54 / 199
第十九章「級長会議」(2)
しおりを挟む
2
「あ、貴方のローゼンミュラー子爵家ってジルベール公爵のお膝元でしょ。そんなことして大丈夫なの?」
驚きに目を丸くしてアデールが言った。
「先程、我が祖先エルフリーデの名前が出ていたが、彼女はもともと専門は軍略ではなく、情報分析が本分だった。彼女の功績で軍略家の家系などと言われているが、聞こえがいいからそう名乗っているにすぎない」
ヴェンツェルは柔らかそうな狐色の前髪を手で横に流しながら言った。
大軍師といわれたエルフリーデも、こういう感じの女性だったのだろうか。
「私も専門は情報分析だ。その私の分析によると、ユリーシャ王女殿下誘拐による前宰相の失脚以降、ヴァイリス王宮での勢力図は大きく変わろうとしている。前宰相ベイガンは決して無能な男ではない。先の暴挙も、ジルベール公爵家とユリーシャ王女殿下の婚姻が決まればジルベール大公の権力が強大になりすぎることを恐れて起こしたものだと思われる」
ヴェンツェルがすらすらと自論を展開する。
「本来であれば政敵であるベイガンが失脚してジルベール大公の権勢がさらに強まるはずだったが、ユリーシャ王女殿下はすぐに無傷で救出され、聡明な王女殿下は宰相の公認として、外交の天才と呼ばれたアルフォンス・フォン・アイヒベルガー閣下を復職なされた」
外交の天才……。
釣り好きの宰相閣下にはそんなカッコいい異名が付いていたのか……。
「もともと軍人で政務に疎く王宮での駆け引きでのし上がったジルベール大公と比べ、アルフォンス宰相閣下は官僚たちの受けも良く、王女殿下の信望も厚い。焦ったジルベール大公はどうやら強引な手を使って、王宮を意のままに動かそうとしている様子だ」
ヴェンツェルは続ける。
「ジルベール大公の政策案に反対していた諸侯が、なぜか突然賛成派に回るようなことが頻発するようになった。どういう手を使っているのかはわからないが、ロクなやり方ではあるまい。宰相閣下が前宰相の尻拭いをしている間に派閥を強化し、息子を王位に就かせて絶大な権力を振るうつもりなのだろう」
「ヘッ、なるほど。似たもの親子ってわけか」
リョーマが吐き捨てるように言った。
それについては僕も同感。
「そのすべての渦中にいるのが、ベルゲングリューン伯。君だ」
そう言って、ヴェンツェルは僕を指差した。
「最近、公務の合間に、ユリーシャ王女殿下や宰相閣下が馬車でイグニア北東部にお出かけになることが多くなっているらしい」
僕の顔をまっすぐ見ながら、ヴェンツェルが言った。
こいつ、すごい。
「私の予想が正しければ……」
ノンフレームの眼鏡をはずして、目頭を揉むようにしながら、ヴェンツェルが答える。
しぐさは初老の男性なのに、見た目が女の子みたいだから違和感がすごい。
「ジルベール公爵家はまもなく失脚する。トーマス、君の杞憂も消えることだろう」
「えっ?」
トーマスが驚いて顔を上げる。
僕も驚きだ。
「ベルゲングリューン伯がそうしてくれる。そうだろう?」
「……そのつもりだよ」
僕は仕方なく、正直に答える。
「それが、僕がだまされたフリをして嘘の情報を流さなかった2つ目の理由だよ。僕はある理由から若獅子祭でA組を完膚なきまでに叩き潰して優勝する必要がある。今ではそれがC組の総意だ。共闘など最初からありえない」
全員にその意思が伝わるように、僕は言い放った。
「理解したか? 彼は意地悪で君の告白に耳を貸さなかったわけではない。もうすぐ解決できる問題だと確信しているから、相手にしなかったのだ」
「そう……だったんだ」
……い、いや、そこはただめんどくさかっただけなんだけど……。
「で、でも、ジルベール公爵家を失脚なんて、そんなことが本当に……」
「私は入学時の実技訓練以来、ずっと彼に注目してきた。私は彼なら可能だと考える」
トーマスの問いにそう断言すると、ヴェンツェルは座席から立ち上がり、僕の方に歩いてきた。
コツ、コツ、と足音を立て、両腕を組んで背筋を真っ直ぐにして歩く姿はまるで洗練された老紳士のようだけど、見た目は美少女にしか見えない。
「勝敗が決する前に、いかに勝ち馬を見極めて乗るかが貴族家の生き残る道。私はローゼンミュラー子爵家当主として、我がクラスを捨て、君に与したいと思っている。そのためにここに来た」
「前にも誰かに言った気がするんだけど、編入ってそんなぽんぽんできちゃうもんなの?」
「『帝国猟兵』と『聖女』が特例で許されるなら、『軍師』だって許されるべきだ。そう言ったらボイド教官が笑って許可してくれたよ」
「もう許可とったんかい!」
僕は思わずツッコんだ。
