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「空爆」
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「空爆」
4月13日からの毎日は朝一番に整備課に行き、「四式戦疾風」の部品の搬入予定の有無の確認だけ行うと、「774部隊」の「博士」と再来にはする事が無かった。互いに「疾風」以外の軍用機の操縦資格を持っていない為、今ある機体を修理する以外にこの基地から出撃する事は出来ない現実があった。
毎朝の確認が終わるとふたりで長さ1200メートルの滑走路が対角線上に配置されるほぼ真四角の飛行場を一周ランニングで汗を流した。
4月上旬に特攻攻撃の為に転属してきた第60振武隊、第61振武隊の各12名の搭乗員も乗るべき機体が無い為、適当に体を動かしている。
4月6日の第1特別振武隊が大活躍を果たした後は、「四式戦疾風」中心の機体配備が災いし実戦への参加はほとんどできていない。立川、宇都宮から空輸パイロットにより運ばれてくる機体も飛行ギリギリの状態で到着するものも多く、結果的に「首無し」の疾風が増えるだけだった。数少ない「一式戦隼」が入ると、隼搭乗員は知覧や都城東基地へ移動していった。
時より現れるアメリカ空母機動部隊群から襲来するグラマンF6F、コルセアF4U戦闘機に対しても迎撃戦は行えず、全ての稼働機を掩体壕に隠し、高射機関砲隊が応戦するくらいしかできなかった。
迎撃機の上がらない基地に悠々とロケット弾攻撃や機銃掃射するアメリカ軍艦載機を悔しい気持ちで掩体壕の中で睨みつけるしかなかった。
そんな中、福岡、新田原、鹿屋、木脇、知覧、万世等の各飛行場と相互対信通信用に地上にあった通信施設がコルセアのロケット弾攻撃で被害を受けた。施設は地下移転命令が発令され、1日3交代の24時間作業で地下壕が建設されるのに再来と「博士」は工兵部隊の応援で要請がかかった。完成した新たな地下施設に通信施設は移転されたが、ロケット弾攻撃で死傷した通信兵の補充は軍で賄えなかった。
基地司令が赤糸旅館を訪れ、元運輸省・通信院勤務の通信士だった國江に目をつけ、日中の軍通信施設への挺身隊としての勤務を求めて来た。朝8時から午後4時までの8時間を國江は無線施設でモールス信号受信士としての勤務が始まったのは4月20日の事だった。
4月21日からの海軍と連携した第4次航空総攻撃、継続しての第5次航空総攻撃に向け無線施設が復活した都城西飛行場に久しぶりに多くのエンジン音が鳴り響き、第60振武隊の隊員達は4月28日の全力出撃の準備に忙しかった。
「残念ながら僕たちが乗る「疾風」までは揃わないみたいですね。」と愚痴る再来に「博士」は「焦る必要は無いですよ。菊水4号作戦で258機、菊水5号作戦で587機の作戦機を投入する予定の海軍と違って、陸軍はそこまでの兵員も機体も集めきれていません。中島の多摩工場の再開のニュースも入って来てますからもう少しの我慢ですよ。」と諫めた。
米軍正式記録にも残る事実として、3月末からの特攻攻撃は状態の良い機体や腕のあるパイロットが特攻に選ばれたため、アメリカ艦隊に想定外の損害を与えていた。特攻隊の体当たり攻撃に苦しめられた敵将スプルーアンス中将はニミッツ元帥に「海軍だけでなく空軍の援助も使い九州地方の特攻隊基地に可能な限り徹底的な攻撃を与えるよう意見具申した。
ニミッツは第20空軍と話をつけ、3月以降大都市圏の無差別爆撃で使用していた大型長距離爆撃機B29を九州地方の航空基地攻撃に向けさせた。
第60振武隊等が4月28日の全力反撃を準備していた都城西基地もその攻撃先となっていた事は再来も無線士として基地で働きだした國江も知る由も無かった。
28日早暁の第5次航空総攻撃で出撃の準備に追われていた4月27日の都城西飛行場にB29が襲来し、130発の爆弾を落とし滑走路を破壊した。地上勤務員の必死の復旧でその日のうちに何とか復旧したものの、翌28日にも続いてB29に襲われ300発の爆弾で出撃不可能となった。
