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13 これからの事を話す、その前に
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寝てたはずなのに、気疲れがハンパない。
このまま、二度寝したい。したいがそうはさせてもらえなかった。
「アルジャーノン様、起きてください。最近の貴方は、寝起きが悪いですよ。よくそれで前はお仕事出来てましたね?仕事、してたのですよね?大人だったのだから」
朝から嫌みが凄い。でも、文句は光の玉に言って欲しい。
光の玉に会ってなかったらこうはなってない。しかし、今日はなかなか目が開かない。
「すみませんが、後、一時間、寝させて、下さい。病気とか、では、ないの、ですが、今は、眠い・・」
眠すぎて、途切れ途切れにしか喋れず、最後は完全に夢の中に片足突っ込んでる状態だったが、
「申し訳ありませんが、今すぐ起きてください。保護した方の事ですぐに確認してもらいたい事があるのです」
すでに半分夢の中にある思考であれかな?と思うことが一つあったので、その事を伝えた。
「ようしが、かわってる、ことなら、しん、ぱい、ないです。すー、すー、」
「まだ寝ないで下さい。どこが、心配ないのですか(なんで、容姿が変わってると分かったのでしょうか?)」
身体を揺さぶられ、少しだけまた意識が浮上し、
「ううーん、ひかりの、じゃない、かみ、さまが、かってに、じゃなくて、まあ、かみ、さまのやったこと、だから。そのせいで、まだ、ねむ、すーすー」
「アルジャーノン様、アルジャーノン様」
完全に眠りに落ちたことで、キャロさんの声に応えられなかった。
スッキリと目が覚めたのは、太陽が天辺を少し過ぎたあたりだった。完全に寝すぎた。
窓の外を見て、やっちゃったかな?と思い、キャロさんが来る前に、身支度をしようとベットから足を下ろしたちょうどその時、部屋のノックと共にキャロさんが入ってきた。
「遅ようございます、アルジャーノン様。アルジャーノン様の一時間は随分とゆっくりなのですね。私達の時間ではあれから6時間は経っているのですが」
「ごめんなさい。寝過ごしました」
ここは素直に謝った。
「頭を上げてください。簡単に使用人に頭を下げない。それより、保護した方もお目覚めになられましたよ。アルジャーノン様にお会いなりたいそうです。その時、旦那様方も同席されるそうです」
「あっ、目が覚めたんだ。すぐ支度するよ。あっ、お昼どうしよう?」
「・・食べられてからでもよろしいと思いますよ?それにすでに持ってきてますから」
と、キャロさんが机に料理と飲み物を並べていった。料理を見たとたん、クゥーと、子犬の鳴き声のようにお腹が鳴った。
「冷めない内に、さっさと身支度を整えてください」
声、震えてますが!行儀は悪いが、足音を響かせながら洗面所に向かった。案の定、
「足音を立てて歩かない」
キャロさんチェックが入りました。
身支度を整え、遅めの朝昼食を食べて、キャロさんが他の使用人に、父様達に言付けを頼み、僕たちは一足先にカスミさんのいる客室に向かった。
客室の前まで来ると、キャロさんが部屋をノックし、入室の許可をもらってからドアを開けた。
キャロさんに続いて部屋に入ると、神の社で会ったあの容姿のカスミさんが居た。
「こんにちは、カスミさん。あちらでも見たけど、日本人顔にその色は、違和感しかないね。身体の方は大丈夫ですか?」
「こんにちは、アルジャーノン君。実はちゃんとは見えてなかったから、今の自分の姿はよく分からないんだよね?こんな感じかなとは想像できるけど。身体の方はまだ少し、ダルさはあるけど大丈夫だよ」
「・・・日本人の大丈夫ほど、信用出来ないと僕は思うけどね?カスミさんの居た時代は分からないけど、僕が居た時代はまだまだ日本人は働き過ぎだと言われていたからね」
“働けど働けど、溜まるのは疲れとストレスばかり、無くなるのはお金ばかり”by前世より{偉人さんのことわざをもじってます}
遠い目をして前世の苦節を思いだしていると、ノックがし、キャロさんが許可するとポールさんに続き、父様初め、家族全員と家族の侍従と侍女が入ってきた。
「えーと、おはようございます?」
家族に対して、“こんにちは”は違うような気がして、咄嗟に出た言葉がこれだった。
父様以外(いや若干父様も唇の端が上がってる?)に、笑われた。
「クスクス、アルにしたら、お早うかしらね?」
母様の言葉に更に笑い声が増した。
あー、なんか今日は暑いなぁ~。と、顔を赤らめながら現実逃避をし、顔を手で覆った。
「こほん。アルをからかうのはそのくらいにして、君、身体がツラいだろうが少しつき合ってくれ。君の今後に関わる事だ」
父様が咳払いをし、場を収めてから、カスミさんに向き直った。
気がついたら部屋の机が片付けられ、僕含む家族分の椅子が用意されてた。
いつも思うけど、いつ作業してるの?さっきまで家族の後ろに控えて、一緒になって笑ってたよね?もうこれを使用人七不思議と(七つ以上ありそうだけど)命名しよう!
