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目覚めの死亡フラグ
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「んんっ……」
「起きて、ほら早く。」
微睡みの中。
そんな声が聞こえてくる。
「もう、寝坊助さんなんだから。
早く起きないと悪戯しちゃうよ?
あ、な、た♡」
「……いやあなたってお前……そんな本当の夫婦じゃあるまいし……。」
「もぉ、まだ寝ぼけてるの?」
「え?」
「ついこないだ結婚式を挙げたばかりじゃない。」
「は!?
そんな訳!?
ってそのお腹!?」
慌てて目を開けると、視線の先には大きなお腹の瑞穂が。
顔立ちもどこか寝る前より大人びていて……。
「そんなに驚かなくても良いじゃん。
ちゃんとあなたの子供だよ?」
「そ、そんな馬鹿な!
だって俺はまだ高校生で……。」
「もぉ、本当にどうしたの?
高校なんて随分前に卒業したじゃない。」
「そ、そんな訳……。
っ!?」
そこで気付く。
正面にあった鏡に映る自分の体が明らかに昨日までと違う事に。
寝起きでボサボサの髪に無精髭。
お腹もぽっこりでていて……。
これじゃあまるで……。
「転生前の俺じゃねぇかぁぁぁぁぁぁ!?」
………………。
「はっ!?」
そこで目が覚める。
「ゆ、夢……?」
窓から眩しい朝日が差し込む。
普段とは違う部屋。
そして布団。
そうか……。
俺昨日瑞穂の家に泊まったんだっけ……。
ん……?
と、ここで気付く。
すぐ近くで聞こえてくる、小さな寝息。
隣に敷いた布団で寝ている瑞穂の寝息だよな。
それにしてはなんか近いしいい匂いがするような……。
「んんっ!?」
慌てて横を見ると、真横には実に可愛らしい寝顔で俺に寄り添って寝ている瑞穂の姿が。
「み、瑞穂!?」
「ん……んんっ……。」
コイツ!いつの間にこっちの布団に潜り込んだんだよ!?
朝起きたら可愛い女の子が隣で寝てるなとかそれなんてラブコメっ……!
「っ……あぁ……。
おはよ、悠太。」
ここで、目を覚ました瑞穂がまだ眠たそうにしながら挨拶してくる。
「お、おはよう……って!それよりお前いつの間に隣に!?」
「悠太の寝顔見れて良かったー。」
「んなっ……!?お前!?」
「ふふふ、さ、朝ごはん食べよ。」
そう言って起き上がった瑞穂はもういつもの制服姿だった。
「なんだよ……。
先に起きてたのかよ。」
「だって旦那様より遅くまで寝てるなんて嫁失格でしょ?」
「……その設定まだ続いてたのかよ……。」
「?何今の間。」
「な、なんでもない!」
「?変なの。」
だって言える訳ないだろ……!
お前と結婚してる夢を見てた、だなんて!
「朝ごはん用意出来たし悠太を起こそうと思ってたら凄く気持ち良さそうに寝ててさ、気が付いたらあたしも一緒に二度寝しちゃってたや。」
「ミイラ取りがミイラになるってやつか……。」
「そんな不気味な奴取りたくないけどね。」
「もののたとえだっての……。」
「さ、ほらほら。
早く着替えた着替えた!」
「へいへい。」
瑞穂が部屋を出て、俺もジャージから制服に着替える。
そしてリビングに行くと、ご飯に味噌汁、鯖の塩焼きが並べられていた。
どうやら津川家の朝食は和食らしい。
瑞穂はもう座って待っていたから、俺もダイニングテーブルの椅子に座る。
「朝飯までご馳走になって悪いな。 」
「良いってば。
朝はただ鯖を焼いただけだしね。」
「それでも俺の為に準備してもらえるのが嬉しいんだって。
だからありがとう。」
「そ、そう。
どういたしまして。」
「じゃ、いただきます。」
「いただきます。」
今朝は瑞穂もちゃんと一緒に食べている。
まぁ朝は時間もないしなぁ……。
「お、この鯖も塩加減と焼き加減がちょうどいいな。」
「うん、我ながら上手く焼けたと思ってた。」
そんな会話を交わしながら朝ご飯を終え、歯磨きをしてさぁ家を出ようとしたところで。
ふと、家のチャイムが鳴る。
「おや、こんな時間に誰か来たようだ。」
「こんな時間にって朝だけど……。
誰だろ?」
瑞穂と二人玄関に向かうと、そこに居たのは……
「おはよう、お兄ちゃん?」
天使、いや日奈美だった。
「ひ、日奈美。
迎えに来てくれたのか?」
「うん。
だってせっかくご飯作って待ってたのにお兄ちゃん帰って来ないんだもん。」
「そ、それは……ってかひーちゃん?
