細心の注意を払いながら、ゆっくりゆっくりと、辺境伯の手を取りながら歩いていかねばならなかった。
そして彼の手を取る辺境伯は嬉しそうだった。
ルーシェはアルバート王子のそばにようやく辿りついた。
神官が祝福の言葉を朗々と述べていく。
その後、ルーシェは神像に向かって一礼し、祝福を受けてから、神官の前で、婚姻の誓いの言葉を口にしていく。
その言葉や礼をする作法も、エイベル副騎兵団長やレネから徹底的にスパルタ教育で教え込まれたことで完璧にルーシェは行うことが出来た。ただ、もう二度とエイベル副騎兵団長やレネの指導は受けたくないと内心思っていた(しばらくの間、ピシリピシリと音を立てる鞭を持つエイベル副騎兵団長の姿が夢の中に現れて、ルーシェは「うーんうーん」とうなされていた)。
神官の祝福の元、アルバート王子とルーシェの婚姻は為された。意外とあっさりと終わる。
(現世だと、ここでチューをするんだけど、この世界ではチューしないんだよね)
そうなのだ。現世だとここでキスをするのだが、この世界ではしない。
そのことを話すと、アルバート王子は「ルー、お前は衆人環視の中で私と口づけしたいのか!?」と驚いて見られた。まるで痴女でもみるかのような視線に、慌ててルーシェは否定した。
「違う!! 俺の世界ではそうだったから」
「……そうか、でもお前がそれほど私と口づけしたいのなら、二人きりになった時ならいつでもしてやるからな」
と爽やかな笑顔で言われたので、ルーシェは何をどう答えていいのか分からずに、真っ赤になって俯くしかなかった。
それから、指輪を交換する。
この世界でも、指輪の交換も現世のようにあるのだなと思った。
ルーシェの指にはめられた指輪は、あのガーネットの指輪だ。
王都のチエリ宝飾店で探した、王子の瞳の色と同じ色合いの指輪。そして王子の指には小さな紫色の水晶が埋まった指輪がはめられる。
(俺の色の指輪だ)
リヨンネは、ルーシェの色の石というのなら、紫水晶の石であると強く紫色を推していた。そしてルーシェは綺麗な紫水晶の石の埋まった指輪を、またチエリ宝飾店で作ってもらったのだ。
アルバート王子の指に指輪がはめられた様子を、ルーシェはニコニコと眺めている。
二人の婚礼を見届けたバルトロメオ辺境伯夫妻、ウラノス騎兵団長と伴侶のエイベル副騎兵団長、アルバート王子の母妃マルグリッド、アルバート王子の護衛騎士バンナムとレネ達は、口々に祝いの言葉を口にしていく。
「おめでとう」という言葉に、ルーシェは頬をますます赤く染め、傍らのアルバート王子の手をぎゅっと握り締めていた。そしてそんな彼に、ヴェール越しにアルバート王子は囁くように言った。
「愛しているよ、私のルーシェ」
その言葉で頭の中がなんだか真っ白になってしまって、その後のことはよく覚えていない。
城の“祈りの間”から連れ出されたルーシェとアルバート王子は、今度は大広間での食事会へ出席した。
そこでも多くの者達に祝いの言葉が掛けられ、祝いの品が差し出されていく。アルバート王子の傍らで、ルーシェは「ありがとうございます」と小さな声で御礼を述べるだけで良かった。
そうして多くの貴族達がアルバート王子とルーシェを祝い、そしてその他の者達が祝いに訪れた時、ルーシェは彼と再会したのだ。
「トモチカ」
思わず小さく声が零れる。
杖を手に足を引きずりながら現れたトモチカ。彼のそばには相変わらず、過保護な伴侶二人が控えている。トモチカもまた笑顔で言った。
「おめでとうございます、シアン様」
そこでハッと気が付いた。
いつもトモチカから自分が呼ばれる名は「ユキ」だったから、彼の口から別の名が呼ばれることは奇妙な気がしてしまう。トモチカの前では、あの向こうの世界の高校生であった自分がいるはずなのに、今は真っ白い衣装をまとって、椅子に座り、王国の七番目の王子アルバートの伴侶として、優雅であろうとする自分がいる。
まるで夢を見ているようだ。
幸せでありながらも奇妙に長い夢。
その夢はずっと覚めることがない。
「ありがとうございます」
そう答えると、トモチカは「またあとで失礼します」と短く言って一礼して退席した。
それからも数多くの客人がアルバート王子とルーシェに挨拶をして、祝いの品々が山のように積み上げられていった。
しずしずと歩いて近寄ってくる彼を、迎えるアルバート王子は笑顔である。アルバート王子も、竜騎兵団の礼装を身に付けている。マントを翻し、儀礼長剣を腰に下げた王子も眩しいほど凛々しかった。
アルバート王子は、本来のルーシェなら、その衣装の長さなど気にせずに、自分の胸へまっしぐらに走って飛びついてぎゅっと抱きついてくることを知っている。猪突猛進な子竜。それが彼の本性だったからだ。
でも今の彼は、借りてきた猫のように大人しい。
病弱の設定にまさしくふさわしいような姿だった。
折れそうなほど細い体には、純白の衣装をまとい、その後ろに長く引いている見事な刺繍の施されたヴェールを引きずり歩いている。その裾を、辺境伯の二人の息子が緊張いっぱいな様子で持っている。
辺境伯の二人の息子が、ヴェールの裾を持つ従者の役割を果たすと聞いた時、ルーシェは呆然としていた。
「ジ……ジャイ●ン二人が、俺のヴェールを持つのか」
とよく分からない言葉を呟いていた。
長いヴェールの下の顔を見ることはできない。
でも、きっと彼は緊張いっぱいの顔をしているのだろうとアルバート王子は思っていた。
事実そうだった。
ルーシェは頬を赤く染め、緊張に唇を噛み締めて前へ前へと歩いていた。
ただ内心はこう思っていた。
(衣装が重い。ズルズルと、歩きにくいったらありゃしない。転ばないようにするのが精いっぱいだ!!)
