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第二十三章「ジェルディク帝国遠征」(1)
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「ところでさ、みんなは学期休暇、なんか予定あるの?」
王女殿下やアルフォンス宰相閣下、西部辺境……じゃなかった、ベルゲングリューン騎士団が帰ってから、僕はみんなに尋ねた。
若獅子祭が終わって、迷宮王国への遠征旅行を終えた上級生を交えた新学期が始まる前に、僕たちには一ヶ月半の学期休暇が与えられる。
「うーん、若獅子祭が終わるまでは色々考えてたんだけどさぁ……、ちょっと簡単に出歩けない感じっていうか……」
「そうなんだよねぇ」
ルッ君の言葉に、僕たちはうなずいた。
若獅子祭のおかげで、イグニア市内は各地、各国からの観光客やらなにやらでごった返していて、市街をまともに歩くのすら大変な状況だった。
いつも通っている定食屋さんなんかも、普段は馴染みの客しかこないのに入り口の外まで行列ができていたりして、普段の食事すら大変な状態なのだ。
しかも……。
「オレですら追いかけ回されるんだから、お前とか大変なんじゃない?」
キムがうんざりしたように言った。
「僕はギルサナスみたいに女の人にキャーキャー言われたことなかったから、最初はなかなか新鮮だったけどね。人だかりの圧力で殺されそうになるとは思わなかった。……ちょっとしばらく領内を出る気にはなれないかも」
南国エスパダを思わせる、ちょっとエキゾチックなおねぇさんに市街で手を振られて、ヘラヘラしたのがいけなかった。
若獅子祭でテンションマックスのイグニア市民やら観光客やらがものすごい勢いで集まってきて、その圧力で本気で骨が折れるかと思った。
当分はとても外でのんびり……、というわけにはいかなそうだ。
「コホン。実は、そんな殿に提案があるのだが……」
「ゾフィア?」
なぜかゾフィアが、少し取り澄ましたようにして言った。
「ジェルディク帝国の我が家に逗留してみる気はないか」
「「「なっ……」」」
ユキ、メル、アリサが反応した。
「ああ、たしかに。お父さんにご挨拶しないとだしなぁ……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「い、いや、そういう意味でなく!! ほら、ベルンハルト帝国元帥閣下には若獅子祭でお世話になったでしょ?! 小鳥遊を頂いたお礼も言えずじまいだし……」
みんなの無言に耐えきれず、思わず僕は弁明した。
ちなみに、ゾフィアが使った小烏丸は借りただけなので、お帰りの際に元帥閣下にお返ししたらしい。
「そ、それで……こほん」
少しうわずった声をごまかすように咳払いをしてから、アリサが言った。
「あなたのお父様がお住まいになるお屋敷なのだから、お部屋はたくさんあるのでしょう?」
「そうでもない。質素を好まれる方だからな。内外に示しがつかぬゆえ、100ぐらいはあったと思うが……」
「「「「じゅうぶん多いわ!」」」」
皆が一斉にツッコんだ。
「じゃ、私が一緒に行っても問題ないわね」
「「なっ」」
ユキとメルが反応した。
「それは別にかまわないが……、来てくれるのか? 来てもらえるというのであれば、なんなら皆で逗留してもらって……」
「行く」
「行きます」
ユキとメルが食い気味に即答した。
「ジェルディク帝国かぁ、話ではよく聞くけど、どんなところなんだろうなぁ」
僕はぼんやりと領内の青空を眺めながら言った。
かつてヴァイリス王国を圧倒するほどの軍事大国であり、工業国であり、農業国でもある。
ジェルディク帝国が11の国や蛮族の大集落に囲まれていなければ、今頃ヴァイリスは存在しなかっただろうとも言われている。
「向こうでは士官学校のように冒険者になるための学校はないって聞いたけど、本当なのか?」
キムの問いに、ゾフィアはうなずいた。
「ああ。身分や家柄に関わりなく、ギルドに登録した日から誰でも冒険者になれる。そのせいもあって、盗賊や蛮族戦士など、ほとんどゴロツキと変わらん連中もたくさんいる」
「シ、盗賊はゴロツキじゃないぞ! 盗賊になるゴロツキが多いだけで!」
士官学校の考査で適性職業が盗賊だったルッ君が苦しい弁明をした。
「オレはまぁ、……ゴロツキみたいなもんだしな。へへ」
「心優しいゴロツキだってみんなわかってるから大丈夫だよ、花京院」
適性考査が蛮族戦士だった花京院を慰めた。
「剣士や聖騎士を目指す人が多いヴァイリス王国とはずいぶん違うんだね」
「ああ。一方で、東方王国セリカの文化が流入したおかげで侍やニンジャといった上位職業に就く冒険者がいたり、父上や鋼鉄の咆哮に憧れて、中位職業である騎士の上位職の1つである将軍を目指すものも多い」