ベットの前に三つある椅子に、右から僕、父様、母様の順に座り、僕の後側から兄様、ちぃ兄様、姉様の順に座った。
カスミさんも背中にクッションをあてがわれ、楽な体勢で座り直した。
全員が座り終わったのを確認して
「これからの事を話す前に、君のその容姿の変化について聞きたいのだが」
カスミさんは多分、僕が転生者であることに気づいてるんだと思う。うっかり、僕が転生者であるこをカスミさんに言うのを忘れていたけど、最初、日本語で話しかけたし、色々と言葉と態度で表してたし。
だから、僕の方を伺うように見ている。きっと内容次第で僕の事をどう説明すればいいか分からないんだと思う。普通は、転生者である事を話してるなんて思わないからね。
「父様、その事に関しては僕から話します。その前に兄様達に僕の事を話してるんですか?」
僕は後を振り向き確認した。
「ああ。ここにいる全員には話してある」
見渡すと、全員頷いた。それなら一から説明する必要はないと、昨夜の事を話し始めた。
このまま、二度寝したい。したいがそうはさせてもらえなかった。
「アルジャーノン様、起きてください。最近の貴方は、寝起きが悪いですよ。よくそれで前はお仕事出来てましたね?仕事、してたのですよね?大人だったのだから」
朝から嫌みが凄い。でも、文句は光の玉に言って欲しい。
光の玉に会ってなかったらこうはなってない。しかし、今日はなかなか目が開かない。
「すみませんが、後、一時間、寝させて、下さい。病気とか、では、ないの、ですが、今は、眠い・・」
眠すぎて、途切れ途切れにしか喋れず、最後は完全に夢の中に片足突っ込んでる状態だったが、
「申し訳ありませんが、今すぐ起きてください。保護した方の事ですぐに確認してもらいたい事があるのです」
すでに半分夢の中にある思考であれかな?と思うことが一つあったので、その事を伝えた。
「ようしが、かわってる、ことなら、しん、ぱい、ないです。すー、すー、」
「まだ寝ないで下さい。どこが、心配ないのですか(なんで、容姿が変わってると分かったのでしょうか?)」
身体を揺さぶられ、少しだけまた意識が浮上し、
「ううーん、ひかりの、じゃない、かみ、さまが、かってに、じゃなくて、まあ、かみ、さまのやったこと、だから。そのせいで、まだ、ねむ、すーすー」
「アルジャーノン様、アルジャーノン様」
完全に眠りに落ちたことで、キャロさんの声に応えられなかった。
スッキリと目が覚めたのは、太陽が天辺を少し過ぎたあたりだった。完全に寝すぎた。
窓の外を見て、やっちゃったかな?と思い、キャロさんが来る前に、身支度をしようとベットから足を下ろしたちょうどその時、部屋のノックと共にキャロさんが入ってきた。
「遅ようございます、アルジャーノン様。アルジャーノン様の一時間は随分とゆっくりなのですね。私達の時間ではあれから6時間は経っているのですが」
「ごめんなさい。寝過ごしました」
ここは素直に謝った。
「頭を上げてください。簡単に使用人に頭を下げない。それより、保護した方もお目覚めになられましたよ。アルジャーノン様にお会いなりたいそうです。その時、旦那様方も同席されるそうです」
「あっ、目が覚めたんだ。すぐ支度するよ。あっ、お昼どうしよう?」
「・・食べられてからでもよろしいと思いますよ?それにすでに持ってきてますから」
と、キャロさんが机に料理と飲み物を並べていった。料理を見たとたん、クゥーと、子犬の鳴き声のようにお腹が鳴った。
