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チキンの行方
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「こつん、こつん。」
「・・・・・・ん・・・・・・んん。」
葉月は目を覚まそうとしていた。
「こつん、こつん。」
「・・・・・・む!? この感覚は!?」
寝ぼけながらも何かに気がついた葉月は目が覚めた。
「突くな! 血が出るだろうが!」
葉月は寝ているとチキンに頭を突かれるようだ。
「コケー!」
チキンは葉月を気に入っている。
「あれ? ちゃんとした部屋で寝ている?」
葉月は布団で眠っていたのです。
「お目覚めですか?」
そこに一人の古来日本風の和服を着た少年が現れる。
「カッコイイ!」
葉月は少年に恋をした。
「初めまして。葉月。」
「どうして私の名前を!? まさか!? ストーカー!?」
「ストーカー? それは何ですか?」
「ええー!? ストーカーを知らないの!?」
古き良き日本にストーカーなどという下品な言葉はなかった。
「はっはっはっ。葉月はとても面白い人のようですね。」
少し年上の少年は葉月を初めて見る人種のようで面白かった。
「あなたは誰ですか?」
失礼に笑う人に葉月は尋ねてみた。
「私は干支守をしている酉月と申します。」
現れた少年は干支守の酉月。
「干支守?」
「はい。干支をペットとして飼う者のことを干支守といいます。私は酉の干支守なので、ニワトリを飼っています。」
「コケー!」
酉月はチキンの飼い主であった。
「あなたがチキンの飼い主さんだったんですね。」
「コケー!」
チキンも酉月に懐いている。
「お別れね。チキン。今までありがとう。」
悲しげな表情を浮かべ、じんわりする葉月。
「コケ。」
神妙な感情はニワトリにも伝わり、じんわりする葉月。
「最後にあなたを丸焼きにして食べれなかったことだけが後悔よ。」
葉月は友情よりも食欲だった。
「コケ!?」
同情した自分がバカだったと思い知ったチキン。
「これからはニワトリは葉月のものですよ。」
「え!?」
酉月に想定外のことを言われて、チキンの捕獲を一時休戦する葉月。
「あなたは八月に選ばれた者なのだから。」
「私が八月に選ばれた者? まあ、確かに珍しい名字ですけどね。」
葉月の苗字は八月。まさに八月のために生まれた運命の子。
「これからは、あなたが八月の干支守です。ニワトリのことを頼みましたよ。」
「ということは!?」
ギロっとチキンを不敵に見つめる葉月。
「コケッ!?」
再び身の危険を感じるチキン。
「フライドチキンにしてくれるわー! 待て! チキン!」
「コケー!? こ、こ、こ、コケー!?」
例えると鬼婆に追いかけられる小坊主である。
「いや~、実に葉月は面白い。」
酉月は明るくて元気な葉月を見ているだけで心がほっこりした。
「待ちなさい! チキン! 飼い主の言うことは素直に聞きなさい!」
「コケー!? コケコッコー!?」
八月の干支守になった葉月は、チキンを飼いならすことができるのだろうか?
つづく。
「・・・・・・ん・・・・・・んん。」
葉月は目を覚まそうとしていた。
「こつん、こつん。」
「・・・・・・む!? この感覚は!?」
寝ぼけながらも何かに気がついた葉月は目が覚めた。
「突くな! 血が出るだろうが!」
葉月は寝ているとチキンに頭を突かれるようだ。
「コケー!」
チキンは葉月を気に入っている。
「あれ? ちゃんとした部屋で寝ている?」
葉月は布団で眠っていたのです。
「お目覚めですか?」
そこに一人の古来日本風の和服を着た少年が現れる。
「カッコイイ!」
葉月は少年に恋をした。
「初めまして。葉月。」
「どうして私の名前を!? まさか!? ストーカー!?」
「ストーカー? それは何ですか?」
「ええー!? ストーカーを知らないの!?」
古き良き日本にストーカーなどという下品な言葉はなかった。
「はっはっはっ。葉月はとても面白い人のようですね。」
少し年上の少年は葉月を初めて見る人種のようで面白かった。
「あなたは誰ですか?」
失礼に笑う人に葉月は尋ねてみた。
「私は干支守をしている酉月と申します。」
現れた少年は干支守の酉月。
「干支守?」
「はい。干支をペットとして飼う者のことを干支守といいます。私は酉の干支守なので、ニワトリを飼っています。」
「コケー!」
酉月はチキンの飼い主であった。
「あなたがチキンの飼い主さんだったんですね。」
「コケー!」
チキンも酉月に懐いている。
「お別れね。チキン。今までありがとう。」
悲しげな表情を浮かべ、じんわりする葉月。
「コケ。」
神妙な感情はニワトリにも伝わり、じんわりする葉月。
「最後にあなたを丸焼きにして食べれなかったことだけが後悔よ。」
葉月は友情よりも食欲だった。
「コケ!?」
同情した自分がバカだったと思い知ったチキン。
「これからはニワトリは葉月のものですよ。」
「え!?」
酉月に想定外のことを言われて、チキンの捕獲を一時休戦する葉月。
「あなたは八月に選ばれた者なのだから。」
「私が八月に選ばれた者? まあ、確かに珍しい名字ですけどね。」
葉月の苗字は八月。まさに八月のために生まれた運命の子。
「これからは、あなたが八月の干支守です。ニワトリのことを頼みましたよ。」
「ということは!?」
ギロっとチキンを不敵に見つめる葉月。
「コケッ!?」
再び身の危険を感じるチキン。
「フライドチキンにしてくれるわー! 待て! チキン!」
「コケー!? こ、こ、こ、コケー!?」
例えると鬼婆に追いかけられる小坊主である。
「いや~、実に葉月は面白い。」
酉月は明るくて元気な葉月を見ているだけで心がほっこりした。
「待ちなさい! チキン! 飼い主の言うことは素直に聞きなさい!」
「コケー!? コケコッコー!?」
八月の干支守になった葉月は、チキンを飼いならすことができるのだろうか?
つづく。
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