救いない怪異の世界をRPGの世界と勘違いしてるやつ

流石ユユシタ

文字の大きさ
6 / 22
1章 山神編

第5話 陰陽術ではなく、魔法

しおりを挟む
 斬首婆ざんしゅばばは霊格の中では【穢れ】である。下から数えたら二番目、人間の一個上程度であるが……



 しかし、その程度でも、人間では絶対に敵わないと言われている。



 大きななたを振り回し、近くの民家を斬首婆ざんしゅばばは破壊した。


「ほぉ、結構攻撃力ありそうだな……まぁ、だからといってそんな強そうじゃないし。見た目だけが派手な雑魚モンスターだな」




 黎明は斬首婆ざんしゅばばの動きと、攻撃を確認して、そう分析をした。



和風デュラハン首なし徘徊者と似たような攻撃だな。あいつは刀持ってたけど……」



 ──首なし徘徊者。そう言われる怪異がいる。元は武士の怨念から生まれたとされる怪異であり、ボロボロの和服と刀と赤く燃える提灯を持っている。


 以前、黎明はその首なし徘徊者と戦い、勝利をしている。


 その際、見た目がなんとなく、RPGで見た首がない騎士のモンスターに似ていた。


 なので、【和風デュラハン】と呼んでいる。





「れ、黎明ちゃん、逃げな!! これは今の黎明ちゃんでも無理だよ!! 【霊格】の【穢れ】の中には、さらに細かく区分があって──」





 祖母である恵美子えみこは黎明を案じて、逃げるように促す。しかし、黎明には全く聞こえていない。




「クビ、ササゲ……ササゲル」




 斬首婆はうわ言のように呟き、再び鉈を振り上げる。そのまま、空気が裂けるような勢いで振り抜き、辺り一面を破壊した。


 黎明の祖父である、玄蔵が住む山。そこを降りると、多少の民家が立ち並んでいる。


 そこに並ぶ家の壁を鉈一撃で、全て分断する。






「……? なんか、胴体を狙ってきてるのか?」




 斬首婆の攻撃に違和感を持ちながらも、黎明は攻撃を避ける。そして、斬首婆を倒そうと思ったが、近くにいる祖母が危ないと判断して、一旦祖母を背負った。



「ばーちゃん、一旦離れよ」
「そ、そうだとも、これは人間には」
「他にもモンスターがいる。囲まれると戦いづらいんだ」




 祖母を背負い、黎明は暗い真夜中を疾走する。その姿を見て、斬首婆も黎明を追うために走り出した。

 土の地面を、黎明は走り出す。



「黎明ちゃん……足速い! それに……軽やかな足運び……」



 祖母は黎明が自身を背負って、走る姿に驚愕した。自分の老いた体では有り得ない程に景色の切り替わりが早すぎる。


 まるで、ビデオを数段飛ばしで見ているように光景が次から次へと、変わる。そして、その黎明についてくる怪異もまた規格外でもあった。




(黎明ちゃん、私を背負ってるのにこの速さで走れるなんて。しかも、一歩一歩の伸びが桁違い。もっと言えば逃げるのではなく、斬首婆と他の怪異との位置どりを気にしてる……ッ)



(私には他の怪異の気配がわからないけど、黎明ちゃんには分かってるみたいだね……)





 黎明は数百メートル走り、タイミングを測ると祖母を背中から下ろした。そして、再び刀を抜いた。




「ばーちゃん。見てて。ちょうど、新技を思いついた……




 黎明は小さな掌を柄に添えると、静かに息を吸った。

 その瞬間、刀身に赤い火が走り、まるで燃え盛る焔が鉄を喰らうかのように刃全体を覆った。夜の闇を裂く炎の光は、ただの子供が扱える代物ではなく、神降ろしの秘儀にも等しい。

 炎を纏った刀を振り上げる黎明の姿に、祖母は息を呑んだ。


「……ありえぬ。人の子が、しかも幼子が……刀に火を宿すなど……」



(しかも、今、言霊ことだまを省きおった。有り得ぬ。陰陽術の全ては【神秘の劣化】神々の技術の模倣。使用する際は神に伝え、補助を受けるために正しい手順が必要であるはずッ!!)