「冷めない内に、さっさと身支度を整えてください」
声、震えてますが!行儀は悪いが、足音を響かせながら洗面所に向かった。案の定、
「足音を立てて歩かない」
キャロさんチェックが入りました。
身支度を整え、遅めの朝昼食を食べて、キャロさんが他の使用人に、父様達に言付けを頼み、僕たちは一足先にカスミさんのいる客室に向かった。
客室の前まで来ると、キャロさんが部屋をノックし、入室の許可をもらってからドアを開けた。
キャロさんに続いて部屋に入ると、神の社で会ったあの容姿のカスミさんが居た。
「こんにちは、カスミさん。あちらでも見たけど、日本人顔にその色は、違和感しかないね。身体の方は大丈夫ですか?」
「こんにちは、アルジャーノン君。実はちゃんとは見えてなかったから、今の自分の姿はよく分からないんだよね?こんな感じかなとは想像できるけど。身体の方はまだ少し、ダルさはあるけど大丈夫だよ」
「・・・日本人の大丈夫ほど、信用出来ないと僕は思うけどね?カスミさんの居た時代は分からないけど、僕が居た時代はまだまだ日本人は働き過ぎだと言われていたからね」
“働けど働けど、溜まるのは疲れとストレスばかり、無くなるのはお金ばかり”by前世より{偉人さんのことわざをもじってます}
遠い目をして前世の苦節を思いだしていると、ノックがし、キャロさんが許可するとポールさんに続き、父様初め、家族全員と家族の侍従と侍女が入ってきた。
「えーと、おはようございます?」
家族に対して、“こんにちは”は違うような気がして、咄嗟に出た言葉がこれだった。
父様以外(いや若干父様も唇の端が上がってる?)に、笑われた。
「クスクス、アルにしたら、お早うかしらね?」
母様の言葉に更に笑い声が増した。
あー、なんか今日は暑いなぁ~。と、顔を赤らめながら現実逃避をし、顔を手で覆った。
「こほん。アルをからかうのはそのくらいにして、君、身体がツラいだろうが少しつき合ってくれ。君の今後に関わる事だ」
父様が咳払いをし、場を収めてから、カスミさんに向き直った。
気がついたら部屋の机が片付けられ、僕含む家族分の椅子が用意されてた。
いつも思うけど、いつ作業してるの?さっきまで家族の後ろに控えて、一緒になって笑ってたよね?もうこれを使用人七不思議と(七つ以上ありそうだけど)命名しよう!
ベットの前に三つある椅子に、右から僕、父様、母様の順に座り、僕の後側から兄様、ちぃ兄様、姉様の順に座った。
カスミさんも背中にクッションをあてがわれ、楽な体勢で座り直した。
全員が座り終わったのを確認して
「これからの事を話す前に、君のその容姿の変化について聞きたいのだが」
カスミさんは多分、僕が転生者であることに気づいてるんだと思う。うっかり、僕が転生者であるこをカスミさんに言うのを忘れていたけど、最初、日本語で話しかけたし、色々と言葉と態度で表してたし。
だから、僕の方を伺うように見ている。きっと内容次第で僕の事をどう説明すればいいか分からないんだと思う。普通は、転生者である事を話してるなんて思わないからね。
「父様、その事に関しては僕から話します。その前に兄様達に僕の事を話してるんですか?」
僕は後を振り向き確認した。
「ああ。ここにいる全員には話してある」
見渡すと、全員頷いた。それなら一から説明する必要はないと、昨夜の事を話し始めた。
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