あなたの月 8月

渋谷かな

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支援からの

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「お茶を飲んでいるとほっこりしますな。」
「そうですな。世間のいざこざがどうでも良く思えますね。」
「コケッ!」
「ピヨッ!」
「平和が一番ね。」
 葉月たちは未だに縁側でお茶を飲んでいた。
「苦境とは、何をしていいか分からないこと。」
「ほっこりするしかないですな。アハッ!」
「魔王を作って、姫様がさらわれて、助けにいく勇者の主人公というのが一番楽ですな。」
「まあ、定番ですから。海賊王になるって言ったって、結局は戦いしかしていない訳だし。」
「今の物語会は戦争かアイドルしか、ド派手な戦闘シーンか、ド派手な歌を歌っているシーンしか、円盤が売れませんからね。」
 ここで物語の第5の要素、支援が現れる。
「私! アイドルを目指す!」
 葉月、突然のアイドル宣言。
「干支の日常の生活はどうするのよ!?」
「大丈夫! アイドルを目指しながら、干支守として、悪と戦うのよ!」
 珍しく葉月としてはまともなことを言っている。
「干支の敵って、なんだろう?」
 支援とは、新しいアイデアが思い浮かぶことである。物語的には助っ人やマスコットキャラクターと出会ってサポートしてくれるのだろう。
「8月は暑い! 8月生まれで暑さに悪くて悪いか! 好きで8月に生まれたんじゃないぞ! チェキラベイベイー!」
「葉月ちゃん? 何をやっているの?」
「作詞だよ。」
 葉月には作詞の才能があった・・・・・・らしい。
「ああ~八月に熱くなれ!」
「甲子園かい!?」
「こうやって大人になって行くのね。」
 これが第6の要素、成長である。何かをやってみる、何かを修行する。人間はこうして成長していくのだった。
「これで葉月ちゃんのキャラクターイメージも出来上がったね。」
「私って、どんなイメージ?」
「アイドルを目指すおバカな女子高生。ひょんなことで干支のチキンと出会い、悪を倒し世界を平和に導くのだ!」
 第7の要素、転換。葉月の個性が出来上がった所で前に進める。
「ここで問題が発生します!」
 第8の要素、試練の始まりである。
「もしアイドルのオーディションと、悪が暴れていて倒さないといけない時が同じだったら、葉月ちゃんはどちらを選ぶのか!?」
 究極の質問である。自身のアイドルデビューをとるか、それとも世界の平和のために悪と戦うか。
「オーディション!」
 即答する葉月。
「おまえ!? もう少し悩めよ!?」
 思わずツッコム真理亜。
「コケッ。」
 人間って嫌ね。争ってばかりで。
「ピヨッ。」
 ニワトリとヒヨコで良かったとほっこり縁側でお茶を飲み続けるチキンとピヨ2の親子。
「楓ちゃん。あんなお姉ちゃんみたいになったらダメよ。」
「大丈夫。絶対にお姉ちゃんみたいにならないから。アハッ!」
 完全に年上の姉を見下している小学一年生の妹。
 つづく。
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