「将軍はいいよな……。壁役にとっては憧れの上位職業だぜ」
キムが言った。
「ヴァイリス王国のイケメンって細身の人が多いじゃない? ジェルディク帝国はマッチョのイケメンが多いらしいワよ~!!」
ジョセフィーヌのテンションはすでに爆上がりのようだった。
どうやら、みんな行く気満々らしい。
「閣下も行くの?」
「ふむ、どうしたものか……」
「あ、そっか。アデールと付き合ったばかりだもんね」
「いや、それはかまわぬのだが」
「「「かまわんのかーい」」」
僕とキム、ルッ君が同時にツッコんだ。
「そちらのお宅には、書庫はあるのだろうか?」
「ああ。父上はああ見えて読書家でな。蔵書だけなら市街の図書館以上だぞ」
「なんか、めっちゃジャンルが偏ってそう……」
ルッ君の言葉に、僕も同感だった。
「軍」とか「漢」とか「武」とか「将」みたいなワードが、1ページの中で30個ぐらいは出てきそうな……。
「それが意外とそうでもないのだ。あれで恋愛小説なども嗜まれるのだぞ」
「『生まれるのが遅すぎた龍王』『歩く爆心地』『移動要塞』『静かなる活火山』『しゃべらぬ死神』『うごく魔法金属』『現ジェルディク帝国の軍事力の99%』『最強無言やくざ』と呼ばれるベルンハルト帝国元帥閣下が恋愛小説……』
「……ちょっと待て、『最強無言やくざ』は初耳だぞ」
「他は聞いたことあるんかい……」
僕は力なくツッコんだ。
「あ、そうそう、ミヤザワくんは大丈夫だったの?」
僕はアリサに尋ねた。
若獅子祭の後から寝込んでしまったのだ。
「風邪だったみたい。熱は下がってきたみたいだけど、今回はお休みね」
「それは残念」
「アルフォンス宰相閣下もお風邪を引いてないといいけど……。誰かさんのせいでびしょ濡れになったから」
「そ、それは僕じゃなくてユリーシャ王女殿下のせいだろ……」
ユキに僕があわてて抗弁する。
「でも、ベルゲングリューン市のことはどうするの?」
「区画整備をしたり、おっつぁん達は一回戻って移転の準備やら何やらしなきゃいけないし、まずはリップマン子爵と宰相閣下で都市計画の草案を立てて、それを一度見てから考えて欲しいから、とりあえずしばらくはやることないってさ。ちなみにイグニアがこんな状態だから、バイトも休みをもらった」
メルの質問に僕は答えた。
「どうせしばらくイグニアではゆっくりできなそうだし、それじゃ、ゾフィアのお言葉に甘えて、みんなでお邪魔するとしよっか」
こうして、僕らの休暇は、ジェルディク帝国で過ごすことになったのだった。
「ところでさ、みんなは学期休暇、なんか予定あるの?」
王女殿下やアルフォンス宰相閣下、西部辺境……じゃなかった、ベルゲングリューン騎士団が帰ってから、僕はみんなに尋ねた。
若獅子祭が終わって、迷宮王国への遠征旅行を終えた上級生を交えた新学期が始まる前に、僕たちには一ヶ月半の学期休暇が与えられる。
「うーん、若獅子祭が終わるまでは色々考えてたんだけどさぁ……、ちょっと簡単に出歩けない感じっていうか……」
「そうなんだよねぇ」
ルッ君の言葉に、僕たちはうなずいた。
若獅子祭のおかげで、イグニア市内は各地、各国からの観光客やらなにやらでごった返していて、市街をまともに歩くのすら大変な状況だった。
いつも通っている定食屋さんなんかも、普段は馴染みの客しかこないのに入り口の外まで行列ができていたりして、普段の食事すら大変な状態なのだ。
しかも……。
「オレですら追いかけ回されるんだから、お前とか大変なんじゃない?」
キムがうんざりしたように言った。
「僕はギルサナスみたいに女の人にキャーキャー言われたことなかったから、最初はなかなか新鮮だったけどね。人だかりの圧力で殺されそうになるとは思わなかった。……ちょっとしばらく領内を出る気にはなれないかも」
南国エスパダを思わせる、ちょっとエキゾチックなおねぇさんに市街で手を振られて、ヘラヘラしたのがいけなかった。
若獅子祭でテンションマックスのイグニア市民やら観光客やらがものすごい勢いで集まってきて、その圧力で本気で骨が折れるかと思った。
当分はとても外でのんびり……、というわけにはいかなそうだ。
「コホン。実は、そんな殿に提案があるのだが……」
「ゾフィア?」
なぜかゾフィアが、少し取り澄ましたようにして言った。
「ジェルディク帝国の我が家に逗留してみる気はないか」
「「「なっ……」」」
ユキ、メル、アリサが反応した。
「ああ、たしかに。お父さんにご挨拶しないとだしなぁ……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「い、いや、そういう意味でなく!! ほら、ベルンハルト帝国元帥閣下には若獅子祭でお世話になったでしょ?! 小鳥遊を頂いたお礼も言えずじまいだし……」
