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「ゆ、雪風? どうして戻ってきたんだ!」
助けてくれたのはありがたいが、それでも彼女を逃がそうという計画も同時に潰れたことにより複雑な気持ちだった。
雪風もまた申し訳なさそうな表情で沖長に近づいてくる。
「すみませんです、お兄様」
「何か問題でも発生したのか?」
「実は……入口が閉じてしまっていて……」
「何だって……! まさか……!?」
ハッとしてエーデルワイツの方を見る。するとこちらの意図を察したかのように彼女は笑みを浮かべながら口を開く。
「その通りですわ。申し訳ありませんが入口を閉ざして頂きましたの」
やはりかと思わず舌打ちが出てしまった。
「……ということはやっぱ、このダンジョンの主はアンタか?」
ダンジョンの入口を閉じる。そんなことができるのはダンジョンの主だけ。
「残念ですが違いますわよ。わたくしはあくまでも〝開くモノ〟ですから」
「ならどうやって……」
「あら、こんなにもヒントを与えているというのに察しが悪いですわよ」
「ヒント……! そうか、アンタは主じゃなく、主を操ってる側だったな」
「フフフ、ご名答」
沖長の答えた満足気な表情を見せた直後、エーデルワイツの背後の空間が歪み、そこから巨大な存在がゆっくりと姿を現す。
「紹介致しますわ。このダンジョンの主――デュランドですわ」
デュランドと命名されたその存在は、一見すると甲冑を着込んだ騎士そのもの。しかしその身体は沖長たちが見上げるほどに大きく、恐らくだが体長十メートルほどはあるのではなかろうか。
(普通の妖魔と比べても威圧感がハンパねえ……!)
薄汚れた白銀の甲冑で全身を覆い、左手には盾、右手には大剣を所持している。全身から発せられるオーラ――妖力とでも言おうか、その悍ましいエネルギーは膨大で怖気と圧迫感を与えてくる。
「ああ、安心なさって。そちらが二人とはいえ、こちらも二人で迎え撃つような無粋なことはしませんわ。あくまであなたたちと相対するのはわたくしで――」
言葉の途中に表情を曇らせたエーデルワイツ。そしてその顔が徐々に不快なものへと変わっていく。
「……はぁ。これからが愉快なところだというのに……まあ仕方ありませんわね」
一体何を言っているのか、沖長たちには分からない。どうにか隙を見つけて逃げたいが、させてくれるような隙など彼女にはなかった。
「ごめんなさい。最後までわたくしがお相手差し上げたかったのですけれど」
「……は?」
「少々急ぎの案件ができましたので、わたくしはここでお暇させて頂きますわね。本当に残念ですわ」
心底ガッカリしたような雰囲気を醸し出すが、そこに偽りは感じなかった。
するとエーデルワイツがそのまま足元の空間に吸い込まれるようにして沈んでいく。
「できることならまたお会いしたいものですわね。この窮地を脱し、さらなる高みに辿り着くことを願いましょう。生還したその先でいずれまた……楽しみにしていますわ」
それだけを言うと、エーデルワイツはそのまま空間の歪みへと消えて行った。
(……助かった……いや、そうも言ってられねえか)
最悪の状況からは脱したものの、まだ状況は緊迫したままだ。何せ、彼女の置き土産がそこに佇んでいるのだから。
エーデルワイツは言った。この窮地を脱してみろと。つまりダンジョン主であるデュランド相手に生き延びろというわけだ。
(ハードダンジョンの主……俺と雪風で倒せるか)
主にトドメを刺せるのは勇者だけ。ということは幾ら自分が強くても沖長には無理。なら雪風の覚醒に望みを託すしかないのだが、そんな都合よく行くかどうか。
「お、お兄様……?」
「雪風、気を抜くなよ。あのデュランドってヤツ、さっきの女ほどじゃねえけど強いぞ」
「お兄様……はい! 足手纏いにならないように頑張りますですっ!」
気合を入れ直した雪風からオーラが迸る。やる気に満ちてくれているのはいいが、沖長の思考はどうやって倒すかではなく、どうやってこの場を凌ぐかにベクトルは向けられていた。