急遽、都城東飛行場に転進した第60振武隊は残された機体で他隊の特攻機と併せ36機が午後4時15分に出撃し、薄暮攻撃で7名が突入に成功し米軍に溜飲を下げさせた。
次の日、前日の特攻を事前につかんでいた情報から都城西基地の飛行隊によるものと判断した米軍は、実際には使用できないにも拘らず都城西飛行場を再び攻撃対象とした。3日連続のB29の来襲を受け、地上で虎の子の特攻機3機が炎上し、5機が大破し、多くの機体が被弾した。飛行団司令部は直撃弾を受けたと連絡が入り、再来と「博士」は國江が務める無線部に走った。
1トン爆弾の直撃を受けた飛行団司令部は完全に瓦解し、死傷者は18名に及んだ。無線部のあった地下壕も至近弾を受け崩れ去っていた。
「國ちゃん!國ちゃん!生きてたら声を上げてくれ!頼むから声を…。」と泣きながら再来が瓦礫と土砂を素手で掘り返していった。バラバラになった腕や足が出てくる都度、國江でないことを祈った。
爪は剥がれ、埃まみれの顔に涙と鼻水の跡だけが見える泥人形となって再来は通信部跡を掘り返し続けた。約2時間掘り続けたが國江にまつわるものは何も見つからなかった。
「颯君、もうあきらめよう。」と「博士」が声をかけた瞬間、再来の頭に何かが響いた。「博士」の言葉を無視して「國ちゃーん!國ちゃーん!返事してくれー!」と叫ぶと「颯さん、ここや!ここに居るで!」と明らかに関西弁のイントネーションで國江の声が聞こえた気がした。
「今、國ちゃんの助けを呼ぶ声が聞こえた!「博士」、もう少しだけ手伝ってください!」
と叫ぶ再来に「それは空耳だよ…。」とは言えず「博士」も手伝った。
「國ちゃん、どこや!もう一度声を出してくれ!」という再来の心の叫びが通じたのか「ここや!書庫に居るねん。本棚が重なり合って何とか天井と土砂を支えてる。けどもうミシミシいうて今にも崩れそうや!颯さん、助けて!」と國江の声が「博士」の耳にも届いた。そこに到着した軍用トラックから降りて来た若い飛行服の3人の男が作業に加わった。
「この下に人が埋もれてるんでっか?」、「手伝います!」、「シャベルを借りてきました。」と3人が作業に加わった事で書庫のあった場所の土砂が次々と掘り返されていった。
明らかに天井材と思われるベニヤ板が露見した。
「國ちゃん、聞こえるか?もう少しの辛抱や。頑張れ!」
と涙でぐじゃぐじゃな顔の颯がベニヤ板を引きはがした。「人」の字に重なり合う木製の書庫とスチール製のラックが目に入り國江の小さな手が見えた。
「國ちゃん、ちょっと下がってくれ!書庫の横の土砂をシャベルでかき出す!あと10分の辛抱や!」
と叫ぶと血まみれの手でシャベルを入れては土砂を地上に放りまくった。
陽が落ち、辺りが暗くなりかけた頃、ようやく50センチほどの空間ができ、地上の「博士」からロープが投げ入れられた。再来は直径70センチの輪っかを作ると隙間から差し込むと叫んだ。
「國ちゃんこの輪に腕を通してわきの下で締めるんや。締めたら声をかけてくれ、一気に引き上げるからちょっと痛むで!」
「わかった。うん、腕を通して輪っかを絞ったで!」
國江の声を確認すると、再来は地上の4人に「引いてください!」と声をかけた。ロープが「ピンッ」と張り、國江の上半身が本棚とラックの隙間から現れたがそこで停まった。どうやらモンペの腰の部分が棚とラックの隙間に引っかかっているようだった。再来は落ちていた5寸角の角材をラックの隙間に差し込むと安定しない足場でテコの原理を活かして全力で柱を担ぎ上げた。
「なんならーっ!」気合一発で棚とラックの隙間が少し広がった。國江の身体は「スポン」と抜けたが「べきっ!」と鈍い音がすると同時に再来の抱えていた角材が折れ、微妙なバランスで支え合っていた棚とラックは崩れ落ち、周辺の土砂と一緒に再来を地中に引きずり込んでいったところで再来の記憶は途絶えた。
4月13日からの毎日は朝一番に整備課に行き、「四式戦疾風」の部品の搬入予定の有無の確認だけ行うと、「774部隊」の「博士」と再来にはする事が無かった。互いに「疾風」以外の軍用機の操縦資格を持っていない為、今ある機体を修理する以外にこの基地から出撃する事は出来ない現実があった。
毎朝の確認が終わるとふたりで長さ1200メートルの滑走路が対角線上に配置されるほぼ真四角の飛行場を一周ランニングで汗を流した。
4月上旬に特攻攻撃の為に転属してきた第60振武隊、第61振武隊の各12名の搭乗員も乗るべき機体が無い為、適当に体を動かしている。
4月6日の第1特別振武隊が大活躍を果たした後は、「四式戦疾風」中心の機体配備が災いし実戦への参加はほとんどできていない。立川、宇都宮から空輸パイロットにより運ばれてくる機体も飛行ギリギリの状態で到着するものも多く、結果的に「首無し」の疾風が増えるだけだった。数少ない「一式戦隼」が入ると、隼搭乗員は知覧や都城東基地へ移動していった。
時より現れるアメリカ空母機動部隊群から襲来するグラマンF6F、コルセアF4U戦闘機に対しても迎撃戦は行えず、全ての稼働機を掩体壕に隠し、高射機関砲隊が応戦するくらいしかできなかった。
迎撃機の上がらない基地に悠々とロケット弾攻撃や機銃掃射するアメリカ軍艦載機を悔しい気持ちで掩体壕の中で睨みつけるしかなかった。
そんな中、福岡、新田原、鹿屋、木脇、知覧、万世等の各飛行場と相互対信通信用に地上にあった通信施設がコルセアのロケット弾攻撃で被害を受けた。施設は地下移転命令が発令され、1日3交代の24時間作業で地下壕が建設されるのに再来と「博士」は工兵部隊の応援で要請がかかった。完成した新たな地下施設に通信施設は移転されたが、ロケット弾攻撃で死傷した通信兵の補充は軍で賄えなかった。
基地司令が赤糸旅館を訪れ、元運輸省・通信院勤務の通信士だった國江に目をつけ、日中の軍通信施設への挺身隊としての勤務を求めて来た。朝8時から午後4時までの8時間を國江は無線施設でモールス信号受信士としての勤務が始まったのは4月20日の事だった。
4月21日からの海軍と連携した第4次航空総攻撃、継続しての第5次航空総攻撃に向け無線施設が復活した都城西飛行場に久しぶりに多くのエンジン音が鳴り響き、第60振武隊の隊員達は4月28日の全力出撃の準備に忙しかった。
「残念ながら僕たちが乗る「疾風」までは揃わないみたいですね。」と愚痴る再来に「博士」は「焦る必要は無いですよ。菊水4号作戦で258機、菊水5号作戦で587機の作戦機を投入する予定の海軍と違って、陸軍はそこまでの兵員も機体も集めきれていません。中島の多摩工場の再開のニュースも入って来てますからもう少しの我慢ですよ。」と諫めた。
米軍正式記録にも残る事実として、3月末からの特攻攻撃は状態の良い機体や腕のあるパイロットが特攻に選ばれたため、アメリカ艦隊に想定外の損害を与えていた。特攻隊の体当たり攻撃に苦しめられた敵将スプルーアンス中将はニミッツ元帥に「海軍だけでなく空軍の援助も使い九州地方の特攻隊基地に可能な限り徹底的な攻撃を与えるよう意見具申した。
ニミッツは第20空軍と話をつけ、3月以降大都市圏の無差別爆撃で使用していた大型長距離爆撃機B29を九州地方の航空基地攻撃に向けさせた。
第60振武隊等が4月28日の全力反撃を準備していた都城西基地もその攻撃先となっていた事は再来も無線士として基地で働きだした國江も知る由も無かった。
28日早暁の第5次航空総攻撃で出撃の準備に追われていた4月27日の都城西飛行場にB29が襲来し、130発の爆弾を落とし滑走路を破壊した。地上勤務員の必死の復旧でその日のうちに何とか復旧したものの、翌28日にも続いてB29に襲われ300発の爆弾で出撃不可能となった。
