あなたの月 8月

渋谷かな

文字の大きさ
53 / 72

ファンタジーを日常で長寿に?

しおりを挟む
「葉月の日常を描こう。」
 ストーリーは劇場版だけでクソッくらいだ!
「ドラえもんやアンパンマン先輩を手本にしよう。」
 同じことの繰り返しを完成させれば長寿アニメだ! アハッ!
「ファンタジーも日常モノの時代か・・・・・・。」
 時代が変わったね。

「ファンタジーの葉月と、現代の葉月をシンクロさせたらどうだろう?」
 複雑やな~。
「子供に分かるだろうか?」
 無理。
「そうなると現代ファンタジーの葉月とチキンだけを描いていた方が無難である。」
 でも、それってファンタジーじゃないのよね。
「さらに追い打ちをかけると、もうすぐ8月が終わるのね。」
 ガーン!? 
「9月だと長月が主役よね。」
 寝てるだけよ? どうすんの?

「おはよう。」
 葉月は目が覚めた。
「俺は侍になるぞー!」
 葉月の夢は侍になることだった。
「よし! 今日も修行をがんばるぞ!」
 葉月は日々、刀を振り回して修行している。

「おはようございます! 師匠!」
 葉月は刀の師匠に朝の挨拶をする。
「コケッ。」
(おはよう。葉月。)
 葉月の刀の師匠はニワトリであった。
「今日こそニワトリ流の剣術を身に着けてみせる! えーい! でやー!」
「コケッ!?」
(誰がニワトリだ!? 私は酉の干支様だ!)
 どこからどう見てもニワトリであった。
「くらえ! ニワトリ流奥義! 燕返し!」
 酉干支流の剣術は鳥全般の剣術が使えた。
「あちゃ!?」
 しかし侍見習いの葉月は上手く出来なかった。
「コケッ。」
(まだまだ修行が足らんな。先は長いぞ。)
 ニワトリ師匠は厳しかった。
「ガオッ!」
(ワッハッハー! 相変わらず落ちこぼれだな葉月。)
 そこにライオンの鳴き声が聞こえてきた。
「誰が落ちこぼれだ!?」
 葉月の剣術の腕は・・・・・・悪かった。
「ライオン師匠とオーガスト!?」
 現れたのはライオンと友達のオーガストだった。
「ガオッ。」
(まだまだそのレベルではうちのオーガストには敵わないぞ。)
「やるか! 葉月!」
 葉月の友達のオーガストは剣士見習い。
「望むところだ! オーガスト!」
 葉月とオーガストは友でもありライバルでもある。
「コケッ!」
(やめい! アホども! お茶にするぞ!)
 ニワトリが一喝する。
「ほっこりしますな~。」
「美味しい。やっぱり日本茶に限る。」
「コケッ。」
(これが日本茶の実力だ。)
「ガオッ。」
(戦うのがバカバカしく思う。)
 お茶を飲んでほっこりする一同であった。

「コケッ。」
(覚えているか? 葉月。なぜ、おまえが酉の干支守に選ばれたのか?)
「分からない。どうしてニワトリ師匠は、落ちこぼれの俺みたいな刀バカを選んだんだよ?」
 葉月より優秀な刀使いは多くいた。
「他の者は誰よりも先に行くことだけを考え走り続けていた。私は捨てられた子犬の様に道端に捨てられていた。」
 ニワトリ師匠は捨てニワトリであった。
「んん? こんな所にニワトリが!? 可哀そうに。おまえも俺と一緒だな。連れて帰って飼ってやろう。」
 葉月は修行をサボって、捨てニワトリを拾った。
「コケッ。」
(優しい。拾ってくれてありがとう。)
 これが葉月とチキンの出会いであった。
「コケッ!」
(私が酉の干支を正式に継承した! そして私が選ぶ干支守は・・・・・・葉月! おまえだ!)
 捨てられていたニワトリが酉の干支になった。
「ええー!? 俺が干支守!?」
 飼い主の葉月が酉の干支守に選ばれた。
「そういえば、捨てられていたニワトリを拾ったような、拾わなかったような?」
 月日が流れていて記憶が曖昧な葉月であった。
 つづく。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります> 政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・? ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

さようならの定型文~身勝手なあなたへ

宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」 ――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。 額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。 涙すら出なかった。 なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。 ……よりによって、元・男の人生を。 夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。 「さようなら」 だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。 慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。 別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。 だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい? 「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」 はい、あります。盛りだくさんで。 元・男、今・女。 “白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。 -----『白い結婚の行方』シリーズ ----- 『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。

冷たい舌

菱沼あゆ
キャラ文芸
 青龍神社の娘、透子は、生まれ落ちたその瞬間から、『龍神の巫女』と定められた娘。  だが、龍神など信じない母、潤子の陰謀で見合いをする羽目になる。  潤子が、働きもせず、愛車のランボルギーニ カウンタックを乗り回す娘に不安を覚えていたからだ。  その見合いを、透子の幼なじみの龍造寺の双子、和尚と忠尚が妨害しようとするが。  透子には見合いよりも気にかかっていることがあった。  それは、何処までも自分を追いかけてくる、あの紅い月――。

後宮薬師は名を持たない

由香
キャラ文芸
後宮で怪異を診る薬師・玉玲は、母が禁薬により処刑された過去を持つ。 帝と皇子に迫る“鬼”の気配、母の遺した禁薬、鬼神の青年・玄曜との出会い。 救いと犠牲の狭間で、玉玲は母が選ばなかった選択を重ねていく。 後宮が燃え、名を失ってもなお―― 彼女は薬師として、人として、生きる道を選ぶ。

余命僅かな大富豪を看取って、円満に未亡人になるはずでした

ぜんだ 夕里
恋愛
傾きかけた家を救うため、私が結んだのはあまりにも不謹慎な契約――余命いくばくもない大富豪の辺境伯様と結婚し、彼の最期を穏やかに看取ることで莫大な遺産を相続する、というものだった。 しかし、人の死を利用して富を得るなど不正義! そう考えた私が立てたのは、前代未聞の計画。 「そうだ、遺産が残らないくらい贅沢の限りを尽くしてもらえば、すべて丸く収まるじゃない!」

処理中です...