(玄蔵さんや、私は狩衣姿を着て、ようやく使える程度。いや、この世の全ての術師がそうであるはず……っ! 言霊を省き、神に許可もなく、手順も吹き飛ばし、神秘を表現するなど、正気の沙汰ではないッ)



(稀に神に愛され、通常の術師よりも高出力を叩き出す才ある者がいると聞くが……そうであったとしても言霊を省く事など聞いたことがない……)




(黎明ちゃんは……どこまで大きな才を保有してるというか……ッ)




──その声は震え、長年の経験で培った理性すら揺さぶられていた。






 刃に宿る焔は生き物のように揺らめき、黎明の瞳を紅に照らした。その異様な光景に、祖母はただ、感嘆することしかできなかった。



 闇の中、斬首婆がその巨体を揺らしながら迫ってきた。まるで電気に群がる虫のように。


 身の丈二メートルを超える異形、その手に握られた鉈は人を両断するどころか、岩さえ容易く割れる凶器。それを振り上げながら彼に迫る。

 だが、その前に立つ黎明は一歩も退かぬ。

 炎を纏った刀が「ゴウ」と唸り、焔は刀身を燃やし、辺りを照らす。


 次の瞬間、炎の刃が弧を描いた。


「イグニッション・カット」



 ──まるで夜空に流れる紅蓮の流星。


 斬首婆が鉈を振り下ろす、それと同時に黎明も刀を振り上げる。


「……ッ!」



 祖母は目を見開いた。


 鉈と刀が交差したのはわずか、一時。しかし、その後、鉈は刀によって両断された。



(あんな刀で、巨大な鉈を切断。しかも、切断面が溶岩で溶かされたように歪んでる……。なんて術の強さ……)

 炎を纏った刃が斬首婆の首を貫き、焔は体内を駆け抜ける。化け物の巨体は悲鳴を上げる間もなく、灼け裂け、黒煙となって夜闇に散った。


 残されたのは、刀を静かに下ろす少年の姿。炎が消えた刃には、ただ月光だけが映っていた。



 夢よりも現実味がない光景だった。怪異を人間が圧倒するなど、有り得ない話だったからだ。


 

 その姿を見て、ふと祖母は我に帰った。







「いや……強すぎでは……?」



 



 冷静に考えたら、黎明は強すぎた。










◾️◾️






 その後、数体ほど他の怪異を倒し、黎明は祖母と一緒に家へと帰った。祖母は白米と味噌汁、魚や煮物などを用意して、黎明に振る舞った。

 祖母は普段夜に火を使わない。なぜなら、怪異が寄ってくるからである。しかし、それは黎明が祓ってしまったので気にせず、豪勢に料理を作った。

 それを黎明は美味しそうに食べていた。彼の前世の両親は宗教の考えから、食事量や食事の種類、などが制限されていため、あまり多く食べられなかった。そして、美味しいご飯も食べれなかった。


 だから、そんな美味しい料理をいつもくれる祖母に、黎明は懐いていた。

 



「美味しいなー。MP回復しそう」
「ほら、もっと食べな」
「食べるー」
「黎明ちゃんはよく食べるんだね」
「じーちゃんもびっくりする。よく食べるなーって」




 もぐもぐ美味しそうに食べる黎明を見て、祖母は微笑む。そして、意を決したように、真実を話した。



「黎明ちゃん。貴方は実は……私達の本当の孫ではないの」
「あ、そうなんだ。それなのに育ててくれて、ありがとうございます」
「あぁ、うん。もうちょっとしんみりすると思ったんだけどね……黎明ちゃんは本当なら山に留まらないといけない運命。でも、私も玄蔵さんと同じで黎明ちゃんは外に出るべきと思ったわ」
「おおー、確かに俺も自由の方がいいな」
「それで、私はこれから外に居る人に手紙を書くわ。黎明ちゃんは十五歳になった時のためにね」





 朝霧黎明には面倒を見てくれる人が、居ない。厳密に言えば外に居ないのだ。だから、祖母は外に手紙を出し、黎明が外で生きていけるようにするのだ。


 まぁ、そんな事をしなくても、何もしなくても黎明は生きていけるだろう……、と思っていた祖母であった。





「ばーちゃん、ありがとねー。俺も強くなって、この山に住んでる伝説のモンスター倒せるようにするから」
「あら、嬉しいねぇ。でも黎明ちゃんなら出来ちゃうだろうね」
「じーちゃんが言ってた。山人喰いヤマヒトグイって名前らしい。でも、名前は仮だから、俺が好きに名付けていいとか言ってた」
「そうねぇ、そもそも、怪異……ではなく、モンスターの名前なんて正解はないわね。勇者である黎明ちゃんが名付けた方がきっと正解だろうねぇ」




 ほくほく顔で、黎明はニンマリと笑った。やはり俺は特別な存在なんだなと確信をした。


 それと同時に、モンスターの名前とか全部自分が決めていいんだ! と何だかワクワクしていた様子だった。



「モンスター図鑑とか作ろうかなー」
「作るべきだねぇ」
「おお。やっぱりか」
「黎明ちゃんは今までたくさんモンスターを倒してきたんだねぇ。だから、あんなに戦い慣れていたんだねぇ。一体、どれだけの数を倒したんだい?」
「……うーん、数えてない。雑魚モンスターとかは、記憶にそんな残らないし。まぁ、一日三十体くらいは」
「……何歳から夜に外に出ていたんだい」
「六歳から、毎日かな」






(ざっくり数えたとしても……三百六十に三十をかけて、更に三年。軽く四万体……平安の世から今にかけて最も強い陰陽師と言われている【安倍晴明】。彼でも、生涯で百体倒して、天才と言われてた)



(現代だと、一体倒せただけで天才と言われるレベル。そもそも陰陽師は怪異を倒す事を想定していない)



(黎明ちゃんは絶対に嘘を言っていない。先ほどの強さを見てわかるけど、だとしても、これは……)





 祖母はあまりに桁違いすぎる孫を見て、もう何もいうまいと思った。朝霧の封印の使命も何もかも、この子には関係なく、そんな些細なことは切り伏せてしまうほどであると感じたからだ。




「もっとご飯食べなさい」
「食べるー」





 こんな夜更けに起きていたことなんて、いつぶりだろうかと祖母は感じながら、白米を新たによそった。



──そして、そこから数年の時が経った。









◾️◾️【ある少女の回想】




 ──誰かに見られてる。




 いつもいつも、わたしは誰かに見られている。私がいく場所ではいつも、不可思議な現象が起こる。



 小学一年生の時から、怪事件が多くなった。だから、私の前からは友達が居なくなってしまった。学校でも孤立して、小学2年生になった時、不登校になった。




──志乃は呪われている。




 お姉ちゃんが私にそう言った。




──だから、私は山に行ってくる。山神様にお願いしたら、呪いを解いてくれるかもしれないんだって。それに、お父さんも探さないといけない。




 そう言って、二週間前にお姉ちゃんは失踪をしてしまった。山の神様は朝ではなく、夜しか出ないらしく、夜に外に出たお姉ちゃんは戻ってこなかった。



 私のせいで、お姉ちゃんが消えてしまった。お母さんもお父さんも私のことで争って喧嘩して、小学二年生の時にお母さんは離婚して、他の男の人と結婚して、お父さんは私とお姉ちゃんの面倒を見てくれたけど……



 そんなお父さんも、一ヶ月前に、どこかに出かけると言って消えてしまった。




「わ、私、私なんか、生きてたら……だ、だめ、ダメだよね……怖い、夜に、外に出たくない……」





 でも、お姉ちゃんを、お父さんも、きっと夜に出て今もどこかに居る。見つけてあげないと……。



 外に出たら、きっと、私を見ている何かが……




──ピンポーン




「……」




 誰かが来た。お昼の十四時ごろ、誰かが私の家のインターホンを鳴らした。私は基本的には昼に寝て、夜に起きる。夜はお父さんが買ってきた大量のお札が貼ってある押入れで過ごすだけ。



 昼は基本的に寝てるけど、その日は偶々起きていた。




 二階の自室から降りて、玄関の扉を開けた。すると……





「あ、どうも。隣に引っ越してきた朝霧黎明あさぎりれいめいといいます。年は十六歳、どうぞよろしくお願いしますー」
「……え、あ、えと、あ、えと、は、はい」




 ずっと引きこもりだったから話なんてもう出来るはずない。小学一年生から、現在中学二年までずっと引きこもりだし。

 えっと、隣に引っ越してきた男の人は……十六歳、なんだ。高校一年生なのかな?


 私は中学二年で、十四歳だから、二個上の人……。一応同年代くらいなんだろうけど、話すのに緊張する。だって、小学二年生から引きこもりのわけだし。




「これ、つまらないものですがお饅頭です」
「あ、えと、あ、ど、どうも」
「それでは」




 黎明れいめいさんだっけ?

