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チキンと飼育小屋
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「あ、空っぽの飼育小屋だ。」
「鳥の飼育小屋って書いてあるよ。」
葉月たちは鳥の飼育小屋にたどり着いた。
「コケッ!」
その時、チキンが騒ぎだした。
「お腹が空いたの? 自分の肉を食べなさい。美味しいから。」
しかし酉の干支守の葉月には伝わらなかった。
「コケッ!?」
こんな奴が干支守かよ!? 困ったチキン。
「もしかしたらジェスチャーじゃない? 私たちに何か伝えたいんだよ。」
真理亜が救い船を出す。
「コケッ!」
正解! 越後製菓! とチキンはグーポーズをする。
「やったー! 大当たり!」
なぜか他のジェスチャーだけは分かる真理亜。
「チキン。いったい何を伝えたいの?」
葉月はチキンに尋ねてみた。
「コケッ! コケッ! コケッ!」
身振り手振りでジェスチャーするチキン。
「コケッ!」
おまえ以外にも干支守がいるぞ! 気をつけろ! とチキンは葉月に言いたかった。
「ほうほう。私の肉は美味しいから、どこからでも食べていいよ。そうかそうか、ありがとう。ジュルジュルジュルジュル!」
涎を垂らす葉月。
「コケッ!?」
おまえ、本当に私の干支守かよ!?
「美味しそう!」
「コケッ!?」
食べないで!? 助けて!? 神様!? 必死に羽を藻掻くチキン。
「葉月ちゃん、違うんじゃない?」
真理亜が異議を唱える。
「命拾いしたな! このチキン野郎! チッ。」
本気で残念がる葉月。
「コケッ!」
舌打ちするな! とチキンは言っているようだ。
「きっとチキンが言いたいのはこういうことよ!」
真理亜が喋りだした。
「私の皮を剥いで、鳥皮のハンドバックと鳥皮の財布を作ってください。飽きたらウエブで売って儲けてね。だって。さあ、チキンの皮を剥がしてもらおうか! アハッ!」
マッドサイエンティストの真理亜。
「そうか! そういうことだったのか! さすが我が友! 真理亜ちゃんだ!」
納得する葉月。
「コケッ!?」
ダメだ!? こいつらに生き物の尊さは理解できないんだ!? 動物保護団体に訴えてやる!? 命の危機の連続のチキン。
「はい、チキン。授業が終わったら迎えに来るから大人しく待っているんですよ。」
葉月は鳥の飼育小屋にチキンを置いた。
「コケッ?」
急にお別れだと思うとしんみり来るチキンと葉月。
「チキン。これは永遠の別れじゃないわ。私が食べるまで死ぬんじゃないぞ。」
「コケッ!?」
誰も飼育小屋のペットを食べないだろうが!? おまえ以外はな! 飼い主に疑いの目を向けるチキン。
「じゃあね。」
「バイバイ。」
葉月たちは飼育小屋から去って行った。
「コケッ・・・・・・。」
チキンは一連のやり取りに疲れた。
「ワンワン!」
「ブオブオ!」
その時、猛獣の鳴き声が聞こえてきた。
「コケッ。」
猛獣は自分たちの出番が無いじゃないかと怒っていた。
「コケッ。」
恨むんなら干支の順番を決めた神様を恨むんだな。チキンは疲れたので昼寝することにした。
「zzz。」
つづく。
「鳥の飼育小屋って書いてあるよ。」
葉月たちは鳥の飼育小屋にたどり着いた。
「コケッ!」
その時、チキンが騒ぎだした。
「お腹が空いたの? 自分の肉を食べなさい。美味しいから。」
しかし酉の干支守の葉月には伝わらなかった。
「コケッ!?」
こんな奴が干支守かよ!? 困ったチキン。
「もしかしたらジェスチャーじゃない? 私たちに何か伝えたいんだよ。」
真理亜が救い船を出す。
「コケッ!」
正解! 越後製菓! とチキンはグーポーズをする。
「やったー! 大当たり!」
なぜか他のジェスチャーだけは分かる真理亜。
「チキン。いったい何を伝えたいの?」
葉月はチキンに尋ねてみた。
「コケッ! コケッ! コケッ!」
身振り手振りでジェスチャーするチキン。
「コケッ!」
おまえ以外にも干支守がいるぞ! 気をつけろ! とチキンは葉月に言いたかった。
「ほうほう。私の肉は美味しいから、どこからでも食べていいよ。そうかそうか、ありがとう。ジュルジュルジュルジュル!」
涎を垂らす葉月。
「コケッ!?」
おまえ、本当に私の干支守かよ!?
「美味しそう!」
「コケッ!?」
食べないで!? 助けて!? 神様!? 必死に羽を藻掻くチキン。
「葉月ちゃん、違うんじゃない?」
真理亜が異議を唱える。
「命拾いしたな! このチキン野郎! チッ。」
本気で残念がる葉月。
「コケッ!」
舌打ちするな! とチキンは言っているようだ。
「きっとチキンが言いたいのはこういうことよ!」
真理亜が喋りだした。
「私の皮を剥いで、鳥皮のハンドバックと鳥皮の財布を作ってください。飽きたらウエブで売って儲けてね。だって。さあ、チキンの皮を剥がしてもらおうか! アハッ!」
マッドサイエンティストの真理亜。
「そうか! そういうことだったのか! さすが我が友! 真理亜ちゃんだ!」
納得する葉月。
「コケッ!?」
ダメだ!? こいつらに生き物の尊さは理解できないんだ!? 動物保護団体に訴えてやる!? 命の危機の連続のチキン。
「はい、チキン。授業が終わったら迎えに来るから大人しく待っているんですよ。」
葉月は鳥の飼育小屋にチキンを置いた。
「コケッ?」
急にお別れだと思うとしんみり来るチキンと葉月。
「チキン。これは永遠の別れじゃないわ。私が食べるまで死ぬんじゃないぞ。」
「コケッ!?」
誰も飼育小屋のペットを食べないだろうが!? おまえ以外はな! 飼い主に疑いの目を向けるチキン。
「じゃあね。」
「バイバイ。」
葉月たちは飼育小屋から去って行った。
「コケッ・・・・・・。」
チキンは一連のやり取りに疲れた。
「ワンワン!」
「ブオブオ!」
その時、猛獣の鳴き声が聞こえてきた。
「コケッ。」
猛獣は自分たちの出番が無いじゃないかと怒っていた。
「コケッ。」
恨むんなら干支の順番を決めた神様を恨むんだな。チキンは疲れたので昼寝することにした。
「zzz。」
つづく。
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