「B組はC組より人数が多いし、そもそもA、Bを貴族組にしている時点で公平性はない。若獅子祭で与えられる兵士の数にも変わりないし、問題あるまい」
「そ、そりゃ、そうだけど……。平民出身のCクラスに抵抗はないの?」
僕の問いに、ヴェンツェルは答えた。
「貴族家の当主であるからには、私は貴族として生きる。だが、相手が貴族であるかどうかということには興味がない」
「ククク……、おもしれぇ話だ」
妙に静かにしていたリョーマが口を開いた。
「A組の連中にひと泡吹かせる話かと思えば、士官候補生が大公爵を伯爵家ごとぶっ潰すってか? そんな話、ホラにもならねぇ与太話だろうよ。……そこの爆笑王の言葉じゃなきゃな」
「君も一緒に来るかい?」
ヴェンツェルがリョーマに言った。
そんな「メシ食ってく?」みたいなノリでウチの編入を決めないでもらいたい。
「実に面白そうな話だが、やめとくぜ。こんなヤツと全力で戦える機会を逃すなんて、もったいないからな」
目を爛々と輝かせて、リョーマが言った。
どうやら、厄介な相手に火を付けてしまったらしい。
「アデールは?」
「とっても魅力的なお話だけど、私はパス」
アデールは答える。
「ウチのクラスは気弱な女子が多いの。私が守ってあげないと、ちょっと心配」
「オメェの気が強すぎるんじゃねぇか?」
「あら、褒めてくれてありがとう」
アデールがニッコリ笑うと、リョーマは小さく舌打ちをして顔をそらした。
どうやらアデールみたいな女子が苦手らしい。
意外と、この二人は紆余曲折の末に付き合ったりしそうだと思う。
そして絶対アデールが主導権を握る。
「さて……、トーマス」
「っ……」
僕は肩を落としたままのトーマスの方を向いた。
気落ちしたままだけど、謝罪してスッキリしたのか、ジルベール公爵の話を聞いてかすかに希望が湧いたのか、その顔にはさっきほどの卑屈さは感じない。
「たぶんだけど、ここにいる連中は君の裏切りのことなんてコレっぽっちも気にしちゃいない。だから、さっきの謝罪だけで君を許すと思う」
「オウ、ノド乾いたから、カフェテラス行って修道女の胡椒水買ってこいや」
「リョーマ……」
「シャレ!シャレだよ! シャレに決まってんだろ……」
「君が言うとシャレになんないんだよ」
僕があきれた顔を向けると、リョーマが笑った。
「僕も君を許そう。だから、もう今回の会はこれでお開きだと思うんだけど……」
僕はトーマスの前に立って、言った。
「僕と友達になりたい?」
「っ……!」
トーマスはびっくりして僕を見上げた。
「さっき嫌いで、軽蔑しているって……」
「うん、そうだね」
僕はハッキリ言った。
「嫌いで軽蔑されていたら、友達にはなりたくない?」
「……」
トーマスは僕の言葉を頭の中で反芻するようにしてから、小さい声で、でもしっかりした声で言った。
「……なりたい。君と友達に、なりたい」
「よかった。僕もそう思ったから」
僕はにっこり笑って、トーマスの肩をぽん、と叩いた。
「今の君は、この会議に来て、はじめて自分の言葉で話したんだ。それができない限り、誰も君のことを本当に好きになることはないんだ」
「自分の、言葉……」
「だから、僕はちょっとだけ、君のことが好きになったよ」
僕はそれだけ言って、会議室を後にした。
「あ、貴方のローゼンミュラー子爵家ってジルベール公爵のお膝元でしょ。そんなことして大丈夫なの?」
驚きに目を丸くしてアデールが言った。
「先程、我が祖先エルフリーデの名前が出ていたが、彼女はもともと専門は軍略ではなく、情報分析が本分だった。彼女の功績で軍略家の家系などと言われているが、聞こえがいいからそう名乗っているにすぎない」
ヴェンツェルは柔らかそうな狐色の前髪を手で横に流しながら言った。
大軍師といわれたエルフリーデも、こういう感じの女性だったのだろうか。
「私も専門は情報分析だ。その私の分析によると、ユリーシャ王女殿下誘拐による前宰相の失脚以降、ヴァイリス王宮での勢力図は大きく変わろうとしている。前宰相ベイガンは決して無能な男ではない。先の暴挙も、ジルベール公爵家とユリーシャ王女殿下の婚姻が決まればジルベール大公の権力が強大になりすぎることを恐れて起こしたものだと思われる」
ヴェンツェルがすらすらと自論を展開する。
「本来であれば政敵であるベイガンが失脚してジルベール大公の権勢がさらに強まるはずだったが、ユリーシャ王女殿下はすぐに無傷で救出され、聡明な王女殿下は宰相の公認として、外交の天才と呼ばれたアルフォンス・フォン・アイヒベルガー閣下を復職なされた」
外交の天才……。
釣り好きの宰相閣下にはそんなカッコいい異名が付いていたのか……。
「もともと軍人で政務に疎く王宮での駆け引きでのし上がったジルベール大公と比べ、アルフォンス宰相閣下は官僚たちの受けも良く、王女殿下の信望も厚い。焦ったジルベール大公はどうやら強引な手を使って、王宮を意のままに動かそうとしている様子だ」
ヴェンツェルは続ける。
「ジルベール大公の政策案に反対していた諸侯が、なぜか突然賛成派に回るようなことが頻発するようになった。どういう手を使っているのかはわからないが、ロクなやり方ではあるまい。宰相閣下が前宰相の尻拭いをしている間に派閥を強化し、息子を王位に就かせて絶大な権力を振るうつもりなのだろう」
「ヘッ、なるほど。似たもの親子ってわけか」
リョーマが吐き捨てるように言った。
それについては僕も同感。
「そのすべての渦中にいるのが、ベルゲングリューン伯。君だ」
そう言って、ヴェンツェルは僕を指差した。
「最近、公務の合間に、ユリーシャ王女殿下や宰相閣下が馬車でイグニア北東部にお出かけになることが多くなっているらしい」
僕の顔をまっすぐ見ながら、ヴェンツェルが言った。
こいつ、すごい。
「私の予想が正しければ……」
ノンフレームの眼鏡をはずして、目頭を揉むようにしながら、ヴェンツェルが答える。
しぐさは初老の男性なのに、見た目が女の子みたいだから違和感がすごい。
「ジルベール公爵家はまもなく失脚する。トーマス、君の杞憂も消えることだろう」
「えっ?」
トーマスが驚いて顔を上げる。
僕も驚きだ。
「ベルゲングリューン伯がそうしてくれる。そうだろう?」
「……そのつもりだよ」
僕は仕方なく、正直に答える。
「それが、僕がだまされたフリをして嘘の情報を流さなかった2つ目の理由だよ。僕はある理由から若獅子祭でA組を完膚なきまでに叩き潰して優勝する必要がある。今ではそれがC組の総意だ。共闘など最初からありえない」
全員にその意思が伝わるように、僕は言い放った。
「理解したか? 彼は意地悪で君の告白に耳を貸さなかったわけではない。もうすぐ解決できる問題だと確信しているから、相手にしなかったのだ」
「そう……だったんだ」
……い、いや、そこはただめんどくさかっただけなんだけど……。
「で、でも、ジルベール公爵家を失脚なんて、そんなことが本当に……」
「私は入学時の実技訓練以来、ずっと彼に注目してきた。私は彼なら可能だと考える」
トーマスの問いにそう断言すると、ヴェンツェルは座席から立ち上がり、僕の方に歩いてきた。
コツ、コツ、と足音を立て、両腕を組んで背筋を真っ直ぐにして歩く姿はまるで洗練された老紳士のようだけど、見た目は美少女にしか見えない。
「勝敗が決する前に、いかに勝ち馬を見極めて乗るかが貴族家の生き残る道。私はローゼンミュラー子爵家当主として、我がクラスを捨て、君に与したいと思っている。そのためにここに来た」
「前にも誰かに言った気がするんだけど、編入ってそんなぽんぽんできちゃうもんなの?」
「『帝国猟兵』と『聖女』が特例で許されるなら、『軍師』だって許されるべきだ。そう言ったらボイド教官が笑って許可してくれたよ」
「もう許可とったんかい!」
僕は思わずツッコんだ。
「B組はC組より人数が多いし、そもそもA、Bを貴族組にしている時点で公平性はない。若獅子祭で与えられる兵士の数にも変わりないし、問題あるまい」
「そ、そりゃ、そうだけど……。平民出身のCクラスに抵抗はないの?」
僕の問いに、ヴェンツェルは答えた。
「貴族家の当主であるからには、私は貴族として生きる。だが、相手が貴族であるかどうかということには興味がない」
「ククク……、おもしれぇ話だ」
妙に静かにしていたリョーマが口を開いた。
「A組の連中にひと泡吹かせる話かと思えば、士官候補生が大公爵を伯爵家ごとぶっ潰すってか? そんな話、ホラにもならねぇ与太話だろうよ。……そこの爆笑王の言葉じゃなきゃな」
「君も一緒に来るかい?」
ヴェンツェルがリョーマに言った。
そんな「メシ食ってく?」みたいなノリでウチの編入を決めないでもらいたい。
「実に面白そうな話だが、やめとくぜ。こんなヤツと全力で戦える機会を逃すなんて、もったいないからな」
目を爛々と輝かせて、リョーマが言った。
どうやら、厄介な相手に火を付けてしまったらしい。
「アデールは?」
「とっても魅力的なお話だけど、私はパス」
アデールは答える。
「ウチのクラスは気弱な女子が多いの。私が守ってあげないと、ちょっと心配」
「オメェの気が強すぎるんじゃねぇか?」
「あら、褒めてくれてありがとう」
アデールがニッコリ笑うと、リョーマは小さく舌打ちをして顔をそらした。
どうやらアデールみたいな女子が苦手らしい。
意外と、この二人は紆余曲折の末に付き合ったりしそうだと思う。
