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第二十章「若獅子祭前日」(5)
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「閣下、どう?」
自陣の城後方にある小高い丘から広大な戦場を見渡している偽ジルベールに声をかけた。
「卿か。急に森林が炎上してさすがの私も動揺した。おかげで戦が始まる前から家宝の甲冑が煤だらけだ」
そう言って振り返った偽ジルベールの顔は、かつて黄金色だった甲冑と同じく煤で真っ黒になっていた。
「ぷっ……」
僕は必死に笑いをこらえた。
「構わん。自由に笑うがいい。許す」
「い、いや、ここは閣下の矜持にかけて全力で我慢するよ。後で一人になってから笑うね」
「……卿は情の深い男だな」
「ごめん、笑っちゃうから、こっち向くのはやめてもらっていい?」
僕は偽ジルベールの顔を見ないようにしながら、彼の隣に座った。
「この戦場をどう見る?」
「そうだな。およそ勝つ気がある布陣とはとても思えん。逃げ場はなく、攻め手にも欠ける。森林に籠れば燻し殺される。苦労して森を出ても敵陣に向かうには渡河せねばならん。渡河した先には兵が待ち構えていよう。戦う前から詰んでおるな」
さすが偽ジルベール。
「軍師」ヴェンツェルとまったく同じ見立てだ。
「だが、そうだな……」
偽ジルベールはまるで覇道を突き進む英雄のように、高々と前方に腕を突き出した。
大志を抱いた鋭い眼差し。
顔面が煤だらけでさえなければきっとめちゃくちゃカッコよくて、僕がこうして涙を流しながら笑いをこらえる必要はなかっただろう。
「察するに、卿にとって、不利を負って川向いの手勢と戦うのは想定の範囲。むしろ同じ川南に陣取るD組の方が厄介に思っているのではないか」
「うわー、やっぱ閣下ってすごいんだなぁ」
僕は素直に感服してしまった。
「そうなんだよね。D組だけがどう動くか読めないし、不確定要素が強い。こっちの作戦を台無しにされる可能性もある。しかも、川南は森林地帯に覆われている。本格的に交戦すれば泥仕合となり、その間に他勢力の侵攻を許すのは必定」
「そうなんだよ」
偽ジルベールはユニーク過ぎる性格だから誤解されがちだけど、実はウチの学校でも限りなくトップに近い能力を持っているんじゃないかと思う。
「級長のアデールは女性の立場や尊厳を守りたいという意識が強い人なんだ。これは僕の予想だけど、彼女が指名した兵士は戦乙女騎士団だと思う」
「……ふむ、それはいささか安直な想像に過ぎるのではないか?」
ヴァイリス王国が誇る女性だけで編成された騎士団の名前を挙げると、偽ジルベールは煤だらけの顔で小首を傾げた。
「こないだ閣下が貸してくれた本、あるでしょ。『女の騎士を女騎士と呼ぶのは騎士道にふさわしいのか』ってやつ」
「ああ」
「あの本、だいたいは女性の権利や尊厳に対する男性側の意識の低さについて痛烈に批判している内容だったんだけど、後半でちょっと女性側についても苦言を呈していたんだよね」
「ああ、『女の騎士は、男の騎士以上に男の騎士のようになろうとしている』っていう部分だな。女の社会進出を勝ち取るのに男の真似をすることの矛盾について嘆いていた」
あれだけつまらんって言ってたのに、僕が言及したらすぐに反応するところがすごい。
彼はどんな本もしっかり読み込んでいるんだな。
「そうそう。その中で、戦乙女騎士団を名指しで批判していた。個人的には、著者と違って彼女たちがそうありたいんならそれでいいじゃんと思うんだけど、つまり彼女たちは『そうある』可能性が高い」
