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08 異世界
召喚された異世界で救世主になっちゃった幼女の話
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辿り着いた大きなビルは、わたしの記憶にあるそれよりもより未来的に見えた。
もしかしたら、わたしの地元が田舎だっただけかもしれないけど。
結局ここまで歩いてくるまで通行人はゼロ。
野良猫の一匹もいなかった。
立ち並ぶ建物は遠くからみるときれいなように見えたけど、近くに寄るとそんなことはない。
窓が割れ、壁は崩れ、ドアは取り外されている。
廃墟と呼ぶに相応しい荒れようだ。
かなり立派な感じの都市なのに、何があったんだろう。
そんな中だったけれど、そのビルは比較的綺麗だった。
入口は大きな回転ガラスでできていて、軽く押すとカラカラと高い音を立てながら滑らかに回った。
どうやら、自動ドアみたいだ。
エントランスの中も、誰もいない。
そこはゾッとするほど未来的で、周囲には無数の光が散らばり、エレベータホールらしきものが奥に見える。
表示があった。
『低層階用』
『利用には認証が必要です』
開放感を意識しながらも、極端に人工物に囲まれた静寂は、懐かしいような見慣れないような、いつか彷徨った深夜の駅に似ている。
そのときだった。
「止まれ」
わたしは足を止めた。声の聞こえた方を見た。
そこに人はいなかった。
わたしはまだ覚えていた。
スピーカーだ。
「どこから来た?」
男の声に聞こえたけど、女の人だったかもしれない。
わずかに感じるイントネーションの不自然さは、地域によるものなのか、それとも、彼は人ではないから、とか?
「……わたしは、スズネっていいます。戦うつもりはありません。人を探しに来たんです」
「質問に答えろ、どこから来た?」
「公園、みたいなところです。ここから向こうにある」
「周囲1kmの範囲において人類の活動は確認されていない。もう一度質問する。正直に答えることを勧める……どこから来た?」
懐疑的な想定機械生命体さんは、質問を繰り返す。
別に嘘じゃないんだけどなぁなんて考えながら、わたしは言った。
「……上から来ました。世界樹の上から」
しばらく返答はなかった。
信じてもらえたのか、そうじゃないのか、わたしには分からない。
でも一応、剣に手をかけた。
見慣れない機械生命体が襲ってきたら、すぐに叩き斬れるように。
そんなとき、ポーンと間の抜けた音が鳴った。
そしてエレベーターホールらしきところから、一人の男の人が歩いてきた。
「……上手く偽装したな、ミューティ。ガンマ地区の生き残りなら、もう遅い。捕虜は死んだ。全員な」
「何の話か分かんないんですけど……わたし、まだ子供ですよ」
「……」
男の人は、わたしのことを疑うような目で見ていた。
彼はかなり痩せていて、その手には銃のようにも杖のようにも見えるものを持っている。
彼の身長ほどもあるそれが武器なのか、そうでないのかわたしには分からない。
でも、彼がそれをわたしに向ける様子はない。
「もし……」
その口調は重々しく、視線は暗い。
「……もし、お前が本当に子供なのだとしたら……もう一度聞く。どこから来た? ガンマ地区か、それかそこよりずっと遠くの地区か。正直に答えるなら、3日分の食料くらいは分けてやる」
「わたしは正直です。この都市の上空から来たんです。信じられないかもしれませんけど」
「……そうか」
男の人はまだわたしを疑っているようだったけど、ふっと笑って頷いた。
「……自分を神やら天使だと思い込んでる奴は多い。誰でもそうだ、無理もない。……それで、ここに来た目的は?」
「エナーシャ、っていう人を探してるんです。この都市にいるらしいんですけど。知らないですか?」
