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特訓内容
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「おそらく聖女の誘拐事件には過去に聖女だった人間がかかわっている」
白龍ギール様の言葉に、私を含めた聖女全員が息をのんだ。
「誘拐された聖女の話では、聖女の力を無くしてあげる、その役割から解放してあげると言われたそうだ。まだ調査中で推測の域を出ないので詳しいことは言えないが、どうやら聖女というもの役割に対してよく思っていない人物であることには間違いない」
「元聖女の人間が、なぜ聖女の役割についてよく思っていないのでしょうか」
クロウ様が疑問を投げかける。そうなのだ、元聖女であるならばきっと聖女としての役目を全うしただろうに、なぜなのだろう。
「聖女にも色々な末路を辿った聖女がいると前に話したことがあるだろう」
ユーズ団長が口を開く。
「騎士とうまくいかなかった、もしくは聖女の力をいいように使われるだけ使われて終わった、そんな聖女だったのかもしれないな」
ユーズ団長の言葉に静かだった部屋がさらに静まり返る。
「ギールはその元聖女が誰なのか目星はついているのでしょう?それでも詳しく言えないわけが何かあるのね?」
ベル様がゆっくりとそう言うと、ギール様はそっと目を伏せた。
「話せる時が来たらきちんと話そう、そしてその時期が早まるように尽力するよ。ただ今はまだ話せないし、まずは討伐祭に集中してほしい。そして、討伐祭が終われば恐らくは聖女に接近してくるだろう。だから討伐祭が終わった後も気を抜かず警戒していてほしいのだ」
ギール様が一人一人の目をしっかりと見つめてそう言った。
討伐祭についての会議と顔合わせが終わり、ランス様と私は屋敷に戻ってきた。居間でランス様とソファに座りくつろいでいる。帰ってきてからはミゼル様も人の姿のままで向かいのソファに腰掛けているのだけれど、ソファに座っているだけでも絵になる美しさだ。
「お疲れになったでしょう。お茶をどうぞ」
ジェシカがそう言って机にお茶を置く。暖かくていい香りが鼻先をくすぐる。
「ありがとう」
お茶を飲んでホッと一息つく。暖かさが全身を駆け巡り、いい香りが脳内をリラックスさせてくれる。
「討伐祭も近いですし、休める時にはゆっくりと休んでくださいませね。もちろんランス様もですよ!」
ペコリとお辞儀をしてジェシカが部屋を後にした。ジェシカはミゼル様の人の姿を見ても特に驚いたり感嘆したりする様子が見られない。すごいな、ミゼル様の美しさに慣れてしまっているのかしら。
「ランスは相変わらず子供扱いされているんだね」
クス、とミゼル様が笑うとランス様は少しだけムッとした。
「ジェシカ達は親代わりみたいなものだから仕方ないだろう。そんなことよりミゼル、君はギールの言ったことについて詳しくは知らないのか?」
ランス様の言葉にミゼル様は目を細めるが首を横に振った。
「いや、ギールは何も話してくれないからね。何となく察しはつくけれど、こちらも憶測の域を出ない。そんなものを軽々しく口にするほど白龍は愚かではないよ」
フッと微笑むミゼル様は秘密めいていて妖艶だ。これはこれでまた色気がすごい……!