「つまり、奴らは計略などは用いず、著者の言を借りるなら『男よりも男らしい』戦いをするということだな」
「そう。つまり、彼女たちは上級貴族に媚びなど売らない」
「なるほどな。アデールとやらは、そこまで考えて戦乙女騎士団を使うだろうと、卿は思うのだな」
「そういうこと」
偽ジルベールは「実に興味深い」とばかりに、口元を歪ませた。
「となれば、D組は力勝負、正攻法で堂々と攻めてくる可能性が高いな」
「戦乙女騎士団だけで言えば、そうだと思う」
「……ということは、アデールとやらは違うということか?」
「たぶん、ね」
僕は級長会議でのアデールを思い出した。
「あの人はたぶん、めちゃくちゃ理性的な人だよ。それこそ、女性として、女性のまま騎士道でもなんでも極めちゃいそうな人」
「……ほう。一度会ってみたいものだな」
「ちゃんと顔洗ってからにしてね」
顔面が煤だらけの偽ジルベールと笑わずにここまで真面目な会話をしている僕の集中力を誰かに褒めてもらいたいと思う。
「戦乙女《ヴァルキリー》騎士団より警戒すべきはアデールだ。おそらく、時間が経てば経つほど厄介な相手になる。逆に言えば、なるべく早い段階でアデールさえ倒すことができれば、D組は脅威じゃない」
「ふむ、卿の考えは理解できるが、いささか見通しが甘いのではないか?」
偽ジルベールは言った。
「『男より男らしい』戦い方をする精鋭騎士団だぞ? 主を討たれれば『死兵』となり、我らの陣に突撃してくるのではないか? 精鋭部隊の突撃だ。多少の罠程度で止められるものではない。我が軍に甚大な被害を受けることは避けられん」
「閣下、僕は『男らしくない男』の代表だよ?」
僕はにっこりと笑った。
「その時は森ごと焼き払うさ」
「それでは、こちらもDに攻め込めん」
「アデールが倒されて戦乙女《ヴァルキリー》騎士団がなくなれば、D組なんて怖くない。お城なんて最後まで放っておけばいいさ。仮にD組側の森に火を放ったとして、その火が全部消える頃には、こちらに攻めて来ようなんて生徒はいないだろうし、そんな連中に負けるようなら、優勝なんて夢のまた夢だ」
「延焼して火の手が広がれば、我らとて、渡河どころか、自陣を離れることすら困難になると思うが?」
「そこをどうにかできると思っているから、こうして閣下に会いに来たのさ」
「ふふ……なるほど……なるほどなるほど」
偽ジルベールの瞳に闘志の炎が宿る。
「私に、その者を討てというのだな?」
僕はにこりと笑って偽ジルベールにうなずいた。
「ふふふふふ!! それでこそ卿よ!! それでこそ将たる戦いよ!!」
「君とゾフィアに80人の兵を与える」
僕は言った。
「人数は少ないけど、みんな木こりとか猟師とか、野山や森林での行動に長けた人たちだ。きっと役に立つ」
「城を落とすには心許ないが、卿の狙いは……」
「アデールの首ただ一つ」
「ふっ」
「女は斬れん、なんて言わないよね?」
僕は偽ジルベールに尋ねた。
試合で戦うのは召喚体だから実際に首を刎ねるわけではないけれども、彼の騎士道がそれを許すのかどうかは確認しておきたかった。
「卿も知っての通り、私は騎士道を究めんとする者だ。戦う意思のない者は斬れぬ。女子供でも、男であってもな。例え剣を持っていても『持たされている』とわかれば、私は交戦を回避する道を選ぼうとするだろう」
「うん」
「だが、戦う意思と覚悟を持って剣を構える相手には、女子供だろうが老人だろうが決して容赦はせぬ。それは相手の騎士道に対する侮辱だと思うからだ」
「なるほどね」
「D組級長アデールは、私が必ず討ち取ってみせよう」