そして絶対アデールが主導権を握る。
「さて……、トーマス」
「っ……」
僕は肩を落としたままのトーマスの方を向いた。
気落ちしたままだけど、謝罪してスッキリしたのか、ジルベール公爵の話を聞いてかすかに希望が湧いたのか、その顔にはさっきほどの卑屈さは感じない。
「たぶんだけど、ここにいる連中は君の裏切りのことなんてコレっぽっちも気にしちゃいない。だから、さっきの謝罪だけで君を許すと思う」
「オウ、ノド乾いたから、カフェテラス行って修道女の胡椒水買ってこいや」
「リョーマ……」
「シャレ!シャレだよ! シャレに決まってんだろ……」
「君が言うとシャレになんないんだよ」
僕があきれた顔を向けると、リョーマが笑った。
「僕も君を許そう。だから、もう今回の会はこれでお開きだと思うんだけど……」
僕はトーマスの前に立って、言った。
「僕と友達になりたい?」
「っ……!」
トーマスはびっくりして僕を見上げた。
「さっき嫌いで、軽蔑しているって……」
「うん、そうだね」
僕はハッキリ言った。
「嫌いで軽蔑されていたら、友達にはなりたくない?」
「……」
トーマスは僕の言葉を頭の中で反芻するようにしてから、小さい声で、でもしっかりした声で言った。
「……なりたい。君と友達に、なりたい」
「よかった。僕もそう思ったから」
僕はにっこり笑って、トーマスの肩をぽん、と叩いた。
「今の君は、この会議に来て、はじめて自分の言葉で話したんだ。それができない限り、誰も君のことを本当に好きになることはないんだ」
「自分の、言葉……」
「だから、僕はちょっとだけ、君のことが好きになったよ」
僕はそれだけ言って、会議室を後にした。
0
あなたにおすすめの小説
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました
鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」
そう言ったのは、王太子アレス。
そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。
外交も財政も軍備も――
すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。
けれど功績はすべて王太子のもの。
感謝も敬意も、ただの一度もない。
そして迎えた舞踏会の夜。
「便利だったが、飾りには向かん」
公開婚約破棄。
それならば、とレイナは微笑む。
「では業務も終了でよろしいですね?」
王太子が望んだ通り、
彼女は“確認”をやめた。
保証を外し、責任を返し、
そして最後に――
「ご確認を」と差し出した書類に、
彼は何も読まずに署名した。
国は契約で成り立っている。
確認しない者に、王の資格はない。
働きたくない公爵令嬢と、
責任を理解しなかった王太子。
静かな契約ざまぁ劇、開幕。
---
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
婚約破棄すると言われたので、これ幸いとダッシュで逃げました。殿下、すみませんが追いかけてこないでください。
桜乃
恋愛
ハイネシック王国王太子、セルビオ・エドイン・ハイネシックが舞踏会で高らかに言い放つ。
「ミュリア・メリッジ、お前とは婚約を破棄する!」
「はい、喜んで!」
……えっ? 喜んじゃうの?
※約8000文字程度の短編です。6/17に完結いたします。
※1ページの文字数は少な目です。
☆番外編「出会って10秒でひっぱたかれた王太子のお話」
セルビオとミュリアの出会いの物語。
※10/1から連載し、10/7に完結します。
※1日おきの更新です。
※1ページの文字数は少な目です。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年12月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、番外編を追加投稿する際に、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
いつまでもドアマットと思うなよ
あんど もあ
ファンタジー
二年前に母を亡くしたミレーネは、後妻と妹が家にやって来てからすっかり使用人以下の扱いをされている。王宮で舞踏会が開催されるが、用意されたのは妹のドレスだけ。そんなミレーネに手を差し伸べる人が……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる