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少年編 2章
第27話 主人公② (リリス視点)
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「ほれ、温かいスープだ」
「あ、ありが、・・とう、ござい、ます」
路地裏で倒れていた私は背負われて女性の家に連れてかれた。
家に入ると、私を席に座らせ温かいスープを出してくれる。
久しぶりのご飯をゆっくりと飲む。
温かいスープが口から体に入ると、全身の血が活性化するように暖かくなる。
部屋も暖炉のおかげか暖かく、冷たかった足や手の感覚が戻る。
「はぁ~~」
安堵からか長いため息がこぼれた。
「どうだ、話せるか」
私を助けてくれた女性が顔を覗き込んでくる。
「あ、はい。すいません」
「何を謝る。君は今日からわれの弟子になるんだから」
「で、し?」
「言っただろう。精霊術を今日から君は習ってもらう」
私は言っている意味がよく分からなかった。
「精霊術って、おとぎ話の中にしか無いのはないですか?」
「確かにそう勘違いしている奴が大多数だが・・ほんの僅かだが精霊を操る精霊術士が存在する」
「そう何ですか」
「ああ。彼らは魔法が使えない無能者として蔑まれてきた人達ばかりだった。そして、君にもその素質がある」
私に?精霊術が?
「戸惑うだろうけど、君にも見えているんだろう。精霊が」
私に精霊なんて・・・
「はぁー、気づいてないのか。見えているだろう、そこら辺を舞っている色とりどり光が」
そう言われて私は思わず席を立ち上がる。
「あ、貴方にも見えるんですか!」
「そうとも。会話だって出来る」
私とおんなじ人がいたなんて。
思わず涙が溢れる。
「おいおい、泣くほどのことか?」
「だって、このことは誰にも、誰にも信じてもらえなかったんです。嘘つき、気持ち悪いと言われてきて・・・」
私は嗚咽をしながら、これまでのことを女性に話した。
知らない人、不思議な人。
でも、私の辛さを分かってくれる人。
女性は口を挟むこと無く、私の話を聞いてくれた。
「収まったか?」
「は、はい。すいません。私の話を聞かせてしまって」
「良いってことよ。それより君の名前は教えてもらっていないな」
そう言われてお互い自己紹介もしていないことに気がついた。
「私はリリスと言います。名字は・・・もうありません」
「そうか。われはアランディーナ。まあ、気軽に師匠と呼んでくれ」
「分かりました!」
師匠。私がこれから教わる人!
「さて、話の続きだったな。え~っと、精霊術についてか」
「はい。そもそも精霊術って」
「そこからか」
そう呟き、師匠は手のひらを開ける。
そして何やら呟くと突然手のひらから火が出る。
「それは、下級魔法の【マジック・フレイ】!」
「ははは。確かにそう見えるかも知れないけどよく見てみな」
そう言われて私はその火をよく見てみる。
目を凝らして中心を見ると何やら赤い物が燃え盛っていた。
「これは、」
「そう、これが精霊。この世界には君が見てきた精霊たちが多く存在する。ただ、普通の人たちの目には見えない」
「そうなんですか」
「魔法を詠唱するときだって、詠文で精霊という言葉を使う。魔法も一部精霊に頼っているところもある」
言われて確かに詠唱する時、精霊あるいは~民と使う。
「精霊というのは神の分体とも呼ばれている。神秘的で美しい存在なのだよ」
師匠がそう言うと周りの精霊たちが嬉しそうに動く。
「意志を持ち、人を助ける存在。そんな精霊を操ることができる存在を精霊術士という。私も一応そうなのだよ」
「へぇ~凄いです!・・・でも、どうしてそんな存在を私達は知らないんですか。私の記憶ではおとぎ話でしか聞いたことがなくて」
そう問いかけると悔しそうな表情を浮かべて答えてくれる。
「この世界にとって魔法は絶対。それと並ぶものはあってはならない。だから認められないんだ。常に迫害を受け、魔法師たちから嫌われる。その為、表に出れないんだよ」
唇を噛み、鋭い形相をする。
「そう、何ですか」
「君は過酷な道のりだろう。だからもう一度聞く。それでも精霊術士になるか?」
私は問われる。
どう返答すればいいか。私は少し考える。
「難しい選択だと思う。未来は知れるものではない。だが、精霊術士になれば君のしたいことが出来るかも知れない。未来を明るくすることが出来る。今のままでいいか?」
私は大きく首を振る。
このまま人生を終わらせるなんて嫌。
もっと生きたい。
世界を見返したい。
だから、
「私を弟子にしてください!私は精霊術士になりたいです!」
私の苦難の道が始まった。
「あ、ありが、・・とう、ござい、ます」
路地裏で倒れていた私は背負われて女性の家に連れてかれた。
家に入ると、私を席に座らせ温かいスープを出してくれる。
久しぶりのご飯をゆっくりと飲む。
温かいスープが口から体に入ると、全身の血が活性化するように暖かくなる。
部屋も暖炉のおかげか暖かく、冷たかった足や手の感覚が戻る。
「はぁ~~」
安堵からか長いため息がこぼれた。
「どうだ、話せるか」
私を助けてくれた女性が顔を覗き込んでくる。
「あ、はい。すいません」
「何を謝る。君は今日からわれの弟子になるんだから」
「で、し?」
「言っただろう。精霊術を今日から君は習ってもらう」
私は言っている意味がよく分からなかった。
「精霊術って、おとぎ話の中にしか無いのはないですか?」
「確かにそう勘違いしている奴が大多数だが・・ほんの僅かだが精霊を操る精霊術士が存在する」
「そう何ですか」
「ああ。彼らは魔法が使えない無能者として蔑まれてきた人達ばかりだった。そして、君にもその素質がある」
私に?精霊術が?