そう言って不敵に笑う偽ジルベールの顔は、煤だらけでもめちゃくちゃカッコよかった。
「閣下、どう?」
自陣の城後方にある小高い丘から広大な戦場を見渡している偽ジルベールに声をかけた。
「卿か。急に森林が炎上してさすがの私も動揺した。おかげで戦が始まる前から家宝の甲冑が煤だらけだ」
そう言って振り返った偽ジルベールの顔は、かつて黄金色だった甲冑と同じく煤で真っ黒になっていた。
「ぷっ……」
僕は必死に笑いをこらえた。
「構わん。自由に笑うがいい。許す」
「い、いや、ここは閣下の矜持にかけて全力で我慢するよ。後で一人になってから笑うね」
「……卿は情の深い男だな」
「ごめん、笑っちゃうから、こっち向くのはやめてもらっていい?」
僕は偽ジルベールの顔を見ないようにしながら、彼の隣に座った。
「この戦場をどう見る?」
「そうだな。およそ勝つ気がある布陣とはとても思えん。逃げ場はなく、攻め手にも欠ける。森林に籠れば燻し殺される。苦労して森を出ても敵陣に向かうには渡河せねばならん。渡河した先には兵が待ち構えていよう。戦う前から詰んでおるな」
さすが偽ジルベール。
「軍師」ヴェンツェルとまったく同じ見立てだ。
「だが、そうだな……」
偽ジルベールはまるで覇道を突き進む英雄のように、高々と前方に腕を突き出した。
大志を抱いた鋭い眼差し。
顔面が煤だらけでさえなければきっとめちゃくちゃカッコよくて、僕がこうして涙を流しながら笑いをこらえる必要はなかっただろう。
「察するに、卿にとって、不利を負って川向いの手勢と戦うのは想定の範囲。むしろ同じ川南に陣取るD組の方が厄介に思っているのではないか」
「うわー、やっぱ閣下ってすごいんだなぁ」
僕は素直に感服してしまった。
「そうなんだよね。D組だけがどう動くか読めないし、不確定要素が強い。こっちの作戦を台無しにされる可能性もある。しかも、川南は森林地帯に覆われている。本格的に交戦すれば泥仕合となり、その間に他勢力の侵攻を許すのは必定」
「そうなんだよ」
偽ジルベールはユニーク過ぎる性格だから誤解されがちだけど、実はウチの学校でも限りなくトップに近い能力を持っているんじゃないかと思う。
「級長のアデールは女性の立場や尊厳を守りたいという意識が強い人なんだ。これは僕の予想だけど、彼女が指名した兵士は戦乙女騎士団だと思う」
「……ふむ、それはいささか安直な想像に過ぎるのではないか?」
ヴァイリス王国が誇る女性だけで編成された騎士団の名前を挙げると、偽ジルベールは煤だらけの顔で小首を傾げた。
「こないだ閣下が貸してくれた本、あるでしょ。『女の騎士を女騎士と呼ぶのは騎士道にふさわしいのか』ってやつ」
「ああ」
「あの本、だいたいは女性の権利や尊厳に対する男性側の意識の低さについて痛烈に批判している内容だったんだけど、後半でちょっと女性側についても苦言を呈していたんだよね」
「ああ、『女の騎士は、男の騎士以上に男の騎士のようになろうとしている』っていう部分だな。女の社会進出を勝ち取るのに男の真似をすることの矛盾について嘆いていた」
あれだけつまらんって言ってたのに、僕が言及したらすぐに反応するところがすごい。
彼はどんな本もしっかり読み込んでいるんだな。
「そうそう。その中で、戦乙女騎士団を名指しで批判していた。個人的には、著者と違って彼女たちがそうありたいんならそれでいいじゃんと思うんだけど、つまり彼女たちは『そうある』可能性が高い」
「つまり、奴らは計略などは用いず、著者の言を借りるなら『男よりも男らしい』戦いをするということだな」
「そう。つまり、彼女たちは上級貴族に媚びなど売らない」
