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八話
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「2年前。君がいなくなってすぐに探したんだがなかなか見つからなくてね。けれど調べるうちに君の事情がわかってきた。君は侯爵家のご令嬢だろう?」
「ええ‥‥そうでした。」
「君を襲った暴漢どもは捕まえて罰を受けさせてある。だから安心しなさい。」
「っ‥‥ありがとうございます。」
「それと侯爵家に王家から調査を入れた。君の叔父を名乗った人たちはすでに前侯爵から破門を言い渡されていたようだ。いくつか違法なことに手を染めいてたことが発覚して彼らも罰を受けている。」
そんなことになっていただなんてーー。
「君の元婚約者。セルジオだったか?侯爵家との婚約もなくなって結局成人後、平民落ちだ。その後身を持ち崩して盗賊に成り果て騎士団に討伐された。今、侯爵家は王家が代理で管理している。正統なる後継者が帰ってくるのを待ち侘びているんだ。」
「それって‥‥。」
「君のことだよ。ミレイア。君の両親の事故は叔父の仕組んだことだった。君を不当に虐げたことも決して許されることではない。もう二度と君の前に現れることはない。」
「あぁ‥‥。」
何と言ったらいいのだろう?言葉が出てこない。
「帰ってきてくれないか?ミレイア。」
「帰る?あの家に?」
「怖い?」
「怖い。怖いのかもしれない。でも‥‥でも帰りたい!あそこはお父様とお母様の大切な思い出がたくさんあるもの。」
「解雇された使用人たちには戻ってもらっている。彼らも君の帰りを心待ちにしているよ。」
「帰ります!!」
「案内しよう。」
「「「「「お帰りなさいませ!お嬢様!」」」」」
「っ‥‥ただいま!!」
そこには最後まで私の見方をしてくれた使用人たちが涙を流して並んでいた。
「ああ!本当によがったです。お嬢様!あの時はお守りできなくて申し訳ございません!!」
「じぃ!そんな、あなたが謝ることでは。」
感動の再会を終えて、客間で殿下と話をすることに。
「どうだろう?私との結婚を承諾してくれないか?」
「その前にお聞きしてもよろしいですか?」
「何でも聞いてくれ。」
「殿下は婚約者も作らず、ご結婚される気がないのではと言われていましたよね?なぜ私と?やはりルーカスがいるからですか?」
「そうだね。もちろんルーカスのこともある。だけどそれ以上に君だからだよ。12年前、君と私は会っているんだ。その時から私は君に恋をしていた。だから君意外と結婚する気はなかったんだよ。迎えにいくのが遅くなってすまない。ミレイア、愛している。」
ふと思い出す。王城の中庭で迷子になった時に出会った青い瞳の男の子を。
泣いている私を慰めてそっとそばに寄り添ってくれた人。あの時繋いだ手は温かくて安心した。
殿下だったんだ。
「殿下。私の初恋もあなたです。」
「?!そんな‥‥。」
「末長くよろしくお願いします!」
「ああ、もちろん!!」
ぎゅーっと抱きしめられて嬉しくて涙が出る。
とたとたとた!!
「ぎゅー!僕も!!」
そこにルーカスも加わって家族で抱きしめ合った。
ーー私は侯爵家に戻り、テオドールと結婚した。
テオドールは王位継承権を放棄し、侯爵家に入った。空白の2年を埋めるかのようにルーカスとテオドールとたくさん思い出作って幸せに暮らした。
もうすっかりセルジオやニーナのことを思い出す暇もないくらい幸せだわ。
もうすぐルーカスに妹ができる。ふふっ、何で伝えようかしら?
「ええ‥‥そうでした。」
「君を襲った暴漢どもは捕まえて罰を受けさせてある。だから安心しなさい。」
「っ‥‥ありがとうございます。」
「それと侯爵家に王家から調査を入れた。君の叔父を名乗った人たちはすでに前侯爵から破門を言い渡されていたようだ。いくつか違法なことに手を染めいてたことが発覚して彼らも罰を受けている。」
そんなことになっていただなんてーー。
「君の元婚約者。セルジオだったか?侯爵家との婚約もなくなって結局成人後、平民落ちだ。その後身を持ち崩して盗賊に成り果て騎士団に討伐された。今、侯爵家は王家が代理で管理している。正統なる後継者が帰ってくるのを待ち侘びているんだ。」
「それって‥‥。」
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「あぁ‥‥。」
何と言ったらいいのだろう?言葉が出てこない。
「帰ってきてくれないか?ミレイア。」
「帰る?あの家に?」
「怖い?」
「怖い。怖いのかもしれない。でも‥‥でも帰りたい!あそこはお父様とお母様の大切な思い出がたくさんあるもの。」
「解雇された使用人たちには戻ってもらっている。彼らも君の帰りを心待ちにしているよ。」
「帰ります!!」
「案内しよう。」
「「「「「お帰りなさいませ!お嬢様!」」」」」
「っ‥‥ただいま!!」
そこには最後まで私の見方をしてくれた使用人たちが涙を流して並んでいた。
「ああ!本当によがったです。お嬢様!あの時はお守りできなくて申し訳ございません!!」
「じぃ!そんな、あなたが謝ることでは。」
感動の再会を終えて、客間で殿下と話をすることに。
「どうだろう?私との結婚を承諾してくれないか?」
「その前にお聞きしてもよろしいですか?」
「何でも聞いてくれ。」
「殿下は婚約者も作らず、ご結婚される気がないのではと言われていましたよね?なぜ私と?やはりルーカスがいるからですか?」
「そうだね。もちろんルーカスのこともある。だけどそれ以上に君だからだよ。12年前、君と私は会っているんだ。その時から私は君に恋をしていた。だから君意外と結婚する気はなかったんだよ。迎えにいくのが遅くなってすまない。ミレイア、愛している。」
ふと思い出す。王城の中庭で迷子になった時に出会った青い瞳の男の子を。
泣いている私を慰めてそっとそばに寄り添ってくれた人。あの時繋いだ手は温かくて安心した。
殿下だったんだ。
「殿下。私の初恋もあなたです。」
「?!そんな‥‥。」
「末長くよろしくお願いします!」
「ああ、もちろん!!」
ぎゅーっと抱きしめられて嬉しくて涙が出る。
とたとたとた!!
「ぎゅー!僕も!!」
そこにルーカスも加わって家族で抱きしめ合った。
ーー私は侯爵家に戻り、テオドールと結婚した。
テオドールは王位継承権を放棄し、侯爵家に入った。空白の2年を埋めるかのようにルーカスとテオドールとたくさん思い出作って幸せに暮らした。
もうすっかりセルジオやニーナのことを思い出す暇もないくらい幸せだわ。
もうすぐルーカスに妹ができる。ふふっ、何で伝えようかしら?
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