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私、ルカリオはオニキス様とエリオ様の命によりオニキス様の長年の痛みを取り除いて下さったフィオナ様を迎えに上がった。
しかし伯爵家に着くなりその扱いに愕然とする。
エリオ様から聞いてはいたが想像以上の扱いをこの家で受けているようだった。
伯爵はフィオナ様が何か粗相をしてオニキス様に呼び出されたと思ったようで多分フィオナ様を売るつもりで差し出したのだろう。
着ているドレスは伯爵家だとしても相応しくない物だった。しかも恩でも売りたいのか私に金を渡そうとして来る始末。
こんな金があるならフィオナ様にドレスでも買ってあげればいいのにとあと少しで言いそうになってしまった。
馬車に乗るフィオナ様は小さくなり怯えていた。
私の行動にビクビクする姿は屋敷での扱いを窺えた。
オニキス様の恩人である令嬢にこのような扱いをするあのバカ伯爵家にため息をつきたくもなる。
安心させるように笑いかけると少し緊張も解けたようだ。
屋敷につくとさらに身を縮めてしまった。この屋敷に仕える者ならオニキス様の魔力量の事も知っている。
毎晩うなされ痛みに耐える姿に何も出来ない私達は自身の不甲斐なさを感じていた。
それが、あの日王宮から帰ってきたオニキス様は何年ぶりかのようにぐっすり眠ることができたのだ。
体の痛みも感じることなく普通の生活ができることに幸せを噛み締めていた。
そんな主人であるオニキス様を助けて下さったフィオナ様を屋敷の者はみな感謝していたのだ。
いざ部屋まで案内すると待ちきらずにエリオ様が部屋から飛び出してくる。
エリオ様はフィオナ様の姿を見るなり眉間に皺を寄せた。
私はエリオ様を端に呼んで伯爵家での事を説明する。
「やはりかなり冷遇されているようですね」
「待って、私が行く時はもう少しまともな格好をしていたよ…まさかいつもはこんな感じなのかな?」
いつもにこにこと笑っているエリオ様が珍しく怒っている。
「そうでしょう。しかも私に賄賂を渡してきましたよ」
そう言って断ったのに受け取るのを拒否された金の袋を見せた。
「は? そんなのあるならフィオナに何かしろよ」
「ごもっともです。あの様子ですとフィオナ様を売り飛ばしそうですよ」
「本当にあの男どうしてくれよう…」
エリオ様が本当にキレていらっしゃる。
魔力が溢れる感じにゾワッとしているとフィオナ様が私達に謝ってきた。
どうやら私達が自分に怒っていると勘違いしたようだ。
フィオナ様が謝る必要もないのに…でもこのままでいたら気にしてしまいそうなのでエリオ様は笑みを浮かべて殺気を消した。
部屋へとフィオナ様をお連れするとオニキス様を紹介する。
オニキス様はその魔力量の事でこの歳までまともに令嬢と関わることなどなかった。
そばに来るのはその見た目や爵位に惹かれた者ばかり、しかしオニキス様の魔力量に中てられると我が主人を化け物のような目で見るのだ。
魔力量が少ない令嬢などはオニキス様の前では魔力酔いを起こしやすいのだ。
オニキス様もそれを心配して距離を取っているのにオニキス様の優しさに気が付かない令嬢はドンドンと距離を詰め自滅するのだ。
そんな令嬢ばかり相手にしていればオニキス様だって女性不信になる。
だからかオニキス様はフィオナ様を前になんと声をかけていいのかわからないようだ。
するとフィオナ様がオニキス様に挨拶をする、しかし自分の爵位や今までの待遇からその体は震えていた。
目の前のまだ少女のような女性が勇気をもって挨拶をしているのにオニキス様ときたら…
私とエリオ様はやれやれと首を振る。
何か話せとエリオ様が声をかけるがオニキス様は狼狽えたように助けを求めエリオ様や私に視線を向ける。
(お礼!)
