30 / 64
もう出ません
しおりを挟むシャルルは両脚を開き、その間で膝をついているアンキラを見下ろした。
この美人が今からお掃除をしてくれるのだという。
もちろん、アンキラのように魅力的な女性に股間を触ってもらったり拭いてもらったりするのは喜ばしい。
しかし、今は三人の少女たちを相手に何度も何度も射精した後だった。ペニスは敏感になっていて、触れ方が悪ければ痛みが走る可能性があった。
それだけならまだ問題はないが、アンキラの奉仕はあまりにも気持ちよすぎる。
アンキラとはもうそれなりに長い付き合いで何度も何度も肌を重ねてきた。真面目なこのメイド長はシャルルを悦ばせるために様々な努力をしてきた。
シャルルはアンキラの顔を見下ろした。
彼女の髪は月光を縒り合わせたかのような白銀だった。異民族の生まれであることの証で、この領地やその他の地域でもそう見られるものではない。
アラバスターのように白い肌は蝋燭の光の中でも輝き、潤んだ瞳はまっすぐシャルルの顔に向けられている。
女神や咲き誇る花でさえ彼女の前では顔を伏せて恥ずかしがるに違いない。そう思うほどに美しい。
そのアンキラがわずかに顔を傾けて尋ねてくる。
「どうしてですか? わたしに触れられるのがお嫌なのですか?」
「いやいや、そんなわけがないだろう」
「まぁ……、なら何も問題はありませんね。失礼いたします」
アンキラがその美しい顔をそっとシャルルの股間へと近づけてくる。シャルルは慌ててアンキラの両肩に手をかけて、その体を押し返そうとした。
だがアンキラが伸ばした舌がペニスの先にちょろっと触れていた。
「おおうっ?!」
そのわずかな刺激だけでシャルルの喉から声が漏れた。一瞬の快楽が肌の上を駆け巡り、シャルルの肩がびくっと跳ねた。
肩を押されたアンキラが不満そうにシャルルを見上げていた。
「ご主人さま、どうしてですか? もうわたしの奉仕には飽きてしまわれたのですか?」
「いやいやいや、そんなわけないだろ。馬鹿なことを言うな、お前の奉仕は何にも増して気持ちいい」
潤んだ瞳で非難されて、シャルルは慌ててそう言ってしまう。
この言葉を聞いてアンキラが表情を綻ばせる。あどけなく笑うと普段よりずっと幼く見えた。
「まぁご主人さま……。そのようにお褒めの言葉を頂いた以上、ご主人さまの婢として誠心誠意奉仕せねばなりません」
「いや、そういうわけじゃなくて、もう無理だって。ほら、勃ってもいないし」
「なんの問題もありません。掃除させていただくだけですから」
「敏感だから痛いかもしれないしだな」
「ありえません、わたしなら痛みを感じないように掃除できますから。もし痛みを感じたなら、その痛みを何倍にもしてわたしの尻を叩いてくださいませ」
自信ありげなアンキラが、両手をシャルルの内腿に置いた。ほっそりした指先が触れただけで、シャルルは全身に鳥肌が立つような感覚に襲われた。
自分で自分の脇腹をくすぐっても、くすぐったさはあまり感じない。だが他人にそれをされるとくすぐったい。
人に触られると微かな刺激でも違ったものになる。アンキラに触れられるとその差があまりにも大きいのだ。
おそらく天性のものだろう。アンキラはただ触れるだけで、相手にぞっとするような快楽を与えられるのだ。
太腿の上をアンキラの指がすっと移動する。ただそれだけで背筋にむず痒く甘ったるい快感が走った。
アンキラはシャルルの手を押しのけ、美しい顔をそっとシャルルのペニスへ近づけた。
アンキラは左手でシャルルのペニスの根元を軽くつまんだ。その指先で萎えたペニスをわずかに上向かせると、大きく口を開いた。
シャルルの萎えかけのペニスが、ゆっくりとアンキラの口の中へと入ってゆく。ただ、ペニスのどこもアンキラには触れていなかった。
ただ暖かい空気だけがシャルルのペニスを包む。
ふっとアンキラが口を閉じた。
その瞬間にシャルルは喉から声を絞り出していた。
「うおおおおおっ?!」
空気にだけ包まれていたはずのシャルルの男根が一気に熱で侵された。境界が失われて、すべてが熔けていくかのような錯覚に陥る。
まずい、これはまずい。
シャルルはアンキラの両肩を押さえてどうにか引き剥がした。ちゅぽんという音がしてアンキラの唇がシャルルから離れる。
アンキラは不満そうにシャルルを見上げていた。
「どうしてですかご主人さま?」
「いやいやいや、今のどこがお掃除だ。思いっきり快楽を与えようとしてたじゃないか」
「……バレましたか」
アンキラがにやっと笑みを浮かべた。悪戯がバレた時の笑みというのはどうも強く咎めにくい。
相手がアンキラのような美人ならなおさらだった。シャルルは溜息を吐き、アンキラの肩に置いていた両手を離した。
「もういい、さすがに今日はもう無理だ。もう寝るぞ、お前もここで寝ていけ」
「し、しかしご主人さま、一緒に寝るなんて」
「いいから言うことを聞け、もう眠たくてたまらん」
射精の余韻が強い眠気を誘う。もうこれ以上アンキラと交わって体力を消耗したくはなかった。
まだ迷っている様子のアンキラの手を取り、シャルルはベッドの上に引き上げた。
「ほら、寝るぞ」
「お待ちください、まだ靴が」
「早くしろ」
「は、はい」
アンキラと一緒に眠るのは随分久しぶりのような気がした。この領地を継いでしばらくの間は、アンキラを抱くことに夢中になっていた。
ベッドの上で交わり続け、そのまま眠るという日々を何度も送ったものだ。
アンキラはベッドの上で横になり、すぐ眼前に迫ったシャルルの顔を熱っぽく見つめた。
「ご主人さまと眠るのは、久しぶりのように思います」
「まぁそうだな」
「お前を離したりはしない、とご主人さまは大変わたしを可愛がってくれましたから。思い出すだけで胸が温かくなります」
「おいおい、今だってお前を手放すつもりはないぞ。お前は俺のものだ」
「はい、重々承知しております。アンキラはご主人さまの婢でございますから」
アンキラがそう言って微笑んだ。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
【短編】淫紋を付けられたただのモブです~なぜか魔王に溺愛されて~
双真満月
恋愛
不憫なメイドと、彼女を溺愛する魔王の話(短編)。
なんちゃってファンタジー、タイトルに反してシリアスです。
※小説家になろうでも掲載中。
※一万文字ちょっとの短編、メイド視点と魔王視点両方あり。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる