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少年編 3章
第29話 領地経営開始!
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僕はアルスとレーナ、セバス、オールド、他騎士十名と文官数名を連れて元アルマー家領に入った。
前回も来たことがあるが、比較的長閑で特徴のない領地だ。
農業が盛んで、特に小麦の生産量が多い。
ただ、それ以外には特質したものは無い。
ブルボン家が手に入れた領地は、アルマー家の三分の一。
と言ってもアルマー家自体は侯爵家の中でも小さい方だった。
手に入れた領地はブルボン公爵家の十五分の一程度だ。
僕らが向かっているのは手に入れた領地の中では最も大きな街、シフリー。
大きいと言っても公都の十分の一しか人口はいなく、穏やかな街だ。
僕らは街の中心にある元アルマー家の別荘地に向かう。
そこで公務などをする予定だ。
「セバスさん。こちら、昨年の売上です」
「そこに置いていただけると助かります。レーナ、そちらの書類とあちらの書類の書き換えを」
「はい、セバスさん。アルス、これ、オールドさんに」
「分かりました。あ、それと、」
皆が騒がしく屋敷を行き交う。
新しい書類を渡したり受け取ったり書き換えたり。
忙しなく仕事をこなしていく。
え、僕?
僕はもちろん、ソファーでゆったりと書類の最終確認をしている。
「はぁー疲れた」
「ルイ坊っちゃま。もう少し仕事をやってくださいよ」
休憩に入ろうとすると、セバスがすかさず叱りつけてくる。
「チッ」
小さな舌打ちをして、僕は仕方なく仕事を続ける。
仕事の内容は割愛するが、領地経営はとにかく面倒くさく難しい。
前世でも経験してこなかったし、今世でも領地経営教育も基礎を習ったぐらい。
どうしてアルスやレーナがそつなくこなせるのか?
本人たちに聞いたところ、僕の見えないところで一生懸命勉強していたらしい。
偉いもんだ。
まあ、僕も苦手とか無能というわけではない。
大半の仕事も普通にこなせる。
ただ、仕事をするのが面倒くさいだけ。
だって、公爵家の嫡男が働くとか別にしなくても部下に任せとけば経営は出来るのだから。
前世で何やら効率の良い経営の仕方も学んだことがあるわけじゃない。
帝王学?
そんなの、時代おくれ過ぎて前世の家では習わなかった。
僕が仕事をある程度終わりそうになった時、一人の文官が寄って来る。
「ルイ様。来月より隣の領を治めることになるメーストル伯爵家様より・・その~」
「?何だ?」
「えっと~、お菓子が・・・」
「ああ、そうか。そこに置いといてくれ」
「分かりました」
お菓子―前世では饅頭、いわゆる賄賂だ。
一応賄賂は帝国の法律で禁止されているため、お菓子と貴族間では呼ばれている。
綺麗な布に包まれた四角い箱。それをそっと開ける。
「ほう、まあまあだな」
中には五十万ドール、金貨五十枚が入っていた。
「おい、アルス。後でいいから僕のギルド口座に入れておいてくれ」
「・・・分かりました」
アルスは何やら言いたげな表情を浮かべている。
「あの、ルイ兄様は賄賂とか、その~受け取るんですね」
「ん?何か問題でも」
貴族として当たり前だが?
