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第九章 春の訪れ
第二十一話 過去の話(上)
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トモチカはルーシェの前に座り、ルーシェが理解できるように噛み砕いて、ゆっくりと話してくれた。質問もその都度受け付けると言った。椅子に座った彼の手は自分の杖の頭を撫でていた。おそらく長いこと使われているだろうその杖は、使い込んだ艶があった。
「今から十八年前、俺達はトラックにはねられて、異世界へ“転移”した。俺達の“転移”は、“巻き込まれ転移”だ」
そのトモチカの言葉に、アルバート王子が口を挟んだ。
「なんですか、その“巻き込まれ転移”というのは」
アルバート王子の前に座るルーシェが、友親の代わりに答えた。
「“召喚”された人間が別にいて、その“召喚”された者が異世界へ渡る時の巻き添えになって“転移”した者を言うんだと思う」
そう。異世界へ勇者や聖女が召喚された時、ウッカリと関係のない第三者が巻き込まれる。
大抵、足元で召喚陣が開いた時に、たまたま近くにいた第三者がその召喚陣を踏んでたりしていて、あれよあれよと異世界へ一緒に運ばれてしまうのだ。
それが“巻き込まれ転移”であった。
ラノベ界では非常にポピュラーな現象である。
「じゃあ、俺と友親は、誰か別の人の“召喚”に巻き込まれたの?」
友親は頷く。そして説明を続けた。
「そうだ。別の人間の“召喚”に巻き込まれた。その時の“召喚”に巻き込まれた者は全部で六人いた。俺とユキと、委員長。委員長のことはお前、覚えているか?」
ルーシェは目をパチクリとさせた。
「覚えてるよ!! ええ、委員長まで巻き込まれていたの?」
高校のクラスメイトで、委員長を務めていた女子である。非常にしっかり者であった彼女まで異世界へ渡っているとは思わなかった。つまりあの時、彼女は自分達と同じ道にいて、トラックに一緒にはねられたということなのか。
「石野凛。彼女もいたんだ。それから他校の青桐学園の生徒が四名。“転移”したのは、全部で七人だ」
「ええええええええええ!!!!」
まさか、自分達の学校の生徒達だけでなく、他校の生徒達までもあの時トラックにはねられているとは思ってもみなかった。
「七人全員、異世界へ“転移”した」
そこで、レネが挙手して質問をした。
「先ほど、トモチカ殿は“召喚”に巻き込まれたと言いましたが、“召喚”主は誰だったのでしょうか? 召喚魔法は非常に高度で、使うための魔力も桁違いに膨大な量が必要となります。それゆえ、今では不可能とされている魔法です」
問いかけに、トモチカは頷いて説明した。
「そうだ。西方諸国でも、召喚魔法は禁忌の魔法とされている。何度もそうした“召喚”魔法を繰り返していたから、あそこの地域は境界があやふやになって、“魔”の領域も入り込んでいるという地域になっている。それで禁止されていた魔法なのだが」
ああ、だからかと。
レネは少し納得したような気持ちがした。
西方諸国では、非常に“魔”を帯びた、混じり合った人間が多い。
それは、“召喚”魔法を繰り返した挙句、界層が不安定化しているための副産物だと言われれば、なんとなしに納得できた。
「アルダンテという王国の一人の王女が、魔人退治のために、異世界から力ある存在を、“勇者”という人間を“召喚”しようとした。そこから全ては始まったんだ」
トモチカの言葉に、ルーシェは「友親、それマジなの? ラノベみたいに俺達、勇者召喚に“巻き込まれ”たの?」と尋ねると、トモチカは頷いていた。
「そう。俺達はモブだ。勇者召喚に巻き込まれて“転移”したモブが、俺とユキ、委員長ら他六名だったんだ」
当然のように、リヨンネが手を挙げた。
「モブってなんですか?」
その真面目な表情でされた質問に、思わずルーシェは笑い声を上げていた。
それに、トモチカもまた真面目に答えていた。
「モブというのは……。俺達の場合、まったく力のない本来、無関係の第三者ということだ。異世界へ“転移”した俺とユキは本当に何の力もなくて、弱かった」
物語の主人公の周りにいる、名もないような登場人物。
「……そうなの? 異世界に“転移”したんだから、何かしら特典は付いていなかったの?」
ラノベでは、異世界を渡った時点で、女神からの恩寵を賜っているケースが多い。何も持たずに何の力もなく“転移”したなんて、それから先、非常に大変だったのではないかと思った。
