(完結)相談女とお幸せに!(なれるものならの話ですけども。)

ちゃむふー

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6.サクッと婚約解消(エミール)

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家に帰りすぐに、執務室にいる父の元へ向かう。


「お父様。よろしいでしょうか。本日学園でジョセフ様に、他の女性を傍らに婚約破棄を仄めかすような事を言われました。」

「なっ!なんだと!?」

父は突然の私の発言に持っていたペンを落とした。

「もう、私は我慢なりませんわ。お父様。どうか婚約解消をお許しくださいませ。」


「どういう事だ!?」

「リリアン様という女性と親しくされていて、それを諫めると、"虐めるな、そのような女だと思わなかった、婚約破棄しても良いのだぞ"と。そう言われました。」


「ジョセフの奴め……!!この婚約はジョセフの父から頼み込まれた婚約だった事を忘れているのか…!!」

「あら、そうだったのですか?」

頼み込まれた婚約だとは知らなかった。

「あぁ、ジョセフがエミールの事を好いているから、ジョセフが父親に頼み込んだと聞いている。」

ジョセフが私の事を好きだなんて聞いた事はなかった。今まで一度も愛の言葉など囁いて貰った事など無かったのだから。


「そう…だったのですね…。」


……しかし。
それはもう、過去の話だろう。ジョセフは人の忠告に聞く耳を持たず、その上婚約破棄を盾に私に言う事を聞かせようとする人に成り下がった。


「それでも、婚約解消をお願いしますわ。」

「良いのか?まぁ、エミールはジョセフには勿体ない!もっと良い婚約者を早急に探してみせるからな!!」


「お父様ったら気が早いですわ。」


「エミール。お前は何も気にする事は無いからな。」


そう父に声をかけられ、その優しさに涙が出そうになるが堪えて、笑顔で会釈をして執務室を後にした。





~~3日後


毎週この日はジョセフと昼食を取っていた。
今日はいつもの約束の場所へ行かず、他の令嬢達と一緒に過ごしていた。

すると、怒りを露わにしたジョセフがこちらへ向かってくる。


「エミール。どういう事だ!!」

「どうしたのですか?ジョセフ様。」

「どうしたのですか?では無いだろう!!なぜいつもの場所へ来ないのだ!!」

「(婚約相手でも無い貴方との昼食になんて)どうして行かなければならないのでしょう?」


「なっっ!!エミール!分かっていないのか!?こんな事をしても私の気は引けないぞ!?」


「言っている意味が理解できません。」


「何だと…!?何て可愛くない態度なんだ!!ははっ!リリアンの方がずっと可愛いな!!」


「それならば、リリアン様と過ごされれば良いでしょう?(私たちは婚約解消していますので)私には関係ありませんわ。」


「なっっなんっっ何だと!!!もう知らないからな!!そのような態度なら本当に婚約破棄するからな!!本当だぞ!!婚約破棄されても知らないからな!」


そう言うと踵を返して去っていった。

他の令嬢の前でこのような姿を見せるジョセフを見て、改めて思う。

(婚約解消を願い出て良かった…。)


「エ、エミール様…今のは一体何事ですの…?」

令嬢達は明らかに引いている。

そして、そう聞かれたのならば答えねばならないと、今までの出来事をしっかり説明しておいた。


「まぁ!ジョセフ様ったらそれは酷いですわ!!エミール様!婚約解消して大正解ですわ!」

「しかも婚約者に向かって他の令嬢の名を出して、婚約破棄をちらつかせるなんて最低ですわ!」

「しかもリリアン様と言っていましたわよね…。リリアン様も困った方ですわ…。」

全力で慰められる。


「エミール様はとてもお綺麗ですもの、すぐ素敵な方と出逢えますわ!」


「そんなすぐには出会えるなんてあり得ませんわ。」


………そう、思っていた。






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