135 / 135
余話11 ゆまは12歳、その偏執なる執着
しおりを挟む
「わたしもナッちゃんと一緒に引っ越す」そう言ってみたもののもちろんそれが許される訳もなく、両親と叔母さん叔父さんを困らせるだけの結果で終わった。
わたしは割りと自由に生きてきたと思っているが、こうして自分の思ったとおりにならないと親の庇護下にある不自由さを強く感じてしまう。
両親は嫌いではない、むしろ大好きなのだが、早く成人になりたいと強く思ってしまう。
引っ越しの当日、手伝いとの名目でナッちゃんたちの引っ越し先まで付いていった。
新幹線でおよそ一時間半、日守のお爺ちゃんのお家から車で一時間ほどの場所にある庭付きの借家がナッちゃんたちの新居だった。
ナッちゃんはさっそく庭に出て木の枝にくっついていた虫をわたしに見せてくれたり、ふたりでクローバーで花冠を編んだりした。
どうやらナッちゃんはこの地方の暮らしに馴染めそうだと安堵しつつも、わたしの知らないナッちゃんにこちらでなってゆくんだと淋しい気持ちにもなった。
引っ越しもつつがなく終わり母と共にお暇をしようとしたのだが、ナッちゃんがわたしを引き留め泣き出した。
どうやらナッちゃんはわたしもこの場所で一緒に住むのだと思っていたらしく、わたしが帰ると知り悲しくなってしまったようだ。
わたしの服にしがみつき火が着いた様に泣きじゃくる。
わたしもナッちゃん同様に泣きたかった。だがそれは事前に母から止められていた事態、別れの時にナッちゃんの前で泣かないようにと約束をさせられていた。
しどとに溢れる涙を拭おうともしない可愛いいとこをそっと抱き寄せわたしはその耳に唇を近付ける。
「ナッちゃん、お姉ちゃんとは今までみたいに毎日は会えなくなっちゃうけれど、ずっとの事じゃないの」
母から手渡されたハンドタオルで涙を拭ってあげながら言い聞かせる様に言葉を続ける。
「お正月もお盆もお爺ちゃんのお家で会えるし、それに普通の日だってお姉ちゃんが電車で会いに来るわ」
「ホント?」
「ホントウよ。それに毎日電話でお話をしましょう!? お姉ちゃんナッちゃんがこっちでどんなことして遊んだか、どんなことお勉強したか知りたいわ。ナッちゃんお姉ちゃんにお電話してくれる?」
「うんっ! ぼくゆまはねえちゃんにまいにちおでんわするよっ! だからゆまはねえちゃんもぼくのことわすれたりしないでねっ!」
忘れたりなんてするわけ無いじゃないっ!! ナッちゃんからの溢れ出る様な思慕の感情に下腹部と心が熱くしながら、かつそれを悟られぬよう振る舞いつつナッちゃんと約束の指切りを交わす。
「指切りをげんまん嘘ついたら結婚するっ! 絶対に結婚するっ!! 入籍を前提にお付き合いしてナッちゃんが成人したら絶対絶対絶対ぜぇーーーーーーーーっっったいっわたしのモノにするっ!!!!! 指切ったっ」
ふたりの小指どうしが離れるとわたしはナッちゃんを見ないようにしながら車へと走ったり、助手席に座ると母に車を出すよう頼む。
これ以上ナッちゃんと一緒に居ると溢れ出しそうになっている諸々の限界が越えそうなのだ。
わたしは徐々にちいさく遠ざかってゆくナッちゃんの声を耳にしながら、助手席にうずくまり涙を流し続けた。
愛おしいいとこの姿がわたしの側から消え、進学したわたしはさっそく旅費を貯めるためにアルバイトを探した。
とは言え中学生に出来るアルバイトなどそう多くはない。最初は早朝の新聞配達をはじめた。朝早いのにはなかなか身体が慣れず辛かったが、寝る前の習慣となったナッちゃんとの電話を支えに頑張った。
新聞配達のアルバイトをはじめてから四ヶ月ほど過ぎた頃だろうか(ちなみにその間ナッちゃんの元へは四回行っている)、母の知り合いの伝でモデルのアルバイトを紹介された。
どうやらわたしはあまり自覚していなかったのだが見た目に優れているらしく、母の友人で雑誌編集を生業としている人物が中学生モデルの不足を理由に母にこの話を持ってきたそうなのだ。
わたしはバイト代の多さに眼が眩み一も二もなく了承した。
正直拘束時間の長さはネックでもあったが、ナッちゃんに会えない時間など何をしていようともそう変わりはしないと納得して。
但し、ナッちゃんに会いに行く日と電話をする時間だけは何があってもアルバイトはしないと釘は刺しておいたが。
最初は金銭の授受だけが目的のただの仕事でしかなかった。
だから写真に写る表情も笑顔は作るものの「何処の誰に対しての笑顔なのか判らずに不気味だ」だとか「顔とスタイルは一級だがまるで感情が伝わってこない。これならばマネキンに服を着せているのと換わらない」だのと散々の評価だった。
だがわたしの載った雑誌をナッちゃんに見せたら「ゆまはねえちゃんすごくかわいい、きれいなおようふくきてるおねえちゃんすき!」と大好評をもらった。
以来わたしはモデルとしての仕事に熱意を傾けるようになった。
コスメの研究をし自分にあったモノを揃え、肌のケアにも本気で取り組み、ナッちゃん関連意外は怠惰であった生活を改め体型の維持に努めるようになった。
さらにはナッちゃんの事に関して意外無関心だった自分の性格も改善、社交的で誰にでも好かれる橘ゆまはを造り上げた。
全てはナッちゃんが自慢できる姉で在るため、ナッちゃんが誇らしく語れる半身で在るためなのだ。
するとわたしの努力に応えるようにわたしのモデルとしての評価が上がっていき、他の雑誌からも仕事のオファーが来るようになりさらにそれで名を挙げる好循環になっていった。
とあるネット掲示板のモデル板ではこう書かれていた。
『YUMAHAは表情が以前に比べて生き生きとしてきたよね。以前は顔がいいだけで死んだ魚の眼をしていたけれども、今は希望にキラキラと輝くような表情をしている。
清純さの中に隠れても漂う色気が感じられる。きっと恋でもしているのでしょうね』
わたしはこの書き込みを読み「見ているヒトは見ているんだなぁ」と感心したものだ。
次いで下の書き込みにはこう書かれていた。
『彼女恋しているのはファインダーの向こうわたしたち読者よ、わたしたち読者の支持が彼女を高みへと昇らせたんだわ。YUMAHA がモデルとして仕事を始めた初期から応援しているわたしにはよくわかるの』
この書き込みを読み「長く応援していたって見えていないヒトは見ていないんだなぁ」と失望したものだ。
ともあれ、学校にモデルのアルバイトに(ナッちゃんの)推し活にと忙しい日々を送るわたし。
気付けばもうすぐ18となり自動車免許の取れる年齢となっていた。
わたしは迷わず自動車学校の門を叩き普通自動車免許習得の用紙に名前を書き込んだ。
目指すはナッちゃんとのラヴュラヴュドライブデートなのだっ!!