「いや、レーナさんをあの侯爵から助けたルイ兄様ですから、正義感があって、」
「汚いお金、賄賂を受け取らないとでも?」
「はい」
おいおい、アルスよ。
僕がどういう人間か分かって言っているのか。
「アルス。僕は公爵家の、身分ある家柄で、血筋も凄く、おまけに嫡男だ。そんな僕に賄賂が来るのは当たり前で、それを受け取って何が悪い?」
「え、まあ、」
「受け取らないほうが貴族社会では無礼に当たるぞ。来るのは当たり前。なぜなら僕は選ばれた人間なのだから」
「・・・兄様はそういう人でしたね」
アルスは思い出したかのように苦笑いを浮かべる。
「当主様は賄賂が嫌いですが・・・」
セバスがボソリと何かを呟いたが気のせいだろう。
全く、変な質問をして。
実際問題、賄賂というものは決して悪いものではない。
賄賂を他の貴族に渡すことで、その貴族が自分の領地で金を使えば経済が回る。
賄賂はバレるから悪いんだ。
やっぱりこの身分は最高だ。
前回も来たことがあるが、比較的長閑で特徴のない領地だ。
農業が盛んで、特に小麦の生産量が多い。
ただ、それ以外には特質したものは無い。
ブルボン家が手に入れた領地は、アルマー家の三分の一。
と言ってもアルマー家自体は侯爵家の中でも小さい方だった。
手に入れた領地はブルボン公爵家の十五分の一程度だ。
僕らが向かっているのは手に入れた領地の中では最も大きな街、シフリー。
大きいと言っても公都の十分の一しか人口はいなく、穏やかな街だ。
僕らは街の中心にある元アルマー家の別荘地に向かう。
そこで公務などをする予定だ。
「セバスさん。こちら、昨年の売上です」
「そこに置いていただけると助かります。レーナ、そちらの書類とあちらの書類の書き換えを」
「はい、セバスさん。アルス、これ、オールドさんに」
「分かりました。あ、それと、」
皆が騒がしく屋敷を行き交う。
新しい書類を渡したり受け取ったり書き換えたり。
忙しなく仕事をこなしていく。
え、僕?
僕はもちろん、ソファーでゆったりと書類の最終確認をしている。
「はぁー疲れた」
「ルイ坊っちゃま。もう少し仕事をやってくださいよ」
休憩に入ろうとすると、セバスがすかさず叱りつけてくる。
「チッ」
小さな舌打ちをして、僕は仕方なく仕事を続ける。
仕事の内容は割愛するが、領地経営はとにかく面倒くさく難しい。
前世でも経験してこなかったし、今世でも領地経営教育も基礎を習ったぐらい。
どうしてアルスやレーナがそつなくこなせるのか?
本人たちに聞いたところ、僕の見えないところで一生懸命勉強していたらしい。
偉いもんだ。
まあ、僕も苦手とか無能というわけではない。
大半の仕事も普通にこなせる。
ただ、仕事をするのが面倒くさいだけ。
だって、公爵家の嫡男が働くとか別にしなくても部下に任せとけば経営は出来るのだから。
前世で何やら効率の良い経営の仕方も学んだことがあるわけじゃない。
帝王学?
そんなの、時代おくれ過ぎて前世の家では習わなかった。
僕が仕事をある程度終わりそうになった時、一人の文官が寄って来る。
「ルイ様。来月より隣の領を治めることになるメーストル伯爵家様より・・その~」
「?何だ?」
「えっと~、お菓子が・・・」
「ああ、そうか。そこに置いといてくれ」
「分かりました」
お菓子―前世では饅頭、いわゆる賄賂だ。
一応賄賂は帝国の法律で禁止されているため、お菓子と貴族間では呼ばれている。
綺麗な布に包まれた四角い箱。それをそっと開ける。
「ほう、まあまあだな」
中には五十万ドール、金貨五十枚が入っていた。
「おい、アルス。後でいいから僕のギルド口座に入れておいてくれ」
「・・・分かりました」
アルスは何やら言いたげな表情を浮かべている。
「あの、ルイ兄様は賄賂とか、その~受け取るんですね」
「ん?何か問題でも」
貴族として当たり前だが?
「いや、レーナさんをあの侯爵から助けたルイ兄様ですから、正義感があって、」
「汚いお金、賄賂を受け取らないとでも?」
「はい」
おいおい、アルスよ。
僕がどういう人間か分かって言っているのか。
「アルス。僕は公爵家の、身分ある家柄で、血筋も凄く、おまけに嫡男だ。そんな僕に賄賂が来るのは当たり前で、それを受け取って何が悪い?」
「え、まあ、」
「受け取らないほうが貴族社会では無礼に当たるぞ。来るのは当たり前。なぜなら僕は選ばれた人間なのだから」
「・・・兄様はそういう人でしたね」
アルスは思い出したかのように苦笑いを浮かべる。
「当主様は賄賂が嫌いですが・・・」
セバスがボソリと何かを呟いたが気のせいだろう。
全く、変な質問をして。
実際問題、賄賂というものは決して悪いものではない。
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賄賂はバレるから悪いんだ。
やっぱりこの身分は最高だ。
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