ヴェールだけではなく、その純白の衣装の裾も長いのだ。
リヨンネの話すところ「辺境伯家から王家へ伴侶として入るのです。それなりの衣装を準備しなければなりません」と、衣装の裾の長さも、ヴェールの長さも妥協できないようだった。
結果、ルーシェは緊張しながらも、衣装やヴェールの裾を足で踏まないように細心の注意を払いながら、ゆっくりゆっくりと、辺境伯の手を取りながら歩いていかねばならなかった。
そして彼の手を取る辺境伯は嬉しそうだった。
ルーシェはアルバート王子のそばにようやく辿りついた。
神官が祝福の言葉を朗々と述べていく。
その後、ルーシェは神像に向かって一礼し、祝福を受けてから、神官の前で、婚姻の誓いの言葉を口にしていく。
その言葉や礼をする作法も、エイベル副騎兵団長やレネから徹底的にスパルタ教育で教え込まれたことで完璧にルーシェは行うことが出来た。ただ、もう二度とエイベル副騎兵団長やレネの指導は受けたくないと内心思っていた(しばらくの間、ピシリピシリと音を立てる鞭を持つエイベル副騎兵団長の姿が夢の中に現れて、ルーシェは「うーんうーん」とうなされていた)。
神官の祝福の元、アルバート王子とルーシェの婚姻は為された。意外とあっさりと終わる。
(現世だと、ここでチューをするんだけど、この世界ではチューしないんだよね)
そうなのだ。現世だとここでキスをするのだが、この世界ではしない。
そのことを話すと、アルバート王子は「ルー、お前は衆人環視の中で私と口づけしたいのか!?」と驚いて見られた。まるで痴女でもみるかのような視線に、慌ててルーシェは否定した。
「違う!! 俺の世界ではそうだったから」
「……そうか、でもお前がそれほど私と口づけしたいのなら、二人きりになった時ならいつでもしてやるからな」
と爽やかな笑顔で言われたので、ルーシェは何をどう答えていいのか分からずに、真っ赤になって俯くしかなかった。
それから、指輪を交換する。
この世界でも、指輪の交換も現世のようにあるのだなと思った。
ルーシェの指にはめられた指輪は、あのガーネットの指輪だ。
王都のチエリ宝飾店で探した、王子の瞳の色と同じ色合いの指輪。そして王子の指には小さな紫色の水晶が埋まった指輪がはめられる。
(俺の色の指輪だ)
リヨンネは、ルーシェの色の石というのなら、紫水晶の石であると強く紫色を推していた。そしてルーシェは綺麗な紫水晶の石の埋まった指輪を、またチエリ宝飾店で作ってもらったのだ。
アルバート王子の指に指輪がはめられた様子を、ルーシェはニコニコと眺めている。
二人の婚礼を見届けたバルトロメオ辺境伯夫妻、ウラノス騎兵団長と伴侶のエイベル副騎兵団長、アルバート王子の母妃マルグリッド、アルバート王子の護衛騎士バンナムとレネ達は、口々に祝いの言葉を口にしていく。
「おめでとう」という言葉に、ルーシェは頬をますます赤く染め、傍らのアルバート王子の手をぎゅっと握り締めていた。そしてそんな彼に、ヴェール越しにアルバート王子は囁くように言った。
「愛しているよ、私のルーシェ」
その言葉で頭の中がなんだか真っ白になってしまって、その後のことはよく覚えていない。
城の“祈りの間”から連れ出されたルーシェとアルバート王子は、今度は大広間での食事会へ出席した。
そこでも多くの者達に祝いの言葉が掛けられ、祝いの品が差し出されていく。アルバート王子の傍らで、ルーシェは「ありがとうございます」と小さな声で御礼を述べるだけで良かった。
そうして多くの貴族達がアルバート王子とルーシェを祝い、そしてその他の者達が祝いに訪れた時、ルーシェは彼と再会したのだ。
「トモチカ」
思わず小さく声が零れる。
杖を手に足を引きずりながら現れたトモチカ。彼のそばには相変わらず、過保護な伴侶二人が控えている。トモチカもまた笑顔で言った。
「おめでとうございます、シアン様」
そこでハッと気が付いた。
いつもトモチカから自分が呼ばれる名は「ユキ」だったから、彼の口から別の名が呼ばれることは奇妙な気がしてしまう。トモチカの前では、あの向こうの世界の高校生であった自分がいるはずなのに、今は真っ白い衣装をまとって、椅子に座り、王国の七番目の王子アルバートの伴侶として、優雅であろうとする自分がいる。
まるで夢を見ているようだ。
幸せでありながらも奇妙に長い夢。
その夢はずっと覚めることがない。
「ありがとうございます」
そう答えると、トモチカは「またあとで失礼します」と短く言って一礼して退席した。
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