実車講習初日、教官のお手本の運転を助手席で見て停止線で停車、今度はわたしがハンドルを握る番になった。
さすがに鉄の箱を自分で動かすのは緊張する。
周囲の安全を確認しドアを開き乗車、シートベルトを装着しバックミラー、サイドミラーの位置を確認、ブレーキペダルを踏み始動ボタンに手を伸ばし、そこでようやっと気が付いた。
「? 橘さん、どうしました? 問題ないですから車を発進させてください」
助手席に今日運転の指導をしてくれる教官が座っているのだ。
「……………助手席にはじめて乗せるのはナッちゃんって決めていたのに」
「は?」
…などと問題も時としてあったが、わたしは無事普通自動車教習の第一段階を修了し仮運転免許を手にしたのだった。
「おめでとうございます橘さん、これで公道で運転ができますよ」
「ありがとうございますっ! これでナッちゃんとドライブデートに行けるんですねっ! わたし最初は海にって決めていたんですっ! むかしわたしの家族とナッちゃんの家族全員で海に海水浴に行ったときにナッちゃんすごく喜んでいたんですっ! その姿がかわいくってわたし一緒に砂を掘ってお風呂だって言って一緒に入って…… いえ、もちろんお風呂に一緒に入ったのが初めてって訳じゃないんですよ? 引っ越す前はナッちゃんをお風呂に入れてあげるのもわたしの役目だったから、ナッちゃんのスベスベのお肌に傷が付かないように手にボディーソープを付けて………」
「あ、いえ、海は正式に免許を習得してから行ってくださいね? 仮免許はあくまでも仮のもので練習目的意外で公道を走るのは禁止されて………」
もうわたしは教官の声など耳に届いていなかった。すでにわたしの心はハンドルを握りナッちゃんを迎えに国道17号を走り出していたのだから。
免許(仮)を手に入れた翌日、わたしは母が自分へのご褒美にと買ったケータハムスー○ー7の鍵をちょろまかし一路ナッちゃんの住む街へとアクセルを踏んだ。
ナッちゃんはこの時期お爺ちゃんの家に行っているのは叔母さんから聞き取り済みだ。ナッちゃん案件に関してリサーチ抜けなどこの橘ゆまはにありはしない。
だがわたしは知らなかった。リサーチに抜けがあった。この時ナッちゃんが裏のお社で出会ったドラゴンを育てているなどと、そしていろいろな事件を経てわたしたちが異世界へと飛ばされトロールの一族に保護され侵略国家と戦うなどと、その後元の世界に帰還を果たすが異世界の人々との大抗争に巻き込まれるなどと、さらには抗争が激化し異世界の人々も人類も滅亡しわたしとナッちゃんだけが生き残り吹田さんが「こんなこともあろうかと」と備えてくれていたコールドスリープ装置で長い眠りにつくなどと。さらにさらに一五〇〇〇〇年後に目覚め新しい人類のアダムとイブになるなどと、もっと言えばそれからのいろいろで肉体を失い情報体となったふたりが融合を果たし文字通り神に至るなどと…………………………………そう、その時のわたしは予想もしていなかったのだ。
※作者注:途中より橘ゆまはの誇大妄想が含まれており物語と違った展開をみせています。
わたしは割りと自由に生きてきたと思っているが、こうして自分の思ったとおりにならないと親の庇護下にある不自由さを強く感じてしまう。
両親は嫌いではない、むしろ大好きなのだが、早く成人になりたいと強く思ってしまう。
引っ越しの当日、手伝いとの名目でナッちゃんたちの引っ越し先まで付いていった。
新幹線でおよそ一時間半、日守のお爺ちゃんのお家から車で一時間ほどの場所にある庭付きの借家がナッちゃんたちの新居だった。
ナッちゃんはさっそく庭に出て木の枝にくっついていた虫をわたしに見せてくれたり、ふたりでクローバーで花冠を編んだりした。
どうやらナッちゃんはこの地方の暮らしに馴染めそうだと安堵しつつも、わたしの知らないナッちゃんにこちらでなってゆくんだと淋しい気持ちにもなった。
引っ越しもつつがなく終わり母と共にお暇をしようとしたのだが、ナッちゃんがわたしを引き留め泣き出した。
どうやらナッちゃんはわたしもこの場所で一緒に住むのだと思っていたらしく、わたしが帰ると知り悲しくなってしまったようだ。
わたしの服にしがみつき火が着いた様に泣きじゃくる。
わたしもナッちゃん同様に泣きたかった。だがそれは事前に母から止められていた事態、別れの時にナッちゃんの前で泣かないようにと約束をさせられていた。
しどとに溢れる涙を拭おうともしない可愛いいとこをそっと抱き寄せわたしはその耳に唇を近付ける。
「ナッちゃん、お姉ちゃんとは今までみたいに毎日は会えなくなっちゃうけれど、ずっとの事じゃないの」
母から手渡されたハンドタオルで涙を拭ってあげながら言い聞かせる様に言葉を続ける。