エナーシャの名前は、なぜか相手を嫌な思いにさせるからあんまり言いたくなかったけど、探すからには聞くしかない。
実際、その名前を出すと、彼は明らかに表情を変えた。
でもそれは嫌悪感とはちょっと違った。
どうやら、エナーシャさんを知ってるみたいだ。
「わたし、その人に会わなきゃいけないんです。お願いです、何か知ってるなら、教えてください」
「……ふふ、ふは、はは……」
彼は病的に笑う。
半分泣いてるみたいだと思ったのは、気のせいかな。
「あぁ、神よ……総督の言っていた『泉』か」
「何ですか、泉って?」
男はわたしの問いには答えない。ただ彼は遠くを見て、安堵したような溜め息を吐いた。
「疑って悪かったな。総督は……エナーシャ様は今出かけてる。でも、すぐに帰って来る。丁重にもてなすよ、丁重に……ここには水も食料も、たっぷりあるからな。そしてマナも」
男は踵を返し、わたしに背を向けた。
ついて来い、と言っているようだった。わたしは彼の隣に立つ。
男はわたしの頭の上からわたしを見下ろしたようだった。そして嘆息するようにこう言った。
「『泉』は君の名前だよ。この世界を救う、選ばれし救世主のな」
男は、エレベーターのボタンを押した。ポーン。
「わたしのこと、知ってるんですか?」
「もちろん。神に遣わされた救世主の名前を、忘れるはずがない」
開いた扉を抑えてエスコートしながら、男は静かに言った。
「この場所はどうなってるんですか? 人が全然いないし、動物もいないし……ずっとこうってわけじゃないですよね?」
「……詳しくは、総督がお話になられるだろう」
狭いエレベーターの中、感じる閉鎖的な上昇の感覚。
ガラスの窓から街を見下ろす。
キースの背に乗るのとは違う。風を感じない。外界から隔絶されている。
その世界観は、あまりにも科学を感じさせる。
「総督って、エナーシャさんのことですか?」
「我々を導く指導者のことだ。我々は総督の名を知らない」
「え? でも、さっきエナーシャさんって……」
「総督は、『救世主は自分を探すだろう』と。エナーシャという名前は知らないが、異界から来たらしい少女に探されるなんて、総督以外あり得ない」
世界の危機、救世主、運命の出会い、指導者からの召喚。
異世界転生で、これ以上ないくらいの王道展開。
そんな話を、ごく普通のエレベーターに乗って聞くなんて、すっごく変な気分だ。
もしかしたら、わたしの地元が田舎だっただけかもしれないけど。
結局ここまで歩いてくるまで通行人はゼロ。
野良猫の一匹もいなかった。
立ち並ぶ建物は遠くからみるときれいなように見えたけど、近くに寄るとそんなことはない。
窓が割れ、壁は崩れ、ドアは取り外されている。
廃墟と呼ぶに相応しい荒れようだ。
かなり立派な感じの都市なのに、何があったんだろう。
そんな中だったけれど、そのビルは比較的綺麗だった。
入口は大きな回転ガラスでできていて、軽く押すとカラカラと高い音を立てながら滑らかに回った。
どうやら、自動ドアみたいだ。
エントランスの中も、誰もいない。
そこはゾッとするほど未来的で、周囲には無数の光が散らばり、エレベータホールらしきものが奥に見える。
表示があった。
『低層階用』
『利用には認証が必要です』
開放感を意識しながらも、極端に人工物に囲まれた静寂は、懐かしいような見慣れないような、いつか彷徨った深夜の駅に似ている。
そのときだった。
「止まれ」
わたしは足を止めた。声の聞こえた方を見た。
そこに人はいなかった。
わたしはまだ覚えていた。
スピーカーだ。
「どこから来た?」
男の声に聞こえたけど、女の人だったかもしれない。
わずかに感じるイントネーションの不自然さは、地域によるものなのか、それとも、彼は人ではないから、とか?
「……わたしは、スズネっていいます。戦うつもりはありません。人を探しに来たんです」
「質問に答えろ、どこから来た?」
「公園、みたいなところです。ここから向こうにある」
「周囲1kmの範囲において人類の活動は確認されていない。もう一度質問する。正直に答えることを勧める……どこから来た?」
懐疑的な想定機械生命体さんは、質問を繰り返す。
別に嘘じゃないんだけどなぁなんて考えながら、わたしは言った。
「……上から来ました。世界樹の上から」
しばらく返答はなかった。
信じてもらえたのか、そうじゃないのか、わたしには分からない。
でも一応、剣に手をかけた。
見慣れない機械生命体が襲ってきたら、すぐに叩き斬れるように。
そんなとき、ポーンと間の抜けた音が鳴った。
そしてエレベーターホールらしきところから、一人の男の人が歩いてきた。
「……上手く偽装したな、ミューティ。ガンマ地区の生き残りなら、もう遅い。捕虜は死んだ。全員な」
「何の話か分かんないんですけど……わたし、まだ子供ですよ」
「……」
男の人は、わたしのことを疑うような目で見ていた。
彼はかなり痩せていて、その手には銃のようにも杖のようにも見えるものを持っている。
彼の身長ほどもあるそれが武器なのか、そうでないのかわたしには分からない。
でも、彼がそれをわたしに向ける様子はない。
「もし……」
その口調は重々しく、視線は暗い。
「……もし、お前が本当に子供なのだとしたら……もう一度聞く。どこから来た? ガンマ地区か、それかそこよりずっと遠くの地区か。正直に答えるなら、3日分の食料くらいは分けてやる」
「わたしは正直です。この都市の上空から来たんです。信じられないかもしれませんけど」
「……そうか」
男の人はまだわたしを疑っているようだったけど、ふっと笑って頷いた。
「……自分を神やら天使だと思い込んでる奴は多い。誰でもそうだ、無理もない。……それで、ここに来た目的は?」
「エナーシャ、っていう人を探してるんです。この都市にいるらしいんですけど。知らないですか?」
エナーシャの名前は、なぜか相手を嫌な思いにさせるからあんまり言いたくなかったけど、探すからには聞くしかない。
実際、その名前を出すと、彼は明らかに表情を変えた。
でもそれは嫌悪感とはちょっと違った。
どうやら、エナーシャさんを知ってるみたいだ。
「わたし、その人に会わなきゃいけないんです。お願いです、何か知ってるなら、教えてください」
「……ふふ、ふは、はは……」
彼は病的に笑う。
半分泣いてるみたいだと思ったのは、気のせいかな。
「あぁ、神よ……総督の言っていた『泉』か」
「何ですか、泉って?」
男はわたしの問いには答えない。ただ彼は遠くを見て、安堵したような溜め息を吐いた。
「疑って悪かったな。総督は……エナーシャ様は今出かけてる。でも、すぐに帰って来る。丁重にもてなすよ、丁重に……ここには水も食料も、たっぷりあるからな。そしてマナも」
男は踵を返し、わたしに背を向けた。
ついて来い、と言っているようだった。わたしは彼の隣に立つ。
男はわたしの頭の上からわたしを見下ろしたようだった。そして嘆息するようにこう言った。
「『泉』は君の名前だよ。この世界を救う、選ばれし救世主のな」
男は、エレベーターのボタンを押した。ポーン。
「わたしのこと、知ってるんですか?」
「もちろん。神に遣わされた救世主の名前を、忘れるはずがない」
開いた扉を抑えてエスコートしながら、男は静かに言った。
「この場所はどうなってるんですか? 人が全然いないし、動物もいないし……ずっとこうってわけじゃないですよね?」
「……詳しくは、総督がお話になられるだろう」
狭いエレベーターの中、感じる閉鎖的な上昇の感覚。
ガラスの窓から街を見下ろす。
キースの背に乗るのとは違う。風を感じない。外界から隔絶されている。
その世界観は、あまりにも科学を感じさせる。
「総督って、エナーシャさんのことですか?」
「我々を導く指導者のことだ。我々は総督の名を知らない」
「え? でも、さっきエナーシャさんって……」
「総督は、『救世主は自分を探すだろう』と。エナーシャという名前は知らないが、異界から来たらしい少女に探されるなんて、総督以外あり得ない」
世界の危機、救世主、運命の出会い、指導者からの召喚。
異世界転生で、これ以上ないくらいの王道展開。
そんな話を、ごく普通のエレベーターに乗って聞くなんて、すっごく変な気分だ。
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