「幾つかの特典はあったか。異世界の言語が理解できたし、話せたな。それが恩寵と言えば恩寵なのだろう。それと無限収納が使えた。あと、俺達は“魔素”が使えた」
無限収納という言葉に、敏感にリヨンネとアルバート王子、バンナムとレネが目を光らせ、それから“魔素”が使えるという言葉には驚いて目を見開いていた。
「トモチカ殿も“魔素”が使えるのか?」
アルバート王子の問いかけに、トモチカは頷いた。
「そうだ。でも、俺は“魔素”を魔力として蓄えることは出来るけど、それを魔法として使うことは出来ない。膨大な量の魔力を持っていても、それを魔法で使う力はなかった。俺は完全なる属性ナシだ」
「…………」
レネは呆然としている。魔素を使える人間が、ルーシェのみならず他にも存在したのだ。
「俺がプールした魔素は、別の魔法を使える者が、それと結びつけることで使用できる。だから、俺は体のいい、魔力を貯めたタンクのようなものだ。魔法を使う者にとっては非常に価値のある存在だ」
「そんなことが出来るんですか」
「出来る」
トモチカはチラリと魔術師のカルフィーを見つめ、カルフィーは少しばかりバツが悪そうな顔をしていた。
「俺はそこの、カルフィーの魔力タンクをやっている。そしてこの魔素が使える人間は、たぶん、異世界からやって来た人間はみんなそうなのだと思う。禁じられた“召喚”魔法には桁外れの膨大な魔力が必要で、それはこの世界を歪ませるから、だからそれを可能とさせる“魔素”を使うことを禁止されたんだと思う。空気中の膨大な“魔素”が使えることは、即ち、それを必要とする召喚魔法が使えるということに繋がるから。それで、この世界の全ての人間、いや人間だけではなく生きている者すべてが、空気中の魔素を使うことを禁じられた」
レネは言葉を失っていた。
「魔素が使えない状態にされているということなんですか」
「そうだ」
空気中の魔素が無くなってしまったから、魔術師達は魔素は使えないものだと考えられている。
しかし、違うのだ。
この世界にいる魔術師達が、いや生き物全てが、魔素を使う能力を無くされている。
当然そうしたことができるのは。
「神の介入?」
ぽつりと呟くレネに対して、トモチカは肩をすくめていた。
「そうされたのは、うんと昔の話だ。よほど召喚魔法はマズイものだと思ったんだろう。実際この世界の大陸の西方はかなり歪みが酷いから、このままだと神もこの世界が壊れてしまうとでも思ったのかな?」
トモチカは苦笑いを浮かべている。
「でも、その判断は間違えていなかった。召喚魔法は使ってはいけない魔法だったと思う。その召喚魔法で、俺達はこの世界へ呼び出されたんだ」
「今から十八年前、俺達はトラックにはねられて、異世界へ“転移”した。俺達の“転移”は、“巻き込まれ転移”だ」
そのトモチカの言葉に、アルバート王子が口を挟んだ。
「なんですか、その“巻き込まれ転移”というのは」
アルバート王子の前に座るルーシェが、友親の代わりに答えた。
「“召喚”された人間が別にいて、その“召喚”された者が異世界へ渡る時の巻き添えになって“転移”した者を言うんだと思う」
そう。異世界へ勇者や聖女が召喚された時、ウッカリと関係のない第三者が巻き込まれる。
大抵、足元で召喚陣が開いた時に、たまたま近くにいた第三者がその召喚陣を踏んでたりしていて、あれよあれよと異世界へ一緒に運ばれてしまうのだ。
それが“巻き込まれ転移”であった。
ラノベ界では非常にポピュラーな現象である。
「じゃあ、俺と友親は、誰か別の人の“召喚”に巻き込まれたの?」
友親は頷く。そして説明を続けた。
「そうだ。別の人間の“召喚”に巻き込まれた。その時の“召喚”に巻き込まれた者は全部で六人いた。俺とユキと、委員長。委員長のことはお前、覚えているか?」
ルーシェは目をパチクリとさせた。
「覚えてるよ!! ええ、委員長まで巻き込まれていたの?」
高校のクラスメイトで、委員長を務めていた女子である。非常にしっかり者であった彼女まで異世界へ渡っているとは思わなかった。つまりあの時、彼女は自分達と同じ道にいて、トラックに一緒にはねられたということなのか。
「石野凛。彼女もいたんだ。それから他校の青桐学園の生徒が四名。“転移”したのは、全部で七人だ」
「ええええええええええ!!!!」
まさか、自分達の学校の生徒達だけでなく、他校の生徒達までもあの時トラックにはねられているとは思ってもみなかった。
「七人全員、異世界へ“転移”した」
そこで、レネが挙手して質問をした。