「戸惑うだろうけど、君にも見えているんだろう。精霊が」
私に精霊なんて・・・
「はぁー、気づいてないのか。見えているだろう、そこら辺を舞っている色とりどり光が」
そう言われて私は思わず席を立ち上がる。
「あ、貴方にも見えるんですか!」
「そうとも。会話だって出来る」
私とおんなじ人がいたなんて。
思わず涙が溢れる。
「おいおい、泣くほどのことか?」
「だって、このことは誰にも、誰にも信じてもらえなかったんです。嘘つき、気持ち悪いと言われてきて・・・」
私は嗚咽をしながら、これまでのことを女性に話した。
知らない人、不思議な人。
でも、私の辛さを分かってくれる人。
女性は口を挟むこと無く、私の話を聞いてくれた。
「収まったか?」
「は、はい。すいません。私の話を聞かせてしまって」
「良いってことよ。それより君の名前は教えてもらっていないな」
そう言われてお互い自己紹介もしていないことに気がついた。
「私はリリスと言います。名字は・・・もうありません」
「そうか。われはアランディーナ。まあ、気軽に師匠と呼んでくれ」
「分かりました!」
師匠。私がこれから教わる人!
「さて、話の続きだったな。え~っと、精霊術についてか」
「はい。そもそも精霊術って」
「そこからか」
そう呟き、師匠は手のひらを開ける。
そして何やら呟くと突然手のひらから火が出る。
「それは、下級魔法の【マジック・フレイ】!」
「ははは。確かにそう見えるかも知れないけどよく見てみな」
そう言われて私はその火をよく見てみる。
目を凝らして中心を見ると何やら赤い物が燃え盛っていた。
「これは、」
「そう、これが精霊。この世界には君が見てきた精霊たちが多く存在する。ただ、普通の人たちの目には見えない」
「そうなんですか」
「魔法を詠唱するときだって、詠文で精霊という言葉を使う。魔法も一部精霊に頼っているところもある」
言われて確かに詠唱する時、精霊あるいは~民と使う。
「精霊というのは神の分体とも呼ばれている。神秘的で美しい存在なのだよ」
師匠がそう言うと周りの精霊たちが嬉しそうに動く。
「意志を持ち、人を助ける存在。そんな精霊を操ることができる存在を精霊術士という。私も一応そうなのだよ」
「へぇ~凄いです!・・・でも、どうしてそんな存在を私達は知らないんですか。私の記憶ではおとぎ話でしか聞いたことがなくて」
そう問いかけると悔しそうな表情を浮かべて答えてくれる。
「この世界にとって魔法は絶対。それと並ぶものはあってはならない。だから認められないんだ。常に迫害を受け、魔法師たちから嫌われる。その為、表に出れないんだよ」
唇を噛み、鋭い形相をする。
「そう、何ですか」
「君は過酷な道のりだろう。だからもう一度聞く。それでも精霊術士になるか?」
私は問われる。
どう返答すればいいか。私は少し考える。
「難しい選択だと思う。未来は知れるものではない。だが、精霊術士になれば君のしたいことが出来るかも知れない。未来を明るくすることが出来る。今のままでいいか?」
私は大きく首を振る。
このまま人生を終わらせるなんて嫌。
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世界を見返したい。
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