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第041話 大工の棟梁が参入しました
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最近、頑張って行商に勤しんでいる訳ですが。
魔道具にまで手を出して、何故そんなにお金を貯めているのかと言いますと。
あ。
勿論、リサさんとの生活資金の部分もありますよ?
それもそうなのですが。
村、ひいては国づくりのためにですね、大工さんと鍛冶屋さんを誘致したいなと。
現在、村においては両者とも存在しません。
製材作業に関しては、村の得意な人がえっちらおっちら作業をしておりまして。
お家に関しても、何となく出来上がっている状況なのです。
なので、豆腐住宅以上の規模になると、難しいのですよ。
鍛冶屋さんに至っては、近隣の村にも存在しません。
ある一定規模以上にならないと採算が合わないという側面もありますし。
なので、村で痛んだ金属製品は行商の際に、町に持っていっている状況です。
今まで以上の規模を想定するのなら、どうしても必要な人材なので誘いたいのですが。
現状では旨味が足りないので、難しいなと。
なので、お金で頬を叩きに行くのも良いかなと。
そんな次第でお金を稼いでおります。
で、最近。
湖までの道が延伸され、なおかつ湖周辺の開拓を始めているのですが。
丸太が邪魔。
冬に向けて薪は大量に必要なんです。
でも、丸太に関してはあまり使い道が無くて。
出来れば、湖周辺に仮設でも良いので住居があれば、作業が楽だなと思う昨今。
そろそろ大工さんを本格的に勧誘しようかななどと考えました。
「いつもお世話になっております」
「おぅ、いらっしゃい。毎度」
という訳で。
常設市でお世話になっている大工さんに伺ってみました。
かくかくしかじかな状況でして。
「単刀直入に言いますが、村に移住して下さる方はいらっしゃいますか?」
「うーん。その注文だと、そこそこの経験が無いと難しいな」
村として求めている人材としては。
無能な働き者はいらない訳で。
実際の作業を村の人に教示しながら、作業監督者としてまとめてくれる人が理想です。
有能な怠け者というやつでしょうか。
有能な働き者だと、仕事が無いので辛いと思います。
後は、信用出来る人というのは大前提で。
ここ、重要です。
将来的に、国づくりが本格化した際に現在いる村の人には中核的人材になってもらう予定です。
そういう意味で、物凄い技量なんかよりも、信頼して仕事が任せられる方が万倍重要となります。
苦悩する親方。
親方も別に村とかに派遣するために人材を育てている訳ではありません。
自分のお仕事に必要だから育てている訳で。
そこに割り入って人をくれというのですから、門前払いでもおかしくないのですが。
常連の誼か、親身にお世話して頂き、頭が下がる思いです。
「そうだなぁ……。フレッド、ちょっと来い!!」
事務所的な建物に隣接した製材所に声をかける親方。
年若い返事の声が響いたと思うと、成人して間もないくらいの少年が足早に部屋へ入ってきた。
「こいつは生真面目だが要領も良い。適当ってやつを分かってる」
話が分かっていないのか、目を白黒させるフレッド君。
「何の話です?」
「いやな、このまんまじゃお前頭打ちだからな……」
親方の話では、フレッド君。
技量の部分では若干劣るところがあって、そこがネックなのだそうで。
ただ、他の人に伝えて教えるのが上手いので人を使う方が良いんじゃないかと。
きちんと勉強はしてて、親方の教えも吸収済みだとか。
聞いている限り、親方向きな人材だなと。
本人は親方の下で働きたい思いが強そうですが、独立というのも興味がありそうで。
「建物だけじゃなく、色々お任せすると思いますよ」
と水を向けて見たら、悩みに悩んだ末に、応諾の返事を頂きました。
引継ぎ等もありますので、すぐという話では無いですが。
冬が本格化する前には移住という形で進めるようです。
村でも、フレッド君用の豆腐住宅を作らないと駄目なので大歓迎な話です。
という訳で。
大工の棟梁、げっとだぜ!!
