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第八章「聖女降臨」(1)〜(2)
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1
「神様とかって、嫌いなんだよね、私」
「は、はぁ……」
開口一番の言葉に、僕はあんぐりと口を開けてしまった。
Bクラスの「聖女」とは、思った以上に早くコンタクトを取ることができた。
士官学校内のカフェテラス――特にルールは決まっていなかったが、C~Fクラスが主に使っているのは食堂で、A、Bクラスはカフェテラスで食事をするという棲み分けがなされていた――で、一人で食事をとっていたからだ。
聖女と慕われるほどの神聖魔法の使い手なら、きっといつも人だかりができていることだろうと思っていただけに、これは予想外だった。
むしろ、「気安く声をかけるんじゃねぇ」みたいなオーラを全身から発していて、足を組んで、右腕を椅子の後ろにかけて、左手でジェルディク帝国産のコーヒーを飲んでいる姿は、聖女のような清楚なたたずまいどころか、まるでヤンキ……ジェルディク帝国の将官のようだった。
ヴァイリス王国では珍しい、紫に近いような藍色の髪をゆるいショートボブにして、細身の顔にシャープな眉のライン、太めのグレーのアイラインが入ったメイクをしている。
(白い服が似合って「あらあら~」が口癖の、ものすごい癒やし系な雰囲気……だったっけ)
僕は自分から声をかけておきながら、勝手に想像していた「聖女」のイメージとのあまりにもかけ離れたギャップに、彼女が本当に噂の聖女本人なのかと何度も疑ってしまった。
「神様が嫌いでも、『聖女』になれるもんなの?」
「知らないよ。頼んでもないのに向こうが勝手に語りかけてくるんだから」
テーブルの上のイグニア新聞を読んだまま、彼女が無気力に答える。
げっ、僕の記事が載ってる回じゃないか……。
「あなたが噂の爆笑王? たしかに面白い顔をしてるわね」
「い、いや、べつに顔で笑わせてるわけじゃないんだけど」
僕の返答がまぁまぁ気に入ったのか、彼女……聖女アンナリーザはカップをテーブルに置いて、こちらを見上げた。
「結論から言うと、お断りだね。面倒事はごめんだわ」
「ま、まだ何も言ってないんだけど……」
始まってもない話に結論を出されて、僕は思わずそう言った。
「『神託』があったのよ。あなたがここに来るけど、引き受けないほうが良いって。面倒なことになるからって」
それ、本当?と言いかけて、僕はやめた。
適当に答えているような態度だけど、彼女の深い碧色の瞳は少しも揺らいでいない。
「……」
「本当に?って聞かないのね」
「うそくさいけど、本当っぽかった」
「それはどうも」
アンナリーザは半分ぐらい飲んだブラックのコーヒーにミルクを足した。
「でも、ご信託は信じるんだ? 神様が嫌いなのに」
「そうね。だいたい合ってるから。ただまぁ……利害が一致しているかどうかによる」
「利害?」
「神様は自分勝手なのよ。ご信託ってのは、私にとって都合が良いというより、神様にとって都合が良い結果が導き出される」
「なるほど。おかんみたいなもんだね」
「おかん? 母親ってこと?」
「そうそう。母親の言うことはまぁだいたい聞いたほうがいいんだろうけど、めんどくさい時もあるでしょ」
「……ぷっ、あはははは!!」
コーヒーを噴き出しそうになって慌ててカップを置いて、アンナリーザが笑った。
とても大人びて見えるけど、笑った時は年相応に見える。
「面白い。あなた、神をナメてるでしょ」
「神官講習の成績評価でもそれを言われたよ」
僕はユキから取り返したばかりの成績表にある、神官講習の内容を彼女に伝えた。
神官講習………評価 B-、素質は多少感じられるが、信仰心が足りない。神をナメてる。
「信仰心が足りない? 神様を信じてないのにここに来たわけ?」
「いやぁ、そういうわけじゃないんだけど、講習で信仰に関する考えを先生に聞かれた時の回答がマズかったみたいでさ」
「なんて答えたの?」
アンナリーザが楽しそうに身を乗り出した。
「『信じる者は救われるっていうけど、信じている者しか救わないなんて、神様ちょっと器がちっちゃくないですか』って」