 彼はそう言って、帰って行った。なんだか雰囲気が変わっているような、変に安心感のあるような……





 いや、全然わからない。まぁ、どうせ……私なんて、そんなのが分かったところで……どうせ……。





──その時、また、視線を感じた。刺すようなこちらを狙うような……





「ん? これは、モンスターの気配?」






 そう思ったら、さっき帰って行った黎明さんはまたやってきた。しかし、彼がくると視線が消えた。



「あれ? モンスターの気配がしたんだけど……」
「……あ、えと」
「あ、どうもー、それではー」




 また視線が交差した。彼はにこやかな笑顔を向けて、再び去って行った。お隣さんか……前に隣にいた人も私を嫌ってたな。


 まぁ、私のせいだから仕方ないけど……





──その日、夢を見た。






 暗闇の中で、お姉ちゃんとお父さんが私に助けを求める夢だった。助けて、助けて、苦しい、早くきて、お願い、お願い。お願いお願い。


 と私をずっと呼んでいる。




──山の神様にお願いして、私たちを救うようにお願いして




 そう、お姉ちゃんが言ってる気がした。山の神様……私は……私は。そこで目が覚めた。



 起きると、びっしょりと汗をかいていた。





「お姉ちゃん、お父さん……私が、私が……行かないといけないのかな」





 夜に山の神様にお願いをすると、なんでも願いを叶えてくれる。



 前にお姉ちゃんがそう言っていた。それが本当なら、お姉ちゃんとお父さんは戻ってくるのかな。




 ──夜になんて、外に出たくない。



 私の直感が言っている。外にだけは出てはいけない。夜はお札が貼ってある押入れでずっと独りで居ないといけない。



 そうしないと……そうしないと……そうしないと……







 死んでしまう。










「でも、行かないとね……」






 夜になって、玄関を開けた。薄暗く、街灯だけがかすかに灯る夜の街。また、何かが起こるかもしれない恐怖の中……





──何かが居る。この街にはきっと……直感で、私はそう悟った。



 ここから先には絶対に行ってはいけない。絶対に、絶対に。そう思ったけど、私はお姉ちゃんとお父さんを探しに……





「さーてと、モンスターはどこかなー。ばーちゃんが、この街はモンスターが多いって言ってたし、楽しみだなー」






 隣から何か声が聞こえた気がしたけど。多分、気のせいだろう。お化けとか出ませんように……




「モンスターとたくさん出会えますように」




 何か、また声が聞こえた気がしたけど。多分気のせい。この街は夜になると大人でも外に出ない。


 


「──山の神様のところに行かないと……」





 私は夜の街に足を踏み入れた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!

マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。 今後ともよろしくお願いいたします! トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕! タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。 男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】 そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】 アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です! コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】 マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。 見てください。

鬼死回生~酒呑童子の異世界転生冒険記~

今田勝手
ファンタジー
平安時代の日本で魑魅魍魎を束ねた最強の鬼「酒呑童子」。 大江山で討伐されたその鬼は、死の間際「人に生まれ変わりたい」と願った。 目が覚めた彼が見たのは、平安京とは全く異なる世界で……。 これは、鬼が人間を目指す更生の物語である、のかもしれない。 ※本作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ネオページ」でも同時連載中です。

疎遠だった叔父の遺産が500億円分のビットコインだった件。使い道がないので、隣の部屋の塩対応な美少女に赤スパ投げまくってる件

月下花音
恋愛
貧乏大学生の成瀬翔は、疎遠だった叔父から500億円相当のビットコインが入ったUSBメモリを相続する。使い道に困った彼が目をつけたのは、ボロアパートの薄い壁の向こうから聞こえる「声」だった。隣人は、大学で「氷の令嬢」と呼ばれる塩対応な美少女・如月玲奈。しかしその正体は、同接15人の極貧底辺VTuber「ルナ・ナイトメア」だったのだ! 『今月ももやし生活だよぉ……ひもじい……』 壁越しに聞こえる悲痛な叫び。翔は決意する。この500億で、彼女を最強の配信者に育て上げようと。謎の大富豪アカウント『Apollo(アポロ)』として、5万円の赤スパを投げ、高級機材を即配し、彼女の生活を神の視点で「最適化」していく。しかし彼はまだ知らなかった。「金で買えるのは生活水準だけで、孤独は埋められない」ということに。500億を持った「見えない神様」が、神の座を捨てて、地上の女の子の手を握るまでの救済ラブコメディ。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

処理中です...