「先ほど、トモチカ殿は“召喚”に巻き込まれたと言いましたが、“召喚”主は誰だったのでしょうか? 召喚魔法は非常に高度で、使うための魔力も桁違いに膨大な量が必要となります。それゆえ、今では不可能とされている魔法です」
問いかけに、トモチカは頷いて説明した。
「そうだ。西方諸国でも、召喚魔法は禁忌の魔法とされている。何度もそうした“召喚”魔法を繰り返していたから、あそこの地域は境界があやふやになって、“魔”の領域も入り込んでいるという地域になっている。それで禁止されていた魔法なのだが」
ああ、だからかと。
レネは少し納得したような気持ちがした。
西方諸国では、非常に“魔”を帯びた、混じり合った人間が多い。
それは、“召喚”魔法を繰り返した挙句、界層が不安定化しているための副産物だと言われれば、なんとなしに納得できた。
「アルダンテという王国の一人の王女が、魔人退治のために、異世界から力ある存在を、“勇者”という人間を“召喚”しようとした。そこから全ては始まったんだ」
トモチカの言葉に、ルーシェは「友親、それマジなの? ラノベみたいに俺達、勇者召喚に“巻き込まれ”たの?」と尋ねると、トモチカは頷いていた。
「そう。俺達はモブだ。勇者召喚に巻き込まれて“転移”したモブが、俺とユキ、委員長ら他六名だったんだ」
当然のように、リヨンネが手を挙げた。
「モブってなんですか?」
その真面目な表情でされた質問に、思わずルーシェは笑い声を上げていた。
それに、トモチカもまた真面目に答えていた。
「モブというのは……。俺達の場合、まったく力のない本来、無関係の第三者ということだ。異世界へ“転移”した俺とユキは本当に何の力もなくて、弱かった」
物語の主人公の周りにいる、名もないような登場人物。
「……そうなの? 異世界に“転移”したんだから、何かしら特典は付いていなかったの?」
ラノベでは、異世界を渡った時点で、女神からの恩寵を賜っているケースが多い。何も持たずに何の力もなく“転移”したなんて、それから先、非常に大変だったのではないかと思った。
「幾つかの特典はあったか。異世界の言語が理解できたし、話せたな。それが恩寵と言えば恩寵なのだろう。それと無限収納が使えた。あと、俺達は“魔素”が使えた」
無限収納という言葉に、敏感にリヨンネとアルバート王子、バンナムとレネが目を光らせ、それから“魔素”が使えるという言葉には驚いて目を見開いていた。
「トモチカ殿も“魔素”が使えるのか?」
アルバート王子の問いかけに、トモチカは頷いた。
「そうだ。でも、俺は“魔素”を魔力として蓄えることは出来るけど、それを魔法として使うことは出来ない。膨大な量の魔力を持っていても、それを魔法で使う力はなかった。俺は完全なる属性ナシだ」
「…………」
レネは呆然としている。魔素を使える人間が、ルーシェのみならず他にも存在したのだ。
「俺がプールした魔素は、別の魔法を使える者が、それと結びつけることで使用できる。だから、俺は体のいい、魔力を貯めたタンクのようなものだ。魔法を使う者にとっては非常に価値のある存在だ」
「そんなことが出来るんですか」
「出来る」
トモチカはチラリと魔術師のカルフィーを見つめ、カルフィーは少しばかりバツが悪そうな顔をしていた。
「俺はそこの、カルフィーの魔力タンクをやっている。そしてこの魔素が使える人間は、たぶん、異世界からやって来た人間はみんなそうなのだと思う。禁じられた“召喚”魔法には桁外れの膨大な魔力が必要で、それはこの世界を歪ませるから、だからそれを可能とさせる“魔素”を使うことを禁止されたんだと思う。空気中の膨大な“魔素”が使えることは、即ち、それを必要とする召喚魔法が使えるということに繋がるから。それで、この世界の全ての人間、いや人間だけではなく生きている者すべてが、空気中の魔素を使うことを禁じられた」
レネは言葉を失っていた。
「魔素が使えない状態にされているということなんですか」
「そうだ」
空気中の魔素が無くなってしまったから、魔術師達は魔素は使えないものだと考えられている。
しかし、違うのだ。
この世界にいる魔術師達が、いや生き物全てが、魔素を使う能力を無くされている。
当然そうしたことができるのは。
「神の介入?」
ぽつりと呟くレネに対して、トモチカは肩をすくめていた。
「そうされたのは、うんと昔の話だ。よほど召喚魔法はマズイものだと思ったんだろう。実際この世界の大陸の西方はかなり歪みが酷いから、このままだと神もこの世界が壊れてしまうとでも思ったのかな?」
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