「あはははははは! おっかしぃ。さすが爆笑王は言うことが違うわね……」
アンナリーザがお腹を抱えるようにして笑った。
「い、いや、これでも真面目に答えたんだよ! 自分が神様だったら、自分が信じていようが信じていまいが救いたかったら救うし、救いたくなかったら救わない。いちいち人間が自分をどう考えているかなんて細かいことを気にしてらんないよなって」
「なるほどね。私だったら全員救わないわね。めんどくさいし、平等だし。……最初から誰も救わなければ、不満を言う人もいなくなるのよ」
なんとなく、アンナリーザの言葉には実体験が混じっているような気がした。
「でもね、そう。やっぱりあなたは、神様をナメてるわね」
「そうなの?」
「うん。『自分が神様だったら』ってところがね」
「ああ、なるほど」
アンナリーザは一度僕の顔をちらり、と見上げると、イグニア新聞をたたんで近くにあるくずかごに放り投げた。ナイスショット。
「いいわ。詳しい話を聞くわ」
「本当?」
「うん。ちゃんと聞いた上で断ってあげるから」
「それはどうも」
2
「それで?」
「それで?」
「なんであなたは、この子達の力になろうと思ったの?」
「ヒマだから」
僕の答えに、アンナリーザはあきれたような顔をして言った。
「あのねぇ、私を説得する気ある?」
「だって、君もヒマでしょ?」
「……ヒマじゃないわよ。士官学校のおぼっちゃん達と違って、私は休みの日は教会の仕事をしなきゃいけないのよ。毎日大忙し」
「それは忙しいだけでしょ」
「忙しかったらヒマじゃないでしょ」
「ううん、人生に退屈してるってことは、ヒマなんだよ。君はヒマそうな顔してる。」
「……へぇ」
アンナリーザの目に挑発的な色が浮かんだ。
「それをあなたが面白くしてくれるってわけ? 爆笑王さん」
「そうだなぁ……まぁ、神様がくっちゃべることよりは面白いとは思うよ」
「ふふ、そう来たか……、なるほどなるほど、なるほどね……」
アンナリーザは脚を組んだまま、椅子に深く座り込んで腕を組んだ。
まるで僕を値踏みしているかのように見据えてくる。
「デュラハン」
「なに?」
「もしその子たちが言っていることが本当だったら、その首なし騎士の名前はデュラハンよ」
「デュラハン、聞いたことがあるような、ないような」
「古代迷宮のかなり深いところや魔族の領域なんかに行かないとお目にかかれない霊体で、銀星冒険者クラスじゃなければとても太刀打ちできないような相手」
「君でも無理ってこと?」
「事前に準備ができていて、一対一だったら対処できると思う。……二体いたら死を覚悟する」
「そんなに強いのか……」
「そんなに強いのよ。もし子供たちの言うことが本当だとしたら、あなたはそんな命がけの戦いを、ろくな報酬もなしに、お友達や私を巻き込んでやろうとしているってこと」
「ふぅん」
「ふぅんって、軽ッ!」
椅子からずり落ちそうになって、アンナリーザが姿勢を直した。
「そのデュラハンってさ、馬も霊体なの?」
「……厳密には違うわね。ゾンビとグールの違いはわかるかしら?」
「死者を魔術的に動かしているのがゾンビで、グールは死霊が取り憑いたもの、かな」
「あら、よく知ってるわね」
「まぁ、そのぐらいはね」
キムの受け売りなんだけど、知ったかぶりしてしまった。
「デュラハンの馬はグールに近いわね。死んだ馬にデュラハンの死霊が憑依しているの。だから馬だけは物理攻撃が効くけど……、たとえ騎乗していなくても、相当の剣や斧の使い手よ」
「まぁ、それは別にどうでもよくて……」
「どうでもよくて?!」
アンナリーザがまた椅子からずり落ちそうになった。
クールだけど、意外とノリがいい子だな。
「馬蹄だよ、馬蹄。馬蹄の跡は残るんだよね?」
僕はポケットに入れていたものをテーブルの上に置いた。
キムが気味悪がっていた、森で拾ってきた骨飾りだ。
「これ、なんだかわかる?」
「これは幻術士が投影魔術に使う媒体ね。……これがどうかしたの?」
やっぱり、そういう類のものだったか。
僕は自分の立てた推論に満足した。
「これは子供たちが逃げてきた森の各所に設置されていた。そして、街道から屋敷までの道に馬蹄の跡はなかった」