しかしこちらの思惑をよそに、デュランドは臨戦態勢を整えると、その巨体で真っ直ぐ突っ込んできた。そしてそのまま沖長たちの目前まで来ると、大剣を大きく振りかぶる。
「散開しろっ、雪風!」
沖長は左に跳んで回避し、返事をしながらも雪風は右へと跳んだ。
真っ直ぐ振り下ろされた大剣は地面を容易に切り裂く。
(動きは速くないけど一撃はやっぱり重いな。一撃でもくらったらゲームオーバーだ)
全身をオーラで防御をしても、難なく貫通してくるであろう威力。
(師匠ならまともに受けたり弾き返したりできるだろうけど、今の俺じゃそれは厳しい)
つまり真正面から向き合うのは愚策。こちらはスピードを活かして翻弄するのが一番だと認識した。
「雪風、常に動き回って攻撃範囲に入らないにしろ! そんで隙を見て足を狙え!」
「了解なのです!」
二人同じに素早く動き回り、デュランドの視界に居続けるようなことはしない。そうすることで相手をかく乱し、攻撃に迷いを生じた時に脚部攻撃を繰り出す。これだけの図体である。一度倒れれば起き上がるのも時間を費やすはずだ。
雪風もしっかり理解してくれているようで、見事にその速度を活かした動きを見せている。デュランドもハエのように動き回る二人にターゲットを絞れず困惑している様子だ。
そして動きが僅かに止まった隙を突いて、一気に詰め寄って脚部へと攻撃を放つ。
「ぐっ……かってぇっ……!」
ある程度のオーラを込めた蹴りを放ったのだが、やはり甲冑自体が頑丈らしく、少しだけ凹んだだけ。これでは中身に衝撃を与えることはできない。
ならここは甲冑の隙間とも言える関節部に狙いを集中させた方が良い。
「関節部分を狙え! そこ以外だとダメージが薄い!」
「はいです! てやぁぁぁぁっ!」
今度は雪風が接近し、オーラで強化した拳を関節部に向かって突き出した。すると膝カックンをされたかのように、デュランドが体勢を崩す。
(よし、狙いは文句なしだな、あとは何度か繰り返して転倒を……え?)
計画を練っていた最中に、雪風が再度デュランドへと突っ込んでいった。しかも下がった頭部狙いらしい。
「バカッ! いきなり過ぎる!」
雪風にはチャンスだと感じたのだろう。しかし体勢を崩したといってもそれはまだ僅か。さすがに彼女の考えは浅かった。
兜の奥の瞳を光らせたデュランドは、すぐさま左手に持っていた盾を振り回す。その先には跳躍している雪風がいる。
雪風もまた自分が安易な行動に走ってしまったことを悟ったのだろう。その表情は驚きと後悔に満ちていた。
だが盾が彼女に当たる直後、沖長が彼女のもとへ迅速に近づき抱き留める。そのまま回避しようとするが、さすがに勢いが足りなかったのか、盾が背中に激突した。
助けてくれたのはありがたいが、それでも彼女を逃がそうという計画も同時に潰れたことにより複雑な気持ちだった。
雪風もまた申し訳なさそうな表情で沖長に近づいてくる。
「すみませんです、お兄様」
「何か問題でも発生したのか?」
「実は……入口が閉じてしまっていて……」
「何だって……! まさか……!?」
ハッとしてエーデルワイツの方を見る。するとこちらの意図を察したかのように彼女は笑みを浮かべながら口を開く。
「その通りですわ。申し訳ありませんが入口を閉ざして頂きましたの」
やはりかと思わず舌打ちが出てしまった。
「……ということはやっぱ、このダンジョンの主はアンタか?」
ダンジョンの入口を閉じる。そんなことができるのはダンジョンの主だけ。
「残念ですが違いますわよ。わたくしはあくまでも〝開くモノ〟ですから」
「ならどうやって……」
「あら、こんなにもヒントを与えているというのに察しが悪いですわよ」
「ヒント……! そうか、アンタは主じゃなく、主を操ってる側だったな」
「フフフ、ご名答」
沖長の答えた満足気な表情を見せた直後、エーデルワイツの背後の空間が歪み、そこから巨大な存在がゆっくりと姿を現す。
「紹介致しますわ。このダンジョンの主――デュランドですわ」
デュランドと命名されたその存在は、一見すると甲冑を着込んだ騎士そのもの。しかしその身体は沖長たちが見上げるほどに大きく、恐らくだが体長十メートルほどはあるのではなかろうか。
(普通の妖魔と比べても威圧感がハンパねえ……!)
薄汚れた白銀の甲冑で全身を覆い、左手には盾、右手には大剣を所持している。全身から発せられるオーラ――妖力とでも言おうか、その悍ましいエネルギーは膨大で怖気と圧迫感を与えてくる。
「ああ、安心なさって。そちらが二人とはいえ、こちらも二人で迎え撃つような無粋なことはしませんわ。あくまであなたたちと相対するのはわたくしで――」
言葉の途中に表情を曇らせたエーデルワイツ。そしてその顔が徐々に不快なものへと変わっていく。
「……はぁ。これからが愉快なところだというのに……まあ仕方ありませんわね」
一体何を言っているのか、沖長たちには分からない。どうにか隙を見つけて逃げたいが、させてくれるような隙など彼女にはなかった。
「ごめんなさい。最後までわたくしがお相手差し上げたかったのですけれど」
「……は?」
「少々急ぎの案件ができましたので、わたくしはここでお暇させて頂きますわね。本当に残念ですわ」
心底ガッカリしたような雰囲気を醸し出すが、そこに偽りは感じなかった。
するとエーデルワイツがそのまま足元の空間に吸い込まれるようにして沈んでいく。
「できることならまたお会いしたいものですわね。この窮地を脱し、さらなる高みに辿り着くことを願いましょう。生還したその先でいずれまた……楽しみにしていますわ」
それだけを言うと、エーデルワイツはそのまま空間の歪みへと消えて行った。
(……助かった……いや、そうも言ってられねえか)
最悪の状況からは脱したものの、まだ状況は緊迫したままだ。何せ、彼女の置き土産がそこに佇んでいるのだから。
エーデルワイツは言った。この窮地を脱してみろと。つまりダンジョン主であるデュランド相手に生き延びろというわけだ。
(ハードダンジョンの主……俺と雪風で倒せるか)
主にトドメを刺せるのは勇者だけ。ということは幾ら自分が強くても沖長には無理。なら雪風の覚醒に望みを託すしかないのだが、そんな都合よく行くかどうか。
「お、お兄様……?」
「雪風、気を抜くなよ。あのデュランドってヤツ、さっきの女ほどじゃねえけど強いぞ」
「お兄様……はい! 足手纏いにならないように頑張りますですっ!」
気合を入れ直した雪風からオーラが迸る。やる気に満ちてくれているのはいいが、沖長の思考はどうやって倒すかではなく、どうやってこの場を凌ぐかにベクトルは向けられていた。
しかしこちらの思惑をよそに、デュランドは臨戦態勢を整えると、その巨体で真っ直ぐ突っ込んできた。そしてそのまま沖長たちの目前まで来ると、大剣を大きく振りかぶる。
「散開しろっ、雪風!」
沖長は左に跳んで回避し、返事をしながらも雪風は右へと跳んだ。
真っ直ぐ振り下ろされた大剣は地面を容易に切り裂く。
(動きは速くないけど一撃はやっぱり重いな。一撃でもくらったらゲームオーバーだ)
全身をオーラで防御をしても、難なく貫通してくるであろう威力。
(師匠ならまともに受けたり弾き返したりできるだろうけど、今の俺じゃそれは厳しい)
つまり真正面から向き合うのは愚策。こちらはスピードを活かして翻弄するのが一番だと認識した。
「雪風、常に動き回って攻撃範囲に入らないにしろ! そんで隙を見て足を狙え!」
「了解なのです!」
二人同じに素早く動き回り、デュランドの視界に居続けるようなことはしない。そうすることで相手をかく乱し、攻撃に迷いを生じた時に脚部攻撃を繰り出す。これだけの図体である。一度倒れれば起き上がるのも時間を費やすはずだ。
雪風もしっかり理解してくれているようで、見事にその速度を活かした動きを見せている。デュランドもハエのように動き回る二人にターゲットを絞れず困惑している様子だ。
そして動きが僅かに止まった隙を突いて、一気に詰め寄って脚部へと攻撃を放つ。
「ぐっ……かってぇっ……!」
ある程度のオーラを込めた蹴りを放ったのだが、やはり甲冑自体が頑丈らしく、少しだけ凹んだだけ。これでは中身に衝撃を与えることはできない。
ならここは甲冑の隙間とも言える関節部に狙いを集中させた方が良い。
「関節部分を狙え! そこ以外だとダメージが薄い!」
「はいです! てやぁぁぁぁっ!」
今度は雪風が接近し、オーラで強化した拳を関節部に向かって突き出した。すると膝カックンをされたかのように、デュランドが体勢を崩す。
(よし、狙いは文句なしだな、あとは何度か繰り返して転倒を……え?)
計画を練っていた最中に、雪風が再度デュランドへと突っ込んでいった。しかも下がった頭部狙いらしい。
「バカッ! いきなり過ぎる!」
雪風にはチャンスだと感じたのだろう。しかし体勢を崩したといってもそれはまだ僅か。さすがに彼女の考えは浅かった。
兜の奥の瞳を光らせたデュランドは、すぐさま左手に持っていた盾を振り回す。その先には跳躍している雪風がいる。
雪風もまた自分が安易な行動に走ってしまったことを悟ったのだろう。その表情は驚きと後悔に満ちていた。
だが盾が彼女に当たる直後、沖長が彼女のもとへ迅速に近づき抱き留める。そのまま回避しようとするが、さすがに勢いが足りなかったのか、盾が背中に激突した。
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