お目々のハイライトどうやって消してるのん……?」
「仕方ないから今日のお弁当に入れて来たから。」
「あ、おう、ありがとう……。」
「だから何があったか、じーっくり話を聞かせてね?」
ふぇぇ!?なんかめちゃくちゃ怒ってりゅう!?
「あはは、悠太凄い汗!」
冷や汗ダラダラの俺を見て瑞穂が笑う。
コイツっ!他人事だと思いやがって!
「津川先輩もね?」
「あ、えっと、はい。」
瑞穂まで黙らされただと!?
ひーちゃんっ……恐ろしい子っ……!
マジな死亡フラグだったけどひーちゃんに手を下されるんなら悔いは無いと思いました……。
「このシスコン……。」
瑞穂さんや、呆れ顔だけど誰のせいだと思ってるんですかね……。
「悠太、私にも詳しく聞かせてね?
あと今日は私の家ね?」
ついでに同じく迎えに(?)来ていた志麻からそんなお誘いがあったけど丁重にお断りしておきましたとさ……。
「酷い!ぴえん……。」
「起きて、ほら早く。」
微睡みの中。
そんな声が聞こえてくる。
「もう、寝坊助さんなんだから。
早く起きないと悪戯しちゃうよ?
あ、な、た♡」
「……いやあなたってお前……そんな本当の夫婦じゃあるまいし……。」
「もぉ、まだ寝ぼけてるの?」
「え?」
「ついこないだ結婚式を挙げたばかりじゃない。」
「は!?
そんな訳!?
ってそのお腹!?」
慌てて目を開けると、視線の先には大きなお腹の瑞穂が。
顔立ちもどこか寝る前より大人びていて……。
「そんなに驚かなくても良いじゃん。
ちゃんとあなたの子供だよ?」
「そ、そんな馬鹿な!
だって俺はまだ高校生で……。」
「もぉ、本当にどうしたの?
高校なんて随分前に卒業したじゃない。」
「そ、そんな訳……。
っ!?」
そこで気付く。
正面にあった鏡に映る自分の体が明らかに昨日までと違う事に。
寝起きでボサボサの髪に無精髭。
お腹もぽっこりでていて……。
これじゃあまるで……。
「転生前の俺じゃねぇかぁぁぁぁぁぁ!?」
………………。
「はっ!?」
そこで目が覚める。
「ゆ、夢……?」
窓から眩しい朝日が差し込む。
普段とは違う部屋。
そして布団。
そうか……。
俺昨日瑞穂の家に泊まったんだっけ……。
ん……?
と、ここで気付く。
すぐ近くで聞こえてくる、小さな寝息。
隣に敷いた布団で寝ている瑞穂の寝息だよな。
それにしてはなんか近いしいい匂いがするような……。
「んんっ!?」
慌てて横を見ると、真横には実に可愛らしい寝顔で俺に寄り添って寝ている瑞穂の姿が。
「み、瑞穂!?」
「ん……んんっ……。」
コイツ!いつの間にこっちの布団に潜り込んだんだよ!?