「なるほどな。アデールとやらは、そこまで考えて戦乙女騎士団を使うだろうと、卿は思うのだな」
「そういうこと」
偽ジルベールは「実に興味深い」とばかりに、口元を歪ませた。
「となれば、D組は力勝負、正攻法で堂々と攻めてくる可能性が高いな」
「戦乙女騎士団だけで言えば、そうだと思う」
「……ということは、アデールとやらは違うということか?」
「たぶん、ね」
僕は級長会議でのアデールを思い出した。
「あの人はたぶん、めちゃくちゃ理性的な人だよ。それこそ、女性として、女性のまま騎士道でもなんでも極めちゃいそうな人」
「……ほう。一度会ってみたいものだな」
「ちゃんと顔洗ってからにしてね」
顔面が煤だらけの偽ジルベールと笑わずにここまで真面目な会話をしている僕の集中力を誰かに褒めてもらいたいと思う。
「戦乙女《ヴァルキリー》騎士団より警戒すべきはアデールだ。おそらく、時間が経てば経つほど厄介な相手になる。逆に言えば、なるべく早い段階でアデールさえ倒すことができれば、D組は脅威じゃない」
「ふむ、卿の考えは理解できるが、いささか見通しが甘いのではないか?」
偽ジルベールは言った。
「『男より男らしい』戦い方をする精鋭騎士団だぞ? 主を討たれれば『死兵』となり、我らの陣に突撃してくるのではないか? 精鋭部隊の突撃だ。多少の罠程度で止められるものではない。我が軍に甚大な被害を受けることは避けられん」
「閣下、僕は『男らしくない男』の代表だよ?」
僕はにっこりと笑った。
「その時は森ごと焼き払うさ」
「それでは、こちらもDに攻め込めん」
「アデールが倒されて戦乙女《ヴァルキリー》騎士団がなくなれば、D組なんて怖くない。お城なんて最後まで放っておけばいいさ。仮にD組側の森に火を放ったとして、その火が全部消える頃には、こちらに攻めて来ようなんて生徒はいないだろうし、そんな連中に負けるようなら、優勝なんて夢のまた夢だ」
「延焼して火の手が広がれば、我らとて、渡河どころか、自陣を離れることすら困難になると思うが?」
「そこをどうにかできると思っているから、こうして閣下に会いに来たのさ」
「ふふ……なるほど……なるほどなるほど」
偽ジルベールの瞳に闘志の炎が宿る。
「私に、その者を討てというのだな?」
僕はにこりと笑って偽ジルベールにうなずいた。
「ふふふふふ!! それでこそ卿よ!! それでこそ将たる戦いよ!!」
「君とゾフィアに80人の兵を与える」
僕は言った。
「人数は少ないけど、みんな木こりとか猟師とか、野山や森林での行動に長けた人たちだ。きっと役に立つ」
「城を落とすには心許ないが、卿の狙いは……」
「アデールの首ただ一つ」
「ふっ」
「女は斬れん、なんて言わないよね?」
僕は偽ジルベールに尋ねた。
試合で戦うのは召喚体だから実際に首を刎ねるわけではないけれども、彼の騎士道がそれを許すのかどうかは確認しておきたかった。
「卿も知っての通り、私は騎士道を究めんとする者だ。戦う意思のない者は斬れぬ。女子供でも、男であってもな。例え剣を持っていても『持たされている』とわかれば、私は交戦を回避する道を選ぼうとするだろう」
「うん」
「だが、戦う意思と覚悟を持って剣を構える相手には、女子供だろうが老人だろうが決して容赦はせぬ。それは相手の騎士道に対する侮辱だと思うからだ」
「なるほどね」
「D組級長アデールは、私が必ず討ち取ってみせよう」
そう言って不敵に笑う偽ジルベールの顔は、煤だらけでもめちゃくちゃカッコよかった。
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