エリオ様が口を動かして伝えるとオニキス様が魔力量の事でお礼を述べた。
するとずっと下を向いていたフィオナ様は驚いた顔でオニキス様を見つめる。
そしてツーっと一筋の涙を流したのだ。
何か嫌な事を言われたのかと駆け寄ればお礼を言われた事に嬉しそうに笑ったのだ。
こんな待遇の中オニキス様を治して下さっただけでも凄いことなのに自分の力が人に役に立ったことにうれし涙を流している。
私達はフィオナ様の心根の優しさに驚きながらも今後の対応を早急に何とかしなければとお互い視線を交わしたのだ。
しかし伯爵家に着くなりその扱いに愕然とする。
エリオ様から聞いてはいたが想像以上の扱いをこの家で受けているようだった。
伯爵はフィオナ様が何か粗相をしてオニキス様に呼び出されたと思ったようで多分フィオナ様を売るつもりで差し出したのだろう。
着ているドレスは伯爵家だとしても相応しくない物だった。しかも恩でも売りたいのか私に金を渡そうとして来る始末。
こんな金があるならフィオナ様にドレスでも買ってあげればいいのにとあと少しで言いそうになってしまった。
馬車に乗るフィオナ様は小さくなり怯えていた。
私の行動にビクビクする姿は屋敷での扱いを窺えた。
オニキス様の恩人である令嬢にこのような扱いをするあのバカ伯爵家にため息をつきたくもなる。
安心させるように笑いかけると少し緊張も解けたようだ。
屋敷につくとさらに身を縮めてしまった。この屋敷に仕える者ならオニキス様の魔力量の事も知っている。
毎晩うなされ痛みに耐える姿に何も出来ない私達は自身の不甲斐なさを感じていた。
それが、あの日王宮から帰ってきたオニキス様は何年ぶりかのようにぐっすり眠ることができたのだ。
体の痛みも感じることなく普通の生活ができることに幸せを噛み締めていた。
そんな主人であるオニキス様を助けて下さったフィオナ様を屋敷の者はみな感謝していたのだ。
いざ部屋まで案内すると待ちきらずにエリオ様が部屋から飛び出してくる。
エリオ様はフィオナ様の姿を見るなり眉間に皺を寄せた。
私はエリオ様を端に呼んで伯爵家での事を説明する。
「やはりかなり冷遇されているようですね」
「待って、私が行く時はもう少しまともな格好をしていたよ…まさかいつもはこんな感じなのかな?」
いつもにこにこと笑っているエリオ様が珍しく怒っている。
「そうでしょう。しかも私に賄賂を渡してきましたよ」
そう言って断ったのに受け取るのを拒否された金の袋を見せた。
「は? そんなのあるならフィオナに何かしろよ」
「ごもっともです。あの様子ですとフィオナ様を売り飛ばしそうですよ」
「本当にあの男どうしてくれよう…」
エリオ様が本当にキレていらっしゃる。
魔力が溢れる感じにゾワッとしているとフィオナ様が私達に謝ってきた。
どうやら私達が自分に怒っていると勘違いしたようだ。
フィオナ様が謝る必要もないのに…でもこのままでいたら気にしてしまいそうなのでエリオ様は笑みを浮かべて殺気を消した。
部屋へとフィオナ様をお連れするとオニキス様を紹介する。
オニキス様はその魔力量の事でこの歳までまともに令嬢と関わることなどなかった。
そばに来るのはその見た目や爵位に惹かれた者ばかり、しかしオニキス様の魔力量に中てられると我が主人を化け物のような目で見るのだ。
魔力量が少ない令嬢などはオニキス様の前では魔力酔いを起こしやすいのだ。
オニキス様もそれを心配して距離を取っているのにオニキス様の優しさに気が付かない令嬢はドンドンと距離を詰め自滅するのだ。
そんな令嬢ばかり相手にしていればオニキス様だって女性不信になる。
だからかオニキス様はフィオナ様を前になんと声をかけていいのかわからないようだ。
するとフィオナ様がオニキス様に挨拶をする、しかし自分の爵位や今までの待遇からその体は震えていた。
目の前のまだ少女のような女性が勇気をもって挨拶をしているのにオニキス様ときたら…
私とエリオ様はやれやれと首を振る。
何か話せとエリオ様が声をかけるがオニキス様は狼狽えたように助けを求めエリオ様や私に視線を向ける。
(お礼!)
エリオ様が口を動かして伝えるとオニキス様が魔力量の事でお礼を述べた。
するとずっと下を向いていたフィオナ様は驚いた顔でオニキス様を見つめる。
そしてツーっと一筋の涙を流したのだ。
何か嫌な事を言われたのかと駆け寄ればお礼を言われた事に嬉しそうに笑ったのだ。
こんな待遇の中オニキス様を治して下さっただけでも凄いことなのに自分の力が人に役に立ったことにうれし涙を流している。
私達はフィオナ様の心根の優しさに驚きながらも今後の対応を早急に何とかしなければとお互い視線を交わしたのだ。
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