「お正月もお盆もお爺ちゃんのお家で会えるし、それに普通の日だってお姉ちゃんが電車で会いに来るわ」
「ホント?」
「ホントウよ。それに毎日電話でお話をしましょう!? お姉ちゃんナッちゃんがこっちでどんなことして遊んだか、どんなことお勉強したか知りたいわ。ナッちゃんお姉ちゃんにお電話してくれる?」
「うんっ! ぼくゆまはねえちゃんにまいにちおでんわするよっ! だからゆまはねえちゃんもぼくのことわすれたりしないでねっ!」
忘れたりなんてするわけ無いじゃないっ!! ナッちゃんからの溢れ出る様な思慕の感情に下腹部と心が熱くしながら、かつそれを悟られぬよう振る舞いつつナッちゃんと約束の指切りを交わす。
「指切りをげんまん嘘ついたら結婚するっ! 絶対に結婚するっ!! 入籍を前提にお付き合いしてナッちゃんが成人したら絶対絶対絶対ぜぇーーーーーーーーっっったいっわたしのモノにするっ!!!!! 指切ったっ」
ふたりの小指どうしが離れるとわたしはナッちゃんを見ないようにしながら車へと走ったり、助手席に座ると母に車を出すよう頼む。
これ以上ナッちゃんと一緒に居ると溢れ出しそうになっている諸々の限界が越えそうなのだ。
わたしは徐々にちいさく遠ざかってゆくナッちゃんの声を耳にしながら、助手席にうずくまり涙を流し続けた。
愛おしいいとこの姿がわたしの側から消え、進学したわたしはさっそく旅費を貯めるためにアルバイトを探した。
とは言え中学生に出来るアルバイトなどそう多くはない。最初は早朝の新聞配達をはじめた。朝早いのにはなかなか身体が慣れず辛かったが、寝る前の習慣となったナッちゃんとの電話を支えに頑張った。
新聞配達のアルバイトをはじめてから四ヶ月ほど過ぎた頃だろうか(ちなみにその間ナッちゃんの元へは四回行っている)、母の知り合いの伝でモデルのアルバイトを紹介された。
どうやらわたしはあまり自覚していなかったのだが見た目に優れているらしく、母の友人で雑誌編集を生業としている人物が中学生モデルの不足を理由に母にこの話を持ってきたそうなのだ。
わたしはバイト代の多さに眼が眩み一も二もなく了承した。
正直拘束時間の長さはネックでもあったが、ナッちゃんに会えない時間など何をしていようともそう変わりはしないと納得して。
但し、ナッちゃんに会いに行く日と電話をする時間だけは何があってもアルバイトはしないと釘は刺しておいたが。
最初は金銭の授受だけが目的のただの仕事でしかなかった。
だから写真に写る表情も笑顔は作るものの「何処の誰に対しての笑顔なのか判らずに不気味だ」だとか「顔とスタイルは一級だがまるで感情が伝わってこない。これならばマネキンに服を着せているのと換わらない」だのと散々の評価だった。
だがわたしの載った雑誌をナッちゃんに見せたら「ゆまはねえちゃんすごくかわいい、きれいなおようふくきてるおねえちゃんすき!」と大好評をもらった。
以来わたしはモデルとしての仕事に熱意を傾けるようになった。
コスメの研究をし自分にあったモノを揃え、肌のケアにも本気で取り組み、ナッちゃん関連意外は怠惰であった生活を改め体型の維持に努めるようになった。
さらにはナッちゃんの事に関して意外無関心だった自分の性格も改善、社交的で誰にでも好かれる橘ゆまはを造り上げた。
全てはナッちゃんが自慢できる姉で在るため、ナッちゃんが誇らしく語れる半身で在るためなのだ。
するとわたしの努力に応えるようにわたしのモデルとしての評価が上がっていき、他の雑誌からも仕事のオファーが来るようになりさらにそれで名を挙げる好循環になっていった。
とあるネット掲示板のモデル板ではこう書かれていた。
『YUMAHAは表情が以前に比べて生き生きとしてきたよね。以前は顔がいいだけで死んだ魚の眼をしていたけれども、今は希望にキラキラと輝くような表情をしている。
清純さの中に隠れても漂う色気が感じられる。きっと恋でもしているのでしょうね』
わたしはこの書き込みを読み「見ているヒトは見ているんだなぁ」と感心したものだ。
次いで下の書き込みにはこう書かれていた。
『彼女恋しているのはファインダーの向こうわたしたち読者よ、わたしたち読者の支持が彼女を高みへと昇らせたんだわ。YUMAHA がモデルとして仕事を始めた初期から応援しているわたしにはよくわかるの』
この書き込みを読み「長く応援していたって見えていないヒトは見ていないんだなぁ」と失望したものだ。
ともあれ、学校にモデルのアルバイトに(ナッちゃんの)推し活にと忙しい日々を送るわたし。
気付けばもうすぐ18となり自動車免許の取れる年齢となっていた。
わたしは迷わず自動車学校の門を叩き普通自動車免許習得の用紙に名前を書き込んだ。
目指すはナッちゃんとのラヴュラヴュドライブデートなのだっ!!