朝起きたら可愛い女の子が隣で寝てるなとかそれなんてラブコメっ……!
「っ……あぁ……。
おはよ、悠太。」
ここで、目を覚ました瑞穂がまだ眠たそうにしながら挨拶してくる。
「お、おはよう……って!それよりお前いつの間に隣に!?」
「悠太の寝顔見れて良かったー。」
「んなっ……!?お前!?」
「ふふふ、さ、朝ごはん食べよ。」
そう言って起き上がった瑞穂はもういつもの制服姿だった。
「なんだよ……。
先に起きてたのかよ。」
「だって旦那様より遅くまで寝てるなんて嫁失格でしょ?」
「……その設定まだ続いてたのかよ……。」
「?何今の間。」
「な、なんでもない!」
「?変なの。」
だって言える訳ないだろ……!
お前と結婚してる夢を見てた、だなんて!
「朝ごはん用意出来たし悠太を起こそうと思ってたら凄く気持ち良さそうに寝ててさ、気が付いたらあたしも一緒に二度寝しちゃってたや。」
「ミイラ取りがミイラになるってやつか……。」
「そんな不気味な奴取りたくないけどね。」
「もののたとえだっての……。」
「さ、ほらほら。
早く着替えた着替えた!」
「へいへい。」
瑞穂が部屋を出て、俺もジャージから制服に着替える。
そしてリビングに行くと、ご飯に味噌汁、鯖の塩焼きが並べられていた。
どうやら津川家の朝食は和食らしい。
瑞穂はもう座って待っていたから、俺もダイニングテーブルの椅子に座る。
「朝飯までご馳走になって悪いな。 」
「良いってば。
朝はただ鯖を焼いただけだしね。」
「それでも俺の為に準備してもらえるのが嬉しいんだって。
だからありがとう。」
「そ、そう。
どういたしまして。」
「じゃ、いただきます。」
「いただきます。」
今朝は瑞穂もちゃんと一緒に食べている。
まぁ朝は時間もないしなぁ……。
「お、この鯖も塩加減と焼き加減がちょうどいいな。」
「うん、我ながら上手く焼けたと思ってた。」
そんな会話を交わしながら朝ご飯を終え、歯磨きをしてさぁ家を出ようとしたところで。
ふと、家のチャイムが鳴る。
「おや、こんな時間に誰か来たようだ。」
「こんな時間にって朝だけど……。
誰だろ?」
瑞穂と二人玄関に向かうと、そこに居たのは……
「おはよう、お兄ちゃん?」
天使、いや日奈美だった。
「ひ、日奈美。
迎えに来てくれたのか?」
「うん。
だってせっかくご飯作って待ってたのにお兄ちゃん帰って来ないんだもん。」
「そ、それは……ってかひーちゃん?
お目々のハイライトどうやって消してるのん……?」
「仕方ないから今日のお弁当に入れて来たから。」
「あ、おう、ありがとう……。」
「だから何があったか、じーっくり話を聞かせてね?」
ふぇぇ!?なんかめちゃくちゃ怒ってりゅう!?
「あはは、悠太凄い汗!」
冷や汗ダラダラの俺を見て瑞穂が笑う。
コイツっ!他人事だと思いやがって!
「津川先輩もね?」
「あ、えっと、はい。」
瑞穂まで黙らされただと!?
ひーちゃんっ……恐ろしい子っ……!
マジな死亡フラグだったけどひーちゃんに手を下されるんなら悔いは無いと思いました……。
「このシスコン……。」
瑞穂さんや、呆れ顔だけど誰のせいだと思ってるんですかね……。
「悠太、私にも詳しく聞かせてね?
あと今日は私の家ね?」
ついでに同じく迎えに(?)来ていた志麻からそんなお誘いがあったけど丁重にお断りしておきましたとさ……。
「酷い!ぴえん……。」
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