みんなの無言に耐えきれず、思わず僕は弁明した。
ちなみに、ゾフィアが使った小烏丸は借りただけなので、お帰りの際に元帥閣下にお返ししたらしい。
「そ、それで……こほん」
少しうわずった声をごまかすように咳払いをしてから、アリサが言った。
「あなたのお父様がお住まいになるお屋敷なのだから、お部屋はたくさんあるのでしょう?」
「そうでもない。質素を好まれる方だからな。内外に示しがつかぬゆえ、100ぐらいはあったと思うが……」
「「「「じゅうぶん多いわ!」」」」
皆が一斉にツッコんだ。
「じゃ、私が一緒に行っても問題ないわね」
「「なっ」」
ユキとメルが反応した。
「それは別にかまわないが……、来てくれるのか? 来てもらえるというのであれば、なんなら皆で逗留してもらって……」
「行く」
「行きます」
ユキとメルが食い気味に即答した。
「ジェルディク帝国かぁ、話ではよく聞くけど、どんなところなんだろうなぁ」
僕はぼんやりと領内の青空を眺めながら言った。
かつてヴァイリス王国を圧倒するほどの軍事大国であり、工業国であり、農業国でもある。
ジェルディク帝国が11の国や蛮族の大集落に囲まれていなければ、今頃ヴァイリスは存在しなかっただろうとも言われている。
「向こうでは士官学校のように冒険者になるための学校はないって聞いたけど、本当なのか?」
キムの問いに、ゾフィアはうなずいた。
「ああ。身分や家柄に関わりなく、ギルドに登録した日から誰でも冒険者になれる。そのせいもあって、盗賊や蛮族戦士など、ほとんどゴロツキと変わらん連中もたくさんいる」
「シ、盗賊はゴロツキじゃないぞ! 盗賊になるゴロツキが多いだけで!」
士官学校の考査で適性職業が盗賊だったルッ君が苦しい弁明をした。
「オレはまぁ、……ゴロツキみたいなもんだしな。へへ」
「心優しいゴロツキだってみんなわかってるから大丈夫だよ、花京院」
適性考査が蛮族戦士だった花京院を慰めた。
「剣士や聖騎士を目指す人が多いヴァイリス王国とはずいぶん違うんだね」
「ああ。一方で、東方王国セリカの文化が流入したおかげで侍やニンジャといった上位職業に就く冒険者がいたり、父上や鋼鉄の咆哮に憧れて、中位職業である騎士の上位職の1つである将軍を目指すものも多い」
「将軍はいいよな……。壁役にとっては憧れの上位職業だぜ」
キムが言った。
「ヴァイリス王国のイケメンって細身の人が多いじゃない? ジェルディク帝国はマッチョのイケメンが多いらしいワよ~!!」
ジョセフィーヌのテンションはすでに爆上がりのようだった。
どうやら、みんな行く気満々らしい。
「閣下も行くの?」
「ふむ、どうしたものか……」
「あ、そっか。アデールと付き合ったばかりだもんね」
「いや、それはかまわぬのだが」
「「「かまわんのかーい」」」
僕とキム、ルッ君が同時にツッコんだ。
「そちらのお宅には、書庫はあるのだろうか?」
「ああ。父上はああ見えて読書家でな。蔵書だけなら市街の図書館以上だぞ」
「なんか、めっちゃジャンルが偏ってそう……」
ルッ君の言葉に、僕も同感だった。
「軍」とか「漢」とか「武」とか「将」みたいなワードが、1ページの中で30個ぐらいは出てきそうな……。
「それが意外とそうでもないのだ。あれで恋愛小説なども嗜まれるのだぞ」
「『生まれるのが遅すぎた龍王』『歩く爆心地』『移動要塞』『静かなる活火山』『しゃべらぬ死神』『うごく魔法金属』『現ジェルディク帝国の軍事力の99%』『最強無言やくざ』と呼ばれるベルンハルト帝国元帥閣下が恋愛小説……』
「……ちょっと待て、『最強無言やくざ』は初耳だぞ」
「他は聞いたことあるんかい……」
僕は力なくツッコんだ。
「あ、そうそう、ミヤザワくんは大丈夫だったの?」
僕はアリサに尋ねた。
若獅子祭の後から寝込んでしまったのだ。
「風邪だったみたい。熱は下がってきたみたいだけど、今回はお休みね」
「それは残念」
「アルフォンス宰相閣下もお風邪を引いてないといいけど……。誰かさんのせいでびしょ濡れになったから」
「そ、それは僕じゃなくてユリーシャ王女殿下のせいだろ……」
ユキに僕があわてて抗弁する。
「でも、ベルゲングリューン市のことはどうするの?」
「区画整備をしたり、おっつぁん達は一回戻って移転の準備やら何やらしなきゃいけないし、まずはリップマン子爵と宰相閣下で都市計画の草案を立てて、それを一度見てから考えて欲しいから、とりあえずしばらくはやることないってさ。ちなみにイグニアがこんな状態だから、バイトも休みをもらった」
メルの質問に僕は答えた。
「どうせしばらくイグニアではゆっくりできなそうだし、それじゃ、ゾフィアのお言葉に甘えて、みんなでお邪魔するとしよっか」
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