実車講習初日、教官のお手本の運転を助手席で見て停止線で停車、今度はわたしがハンドルを握る番になった。
さすがに鉄の箱を自分で動かすのは緊張する。
周囲の安全を確認しドアを開き乗車、シートベルトを装着しバックミラー、サイドミラーの位置を確認、ブレーキペダルを踏み始動ボタンに手を伸ばし、そこでようやっと気が付いた。
「? 橘さん、どうしました? 問題ないですから車を発進させてください」
助手席に今日運転の指導をしてくれる教官が座っているのだ。
「……………助手席にはじめて乗せるのはナッちゃんって決めていたのに」
「は?」
…などと問題も時としてあったが、わたしは無事普通自動車教習の第一段階を修了し仮運転免許を手にしたのだった。
「おめでとうございます橘さん、これで公道で運転ができますよ」
「ありがとうございますっ! これでナッちゃんとドライブデートに行けるんですねっ! わたし最初は海にって決めていたんですっ! むかしわたしの家族とナッちゃんの家族全員で海に海水浴に行ったときにナッちゃんすごく喜んでいたんですっ! その姿がかわいくってわたし一緒に砂を掘ってお風呂だって言って一緒に入って…… いえ、もちろんお風呂に一緒に入ったのが初めてって訳じゃないんですよ? 引っ越す前はナッちゃんをお風呂に入れてあげるのもわたしの役目だったから、ナッちゃんのスベスベのお肌に傷が付かないように手にボディーソープを付けて………」
「あ、いえ、海は正式に免許を習得してから行ってくださいね? 仮免許はあくまでも仮のもので練習目的意外で公道を走るのは禁止されて………」
もうわたしは教官の声など耳に届いていなかった。すでにわたしの心はハンドルを握りナッちゃんを迎えに国道17号を走り出していたのだから。
免許(仮)を手に入れた翌日、わたしは母が自分へのご褒美にと買ったケータハムスー○ー7の鍵をちょろまかし一路ナッちゃんの住む街へとアクセルを踏んだ。
ナッちゃんはこの時期お爺ちゃんの家に行っているのは叔母さんから聞き取り済みだ。ナッちゃん案件に関してリサーチ抜けなどこの橘ゆまはにありはしない。
だがわたしは知らなかった。リサーチに抜けがあった。この時ナッちゃんが裏のお社で出会ったドラゴンを育てているなどと、そしていろいろな事件を経てわたしたちが異世界へと飛ばされトロールの一族に保護され侵略国家と戦うなどと、その後元の世界に帰還を果たすが異世界の人々との大抗争に巻き込まれるなどと、さらには抗争が激化し異世界の人々も人類も滅亡しわたしとナッちゃんだけが生き残り吹田さんが「こんなこともあろうかと」と備えてくれていたコールドスリープ装置で長い眠りにつくなどと。さらにさらに一五〇〇〇〇年後に目覚め新しい人類のアダムとイブになるなどと、もっと言えばそれからのいろいろで肉体を失い情報体となったふたりが融合を果たし文字通り神に至るなどと…………………………………そう、その時のわたしは予想もしていなかったのだ。
※作者注:途中より橘ゆまはの誇大妄想が含まれており物語と違った展開をみせています。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
竜との出会いがほのぼのとさせられます。描写されるうさぎとの対象が秀逸ですね。
感想をいただきありがとうございます。
今後とも夏と竜をどうぞご贔屓に