僕はにっこりと笑って、アンナリーザに言った。
「デュラハンなんて、いない」
「神様とかって、嫌いなんだよね、私」
「は、はぁ……」
開口一番の言葉に、僕はあんぐりと口を開けてしまった。
Bクラスの「聖女」とは、思った以上に早くコンタクトを取ることができた。
士官学校内のカフェテラス――特にルールは決まっていなかったが、C~Fクラスが主に使っているのは食堂で、A、Bクラスはカフェテラスで食事をするという棲み分けがなされていた――で、一人で食事をとっていたからだ。
聖女と慕われるほどの神聖魔法の使い手なら、きっといつも人だかりができていることだろうと思っていただけに、これは予想外だった。
むしろ、「気安く声をかけるんじゃねぇ」みたいなオーラを全身から発していて、足を組んで、右腕を椅子の後ろにかけて、左手でジェルディク帝国産のコーヒーを飲んでいる姿は、聖女のような清楚なたたずまいどころか、まるでヤンキ……ジェルディク帝国の将官のようだった。
ヴァイリス王国では珍しい、紫に近いような藍色の髪をゆるいショートボブにして、細身の顔にシャープな眉のライン、太めのグレーのアイラインが入ったメイクをしている。
(白い服が似合って「あらあら~」が口癖の、ものすごい癒やし系な雰囲気……だったっけ)
僕は自分から声をかけておきながら、勝手に想像していた「聖女」のイメージとのあまりにもかけ離れたギャップに、彼女が本当に噂の聖女本人なのかと何度も疑ってしまった。
「神様が嫌いでも、『聖女』になれるもんなの?」
「知らないよ。頼んでもないのに向こうが勝手に語りかけてくるんだから」
テーブルの上のイグニア新聞を読んだまま、彼女が無気力に答える。
げっ、僕の記事が載ってる回じゃないか……。
「あなたが噂の爆笑王? たしかに面白い顔をしてるわね」
「い、いや、べつに顔で笑わせてるわけじゃないんだけど」
僕の返答がまぁまぁ気に入ったのか、彼女……聖女アンナリーザはカップをテーブルに置いて、こちらを見上げた。
「結論から言うと、お断りだね。面倒事はごめんだわ」
「ま、まだ何も言ってないんだけど……」
始まってもない話に結論を出されて、僕は思わずそう言った。
「『神託』があったのよ。あなたがここに来るけど、引き受けないほうが良いって。面倒なことになるからって」
それ、本当?と言いかけて、僕はやめた。
適当に答えているような態度だけど、彼女の深い碧色の瞳は少しも揺らいでいない。
「……」
「本当に?って聞かないのね」
「うそくさいけど、本当っぽかった」
「それはどうも」
アンナリーザは半分ぐらい飲んだブラックのコーヒーにミルクを足した。
「でも、ご信託は信じるんだ? 神様が嫌いなのに」
「そうね。だいたい合ってるから。ただまぁ……利害が一致しているかどうかによる」
「利害?」
「神様は自分勝手なのよ。ご信託ってのは、私にとって都合が良いというより、神様にとって都合が良い結果が導き出される」
「なるほど。おかんみたいなもんだね」
「おかん? 母親ってこと?」
「そうそう。母親の言うことはまぁだいたい聞いたほうがいいんだろうけど、めんどくさい時もあるでしょ」
「……ぷっ、あはははは!!」
コーヒーを噴き出しそうになって慌ててカップを置いて、アンナリーザが笑った。
とても大人びて見えるけど、笑った時は年相応に見える。
「面白い。あなた、神をナメてるでしょ」
「神官講習の成績評価でもそれを言われたよ」
僕はユキから取り返したばかりの成績表にある、神官講習の内容を彼女に伝えた。
神官講習………評価 B-、素質は多少感じられるが、信仰心が足りない。神をナメてる。
「信仰心が足りない? 神様を信じてないのにここに来たわけ?」
「いやぁ、そういうわけじゃないんだけど、講習で信仰に関する考えを先生に聞かれた時の回答がマズかったみたいでさ」
「なんて答えたの?」
アンナリーザが楽しそうに身を乗り出した。
「『信じる者は救われるっていうけど、信じている者しか救わないなんて、神様ちょっと器がちっちゃくないですか』って」
「あはははははは! おっかしぃ。さすが爆笑王は言うことが違うわね……」
アンナリーザがお腹を抱えるようにして笑った。
