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邂逅
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「長尾平三景虎です」
名乗って頭を下げた。
そしてゆっくり顔を上げ、相手を見つめる。
五十過ぎの、痩せた小柄な男だ。
初めまして、と男も、穏やかな表情で挨拶を返す。
もっと眼光鋭い男を、思い描いていたので、些か拍子抜けした。
「・・・・・・それで、拙者に何様ですかな?」
低いが澄んでいる声で、男は尋ねる。
「それがし、己の父が、この世で最も強き者だったと思っております」
ほほぅ、と景虎の言葉に、男は呟き、細い指で尖った顎を撫でる。
「その父が生きておりましたとき、駿河守どのこそ、越後一の知恵者だと褒めておりました」
嘘だ。
六歳で寺に入った景虎に、父の記憶などない。
「ですからその駿河守どのに、是非、戦さの作法などを教えて頂きたく・・・・・・」
再び景虎は、深く頭を下げる。
「今日は弟子入りするつもりで、参りました」
そうですか・・・・と宇佐美駿河守定満は呟く。
「そう・・・・・」
景虎が頭を上げようとすると、冷めた定満の声が響く。
「本庄美作に言われましたか・・・・」
頭を上げようとした景虎の動きが、一瞬、止まる。
「兄上さまから家督を奪うのに、わしの力が必要だから、そう言えと・・・・・」
景虎は頭を上げ、定満を見つめる。
「そうでございましょう」
目を細め、定満は不敵な笑みを浮かべる。
名乗って頭を下げた。
そしてゆっくり顔を上げ、相手を見つめる。
五十過ぎの、痩せた小柄な男だ。
初めまして、と男も、穏やかな表情で挨拶を返す。
もっと眼光鋭い男を、思い描いていたので、些か拍子抜けした。
「・・・・・・それで、拙者に何様ですかな?」
低いが澄んでいる声で、男は尋ねる。
「それがし、己の父が、この世で最も強き者だったと思っております」
ほほぅ、と景虎の言葉に、男は呟き、細い指で尖った顎を撫でる。
「その父が生きておりましたとき、駿河守どのこそ、越後一の知恵者だと褒めておりました」
嘘だ。
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再び景虎は、深く頭を下げる。
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そうですか・・・・と宇佐美駿河守定満は呟く。
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「本庄美作に言われましたか・・・・」
頭を上げようとした景虎の動きが、一瞬、止まる。
「兄上さまから家督を奪うのに、わしの力が必要だから、そう言えと・・・・・」
景虎は頭を上げ、定満を見つめる。
「そうでございましょう」
目を細め、定満は不敵な笑みを浮かべる。
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