「そんなことよりセシル。打ち合わせの時に言ったことを覚えているかな?」
「えっと、何か特訓的なことをするとかしないとか……?」
みっちりしごく、と言っていたけれど一体何をするのだろうか?不安に思っていると、隣に座っていたランス様が手を握って目を合わせてくれた。
「ふふ、君は自分ではまだわかっていないようだけれど、周りの力を増幅する魔力に長けているんだ。それを開花させて自由に扱えるように明日から特訓するよ。討伐祭までには仕上げるからね」
ミゼル様ににっこりと微笑まれたけれど、その美しい微笑みさえ今は何となく恐ろしい。一体どんな特訓をするんだろう。
「心配しなくてもランス、君も一緒に特訓に参加してもらうよ。君の力を増幅させて練習するからね」
ランス様も一緒と聞いてホッとすると、ランス様が優しく微笑んでくれた。
白龍ギール様の言葉に、私を含めた聖女全員が息をのんだ。
「誘拐された聖女の話では、聖女の力を無くしてあげる、その役割から解放してあげると言われたそうだ。まだ調査中で推測の域を出ないので詳しいことは言えないが、どうやら聖女というもの役割に対してよく思っていない人物であることには間違いない」
「元聖女の人間が、なぜ聖女の役割についてよく思っていないのでしょうか」
クロウ様が疑問を投げかける。そうなのだ、元聖女であるならばきっと聖女としての役目を全うしただろうに、なぜなのだろう。
「聖女にも色々な末路を辿った聖女がいると前に話したことがあるだろう」
ユーズ団長が口を開く。
「騎士とうまくいかなかった、もしくは聖女の力をいいように使われるだけ使われて終わった、そんな聖女だったのかもしれないな」
ユーズ団長の言葉に静かだった部屋がさらに静まり返る。
「ギールはその元聖女が誰なのか目星はついているのでしょう?それでも詳しく言えないわけが何かあるのね?」
ベル様がゆっくりとそう言うと、ギール様はそっと目を伏せた。
「話せる時が来たらきちんと話そう、そしてその時期が早まるように尽力するよ。ただ今はまだ話せないし、まずは討伐祭に集中してほしい。そして、討伐祭が終われば恐らくは聖女に接近してくるだろう。だから討伐祭が終わった後も気を抜かず警戒していてほしいのだ」
ギール様が一人一人の目をしっかりと見つめてそう言った。
討伐祭についての会議と顔合わせが終わり、ランス様と私は屋敷に戻ってきた。居間でランス様とソファに座りくつろいでいる。帰ってきてからはミゼル様も人の姿のままで向かいのソファに腰掛けているのだけれど、ソファに座っているだけでも絵になる美しさだ。
「お疲れになったでしょう。お茶をどうぞ」
ジェシカがそう言って机にお茶を置く。暖かくていい香りが鼻先をくすぐる。
「ありがとう」
お茶を飲んでホッと一息つく。暖かさが全身を駆け巡り、いい香りが脳内をリラックスさせてくれる。
「討伐祭も近いですし、休める時にはゆっくりと休んでくださいませね。もちろんランス様もですよ!」
ペコリとお辞儀をしてジェシカが部屋を後にした。ジェシカはミゼル様の人の姿を見ても特に驚いたり感嘆したりする様子が見られない。すごいな、ミゼル様の美しさに慣れてしまっているのかしら。
「ランスは相変わらず子供扱いされているんだね」
クス、とミゼル様が笑うとランス様は少しだけムッとした。
「ジェシカ達は親代わりみたいなものだから仕方ないだろう。そんなことよりミゼル、君はギールの言ったことについて詳しくは知らないのか?」
ランス様の言葉にミゼル様は目を細めるが首を横に振った。
「いや、ギールは何も話してくれないからね。何となく察しはつくけれど、こちらも憶測の域を出ない。そんなものを軽々しく口にするほど白龍は愚かではないよ」
フッと微笑むミゼル様は秘密めいていて妖艶だ。これはこれでまた色気がすごい……!
「そんなことよりセシル。打ち合わせの時に言ったことを覚えているかな?」
「えっと、何か特訓的なことをするとかしないとか……?」
みっちりしごく、と言っていたけれど一体何をするのだろうか?不安に思っていると、隣に座っていたランス様が手を握って目を合わせてくれた。
「ふふ、君は自分ではまだわかっていないようだけれど、周りの力を増幅する魔力に長けているんだ。それを開花させて自由に扱えるように明日から特訓するよ。討伐祭までには仕上げるからね」
ミゼル様ににっこりと微笑まれたけれど、その美しい微笑みさえ今は何となく恐ろしい。一体どんな特訓をするんだろう。
「心配しなくてもランス、君も一緒に特訓に参加してもらうよ。君の力を増幅させて練習するからね」
ランス様も一緒と聞いてホッとすると、ランス様が優しく微笑んでくれた。
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