魔道具にまで手を出して、何故そんなにお金を貯めているのかと言いますと。
あ。
勿論、リサさんとの生活資金の部分もありますよ?
それもそうなのですが。
村、ひいては国づくりのためにですね、大工さんと鍛冶屋さんを誘致したいなと。
現在、村においては両者とも存在しません。
製材作業に関しては、村の得意な人がえっちらおっちら作業をしておりまして。
お家に関しても、何となく出来上がっている状況なのです。
なので、豆腐住宅以上の規模になると、難しいのですよ。
鍛冶屋さんに至っては、近隣の村にも存在しません。
ある一定規模以上にならないと採算が合わないという側面もありますし。
なので、村で痛んだ金属製品は行商の際に、町に持っていっている状況です。
今まで以上の規模を想定するのなら、どうしても必要な人材なので誘いたいのですが。
現状では旨味が足りないので、難しいなと。
なので、お金で頬を叩きに行くのも良いかなと。
そんな次第でお金を稼いでおります。
で、最近。
湖までの道が延伸され、なおかつ湖周辺の開拓を始めているのですが。
丸太が邪魔。
冬に向けて薪は大量に必要なんです。
でも、丸太に関してはあまり使い道が無くて。
出来れば、湖周辺に仮設でも良いので住居があれば、作業が楽だなと思う昨今。
そろそろ大工さんを本格的に勧誘しようかななどと考えました。
「いつもお世話になっております」
「おぅ、いらっしゃい。毎度」
という訳で。
常設市でお世話になっている大工さんに伺ってみました。
かくかくしかじかな状況でして。
「単刀直入に言いますが、村に移住して下さる方はいらっしゃいますか?」
「うーん。その注文だと、そこそこの経験が無いと難しいな」
村として求めている人材としては。
無能な働き者はいらない訳で。
実際の作業を村の人に教示しながら、作業監督者としてまとめてくれる人が理想です。
有能な怠け者というやつでしょうか。
有能な働き者だと、仕事が無いので辛いと思います。
後は、信用出来る人というのは大前提で。
ここ、重要です。
将来的に、国づくりが本格化した際に現在いる村の人には中核的人材になってもらう予定です。
そういう意味で、物凄い技量なんかよりも、信頼して仕事が任せられる方が万倍重要となります。
苦悩する親方。
親方も別に村とかに派遣するために人材を育てている訳ではありません。
自分のお仕事に必要だから育てている訳で。
そこに割り入って人をくれというのですから、門前払いでもおかしくないのですが。
常連の誼か、親身にお世話して頂き、頭が下がる思いです。
「そうだなぁ……。フレッド、ちょっと来い!!」
事務所的な建物に隣接した製材所に声をかける親方。
年若い返事の声が響いたと思うと、成人して間もないくらいの少年が足早に部屋へ入ってきた。
「こいつは生真面目だが要領も良い。適当ってやつを分かってる」
話が分かっていないのか、目を白黒させるフレッド君。
「何の話です?」
「いやな、このまんまじゃお前頭打ちだからな……」
親方の話では、フレッド君。
技量の部分では若干劣るところがあって、そこがネックなのだそうで。
ただ、他の人に伝えて教えるのが上手いので人を使う方が良いんじゃないかと。
きちんと勉強はしてて、親方の教えも吸収済みだとか。
聞いている限り、親方向きな人材だなと。
本人は親方の下で働きたい思いが強そうですが、独立というのも興味がありそうで。
「建物だけじゃなく、色々お任せすると思いますよ」
と水を向けて見たら、悩みに悩んだ末に、応諾の返事を頂きました。
引継ぎ等もありますので、すぐという話では無いですが。
冬が本格化する前には移住という形で進めるようです。
村でも、フレッド君用の豆腐住宅を作らないと駄目なので大歓迎な話です。
という訳で。
大工の棟梁、げっとだぜ!!
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