「い、いや、これでも真面目に答えたんだよ! 自分が神様だったら、自分が信じていようが信じていまいが救いたかったら救うし、救いたくなかったら救わない。いちいち人間が自分をどう考えているかなんて細かいことを気にしてらんないよなって」
「なるほどね。私だったら全員救わないわね。めんどくさいし、平等だし。……最初から誰も救わなければ、不満を言う人もいなくなるのよ」
なんとなく、アンナリーザの言葉には実体験が混じっているような気がした。
「でもね、そう。やっぱりあなたは、神様をナメてるわね」
「そうなの?」
「うん。『自分が神様だったら』ってところがね」
「ああ、なるほど」
アンナリーザは一度僕の顔をちらり、と見上げると、イグニア新聞をたたんで近くにあるくずかごに放り投げた。ナイスショット。
「いいわ。詳しい話を聞くわ」
「本当?」
「うん。ちゃんと聞いた上で断ってあげるから」
「それはどうも」
2
「それで?」
「それで?」
「なんであなたは、この子達の力になろうと思ったの?」
「ヒマだから」
僕の答えに、アンナリーザはあきれたような顔をして言った。
「あのねぇ、私を説得する気ある?」
「だって、君もヒマでしょ?」
「……ヒマじゃないわよ。士官学校のおぼっちゃん達と違って、私は休みの日は教会の仕事をしなきゃいけないのよ。毎日大忙し」
「それは忙しいだけでしょ」
「忙しかったらヒマじゃないでしょ」
「ううん、人生に退屈してるってことは、ヒマなんだよ。君はヒマそうな顔してる。」
「……へぇ」
アンナリーザの目に挑発的な色が浮かんだ。
「それをあなたが面白くしてくれるってわけ? 爆笑王さん」
「そうだなぁ……まぁ、神様がくっちゃべることよりは面白いとは思うよ」
「ふふ、そう来たか……、なるほどなるほど、なるほどね……」
アンナリーザは脚を組んだまま、椅子に深く座り込んで腕を組んだ。
まるで僕を値踏みしているかのように見据えてくる。
「デュラハン」
「なに?」
「もしその子たちが言っていることが本当だったら、その首なし騎士の名前はデュラハンよ」
「デュラハン、聞いたことがあるような、ないような」
「古代迷宮のかなり深いところや魔族の領域なんかに行かないとお目にかかれない霊体で、銀星冒険者クラスじゃなければとても太刀打ちできないような相手」
「君でも無理ってこと?」
「事前に準備ができていて、一対一だったら対処できると思う。……二体いたら死を覚悟する」
「そんなに強いのか……」
「そんなに強いのよ。もし子供たちの言うことが本当だとしたら、あなたはそんな命がけの戦いを、ろくな報酬もなしに、お友達や私を巻き込んでやろうとしているってこと」
「ふぅん」
「ふぅんって、軽ッ!」
椅子からずり落ちそうになって、アンナリーザが姿勢を直した。
「そのデュラハンってさ、馬も霊体なの?」
「……厳密には違うわね。ゾンビとグールの違いはわかるかしら?」
「死者を魔術的に動かしているのがゾンビで、グールは死霊が取り憑いたもの、かな」
「あら、よく知ってるわね」
「まぁ、そのぐらいはね」
キムの受け売りなんだけど、知ったかぶりしてしまった。
「デュラハンの馬はグールに近いわね。死んだ馬にデュラハンの死霊が憑依しているの。だから馬だけは物理攻撃が効くけど……、たとえ騎乗していなくても、相当の剣や斧の使い手よ」
「まぁ、それは別にどうでもよくて……」
「どうでもよくて?!」
アンナリーザがまた椅子からずり落ちそうになった。
クールだけど、意外とノリがいい子だな。
「馬蹄だよ、馬蹄。馬蹄の跡は残るんだよね?」
僕はポケットに入れていたものをテーブルの上に置いた。
キムが気味悪がっていた、森で拾ってきた骨飾りだ。
「これ、なんだかわかる?」
「これは幻術士が投影魔術に使う媒体ね。……これがどうかしたの?」
やっぱり、そういう類のものだったか。
僕は自分の立てた推論に満足した。
「これは子供たちが逃げてきた森の各所に設置されていた。そして、街道から屋敷までの道に馬蹄の跡はなかった」
僕はにっこりと笑って、アンナリーザに言った。
「デュラハンなんて、いない」
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