急遽、都城東飛行場に転進した第60振武隊は残された機体で他隊の特攻機と併せ36機が午後4時15分に出撃し、薄暮攻撃で7名が突入に成功し米軍に溜飲を下げさせた。
次の日、前日の特攻を事前につかんでいた情報から都城西基地の飛行隊によるものと判断した米軍は、実際には使用できないにも拘らず都城西飛行場を再び攻撃対象とした。3日連続のB29の来襲を受け、地上で虎の子の特攻機3機が炎上し、5機が大破し、多くの機体が被弾した。飛行団司令部は直撃弾を受けたと連絡が入り、再来と「博士」は國江が務める無線部に走った。
1トン爆弾の直撃を受けた飛行団司令部は完全に瓦解し、死傷者は18名に及んだ。無線部のあった地下壕も至近弾を受け崩れ去っていた。
「國ちゃん!國ちゃん!生きてたら声を上げてくれ!頼むから声を…。」と泣きながら再来が瓦礫と土砂を素手で掘り返していった。バラバラになった腕や足が出てくる都度、國江でないことを祈った。
爪は剥がれ、埃まみれの顔に涙と鼻水の跡だけが見える泥人形となって再来は通信部跡を掘り返し続けた。約2時間掘り続けたが國江にまつわるものは何も見つからなかった。
「颯君、もうあきらめよう。」と「博士」が声をかけた瞬間、再来の頭に何かが響いた。「博士」の言葉を無視して「國ちゃーん!國ちゃーん!返事してくれー!」と叫ぶと「颯さん、ここや!ここに居るで!」と明らかに関西弁のイントネーションで國江の声が聞こえた気がした。
「今、國ちゃんの助けを呼ぶ声が聞こえた!「博士」、もう少しだけ手伝ってください!」
と叫ぶ再来に「それは空耳だよ…。」とは言えず「博士」も手伝った。
「國ちゃん、どこや!もう一度声を出してくれ!」という再来の心の叫びが通じたのか「ここや!書庫に居るねん。本棚が重なり合って何とか天井と土砂を支えてる。けどもうミシミシいうて今にも崩れそうや!颯さん、助けて!」と國江の声が「博士」の耳にも届いた。そこに到着した軍用トラックから降りて来た若い飛行服の3人の男が作業に加わった。
「この下に人が埋もれてるんでっか?」、「手伝います!」、「シャベルを借りてきました。」と3人が作業に加わった事で書庫のあった場所の土砂が次々と掘り返されていった。
明らかに天井材と思われるベニヤ板が露見した。
「國ちゃん、聞こえるか?もう少しの辛抱や。頑張れ!」
と涙でぐじゃぐじゃな顔の颯がベニヤ板を引きはがした。「人」の字に重なり合う木製の書庫とスチール製のラックが目に入り國江の小さな手が見えた。
「國ちゃん、ちょっと下がってくれ!書庫の横の土砂をシャベルでかき出す!あと10分の辛抱や!」
と叫ぶと血まみれの手でシャベルを入れては土砂を地上に放りまくった。
陽が落ち、辺りが暗くなりかけた頃、ようやく50センチほどの空間ができ、地上の「博士」からロープが投げ入れられた。再来は直径70センチの輪っかを作ると隙間から差し込むと叫んだ。
「國ちゃんこの輪に腕を通してわきの下で締めるんや。締めたら声をかけてくれ、一気に引き上げるからちょっと痛むで!」
「わかった。うん、腕を通して輪っかを絞ったで!」
國江の声を確認すると、再来は地上の4人に「引いてください!」と声をかけた。ロープが「ピンッ」と張り、國江の上半身が本棚とラックの隙間から現れたがそこで停まった。どうやらモンペの腰の部分が棚とラックの隙間に引っかかっているようだった。再来は落ちていた5寸角の角材をラックの隙間に差し込むと安定しない足場でテコの原理を活かして全力で柱を担ぎ上げた。
「なんならーっ!」気合一発で棚とラックの隙間が少し広がった。國江の身体は「スポン」と抜けたが「べきっ!」と鈍い音がすると同時に再来の抱えていた角材が折れ、微妙なバランスで支え合っていた棚とラックは崩れ落ち、周辺の土砂と一緒に再来を地中に引きずり込んでいったところで再来の記憶は途絶えた。
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